479 :
可愛い奥様:
ブームが終わるやいなや、もう世間は、美智子さんのことを批判し
はじめています。文藝春秋1959年2月号 白州正子
------------------
A「やっぱりねェ、男性はどうか知らないわ、きれいなもの見てよ
ろこんでるかもしれないけどね、女性として、たとえばあたしのい
まの立場だったら生活保障されてるけど、ひどく困ってね、たまた
ま何かで包んでもらった週刊誌にね、美智子さんのキレイな写真で
ものってたらね、この帯一本あったら一月くらせるなんて思ったら
ね、やっぱり何か考えると思うしね」
B「なんで美智子さんの帯をそんなふうに考えなきゃならないの」
D「だってさ、私わかるわ、それはわかるわ、あなた、だってさァ、
じぶんが実際困っているときに本をみたら何にも働かない人がさァ、
いいカッコウして、やってんのよ」
――ここでの問題はすでに天皇制ではない。社会ぜんたいについて
の不平等感覚、そして、それについての言いようのないうっぷんな
のであった。
「思想の科学」1962年11月号「心のほころびの反射鏡」加藤秀俊
------------------
こちらはご成婚後の記事です。
女性たちの心の鬱屈が皇太子妃に向けられる、という不思議な現象
が報告されています。
これが44年前の記事なんですねヽ(+∇+)ノ・・・キュゥ