先日本屋で「へその緒が語る体内汚染」という本をチラ読みしたのですが
学術会議シンポジウムで生物学者のかたが
代理出産に反対する理由のひとつとして挙げていた
「エピジェネティック変異の可能性」についても書かれていて
興味深いものがありました。
なかでも
・胎児へのステロイド投与(早産が予測されるときに胎児の呼吸器系器官の
生育を促進させるために母体を通して投与されることがある。
>>9 の 「シンディ出血の連絡 絨毯が赤く染まるほどの出血、宮口が1cm開いている状態
子宮収縮を抑える薬(マグネシウム)、ステロイド投与 破水」参照)
は胎児が出生、成長したのちのガンの発症率を高めるリスクがある
・母体の妊娠中に過度の人工女性ホルモンを投与する(
>>24>>25)と
その母体から生まれた子は生殖機能に障害を負う可能性が高くなる
という内容は、ここで読んでいた代理出産における問題や
代理出産を疑問視する根拠とリンクしていることだったので特に興味深かったです。
へその緒を通じての胎内汚染という点に関しては
代理出産も自然妊娠も同じ時代を生きているかぎり同様にリスクを負います。
なんらかの理由によっての母体への薬の投与ということも
未知のリスクよりも目の前の母体と胎児の命を救うことを優先させるために使われるなら
前述のように代理出産も自然妊娠も同様です。
しかし、長期間の母体への人工女性ホルモン投与ということに関しては話は別だと思います。
本来異なるDNAもつ母体への受精卵の着床率をあげるために、
いわば代理出産を成功させるために生まれてくる代理出産児の将来の健康被害の発生リスクは
後回しにされるのでは、代理出産児はなんのためにこの世に「誕生させられる」のか疑問に感じぜずにはいられません。