●1●明治の前までは女性も天皇になれた。
明治から男しか天皇になれなくしたのは
天皇が軍の統帥も兼ねていたから。
大日本帝国憲法(明治憲法)の天皇条項
ttp://list.room.ne.jp/~lawtext/1889C.html 第二条 皇位ハ皇室典範ノ定ムル所ニ依リ皇男子孫之ヲ継承ス
第一一条 天皇ハ陸海軍ヲ統帥ス
戦後、天皇と軍部は無関係になったのに
今でも女性に皇位継承権を認めないなんてナンセンス。
女性に皇位継承権を認めない理由は、男尊女卑のせいなのか。
いい加減にしてほしい。
女性に皇位継承権を認めないなら、
天皇は日本の象徴ではなく、男尊女卑の象徴だ。
男女平等ならとっとと女性にも皇位継承権を認めて欲しい。
今のように男性しかなれない天皇制ならば、むしろ廃止して欲しい。
日本でなかなか男女平等が進まないのは、天皇制が男子のみとなっている
せいもかなり大きい。原因の大半を占めると思う。
女性の皇位継承権を認めるか、それとも天皇制を廃止するか、
どちらにするかは国民投票で決めるべきだ。
今のまま男子のみ継承という形は側室を認めない限り続かないし、
側室など断じて認められない。
●2●Y染色体は遺伝情報が性別の決定以外ほとんど空っぽ
ミトコンドリアDNAは母系によって受け継がれる。
父から息子へ受け継がれるY染色体はたいして重要な遺伝情報を持ってないが、
母から子へ受け継がれるミトコンドリアDNAは遺伝的に重要。
立花 隆氏がいいことを言った↓
ttp://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/051130_tennou/index.html > 多産系の側室によって守られてきた「万世一系」
> それにY染色体になにか、人間の価値に直結する形質を示す
> 遺伝情報が含まれているかというと、特別なものは何もないのである。
> それよりもっと重要なことは、その程度の同一性でよいとするなら、
> 神武天皇と同じY染色体を伝える男性は、いまの日本にゴロゴロ掃いて
> 捨てるほどいるということである。それが正しい遺伝学の教えることで
> あって、皇族、あるいは旧皇族だけが、神武天皇のY染色体を伝えている
> などということではないのである。
> 最近盛んに神武天皇Y染色体論を主張しはじめ、(Y染色体を持つ)
> 自分も求められれば、
> 天皇家の血統を守るために皇族に復帰してもよいなどと誇らしげに
> 語っているのを見て、冗談もいい加減にしてもらいたいと思った。
> 天照大神のミトコンドリアを受け継ぐ天皇家の女性たち
> こういうばかげた主張を封じるために、女性天皇容認論者は、
> 神武天皇Y染色体より、はるかに貴いのは、天照大神由来の
> ミトコンドリアであり、これは女性にしか伝えられていない、
> という主張でもするとよい。
●3●男系維持派の酷い意見を発見した↓
男系維持派は遺伝的に実質空っぽの箱(=Y染色体)を後生大事に扱う。
なぜならば、男系維持派の頭の中身が空っぽだからである。
特に遺伝の知識について空っぽである。
遺伝のことを何も知らないのに平気で遺伝学について無知ゆえの間違いを
ふりかざして男系維持を主張する。
男系維持派の酷い意見
↓
ttp://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2003/01291/contents/309.htm ◇八木秀次(やぎ ひでつぐ)氏の書いた文章
> 遺伝学の見地から考える
> 初代の男性の染色体をX1Y1とし、女性のそれをXaXbとした場合に、
