Manowarの10thアルバム「Gods of War」 著者:東 瑠利子 最近あまり私に欲しいという感情を抱かせる様な 新譜がなかったんだけどB誌を読んで久々に猛烈に これは聴いてみたいと思ったCDが出たので買った http://ec1.images-amazon.com/images/I/31ou8xnILGL.jpg 「Gods of War」/Manowar(マノウォーの10th) http://metaldtm.com/blog/data/upfile/318-1.jpg 北欧神話のオーディンを讃えるコンセプトアルバム! 初回特典なのか、ピンバッヂとステッカーがついていた。 私は夫の雷Xとメロディックスピードメタルを通じて知り合い結婚したけど 私と彼の唯一違う点は、私は男臭く暑苦しいヘヴィメタルも好きだということ というわけでManowarの音楽は自分の好みでもあり、今作は大作である ということ、B誌でも好評価であったということで非常に楽しみにしていた そしてその期待通り、この作品は私の熱き心を打ち抜いたのだった しかし真のヘヴィメタル揃いを期待するとがっかりするかもしれない。 というのも、クラシカルでシンフォニックなインストゥルメンタルが 多数占めており、RhapsodyのSymphony Of Enchanted Lands II -The Dark Secret-のような語りでほとんどが埋め尽くされるトラックも多い。 1曲目「Overture to The Hymn of The Immortal Warriors」を聴けば それは明らかにわかると思う。いきなり6分半のインストゥルメンタルなのだ。 そしてBLIND GUARDIANで言えばNightfall In Middle-Earthのような アルバムであるから好き嫌いが分かれると思う。当然ながら私は 好きのほうに当てはまり、元々コンセプトアルバム好きということも あるのでこういう作品は大歓迎で、むしろこういった作品が出ると どんなバンドでも食いつくかもしれないし両手を挙げて喜ぶのである じゃあ映画音楽やインスト物でも聴いていればいいだろうと思われるかも しれないが、それは断じて違う。
例えばこの「Gods of War」に関して、 ヘヴィメタルとは一線を画したクラシカルでシンフォニックな叙情的インストの 間に組み込まれた熱き男、いや、漢の魂を身体中で感じるヘヴィメタルに これ以上ない興奮を覚えるのだ。特に10曲目「The Sons of Odin」では、 その前の8曲目と9曲目が壮大なインストと語りで構成されているから 10曲目のヘヴィメタルチューンでより一層ヘヴィメタルのもつ重圧感や 熱いハートを心底感じることができる。中盤のギターソロでは震えが出そうな くらい感動し、その後の熱いコーラスと共に拳を天高く突き上げるそして 後半、また語りと共にパイプオルガンとクワイアの天使が舞い降りたかの ようなパートで一気に力尽きる、このワイルドかつ繊細な展開に脱帽だ そしてこの曲はこのアルバムで最も私が気に入った作品となった更に タイトルチューン12曲目「Gods of War」ではシンフォニックメタルかと思う くらいの壮大なヘヴィメタルであり、中間部、ギターがマジで鳴いている フレンチホルンやストリングスと共に共鳴しながら男達の叫びがオーディンを讃える。 どの曲にも言えることだけどギターソロがとにかくメロディアスで素晴らしく圧巻 マノウォーらしいヘヴィメタルチューンでは3曲目「King of Kings」が超かっこいい!