皇太子と雅子は愛しあっているのか?

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宮様は周囲にとても気をつかう方ですから、まわりの判断がそうであれば、
それに従われる方です。
 私自身も、女の方を御所におつれして、宮様にご紹介したこともありま
すが、なかなか宮様のお気持ちに添う方はいなかったようです。それだけ、
雅子さんのことを思い続けられていたのでしょう。
 宮様もこの六年の間、ずいぶん悩まれたのだと思います。いろんな方に
お会いになったのでしょうが、その中でやはり雅子さんが自分にとって最
高の人だと再認識され、ご自分のお気持ちを一途に貫かれた。それだけに、
今回の決定は、心からお喜び申し上げたいと思います。お二人の記者会見
を拝見して、あんなにお喜びの宮様の顔を見るのは初めてでしたね。
 宮様のお人柄について、意外に世間の人はご存知ではないのかもしれま
せん。本当は驚くほど気さくな方なんですね。
 学習院の近くの寿司屋で、宮様を交えて食事をしていた時、横で呑んで
いたさる女子大の理事が酔った勢いでこちらにやってきたんです。すると、
宮様はその方に「まあ、おひとつ」とお酌をなさったんですよ。
 高校の頃は、社会問題研究会(といっても実はボランティアをする会で
すが)に所属されて、学校の近くの道路清掃でみんなと一緒にモク拾いを
されたといったこともありました。
 女性観、結婚観をご自分からお話になることはありませんでしたが、
ただ相手を公侯伯子男といった家から選ぶことは特に望んでいない、そん
なことのみにとらわれず、価値観を共有できる方を選びたい、ということ
はおっしゃっていました。
 ご自分の立場というものをよく自覚され、だからといって決して偉そう
になさることもなく、逆にそれを否定なさろうとしているのでもない。
じつに謙虚でかつ実直な態度をおとりになるのです。
 私が、エジプトに旅行して素晴らしかったというお話をしたことがあり
ます。宮様は、「それはいいなあ。私も行きたいな」と言われた。その言
い方に否定的な感じは何もない。自分はそういう立場だということを、率
直に受け入れられているんですね。「みなさんのお陰です」ということば
を、卑下でもなんでもなく自然におっしゃるのです。