111 :
可愛い奥様:
キャスト決定記者会見
雅子役:主役は嬉しいんですけど、すごい複雑な心境なんですよね、近代三悪女の1人じゃないですか、
ドラマでやりたがる人がいないっていう(笑)
役をもらって、色々調べたんですけれど、この人自身は悪女といっても、ただのそのへんの軽い女の子
だったと思うんですよ、流行物が大好きで、ブランド贅沢好き、仕事は形だけでアフター5がメイン
それが、父親に乗せられて、超上流階級にお嫁にいったから悲劇がおきた。
この人のマスコミ紹介凄かったじゃないですか、文武両道、なんでもオールマイティ、理想の賢女みたいな
でも、実際は、それは全部虚飾で、彼女の入った世界は、付け焼き刃でごまかせる世界ではなかった。
だって、その道の超一流の方のお相手をしなきゃいけいんですよ、で、メッキが剥がれて出てこれなくなった。
逆に紀子様は、なにもできないお人形さんみたいなイメージだったのに、英語独語ぺらぺら、スキーは一級
乗馬も自在、お茶もお花も一通りできる。羨ましかったと思いますよ、雅子は自然体の紀子様が
15回までの台本もらったんですけど、雅子が紀子様に聞く場面があるんですよ
「なんで、こんなに何でもできるのに隠していたんですか、ずるいわ」
紀子様は不思議な顔をされて「え?聞かれませんでしたから、自分から申し上げる事ではございませんでしょう?」
この言葉に雅子はすごいショックを受けるんですよ、そして自分との決定的違いを思い知る。
今から色々考えているんですよ、どんな顔で紀子様のセリフを受けようかってね、自分には絶対追いつけない
紀子様に、憎しみを抱いた瞬間……難しいな、羨望と嫉妬かな?とにかく自分がなりたくてもなれないジレンマみたいな
え?悪女としてどう演じるかですか?監督にも、悪女を意識するなと言われましたし、現代ドラマによくいる
頭の軽い浅はかな女を演じていきたいと思います、大丈夫ですよ、それある意味、地ですし(笑)