http://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/koho/taio/taio-h21-1204.html 昭和時代における香淳皇后の御活動について
平成21年12月4日
最近,一部の雑誌の皇室に関連する記事の中に,両陛下が揃って御公務をなさることは昭和時代からの伝統ではなく,
皇后陛下の御意思で天皇陛下と御一緒に御公務をされているものであるという趣旨の記述が散見されますが,
これは,皇后陛下の御行動に対する誤認であると共に,昭和天皇のお側で数多くの公的行事に御出席になった香淳皇后に対し,
極めて失礼なことですので,この際,宮内庁として,事実関係を説明することにしました。
まず,現在の両陛下が,お揃いで御公務をなさることは,平成になってからの独自のなさり方ではなく,昭和の時代のものを
受け継ぎ,これを基盤にして新しい時代の要請に合わせて発展させてこられたものであり,そのことは,現行の憲法のもとで,
昭和天皇と香淳皇后がなさっていたことを調べれば分かる筈のことです。
(中略)
なお,宮中祭祀についても,香淳皇后が御熱心でいらしたことは,よく知られています。平成に入り,皇后陛下は香淳皇后が
なさっていた祭祀を全てそのままに受け継がれました。お減らしになったものはありませんが,お足しになったものも一つもありません。
(後略)