【民主党の政策に不安を感じる奥様の雑談室】その90

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11「二階氏続投」認めた自民党執行部の苦境
>>9 からのつづき)
そもそも「企業さえ良ければ良い」という時代ではなくなっています。「派遣切り」
を持ち出すまでもなく、企業主導のセーフティネットから外れてしまう人が多く、貧
困が問題となる中で、企業ばかりを向いた自民党的な政治は時代遅れです。

だが、二階さんより選挙がうまい人はそうはいない。また、二階さんは、とくに経済・
産業分野において「それなり」には政策通であることも事実です。

政策や選挙技術に「それなり」に優れた二階さんを斬って、野党としての筋を通すの
も地獄でしょう。とにかく人材が見当たらない。

しかし、二階さんを続投させて、野党としての筋は放棄しつつ、二階さんの力で地方
の議席を確保する道もありでしょうが、この場合は都市部の支持をさらに失い
(現に総選挙でも自民党支持層が「みんなの党」に流れている)かねず、地獄でしょう。

国民の目線に立って、時代にマッチした理念とビジョンを示し、党を引っ張ってい
くようなリーダーがいれば問題はない。しかし、そういう人が見当たらないことに今
の自民党の閉塞状況があります。

河野太郎さんら若手に思い切って任せるという手もあるでしょうが、それは森元総理ら、
ベテランが絶対に「うん」と言わないでしょう。

二階問題では若手もそれなりに執行部に反発はしているようです。

が、現行選挙制度のもとで、党公認を得られないと当選が無理という状況があり、ど
こまで執行部にたてつけるかどうかは不透明です。

民主党も党内から見ても「大丈夫かな」と思うことも多いのです。しかし、
「二階留任」を選択した自民党執行部のどうしようもない閉塞状況が2009年の政治状
況を決定付けているでしょう。 (完)

さとうしゅういち (2009/12/12) http://www.news.janjan.jp/government/0912/0912114300/1.php