■正論レポ2009年10月号 (1/2) <注意:男系で擁護側??です>
宮中祭祀を蹂躙する人々の“正体” :宗教ジャーナリスト斉藤吉久
ご負担軽減の嘘八百。祭祀を簡略化した歴代宮内庁幹部の狙いは何か。
【ご不例で祭祀簡略化を前倒し】
昨年暮の陛下のご不例を受けて羽毛田長官が行事の調整を
発表した。祭祀のさの字も語らなかったが、実際狙い打ちされたのは祭祀だった。
分刻みの祝賀行事より宮中祭祀こそがストレスだと言わんばかりである。
昭和天皇の祭祀簡略化は入江侍従長の祭祀嫌いによるもの。
【逆に増えたご日程の件数】
宮内庁HPから公務件数の算出表(H.19-H.21)掲載。
公務の件数は、全体で前年比9%、3%と増え続けている。
陛下の不整脈はいまなお散発的に見られる。
★ご公務は良かれ悪しかれ官僚社会の反映。拝謁の大半は官僚が対象。行幸は官庁の
イベントに駆り出されているのが実態、各省庁寄り合い所帯である宮内庁組織の限界。
出向組の官僚が本省に楯突くことはできるでしょうか。
【皇室の伝統を破壊】
名ばかりの負担軽減の一方で後ろ盾となる巨大官庁もなく情け容赦なく削られた
のが宮中祭祀。宮内官僚(テクノクラート)たちは、天皇が祭祀王だという認識がない。
渡辺前侍従長が「侍従長は外廊下で2時間正座して待っています。立ち上がる時は
必死の思い」と吐露。肉体的苦痛を簡略化の直接的理由にすり替えている。
【侍従長の負担をすり替え】
稽古に励むような人たちにとっては、それは正しくない。過酷には違いないが、
昭和天皇の場合、簡略化によって激務から解放されたのは、陛下ではなく
側近の侍従であった。