週刊新潮 2006年9月21日号 「皇室の危機」は終わらない
日本大学教授 百地 章
http://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/1845140/s/ 昨年12月に公表された医師団の見解では、「適応障害」と診断された同妃の病
は皇室にいることそれ自体が原因、とも読み取られかねない。もしそうであれば、
大変なことだ。
ご静養は今年12月で4年目に入る。まだ復帰の見通しは立っていないというが、
国連大学で研究され、外交に関するご進講は東宮御所でお受けになっているご様
子だ。
皇太子殿下はお一人で立派に公務を果たしておられる。しかし、国民の一部に
は、天皇皇后両陛下や秋篠宮ご夫妻が公務でご多忙であるのに比べ、東宮家がそ
のお立場に相応しい公務をなさっていないのではないかとの疑問や批判がある。
天皇陛下は前立腺がんの治療中であり、皇后陛下も体調を崩されることが多い
にも拘わらず多忙なご公務をこなされている。ご静養が長引くにつれ、批判の声
が高まっていく恐れもある