> 二人のあいだに生まれた二代目の染色体の組み合わせは、X1Xa、
> X1Xb、XaY1、XbY1の四通りのパターンである。
この人は遺伝学を知らない、恐ろしく無知な人だ。
人間の染色体は23対46本あり、性染色体は23対のうちの1対に
過ぎないのに、この人は人間の染色体は、性染色体の1対しかないと
思っている。
●4●男系維持派の酷い意見を発見した(続き)
一般的に、1対2本の染色体は一本は父からもらった染色体、
一本は母からもらった染色体だ。
しかし自分自身が生殖のために作る配偶子は
父からの染色体と母からの染色体をまぜて作るのである。
父からの染色体をそのまま配偶子にしたり、母からの染色体を
そのまま配偶子にしたりなどしない。
男性は22対44本の常染色体(性染色体以外の染色体)、つまり44個の
遺伝情報のつまった箱(染色体)を持ち、
性染色体についてはX染色体つまり遺伝情報のつまった箱1個と
Y染色体つまり空の箱1個を持つ。
女性は22対44本、つまり44個の遺伝情報のつまった箱を持ち、
性染色体についてはX染色体2個つまり遺伝情報のつまった箱2個を持つ。
男系維持派は、Y染色体以外の45個の中身のつまった箱(染色体)の存在を無視し、
男性の持つ、Y染色体つまり空の箱1個にだけ非常に高い価値を見出す。
しかし、Y染色体はほとんど性別を決めるためだけに存在する。
人間は性染色体が女性XX、男性XYだが、生物によっては
Y染色体を持たず、X染色体だけを持ち、性別はメスXX、オスX(一本のみ)
というものもある。このように、Y染色体に遺伝上あまり意味はない。
主な目的として性別を決めるために存在するのである。
●5●男系維持派の酷い意見を発見した(続き2)
初代の男性の作る配偶子23本は、常染色体の22本については初代の男性の父母由来の
相同染色体を乗り換え又は交叉でシャッフルして作られる。
ただし、性染色体についてはX染色体とY染色体の形が違うのでシャッフルなしかも知れない。
つまり、娘へは母からのX染色体を、息子へは父からのY染色体を、そのまま伝えるかも知れない。
初代の女性の作る配偶子23本は初代の女性の父母の染色体をシャッフルして作られるから、
性染色体もXaとXbを部分部分互いに交換して作られるものとなる。
だから八木秀次氏の書いたように、初代の女性の作る配偶子がXaとXbの2種類で、
二代目の染色体の組み合わせがたったの四パターンだなんて、酷い嘘である。
自分のひどい無知を晒して、男系維持派の八木秀次氏はとんだ赤っ恥をかいたものである。
<八木秀次氏の文章より>
> 初代の男性のY染色体(Y1)は、どんなに直系から血が遠くなっても
> 男系の男子には必ず継承されている。逆に女系では同じ男性でも初代
> のX1染色体を継承している人と、そうでない人が出てくる。長男は
> 継承し、次男は継承していない場合もあり、その逆のケースも考え
> られる。つまり、女系の男子が皇位を継承した場合には、この人は、
> もはや初代・神武天皇の染色体を継承していないということになる。
八木秀次氏の言うことは間違いだらけで話にならない。
Y染色体の遺伝情報はほとんど空っぽなのに、Y染色体だけを理由もなく、
いや、男尊女卑思想というくだらない理由のためだけに、尊重し、
22対44本もある、中身のつまった常染色体の存在を完全無視している。
●6●男系維持派の酷い意見を発見した(続き3)
天皇家の男系の男子でもそれ以外の男子でも
Y染色体に実質的な差はない。
いわば空っぽの箱(=Y染色体)を後生大事にリレーして
いかにも意味があるかのようにふるまう。
そんなことにこだわるのは無意味だ。
