南山大付属小、入学試験始まる 「ブランド力」に人気
4月に開校する南山大付属小学校の入学試験が5日、名古屋市昭和区の南山大名古屋キャンパスで始まった。
同校は愛知県内2校目の私立小学校。共学は初めてということもあり、伝統校「南山」のブランド力と相まって注目を集めている。
午前8時半。受け付けが始まると、受験生親子が緊張した様子で校舎内へ入っていった。試験は2日間にわけて実施。
内容は非公表だが、試験時間は約50分。1日5回、50人ずつに分けて、個性や能力をみるという。
試験が終わると、受験した子どもたちは、保護者に手を引かれて会場を後にした。
落ち着いた教育環境に魅力を感じているという30代の父親は「待っている自分の方が緊張した。(子どもが)笑顔で出てきたので少し安心したのですが……」とホッとした様子で話した。
合格者は、26、27日にある親子面接に進む。
同校は1学年3クラス(90人)。初年度は新1〜3年生を募集する。新1年生には455人、2年生には347人、3年生には387人の出願があった。
地元の有名校・南山大の付属校ということもあり、早くから注目を集めた。
昨年5月と7月に実施した学校説明会には計5780人、11月の入試説明会には計2802人の申し込みがあった。
学習塾の対策講座も盛況で、名古屋市内に6校を展開する「名古屋セミナープラトンスクール」では昨夏以降、毎回100人以上の応募があり、講座数を増やして対応したという。
公立校離れを背景に全国的に受験の低年齢化が進んでいる。有名私大の付属小学校の開校も相次いでおり、関西学院大も今春、初等部の開校を予定。
関西大が10年の開校に向けて準備を進め、慶大も小中一貫校の新設を目指している。
http://www.asahi.com/edu/student/news/NGY200801050011.html