小沢総理なんてまっぴらゴメンだ WILL 2007年9月号 石原慎太郎 (東京都知事)
小沢が「日本の親父」!?
先週の週末、台風一過で久し振りに多摩川の土手を散歩し、町に出ると、見慣れないポスターが
目に付いた。民主党党首・小沢一郎の顔が、表情の違うものが3枚並んでおり、その真ん中の
ポスターに「我らの親父」と書いてあった。参院選を契機に与野党逆転させ自分の政権を作り、
小沢内閣ができて自分が総理になるつもりなのだろう。そういう意味で、「我らの親父」という
キャッチをつくったんだろうが、私は彼が「日本の親父」になるのなんてまっぴらゴメンです。
若い人は知らないだろうし、年配の方も忘れてしまっただろうけれど、小沢一郎が自民党で
さんざん好き勝手をして、大金もつくり、平成5年に自民党を出て新しい政党を作った。
それで政界は大混乱になった。その党は新生党という名前だった。 (中略)
1992年(平成4年)に金丸事件が起き、金丸さんは略式起訴された。警察が金丸さんの
事務所に踏み込んでみると、刻印のない金の延べ棒が出てきた。金塊というのは、それを作った
国の刻印が必ずあるんです。刻印のない金塊は北朝鮮です。北とどういう取り引きがあってのことか。
途中で当人が亡くなってしまい真相は闇に葬られてしまった。 小沢・金丸は何をやったんですか。
アメリカに約束した8年間に430兆のカネを無駄遣いして日本の経済力を弱めた。430兆のカネを
使って何をやったか。沖縄の経済需要の全くない島に5万トンのコンテナ船が着くような港が
できている。市長が自慢して見に来てくれと言われたけれど、船が来るのかと聞けばニヤニヤ笑うだけ。
北海道で熊や鹿しか出てこないようなところに道路を作った。その先に街なんかありゃしない。そういう
馬鹿なことをやった。みんな国民の税金です。そのため国債も発行した。それで日本の財政は
ガタガタになってしまった。(中略)小沢一郎のような人物が日本の親父になったらとんでもないことになります。