男尊女卑の観点からしか意味がない。
彼ら以外の男性の持っている空っぽの箱も
天皇家の持っている空っぽの箱も何も違いがない。
本当にこの人には呆れ果てた。
男系維持派は、遺伝学のことについて間違ったこと言って
それを基に男系維持を主張している。
馬鹿で無知な男性が権力を握って女性を排除するのは
本当に恐ろしい。
いや、女性を、というか、聡明な女性を排除するだけではなく
男尊女卑などよくないと考える聡明な男性をも排除する。
馬鹿が、賢い人に主導権を渡さず、我が物として離さないのは
世の中のためにならない。
●7●男系維持派の酷い意見を発見した(続き4)
Y染色体、それは遺伝情報の空っぽの染色体。
皇族男系男子が後生大事に、自分達皇族男子とそれ以外の男子の差を
やっきになって区別する根拠とするもの。
男系の途絶えた天皇家の皇女と自分とか結婚して、自分が
天皇になる権利を有する根拠となる唯一絶対のもの。
自分達、男系男子が他の日本人男子と違って遺伝的に血筋的に尊いことを
証明する唯一の根拠。
しかしその根拠の中身は空っぽ。そのY染色体の遺伝情報は空っぽ。
これを遺伝詐欺と言わずして何と言おうか。
よりによって、人間の持つ46本の染色体のうち、一番、「遺伝的に無意味な」
Y染色体を頭上にかかげて、この染色体のために、我々はお前達と
違って「遺伝的に」尊いのだと声高に主張する男系男子達。
彼らのおつむは彼らの尊厳を表すY染色体同様、からっぽ。
子はたいてい自分に似る。孫は似る孫も似ない孫もいるが、多少は自分に似る。
しかし、100代先の子孫ともなると、遠すぎて自分にはあまり似ないだろう。
それは常識。
男系維持派の主張は、非常識で説得力は皆無である。
(参考)男系維持派の一人
◇八木秀次(やぎ ひでつぐ)
1962年生まれ。
早稲田大学法学部卒業。同大学院政治学研究科博士課程中退。
現在、高崎経済大学地域政策学部助教授、慶応義塾大学総合政策学部非常勤講師、
フジテレビ番組審議委員。「新しい歴史教科書をつくる会」会長。
●8●男系維持派の酷い意見を発見した(続き5)
なお、厳密に言えば、Y染色体は空ではないが、遺伝子の数も少なく重要性も低い。
男系維持派がなぜか完全無視した他の常染色体およびX染色体に比べると、
ほとんど空と言っても過言ではない。
例えば、22本の常染色体の遺伝子数は最小のもので337、最大のもので2,610である。
22本の内、半分以上の14本が遺伝子数1000以上である。
しかしながら、Y染色体は遺伝子数がわずか78と、桁違いに少なく、その遺伝子の
表す性質には、「性別を決めることに関すること」以外は、人間の性質としては
重要性のあるものはない。性別決定のためにY染色体は存在するのだ。
Y染色体の重要性を声高に叫ぶ男系維持者は、一体何をもってこの遺伝的重要性の
低いY染色体の価値のみを認め、他の22対の常染色体とX染色体の価値を
皆無だと言い張るのか。その根拠は全くない。
頭の著しく悪い男尊女卑思想者の単なる戯言に過ぎない。
●9●刮目せよ!「平沼赳夫_国会短信」に書かれた嘘の遺伝学!!
男系維持派の平沼赳夫は遺伝学に無知だった!
大嘘の遺伝学を男系維持の根拠としていた。
信じられない人は読んで欲しい。
本当にびっくりした。
男系維持派は頭が悪くて無知だとは思っていたがここまで酷いとは
思っていなかった。。。
男系維持派・平沼赳夫氏は全く遺伝学を理解していない。
自分の遺伝学的主張が嘘だと知っていて、我々国民をどうせ無知だから
わかるまいと小馬鹿にして、あえて、こんな嘘を書いたのか?
それとも本当に男系維持派は無知で馬鹿なのか?
