花王抗議デモに参加する奥様★エプロン19着目

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208界面活性剤への偏見と理解不足
界面活性剤への偏見と理解不足

「どんなに環境にやさしくても、天然成分であっても界面活性剤を使用している洗剤で
あれば結果は一緒です」と、「界面活性剤」をひとくくりで悪者扱いにするのが、
重曹洗濯や電解水のセールスポイントの一つになっています。

この「界面活性剤不使用」というのも、重曹派の人々が重曹洗濯を支持する大きな要因で
しょう。しかし、ある種の合成洗剤はともかくとして、界面活性剤全てをそんなに
ばっさりと切り捨ててよいものでしょうか。

界面活性剤とは平たく言うと「性質の異なる物質同士を混ぜ合わせる作用を持つ物質」
のことで、水と油を混ぜ合わせる界面活性剤はレシチンや大豆サポニンなどの天然界面
活性剤、石けん、石けん以外の合成界面活性剤と、大きく3種類に分けられます。

石けんや洗剤で油汚れが落ちるのは「汚れに浸透し、油と水を混ぜ合わせて乳化し、
溶液中に分散させる」という3つの界面活性作用によって汚れが水と混ざり合って
洗い流されるからです。

洗浄以外にも界面活性剤は重要な役割を果たしています。食品製造では、しょ糖、
グリセリン、脂肪酸、レシチンなどの天然の界面活性剤が主に乳化剤として利用され、
マヨネーズやアイスクリーム、マーガリンなどに使われています。

例えば、マヨネーズの場合は卵黄中のレシチンが酢(水分)と油を乳化させる界面活
性剤として働いています。医薬・化粧品では油容性ビタミンの可溶化、軟膏の乳化・
口紅やファンデーションの色素を均一に製品内に散らすための分散剤として役立っています。

界面活性剤を全否定することは、これらのもの全てを否定することになります。

http://www.live-science.com/sci/juso/ca01/senjo05.html