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可愛い奥様:
2005年9月11日の衆議院総選挙(「郵政選挙」)のあと、2009年8月までの約4年間で、
スポーツ新聞、ワイドショーを含むあらゆる新聞や報道・情報番組がこぞってトップで
取り上げた政治ニュースは2つしかなく、
それは、2007年9月12日、自民党の安倍晋三首相(当時)が行った異例の「政権放り出し」表明と、
2008年9月1日、同じく自民党の福田康夫首相(当時)の政権放り出し表明。
これに匹敵する椿事として、2009年2月14日、ローマで開かれた先進7か国財務相・
中央銀行総裁会議(G7)直後に同じく自民党の中川昭一財務大臣が泥酔状態で
記者会見を行った 「酩酊会見」事件。
日本国民であれば、どんなに政治に無関心で、どんなに政治的知識のない人でも、
この3つの事件だけには関心があり、これらを見て「自民党には政権担当能力が
ない」と 判断したはず。
加えて、2009年6〜7月には、自民党の中川秀直元幹事長や武部勤元幹事長らが、
2009年9月に予定されている自民党総裁選を前倒しして、2009年(8月)の次期衆議院総選挙前に
不人気の麻生太郎総裁(首相)を交代させようという「麻生降ろし」の動きを見せ、
彼らの「麻生辞めろ」コールが連日報道されたこともあって、国民はすっかり
「自民党の偉い人がよってたかって麻生政権はダメだと言ってるんだから、
ダメなんだろう」と思うようになってしまった。
選挙運動とは「われわれは優秀だからわれわれに投票して下さい」と言って行うものだけど、
自民党がこの4年間やって来たことはまさに「逆選挙運動」。
これなら、次期衆議院総選挙でボロ負けするのは当然。
この4年間に自民党はスポーツ紙やワイドショーのすべてを通じて
「わが党には政権担当能力はありませんから投票しないで下さい」と
三度叫んだも同然の形になっているので、
もはや民主党側に金銭スキャンダルがあるとか、
与野党のマニフェスト(政権公約)を比較してどうとかいうのは、
ささいな問題にすぎない。