↓
参考資料「男系継承によってしか万世一系の皇統は護れない!」 ( 2005/11/22 )
ttp://www.hiranuma.org/japan/note/note20051122_2.html > 人間の男性の染色体はXYであるのに対して、女性のそれはXXであり、
> それぞれ46対ある。男女が結婚して男の子ができた場合、母の23対の
> X染色体と父の23対のY染色体をもらう。女の子の場合は、母の23対
> の×染色体と父の23対のX染色体をもらう。よって男系の子孫にのみに
> オリジナルのY染色体が引き継がれ、女系の子孫には引き継がれない。
> 女系では「皇統」が護持されないのである。
男系維持派・平沼赳夫氏によれば、
人間の染色体は「46対」もあるそうだ。「23対46本」ではなく、「46対92本」。
しかも父母から「1本ずつ」ではなく、「対」になった染色体をもらう
と言っている。染色体数といい、もらい方といい、酷いでたらめだ。。。
しかも「全部」が「性染色体」だとのこと。常染色体は皆無ということだ。。
男系維持派は、この、でたらめな遺伝学説を、男系維持の遺伝学的根拠としている。
●10●刮目せよ!「平沼赳夫_国会短信」に書かれた
嘘の遺伝学!!(続き)
この男系維持派の遺伝学が酷いでたらめであることが我々国民にばれると、
男系維持派は、またもや別のとんでもない、男系維持でなければならぬという
でたらめな説を、恥知らずにも、でっちあげ始めるかもしれない。。
そうであれば、男系維持派が、嘘つきで信頼に値せず、卑怯で、根性の卑しいことが
日の下に、はっきりするかもしれない。
一度正式に発表した「男系維持派の根拠」を、後から修正させるわけにはいかない。
平沼赳夫氏が上記のサイトを証拠隠滅のために削除したら、ますます彼ら
男系維持派の、汚い、姑息な正体がはっきりする。
男系維持派国会議員は馬鹿で嘘つきだ。
日本の国会議員は他国と比べて異常に男性比率が高く(90%以上)、
男性国会議員の頭の質も「男性比率に比例して」異常に低い。
男性比率が高すぎれば高すぎるほど、男性国会議員の頭の質も低下する。
日本で女性比率がこんなに低くなければ到底国会議員にはなれないような
「馬鹿な男」でも、男性であるというだけで、もっと議員になるにふさわしい
頭の良い女性を、性差別で蹴落として、ぎりぎり国会議員になれるからだ。
だから彼らは皇位の男系維持にこだわるのではないだろうか。
男系維持は男尊女卑の象徴だからだ。
男尊女卑があって、男尊女卑のおかげで国会議員の男性比率が90%以上でないと
国会議員になれないような馬鹿男達。
それが男系維持派国会議員の正体なのではないか。
最も能力の低い女性議員と最も能力の低い男性議員の
能力が等しくなるまで、女性議員比率を上げるべきであると
私は主張する。なにもそれよりも高い比率にまで上げろとは言わない。
だが、今は不当に低すぎることは、この、男系維持派の男性議員の
頭の悪さを見れば分かるだろう。また、女性議員比率が他国と比べて
著しく低いことを見ても分かるだろう。
●11●刮目せよ!「平沼赳夫_国会短信」に書かれた
嘘の遺伝学!!(続き2)
男天皇から皇子へY染色体が受け継がれる。それは初代天皇のY染色体であり
それゆえに皇位継承の根拠となる、
というのが男系維持派の主張である。
では男系女性天皇の皇位につく根拠はないことになる。
男系女性天皇は初代天皇のY染色体を持っていないからだ。
逆に臣下に下った源氏や平氏などの分家の血を引くあまたの男子達の
方がY染色体を持っているがゆえに、天皇になる根拠を持つ。
よって、男系維持派の主張は馬鹿くさいといえる。
結局、男系維持派とは、天皇の血筋ではなく、Y染色体、つまり、
