★★広島の奥様★★ Part26

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197可愛い奥様
おそらく皆さんもそうではないかと思うのですが、ドイツ語や英語の否定疑問文という
形式に関しては、私は以前から気になっていたことがありました。
今回、その疑問が一応解明しましたので、このエッセイでお知らせしたいと思います。

 否定疑問文に対する答え方は初歩文法に属する知識ですから、ドイツ語を学び始めて
すぐに習うことになります。今手元にある、常木実著「標準ドイツ語」(郁文堂)の説明を引用してみます:


 上例 5.(Haben Sie keinen Hunger?)のように、疑問文に否定詞(keinen)があるとき、
これを打ち消して<肯定>の返事をする場合には doch を使います(Doch, ich habe Hunger.)。
また上の Haben Sie keinen Hunger? に対して「ええ、すいていません」というように<否定>の返事をする
ときには:Nein, ich habe keinen Hunger. といいます。
Nein を「いいえ」ではなく、「ええ」「はい」と訳すことに気をつけましょう。日本語式に Ja と言ってはいけません。
否定詞を含む返事のときは nein を使うのがドイツ語とかぎらず英・仏語、その他ヨーロッパの言語に共通の現象です。


 これは皆さんご存じの通りです。
ドイツ語では否定疑問文に対して<肯定>の答えをする際の doch が問題となりますが、
ここでは話を分かりやすくするため、英語の否定疑問文から始めることにします。
英語では否定疑問文に対する答えは、<肯定>の答えなら yes、<否定>の答えは no となります。


Don`t you like American movies?  「アメリカ映画はお好きではなのですか?」 
 Yes, I do. 「いや、好きですよ」 
 No, I don`t. 「ええ、好きではありません」

 つまり英語では、疑問文が肯定の形をしていようが、否定の形をしていようが、
答えが否定文でなく肯定文であれば yes を、否定文であれば no を使うということになります。
確認のため、肯定疑問文の場合と比較しておきます。