★★広島の奥様★★ Part26

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29可愛い奥様


▽Helles(ヘレス)
ミュンヘンの伝統的ラガーはドゥンケルとよばれる黒っぽいビールだったが、1890年代にチェコのピルスナーに対抗するために
開発されたラガー。北ドイツでよく飲まれるピルスナーと比べるとへレスはミュンヘンの伝統に従って麦芽のうまみが濃く、甘味もあり
ホップの苦味が弱いのが特徴。一般にドイツのビールは南部では麦芽の風味に富み、北へ行くにつれて麦芽よりもホップが
強調されるようになる。歴史は意外に浅く、1894年にシュパーテン醸造所で造られたのが最初と言われている。

▽Dunkel(デュンケル)
黒あるいは焦褐色のラガービール。口に含むとへレスよりモルトの香りが強く、しっとりとした味わいで1950年まではへレスより
多く飲まれていた。火力の調節の難しい薪の火で麦芽をあぶっていたため、どうしても麦芽の色が濃くなり、その結果ビールの色も
黒っぽくなった。それゆえチェコで生まれた黄金色のビールが、ピルスナーの名で一大センセーションを巻き起こした。
しかし、ビールの長い歴史を通してみると黒ビールが主役の時代が圧倒的に長かった。