□□□チラシの裏467枚目□□□

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917可愛い奥様
小学校からエスカレーター式のお嬢様大学仏文科に在学中お見合いして婚約。
誕生日には(実家は資産家の)フィアンセから年齢の数の薔薇の花とプレゼントが届き
卒業と同時に結婚。
 
両家の親から買ってもらった都内のマンション(80平米)で新婚時代を専業主婦として過ごす。
25歳までに健康で優秀な男児と女児を自然分娩し、子育てに専念。
お受験で子をそれぞれ自分達夫婦の出身校である私立の付属に入学。

30代前半で夫の両親は長く闘病することなくあっさり死去。
新婚時代にすんだ家郊外のマンションから夫実家の松涛の屋敷に転居することになる。

35歳のころ育児が一段落してので 
趣味のパッチワーク、趣味のお菓子の本をパパのコネで中堅出版社から出版。
(出版社の社長はパパの学生時代からの親友)
趣味程度のつもりだったのになぜかベストセラーになり生まれて初めて自分の手で
お金を稼ぐ。
是非に、と請われてテレビ講座の講師やコメンテータを仕方なくやる。
一流の婦人雑誌に自分のインタビューが乗り自分のページをもつ。
本音ではやりたくないのに お世話になった方からどうしても依頼された場合など
厳選したお仕事だけを年に何回かこなす。
918可愛い奥様:2010/10/26(火) 15:36:48 ID:TkU+li7V0
37歳
夫の転勤に伴いパリに行くことになり子供らは現地の私立に転校。
お仕事は中断することになるとおもったのだけど
是非に、と請われて現地から毎月エッセイを一流婦人誌に掲載。
エッセイ集「セーヌからの頼り」を出版。スマッシュヒットとなる。
子供らも現地の学校にもなれ、フランス語を流暢にこなすようになったころ
現地でフランス人画家と電撃的に恋におちる。

夫も子も捨て、恋人とともに逃避行。
このニュースは日本にも伝えられ連日ワイドショーを賑ぎあわせる。
夫の描いた自分の裸婦絵は日仏で大評判となる。

やがて画家として成功した夫とともに年の半分はニースで生活。 
残りの半分はパリで過ごし パリ社交界の花形となる。
40過ぎて3度目の遅い出産をする。
その際持ち歩いていた特注デザインバッグが
自分の名を付けられエルメスから発売される。

55歳でがんを患い2年の闘病後死去。
葬儀には親友ドヌーブや仏大統領も駆けつけ 
泣き崩れる夫と天使のように美しいハーフの娘(駆け出しのモデル)のけなげな姿が列席者の涙を誘うが
日本ではすでに30過ぎた前夫との子供二人が冷たい表情のまま「ノーコメント」と一言で終わる。
死後シャネルから自分の名をつけた香水がでる。

5年後林真理子が小説化。
その決して美しいだけではなかった赤裸々な人生が語られる。
10年後生涯が泉ピン子主演で映画化される。

就職しないで結婚するとこんな人生がまってそう浦山しい。