>>378続き
◆「ナルちゃん憲法」育児
「ナルちゃん」(浩宮さまの愛称)は、お生まれになったときから、国民のアイドルだった。
明仁皇太子と美智子妃は乳人に任せず「ナルちゃん」を自分たちのそばで育てる、という前例のない決断をされる。
留守の間のしつけは、美智子妃の残した育児メモ「ナルちゃん憲法」に沿って進められた。
これもまた「自分の方針の中で育てたい」という母の意思の表れだった。
自分で考え、自分で決められる子どもに、という良質なブルジョア的教育の指針に沿っており、その後広まる早期教育の先取りでもあった。
一方で、将来の天皇を見すえての教育も熱心に進められた。公平であること、無私であること、孤独に耐えること、多くの人の目を集めても恬淡としていること。
◆お妃候補数百人
世間と隔てられ、好き嫌いの表明を抑制された中で「妃となるひとを自分で決める」ことの困難さは想像を絶する。
雅子さま以外に、リストに上ったお妃候補は数百人に上るとみられている。
雑誌に名前が出た人を数えただけでも、50人を下らないだろう。だが「浩宮さまが好きな人」という基準でみた時、
比肩する女性の名は、ついにひとりも出なかったーー。