エリートの旦那を持つ妻語りましょう【Sec.29】

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533可愛い奥様
和田秀樹さん(灘高校→東大医学部) 週刊朝日2005年10月21日号

「高校生は社会の事を全くわかっていない。関西人は近くに東大がないので、東大に行ったら
どんな前途があるかわからない、知らないので、食いはぐれのない医学部に流れている。
でも現状では東大に行った方がチャンスが多いし、社会的にも活躍している連中が多い。
今後の医学部ではさらに食っていけない。」

現在の勤務医の生涯年収は一流企業メーカーの会社員並だそうである。
生涯年収で言えば、サラリーマンに負けると思う。
なぜなら、医局人事によって多くは1-2年で転勤になる。
勤めていた病院の勤続年数はリセットされるので、勤続年数を積み上げることによる給料増加はない。
退職金も長く同じところに勤めない限り、殆どない。
また、学会費や専門医の更新料で多くのお金を取られるだろう。
学会というのは裏では長老達のための上納金のようなものである。

さらに、若いうちは当然年収は低い。研修医は月給30万保障されるようになったが、
研修医を終えて医局員になると月給20万程で、あとはアルバイトをするしかないし、
かつて慶応大学病院の研修医の給料が月25000円だったのは有名な話である。
(H15年から125000円)
さらに無給医局員なんていうポストもあるくらいだ。

この上、訴訟で負けるとお金が消えるのだから医者は大変であると思う。
医者は訴訟保険に入っており1億円まで金が出るが、示談の場合保険は下りないので病院と折半して自腹となる
最近は示談に持ち込まれるケースも多いため、医療訴訟の一歩手前は実質相当数(医療訴訟の10倍)多く生じている。
つまり、医療訴訟は年間1000件起こり、示談は年間10000件起こっているといわれている。
示談で年収を超える額を勤務医は払う可能性もあり、もしも、2000万の賠償となれば年収何年分の損失になるだろうか?
年収1000万といえども税金を引けば手取り700万ほどであり、そこから生活費を差し引くと・・・・
つまり、訴訟というのはそこまで恐ろしいものなのである。