アニメ文化に関する米ブログ「thesocietypages.org」では、日本の漫画やアニメで、
キャラクターがなぜ欧米人の容姿に似ているかについて疑問を呈している。
筆者は、まず肌が白く描かれているのは、それが日本人の考える一般的な人物像の
描写ではないかと推察。また、日本人は描かれるキャラクターをアジア人に見えるように
する必要性を感じていないと語る。
米国にも同様の例がある。アニメ「シンプソン」のマージは黄色の肌に青いアフロヘアーで、
人種の型にはまった特徴が混在していて、黒人にも、白人にもアジア系にも見えると説明している。
アニメの通常のキャラクターは、黄、青、緑色などの髪に大きな丸い目と、小さな鼻が特徴的だが、
明らかに欧米系と見られるキャラクターが登場するときは、黄色の髪に青い目と高い鼻で、型に
はまった白人系で描かれることが多いと分析。
筆者は、日本のアニメが外国で放映される時、これらのキャラクターは、まるで日本人が欧米を
崇拝しているかのように見えることを懸念している。
このブログには、アニメにおける日米文化の交流を含んだ多数のコメントが寄せられている。
「日本のキャラクターはそのまま外国で放映されるのがいいと思う。描かれているキャラクターの
ソースが何かを見たいし、文化的背景を知ることができるので面白い」といった意見や、「子供の
ときから日本のコミックを読んでいるが、額の形や丸い目などの顔の特徴は、欧米人というより
アジア人だと思う」などさまざまなコメントが寄せられた。
また、「日本のアニメが米国文化の影響を受けているのは興味深い。日本のアニメの
創始者の1人である手塚治虫氏はディズニーの影響を受け、後にディズニーが手塚氏の
アニメに影響されるなど、歴史的に互いの文化を刺激しあっている」といった意見も見られた。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0831&f=national_0831_060.shtml