皇室御一行様★part1493

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天皇が心を砕いているのは、こうした法制面ばかりではない。
精神面の継承とでも言うべきか、皇后とともに半世紀にわたって営々と築き上げてきた「象徴天皇のかたち」について、皇太子一家に「どう思う」と問いかけ、ともに語り合いたいのではないか。
ところが妃の病気もあって適わないのだ。

皇后と二人でテキストもなく、手探りでつくり上げた「国民統合の象徴像」。
天皇の伝統的な姿を雅子妃や日ごとに成長する愛子内親王にも伝えたいのであろう。
その場としてかつての「定例参内」を実行したいのではないか。

秋篠宮は昨年の誕生日、参内について
「仕事の話ですとか、研究の話もあります。その他さまざまな話をする場と考えている」
とし、子供が同行するときは
「世代を超えて交流する機会」で、「みんなで意見の交換を行ったり、話し合いをする場所」だと説明している。
だから「これからも大切にしたい」とした。

このところ、「皇太子をスキップして秋篠宮天皇」などと皇室典範上あり得ず、無責任な説まで飛び出している。
また皇統維持のため側室は問題外、旧皇族の復権は身近になった天皇を明治的の万世一系神話に誘導するものだ。
「愛子と会いたい」と言った天皇の真意はどの辺にあるのだろうか。

法制上、皇位が安定的に継承されること、それと象徴天皇の精神の継承。
天皇が悩んでいる皇位継承問題には、この両面があるとみてよい。(敬語敬称略)