男尊女卑を主張したいだけではないのだろうか。
天皇の遺伝情報はY染色体にはほとんどのっていないからだ。
現天皇の血を引く皇女(女性天皇)や、その皇女の娘や息子(女系子孫)
に皇位継承の正当性を求めず、初代天皇の第100世孫の男系の子孫達に
初代のY染色体を持っている(かもしれない)というだけで、
天皇になる正当性を認めるというのはおかしいのではないか。
●12●男系維持派の言う「大不忠者、大不敬、逆賊」という
非難の言葉は、彼ら自身の腹黒さをごまかすための嘘
また、男系維持派は女帝容認派を「大不忠者、大不敬、逆賊」と
大げさな言葉で非難する。
この言葉から、男系維持派の私利私欲ぶりと腹黒ぶりは明らかである。
なんとなれば、
第一に、戦前の憲法では天皇が国の統治権を全て有していたが、戦後憲法では
主権在民であり、「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴で
あつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」。
従って、女帝容認の意見を持つことは国民の自由意志である。
象徴として存在する天皇に対して大不忠、逆賊と男系維持派が言っていることは
酷い大嘘である。彼らはそう言って非難することにより、あたかも
天皇が今でも日本の統治権を総攬しているかのように、平気でばればれの大嘘を
ついているのである。
これは国民の主権に対する男系維持派による明らかなる侵害と不当な威嚇である。
第二に、女帝容認意見が天皇と皇族に対してあたかも不利なことであるかの如く
言って、大嘘をついている。
女帝容認することにより、皇族の皇位継承者の数は増加し、今直面している
複数の宮家絶滅の危機を避けることができる。これは皇族を益するものである。
また、男子皇族の皇位継承権が女子皇族の皇位継承権の発生によって
順位が下がることもあるが、それはあくまで皇族内における位置の交代にすぎず、
皇族全体としては利益でもなければ不利益でもない。
よって、女帝容認意見が天皇と皇族に対してあたかも不利なことであるふりをする
男系維持派の言葉は明らかな嘘である。
●13●男系維持派の言う「大不忠者、大不敬、逆賊」という
非難の言葉は、彼ら自身の腹黒さをごまかすための嘘(続き)
また、ある男系維持派国会議員は、親王が一人生まれたので、女帝容認法案の提出
を40年先送りしてもよいと言った。
しかし40年先送りすると、今よりも皇位継承者の数が激減し、下手をすれば
40年後は、新親王が天皇をしていて、結婚していても子がおらず、
全ての宮家は秋篠宮家を含めて全部消滅した後であり(新親王が皇位を継いだため
秋篠宮家は消滅)、皇位継承権を有する人間はゼロという最悪の
事態となるかもしれない。
天皇に対して忠義面をしてるくせに、なぜ、その男系維持派は皇位継承の先の
先まで真剣に考えずに、無為無策のままで40年も放置すると平然と言い放ったのか。
本当にそれで天皇制(皇室制度)の存続のためを考えていると言えるのか。
また、男系維持派国会議員には、女帝はあくまで認めず、旧皇族の復活
をさせよう、と声高に主張する人が出てきた。
旧皇族は現在の天皇からしたら、かなり遠い親戚であり、自分の皇位を継いでもらう
としたら、遠い親戚よりも、女系でも男系でも自分の血を濃く分けた子や孫の方が
いい。旧皇族の復活よりも女系容認の方が天皇としては望ましいのに。。。
以上の二つのことを考えると、
男系維持派は、女帝容認派が天皇や皇族に不利益をもたらそうと
している逆賊だと(不当な大嘘の)非難をしながら、実際には自分達こそが
皇室制度など本当はどうでもいいと考え、
天皇と皇族に対して、まさに不利益をもたらそうとしているのである。
