違法看板にポイ捨て…韓流の街、モラル悪化
韓国料理店や韓流グッズ店が並ぶJR新大久保駅(東京都新宿区)近くの「コリアンタウン」
を訪れる若い女性が、K―POPブームを背景に急増している。
お目当ては、ライブハウスに出演する韓国のイケメン歌手たち。韓国系の店も相次いで出店し、
観光地化に拍車がかかる中、路上の違法看板やごみのポイ捨てなどを巡って、地元住民からの苦情も増えている。
「よろしくお願いします」。韓国人の若い男性4人のグループが大久保通りでライブのビラを
配り始めると、カメラを手にした日本人の若い女性が群がった。
「気さくにファンと交流してくれるのが魅力」と、ビラにサインをしてもらった千葉県松戸市の大学1年生(19)。
「おじいちゃんに『大久保に行く』と言ったら驚かれ、『危ないからやめておきなさい』と言われた」
と話すが、気にする様子はない。彼女たちにとって大久保は韓流スターの“卵”に会える街だ。
周辺にはK―POPのライブハウスが増え、ライブに出演する歌手たちが積極的に路上に出てきて
客を呼び込んでいる。新大久保商店街振興組合の諏訪信雄理事長(60)は
「今年に入って10〜20歳代の女性が一気に増えた」と話す。
これとともに狭い通りは一層混雑するようになり、新規出店した韓国系飲食店などが公道上に
看板を置いたり、ごみ袋を集積場以外に放置したりするケースが相次いでいる。
食べ歩きのゴミをポイ捨てする日本人観光客もいて、地元住民からは苦情が出ている。
諏訪理事長は「この1年の出店が一番多いが、ごみの出し方もわかっていない。
路上の看板や歩行者で車も通れない」と不満そうだ。170の加盟店のうち韓国人経営の店は
3分の1近くに達するが、未加盟の店も多く商店街のルールが定着しないという。
(2011年10月15日15時29分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111015-OYT1T00568.htm