法科大学院の運営から撤退するのは、全国で初めてです。
2010年05月27日
兵庫県の姫路獨協大学法科大学院は来年度以降、学生の募集を停止することを決めました。
法科大学院の運営から撤退するのは、全国で初めてです。姫路獨協大学法科大学院は今年1月に行った
入学試験で合格者が1人も出ず、再募集もしなかったため、今年度は入学者がいない事態になって
いました。大学院を運営する学校法人は、27日、理事会を開き、法科大学院で十分な能力のある学生を
確保するのは困難だとして来年度以降は募集を停止し、現在、在籍している17人が修了したあとは法科大学院の
運営から撤退することを決めました。姫路獨協大学法科大学院からこれまでに司法試験に合格したのは、
全国の法科大学院で最も少ない3人で、中教審・中央教育審議会から「大幅な改善が必要」と指摘されていました。
法科大学院の制度は法律家を増やそうと平成16年に始まったもので、現在、全国に74校ありますが、撤退は今回が
初めてです。姫路獨協大学法科大学院の吉崎暢洋法務研究科長は記者会見で「精いっぱいカリキュラムや
入学試験の改革をしてきたが、成果を出せず非常に残念だ」と述べました。
http://www.youtube.com/watch?v=7NOG05F7MAs