★★広島の奥様★★ Part26

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被爆者の死亡リスクに偏り 広島、「黒い雨」影響か
2010年06月02日

 広島原爆の投下直後に「黒い雨」が降った爆心地の北西方向で、被爆者の死亡リスクが高まる傾向にあることが
2日、広島大原爆放射線医科学研究所(広島市)の冨田哲治助教が被爆者3万人余りを対象に実施したデータ解析で分かった。

 原爆さく裂時の初期放射線は同心円状に放出され、爆心地から等距離であれば被ばく線量も差はないと考えられている。
冨田助教は、「死亡リスクが特定の方向に偏るのは黒い雨などの残留放射線が影響した可能性がある」と指摘している。

 冨田助教は1980年に存命し、被爆地点が分かる3万1055人分のデータを97年まで追跡(うち9641人が期間中に死亡)。
被爆地点と死亡との関係について性別や被爆時年齢、死亡時期などを考慮しながら解析したデータを爆心地から半径約2キロの範囲で
等高線で表した。

 その結果、黒い雨が降った北西方向でリスクがわずかに高くなり、建物の遮へい要因を加味しても同様の傾向を示した。

 冨田助教は今後、追跡期間をさらに延ばして解析精度を上げる方針。

 黒い雨について、国は爆心地から北西方向に縦約19キロ、横約11キロの楕円形となる「大雨地域」を援護対象に指定している。