毎日新聞社と共同通信社、共同通信社加盟社による包括提携について
株式会社毎日新聞社(代表取締役社長・朝比奈豊)と社団法人共同通信社(社長・石川聰)、さらに共同通信社加盟社は11月26日、
新しいメディアを構築するためのパートナーとして、今後さまざまな協力関係を強化していくことで同意した。
◇提携のねらい
メディアの基本は読者である国民に正確なニュースを伝え、さまざまな問題を提起し、さらに役に立つ情報を提供することである。
取材範囲も、読者への情報の伝え方もそれぞれに違う3者が力強い連合体を形成することで、この「基本」を新しい時代に即して具現し、
メディアの中での存在感をより確かなものにしていく。
全国紙、通信社、各都道府県を拠点とする新聞社という3者の連携により、我々が抱える発行部数は3000万部を超える。
取材の重なる部分を互いに補完し合うとともに、それぞれの特長を生かしながら「取材力」の充実はもとより、
「営業力」の強化も図り、総合的な「新聞力」向上を目指す。今回の3者の連携は、同業種ではあるが、同業態の連帯ではなく、
メディアの新しい方向を示すものになると信じている。10月の新聞大会でテーマとなった「新聞再構築への挑戦」にもつながると考える。
◇具体的な取り組み
(1)毎日新聞社が2010年4月1日、共同通信社に加盟する。
(2)紙面について三者間によるキャンペーンの展開やシンポジウムの開催、各社の論説委員による対談、
また紙面内容についてチェックしてもらう外部の第三者機関の議論の場を合同開催するなど、これまでにない試みや協力を進める。
(3)毎日新聞社は共同通信社加盟社と協議の上、地域面の記事配信で協力を進める。
(4)スポーツ事業や文化・展覧会事業の共催など三者間で事業面の協力を進める。
◇今後のテーマ
事業協力、紙面協力のほか、東京における毎日新聞社と共同通信社の航空取材の連携、
紙面制作システム、新聞の印刷委託、新聞販売網の効率化などを進める。
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http://mainichi.jp/info/archive/news/2009/20091126org00m040043000c.html もう一つの柱は共同通信への加盟です。57年ぶりのことになりますが、
今回の加盟は地方紙との提携をあわせて行うことで、全国紙として新分野を開拓していくことになります。
官公庁や企業などの発表は今後、共同通信も活用し、これまで以上に毎日新聞の記者は、
独自に深みのある取材をすることが可能になります。
こうした提携を生かして、取材態勢の再編・再構築、新しい紙面作りを目指します。
10月の新聞週間に、新聞協会賞を受賞した毎日新聞大阪本社と熊本日日新聞社の
社会部長同士が対談した特別な紙面を作りました。
そしてそれを共同通信が全国に配信し、加盟紙の一部に掲載されました。
こうした試みをヒントに、今後も全国紙としてさまざまな挑戦を続け、
新聞の可能性を広げていきたいと思います。
2009/11/26 22:50 【共同通信】
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http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009112601000997.html