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可愛い奥様:
A級戦犯で処刑された7名の影で、多くの戦犯容疑者が米国の手で釈放され、米国の日本占領政策
に加担してきた。正力松太郎や岸信介、賀屋興宣、笹川良一、児玉誉士夫、などはその典型である。
米国の日本占領支配はある時点から徹底した反共政策に転じ、そのために日本の保守政権やそれ
を支える特定の保守、反動人物に資金提供をしてきた。その目的達成のためには、スパイを送り込
み、右翼、暴力団を利用して、日本社会をコントロールしてきた。安保闘争のデモ鎮圧に自民党は全国
の暴力団や右翼団体を動員する「アイゼンハワー歓迎実行委員会」立ち上げ、児玉誉士夫に暴力団
のとりまとめを依頼していたのだ。
盗聴、おとり捜査などの公安警察の非合法な「反共秘密工作」は確かに実在しており、亀井静香議員
も警察官僚時代にその秘密活動を指揮した一人であった。その一方で日本共産党も、ソ連からの資金
援助を受け、あるいはシベリア抑留で共産主義者として洗脳された者たちにより、日本における共産主
義革命を画策していた。現日本共産党委員長志位和夫の叔父である志位正二元関東軍少佐は、米国
へ寝返って亡命したソ連のスパイであるラストボロフの協力者であったという。善良な一般国民の中で
日本共産党の支持者が増えないのは、日本共産党もまた暗黒史のもう一方の脇役であった事を知っ
ているからだ。