皇太子と雅子は愛しあっているのか?

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382可愛い奥様
週刊文春(93.1.21)
皇太子妃決定!
特別寄稿 中村紘子(ピアニスト・作家)

●はにかみをたたえた比類ない魅力

 それからの五年間の経緯については、本誌が届く前にあらゆるディテイ
ルが報道され尽していることと思う。小和田雅子さんの魅力、その眩いば
かりのキャリアについても。
 ただつけ加えておきたいことが一つある。少なくとも現時点までの報道
では、当然なこととは思うが、一言で言うとスーパー・キャリア・ウーマ
ンとしての雅子さんに焦点が当てられているように思う。そして映される
映像も、マスコミの猛攻から自分を守ろうとしているシーンが多いせいも
あって、よくいえば颯爽としているけれど、どこかディフェンシブで硬い
感じがあって私はちょっと残念に思ってきたのだ。
 何故なら私の印象は全く違う。ご両親といつも一緒だったせいもあるだ
ろうが、私の抱く雅子さんへのイメージは、もし言葉で言うとすれば、「
はにかみ」とでもいったものになろうか。含羞という漢字も私は大好きだ
けれど、私の中の私的なシーンにおける小和田雅子さんは、いつもどこか
ではにかんでいる。知的でしとやかで気品があって、とかいろいろな形容
があるだろうけれど、そのすべての底にいつもなにかはにかみがあって、
それがたまらなく美しい。
 きっと正式決定のあと、防御姿勢から解放された雅子さんに、私はみな
さんが、このどこかはにかみをたたえた雅子さんの比類ない魅力を発見し
て驚かれる、と信じている。