【民主党の政策に不安を感じる奥様の雑談室】129

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自民重鎮、テレビに出たい? 国会質問に売り込み殺到

野党転落で出番の減った自民党の重鎮たちが、テレビ中継のある国会審議に新たな
活躍の場を求めている。執行部も重鎮を無視できず、質問順は「年功序列」の様相だ。

「派閥領袖(りょうしゅう)らが軒並み『質問させろ』と売り込んでくる。テレビ
中継される日を指定してくるんだ」。党幹部は重鎮の処遇に頭を抱える。

与党時代は、当選回数順に大臣・副大臣や党の部会長などのポストを決めることが
慣例だったが、野党転落でポストは激減。脚光を浴びることのできる数少ない場面が
国会の予算審議というわけだ。

衆院予算委員会がテレビ中継された今月5, 8日の2日間、自民党は10人が質問。
このうち、当選8回以上のベテランは加藤紘一元幹事長(13回・70歳)、野田毅
元自治相(13回・68歳)、伊吹文明元幹事長(9回・72歳)、町村信孝元官房
長官(9回・65歳)、石破茂政調会長(8回・53歳)、金子一義元国交相
(8回・67歳)の6人。質問時間も6人で7割を占めた。「次のテレビ中継日に
質問に立つ確約をとった」という閣僚経験者もいるという。

ただ、重鎮の質問は憲法や外交、経済など自分の専門分野が目立ち、鳩山政権を揺る
がす「政治とカネ」の追及はいま一つだ。12日の集中審議では与謝野馨元財務相
(10回・71歳)が「政治とカネ」に食いついたが、あとは後藤田正純氏(40)
ら当選4〜5回組が追及役に回った。

政策論争は重鎮で、若手は汚れ役ばかり――。若手からは 「人気回復には世代交
代が必要なのに、ベテランは『自分だけは別』と思っている」 と、ぼやきが止まらない。

朝日新聞(2010年2月16日)http://www.asahi.com/politics/update/0216/TKY20100216