>>508 > 私は、今日、親戚の高校生に内部被曝の説明をしてた時に、「何で、天然放射性物質
> と違って、人工放射性物質は健康障害の可能性があるの?」と突っ込まれて、返答で
> きませんでした。自分でもよく解ってませんでした。奥様なら、どのように説明されたで
> しょうか?
私はその説明は間違ってると思っているわ。「帰納のし過ぎ」だから。
ヨウ素は天然に放射性元素が無かった。
だから哺乳類はヨウ素を甲状腺に長期間蓄積する戦略を採ることができた。
原子力事故があると放射性ヨウ素も蓄積してしまう->癌。
カルシウム・ストロンチウムも同様。
天然放射性元素が無いから、脊椎動物は骨に蓄積するように進化した。
放射性ストロンチウムが入ったら出てこなくて癌。
という分析から帰納して、
「天然放射線では影響を受けないように人は進化してきた」
という発想になったわけなのだけれど、
それはすべての放射性物質について当てはまるわけではないわ。
例えばラドン。娘核種は肺にたまって癌になる。
例えばカリウム。蓄積はしないけれど、それでもいまだに「必須ミネラル」ね。
ウランは天然にもあるけれど、危険だし。
PuやAmは食べても殆ど排出されるし。
「天然の素材は須らく体にいい」とか「理系はみんな発達障害」と同じ。
そういった傾向があるかもしれないが、統計の取りようが無いし、少なくとも例外はある。
「天然放射性物質より人工放射性物質は体に悪い」というのは間違いよ。