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[ドキュメント・皇太子妃内定](2)専門興信所が4代前まで徹底調査(連載)
1993/01/09 東京読売新聞 朝刊 1ページ
「確かに五年前、小和田さんの調査をしました」
皇室関係一筋の老調査員が都内の事務所で重い口を開いた。
宮内庁から直接、調査依頼を受けたのは東京・丸の内に事務所を構える大手興信所。
(略)小和田雅子さん(29)に関する分厚い調査報告書は、作成にまる一か月かかった。
直系は四代前までさかのぼり、大祖父、祖父の兄弟姉妹まで徹底的に調べた。
両親については交友関係、勤務先、近所の評判も。肝心の本人は、さらに詳細を
きわめた。経歴、性格、趣味、素行、健康状態……。
結論は「優秀な家系に驚いたのを覚えています。もちろんご本人も申し分ありません
でした」。このベテラン調査員が手掛けたお妃候補は、実は雅子さんだけではない。
この五年間で十人以上にのぼる。雅子さんの調査書はその中でひときわ鮮明に
記憶に残っているという。
皇太子妃決定にかかわる身元調査等の差別助長行為に対する抗議と申し入れ
---1993.3.16(抜粋)
本年一月六日の「皇太子妃内定」の報道いらい、こうした差別撤廃、人権確立をすす
める立場から看過できない内容の報道がなされています。小和田雅子さんの「家系図」
の掲載や「家柄」賛美などの過剰ともいえる報道内容、そして「皇太子妃を選ぶにあ
たっては、皇室専門の興信所員が四代前まで徹底調査」などと、宮内庁自らが公然と
身元調査を指示していたことが報道されています。
いうまでもなく、すべての国民は法の下に平等であり(憲法第一四条)、婚姻は両性の
合意のみに基いて成立する(憲法第二四条)ものです。したがって、私たちは、こうした
宮内庁の身元調査の指示というものが、差別を助長・拡大させるものであるばかりで
なく、憲法違反という重大な問題であると考え(略)強く抗議するものです。
1993/03/20 東京読売新聞 朝刊 30ページ
部落解放同盟(上杉佐一郎委員長)は十九日までに、「皇太子妃決定に際し、身元
調査が行われたことは結婚差別を助長する」として、皇室会議のメンバーである宮沢
首相や衆参両院の議長、最高裁長官の三権の長と宮内庁長官あてに抗議文書を
送った。