杉村太蔵 生後2カ月の長女を放置し具合悪くさせる

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88タイゾー 1
>>66=79です。お待たせしました。

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娘の紗歩が生まれてちょうど2ヶ月目の日のことです。
久しぶりにママと二人で「外食でもしようか?」と画策し、まずは紗歩をお風呂に入れて、
おっぱいをあげて、うんちをさせて、お腹いっぱい、きれいさっぱり。
お部屋の室温を赤ちゃんの快適温度といわれている25度に設定し、風通しがいいように
少しだけ窓を開ける工夫も凝らして20分ほど抱っこ。
ようやく愛娘の寝息を夫婦で確認することができ、「ママ、そろそろ大丈夫じゃない?
行こうか?」と言いながら、足音を立てずに、そっと靴を……と思いきや、ママは久しぶりの
デートに少々気合が入り過ぎている様子で、やけにヒールの高い洒落込んだ靴を選び、
「そのまま履いたのでは足音が出る」と言うので玄関先まで持って出て、ようやく表に
出たときは計画立案から3時間。
それでもやっぱり「絶対に1時間で戻ってこよう!」、そんな誓いを立てて出かけた次第であります。

思い起こせば議員になって、夜は遅く、朝は早く、ようやくやってきた週末は出張に出かけ、
何だか慌しい1年だったな、などと思い出しながら、本当に久しぶりの夫婦水入らずの時間を
すっかりと安心してくつろいで、楽しく食事をさせていただきました。

おかげで夫婦の会話もよくはずみ、「よく俺と結婚する気になったな」などと妙に
ロマンチックなのかどうなのか、今更ながら白々しいことを抜かしながら、それでもご機嫌で
「あれから1年だよな」などと、マスコミに追いかけられていたあの頃を振り返り、
「本当に大変でしたわね」と、二人にしかわかりえない新婚1年目の辛苦を振り返りながら、
「これからも末永く何卒よろしく頼みます」というパパの締めの挨拶であっという間の
1時間が経過。
ママが「そろそろ帰らないと紗歩が心配だ」ということで、久しぶりのデートと紗歩の
初めてのお留守番が無事に終了した……かに思われました。
89タイゾー 2:2007/07/05(木) 21:17:06 ID:xJHDStsB0
ところが、帰ってきてびっくり、というよりも親として本当に心から反省しなければならない事態に。
顔は真っ赤に紅潮し、生まれて2か月しか経たない娘の小さな額には、今までに見たこともない
大粒の汗がいくつも浮かび上がっており、着ていた服はぐっしょりと濡れた状態でした。
「紗歩、大丈夫か?」、思わず私は叫んでしまいました。
娘はもうすでに泣き疲れたのか、私の顔を見つけた矢先、何とも言えない安堵の表情を見せ、
抑えきれなかった不安からようやく解放された穏やかな表情で私を迎えてくれました。
本当に新米パパには何とも心に深く突き刺さるような印象的な事件で、これで何もなかったから
よかったものの、「本当に悪いことをしたな」、そんな思いが込み上げてまいります。
このことは私も妻も親として心から反省もしたし、同時に娘をこの腕の中で強く抱きしめて、
本当に無事でよかった、改めて娘に詫びた次第であります。
たったの1時間です。
それでも生後2か月の赤ん坊にとっては、その間、泣いてもわめいても誰も来てくれない、
その時間がどれほど孤独で不安な時間で、辛いものだったか、考えただけでも胸が苦しくなります。

それにしても子育て、これは本当に大変なことだと今更ながらに痛感させられています。
しかし、妻と、そして自分を産み育て、当たり前の話ですが、まったく同じように
子育ての苦労を味わった親とも話して思うことは、確かに大変ではあるけれども、
これほどのやりがいを感じるものはないし、これほどの幸せを感じることもなければ、
これほどの責任感を感じさせるものはないということです。
90タイゾー 3:2007/07/05(木) 21:17:53 ID:xJHDStsB0
中には結婚をして子供を産み育てることを「平凡だ」と評する人がおりますが、これは
決して平凡でも平坦でもありませんね。
これほど崇高な、と言うのは大げさでも何でもなく、そういえば私がまだ中学生くらいの頃
でしょうか、私の母に「俺は結婚なんかしなくてもいいや。子供だって産みたくない」と、
どうしてそんな癇癪を起こしたかは忘れましたが、そう言ったときの母の悲しげな顔が
今でも忘れられません。

「どうしてそんなことを言うの? お母さんは太蔵が結婚をして、子供を産んで、
その子供を育ててくれるために、今あなたを育てているのよ」と諭されたことがありましてね、
思春期の初期段階といってもいい時期に母からそんなことを言われて、それでも何だか
母の言っていること、言いたいことの真意は子供ながらに胸の奥底から津々とわき出るように
伝わってきたものです。

子育て。
楽しいことばかりではないかもしれません。
絶えず寝不足であり、絶えず欲求不満であり、絶えず心配をし、絶えずお世話をし、
絶えず子供に神経を注がなければならない生活、確かに楽しいことばかりではないかもしれません。
でも何故でしょう、こんなに幸せなのは?

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