皇室御一行様★part2127

『皇位継承と万世一系に謎はない』八幡和郎　つづき
「皇室典範改正案」を列記する予定を変更して、気にかかったところを２カ所ばかり。

「悠仁親王のご誕生があって、現行ルールに則った皇位継承者がおられる以上は、
　それを押しのけて別の皇位継承者を創り出すようなことはすべきでないと私は、考えます。
　その意味で、悠仁さまを差し置いて愛子さまに皇位を継がせる可能性は早いうちに
　排除しておいたようがよいと思います」p.234

　…いわゆる愛子女帝派達が、自分達に都合の良いように使う「簒奪」という言葉。
　　これを「するな」と明言しているわけだが、さてその方法は？

　　著者は、まず国会が「現行ルールに基づく皇位継承権を保持する者がいる限りは、
　　現行ルールに基づく皇位継承を行なう」と決議せよ、と提案している。

　　次に「皇室典範の根本改正についての、高度な審議機関を設置」し５年間をめどに
　　報告を求めよと提案。この審議機関には、皇族、旧皇族、皇室会議メンバー、
　　国会議員を入れるべきと主張。

ごめん、まだ続きます。

『皇位継承と万世一系に謎はない』八幡和郎　これ、最後。

「皇太子殿下と秋篠宮殿下と悠仁さまの年齢差を考えれば、そのときの情況で皇太子殿下から
　直接に悠仁さまに継承させる、あるいは、皇太子殿下が生前に譲位されて、秋篠宮殿下が
　ある程度の期間、帝位に就かれるようにするのも一案だと思います」p.241

　…ナルの即位までは排除していないものの、「譲位」の動機を「女房看病」ではなく
　　「スムーズな皇位継承のため」とした主張は初めてだと思う。

総じて：
・降嫁した女性皇族の活用、明治天皇からの皇統譜を作成、内親王が降嫁して生まれた男子は
　皇族の養子となることが出来る等々、具体的な提案が多い。
・ただし、皇族の全員が「伝統的な皇位継承」に対して「善意」であることが「前提」と
　されているのではないか？と、いささか危惧を覚えないでもない。
・提案している国会決議等について「今上陛下のご在位中に」と書き添えているところから、
　もしかしたら著者は「現在の皇室は、獅子身中の虫（愛子女帝を目論む者）を抱えている」と
　考えているのかな？と思った。

以上です。