297 :
可愛い奥様:
32年前の12月7日。
兄が誕生しました。
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兄が居なかったら、私はこの世界に存在していませんでした。
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小さな頃の記憶。
「世界で一番好きなのは誰?」
そう尋ねた私に兄より上位に私の名前を挙げてくれた母。
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その会話を聞いていた兄。
「さっきのは嘘だよ。そう答えないとお前が泣くからだってお母さんが言ってたよ。
本当は俺の方が上なんだって」
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二歳半しか違わない兄にとっては、淋しく辛い環境だったと
考えたこともありませんでした。
言葉にしたことはないけど。
兄がいてくれたことが。
今までも、これからも。
大きな支えです。
母が亡くなった後の想いを分かち合える、唯一の存在。
私の入籍の日。
何度もメールをくれたお兄ちゃん。
お誕生日おめでとう☆
いつまでも元気でいてね。
一般人である家族のことはそっとしておいて欲しい