諸君!4月号
・「言霊のさきはふ国ぞ」悪意の皇室論議を糺す
長谷川三千子・埼玉大教授
・「誰に皇太子の代わりが務まるというのか」
高橋紘・静岡福祉大教授、江守敬治・毎日新聞編集委員、
高森明勅・日本文化総合研究所代表
諸君!は、文藝春秋に比べてかなり右寄りのオピニオン誌。
長谷川教授の寄稿文は、
「もろもろの週刊誌やネットの上にあふれてゐるさまざまの悪意にみちた言論の類ひにいたつては、
もはや”言挙げ”といふ言葉もふさはしくない。」
「ちやうど伊勢神宮が、尊く清らかな領域であるごとく、(中略)皇室といふ領域は、いかにこの
世の言葉が堕落し汚れてゐても、そこでは言葉が本来の言霊を発揮してゐるーさういう領域なのだと
思ひます。皇室論議はさういふ 自覚のうへに立つてなされるべきでありませう。」 と、
一読しただけでは理解できない内容。
一方、三論客の意見は、「両陛下が築かれた”平成流”は負担が多大。帝王学の蓄積がなければ継承など不可能」という
考えに集約される内容。
気になった点としては、
高橋氏:文藝春秋二月号「秋篠宮が天皇になる日」に関して、同文書が秋篠宮についてのみ、詳しく書かれている点が残念
とした上で、両陛下が深い愛情を持って接しておられる沖縄について、皇太子殿下はじつにしっかり勉強されており、保坂氏
が示唆するように、秋篠宮の方がより沖縄への思いが深いというような印象なまったくない、と言及。
雅子妃と小和田家についても、
「(雅子妃の治療の)責任が曖昧な中、看護の名目で小和田家の家族が頻繁に東宮家に出入りすると、なにかこの一家が
過大な影響力をふるっているかのような誤解を招く。このあたりは治療効果も考えてのことだと医師団の説明が必要でしょう」
と、小和田家を擁護。
諸君!は文藝春秋と並びインテリ層に好まれる月刊誌ですから、是非ご一読を。