●14●男系維持派の言う「大不忠者、大不敬、逆賊」という
非難の言葉は、彼ら自身の腹黒さをごまかすための嘘(続き2)
では、舌先三寸ではいかにも天皇や皇族のためを思っているふりをしながら、
男系維持派国会議員は何を目的として男系維持に異常なこだわりを見せているのか。
それは、●10●でも述べた通り、女系容認で男女平等に皇位継承がなされる
ようになると、その影響で男女平等が進んでいき、
90%以上と異常に高い、日本の男性国会議員比率が下がってしまうことが
考えられるからである。
男系維持派の国会議員は、彼らの男系維持の主張が酷い間違いと酷い嘘まみれで
あることから分かるように、頭が悪い。
国会議員の男性比率が90%以上でないと国会議員になれないような馬鹿男達である。
それゆえ、男女平等を推し進めるような女系容認法案など
通すわけにはいかないのである。
しかし、日本の根強い男尊女卑の慣習も、あくまで自分が国会議員をしている間だけ
続けばよい。その後は、別に自分と関係ないから男女平等になってもよい。
だから40年後まで女系容認法案の提出を先送りすると男系維持派は言ったのだ。
本心から皇室制度の存続を心配しているわけではない。
だから、女系容認法案を40年先送りして、その結果、今の天皇の子孫の
皇位継承者がゼロになってしまったとしても、また、
今の皇族の子孫が全て皇族籍から離れてしまったとしても、痛くも痒くもないのである。
しかしながら、男系維持派のこの態度は変ではないか、本当に皇族存続のことを
考えているのか、といぶかる人達が出てきたので、
彼らは、皇族存続のことを考えているふりをするために
あわてて、このままでは皇族維持も困難だから、旧皇族復活させると
言い出したのである。
今すぐ対策案を打つとしたら、男尊女卑維持のため、男系維持の旧皇族復活案
しかないからである。
●15●男系維持派の言う「大不忠者、大不敬、逆賊」という
非難の言葉は、彼ら自身の腹黒さをごまかすための嘘(続き3)
しかし、ここでもやっぱり彼ら男系維持派の正体と矛盾がばれつつある。
女系容認を認めず、旧皇族復活をすれば、現在の天皇や皇族、つまり、
昭和天皇に近い血筋の人たちを皇族の地位から放出することになり、
代わりに明治よりはるか前の時代の、国民にもほとんどなじみのない、
現在の天皇家との血縁関係のほとんどない人たちが、新たな皇族の地位を
得ることになる。
つまり、今の天皇と今の皇族の不利益、かつ、旧皇族の利益となることを
男系維持の美名の下に行おうとしているのである。
「自分達男系維持派は今の天皇と今の皇族にとって益をなそうと
している」と大嘘をつきながら。。。
このことから、彼ら男系維持派の真の目的は、明治天皇系の今の天皇と皇族達
(正確に言えば、その子孫。一番若い世代がたまたま新親王1名を除き女子ばかり)を
皇族の座から放出して、遥か昔の天皇の男系子孫と言われているが、
実際には、天皇の18世孫、20世孫など、余りにも先祖である天皇と血が遠すぎて
本当にそうであるか曖昧な、旧皇族達を、皇族の座に入れてしまおうという
一種のクーデターである。
そのクーデターの目的はもちろん、女系容認によって男女平等が進むのを邪魔し、
今の皇族を切り捨て、旧皇族の復活を企てても、男尊女卑が続くようにして、
男尊女卑のおかげで国会議員の男性比率が90%以上でないと
国会議員になれないような馬鹿男達である自分達がこのまま
国会議員として選ばれ続けることを狙ってのものである。
●16●男系維持派の言う「大不忠者、大不敬、逆賊」という
非難の言葉は、彼ら自身の腹黒さをごまかすための嘘(続き4)
性別に限らず、有能な国会議員の比率が高いほど、国益は増加する。
しかし、男尊女卑の風習のため男性国会議員比率が90%以上と異常に高ければ、
