皇室御一行様★アンチ編★part1226

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431可愛い奥様
かぶった失礼。
その二つのエピ、ソース載せておきます。

『妃殿下と若宮さま 東宮御所で過した日々』元東宮侍医医学博士・緒方安雄 サンケイドラマブックス26、174ページ
 それはいつごろであったろうか?
 たぶん浩宮さまが小学初年級ごろであったと思う。
 私は煙草を吸わないのでそのかわりにドロップを数個いつもポケットにいれていて、ときどきなめることにしていた。
 ある日のこと、私の上衣のポケットがふくれているのに気づかれたのか、突然ポケットに手を入れて、そこにはいっているドロップをつまみ出された。
「これアメ? 食べてもいい?」
 とお聞きになる。私は躊躇した。妃殿下が正しく行っていらっしゃる宮さまの食生活を破る恐れがあるからだ。
 しかし、ついには負けて、どうぞということになり、宮さまは嬉しそうに、そしておいしそうになめていらっしゃる。


『川端康成全集 第十二巻』収録「美智子妃殿下」より
思いがけないことには、皇太子殿下が愛宕山の帰りにお迎えにおいでになった。
この夏は浩宮さまをお鍛えになるおつもりで、小浅間をはじめ、軽井沢の小山を六つか七つ
お登りになったそうだが、その日は愛宕山にお登りになる予定で、冷雨のなかを実行された
らしい。愛宕山もてっぺんのあたりは車が行かない。私の山小舎の下の細道へおいでになった
皇太子殿下は、洋服の半身がお濡れになっていた。少しお休みくださいませんか、というと
浩宮さまとごいっしょに山小舎へあがっていらした。
浩宮さまはおなかがすいてらしたのか、ビスケットを六つ七つ、たてつづけに召しあがった。
そして間もなく、「おさきに。」とおっしゃって、おひとりでさっさと扉をお出になろうとした。
こういう慣わしがおありなのだろうか。
浩宮さまがお出になって、皇太子皇太子妃両殿下もお帰りになった。妃殿下は皇太子殿下のお車で、
皇太子のご運転は石のごろごろを避けて、お静かで、お見送りの私たちは胸をなでおろした。
もし、東京で皇太子殿下のご運転などとわかれば騒ぎで、これも軽井沢のご自由のひとつであろう。」