無能な男議員の比率もその分、高くなり、
公益が損なわれて、当の無能男性議員の私利私欲のみが肥え太るのである。
それが頭の悪い無能な男性国会議員が皇室制度の男系維持を異常にこだわる
真の目的である。
天皇のためでも皇族のためでもない。自分達の私利私欲のためだけに。
男尊女卑を続けたいために。
男性国会議員が男系維持派であることは、その議員が、選挙でぜひ
落選させるべき最低の人間であることの、いい目印であることは
間違いない。
自分の選挙区の議員の誰が男系維持派か知るとよいだろう。
次の選挙で、落とすべき人間が誰であるかを知るために。
●17●もし、Y染色体に根拠を求め、旧皇族を復活させるとしたら、、、
東久邇宮盛厚王と昭和天皇皇女成子内親王の息子さん信彦氏(※)、、、
この人が候補の一人になるのかもしれない。
確かに信彦氏は後伏見天皇の第二十世孫だ。
つまり後伏見天皇から数えて二十代目。
(北朝の)北3祟光天皇から数えて十八代目。
これでは、いくらなんでも遠すぎる。
成子内親王の息子、かつ、明治天皇皇女聡子内親王の息子盛厚王
の息子だから皇位継承権があると主張するなら、女系天皇
を認めないことと矛盾する。
女系の血を否定するなら、二人の皇女の血が
流れていることなんか考慮してはいけない。
この場合、あくまで男系の血が問題になる。
しかし、男系で見たら十八世孫なんてもう天皇家ではなく、
源氏(頼朝)、平氏(清盛)よりも天皇から遠い、天皇家とは別の一族だ。
※(参考)信彦氏の血筋について
男系
後伏見天皇ー北1光厳天皇ー北3祟光天皇
(北朝)北3祟光天皇
ー伏見宮栄仁親王1ー貞成親王2ー貞常親王3ー邦高親王4ー貞敦親王5
ー邦輔親王6ー邦房親王7ー貞清親王8ー貞致親王9ー邦永親王10
ー貞建親王11ー邦頼親王12ー貞敬親王13ー伏見宮邦家親王14ー朝彦親王15
ー東久邇宮稔彦王(東久1)16ー盛厚王(東久2)17ー信彦氏(東久3)18(※)
男系で北3祟光天皇の第18世孫。
北朝は正式な王朝ではないと考えるのなら
後伏見天皇の第20世孫。
●18●もし、Y染色体に根拠を求め、旧皇族を復活させるとしたら、、、
(続き)
女系1
昭和天皇ー成子内親王1ー信彦氏2(※)
昭和天皇の孫。しかし男系でないので皇位継承の根拠とならず無価値。
女系2
明治天皇ー聡子内親王1ー盛厚王2ー信彦氏3(※)
明治天皇の曾孫。しかし男系でないので皇位継承の根拠とならず無価値。
(参考)今上天皇・皇太子・愛子内親王の血筋について
北3祟光天皇
ー栄仁親王1ー貞成親王2ー後花園天皇3ー後土御門天皇4ー後柏原天皇5
ー後奈良天皇6ー正親町天皇7ー誠仁親王8ー後陽成天皇9ー後水尾天皇10
ー霊元天皇11ー東山天皇12ー直仁親王13ー典仁天皇14ー光格天皇15
ー仁孝天皇16ー孝明天皇17ー明治天皇18ー大正天皇19ー昭和天皇20
ー今上天皇21ー皇太子徳仁親王22ー愛子内親王23
信彦氏(※)の16代前のご先祖さまと
皇太子徳仁親王の20代前のご先祖さまである貞成親王が
同じだからという理由で、男系の血によって、皇太子徳仁親王の
次代の天皇が信彦氏になったとしたら、ちょっと無理がある。
親族とは6親等以内を言うが、信彦氏は男系の血をたどって、
皇太子徳仁親王の36親等であるに過ぎない。
赤の他人も同じ。
●19●Y染色体に皇位継承権の根拠を主張する、男系維持派へ出題
あなたを男系維持派の男性だと仮定して質問する。
質問1
あなたはY染色体のみに遺伝的なアイデンティティを見出すはずだったな。
あなたとあなたの妻(A夫妻)からつくった受精卵Aがあるとする。性別は男。
また、別の夫婦(B夫妻)からつくった受精卵Bがあるとする。性別は男。
今の医学では不可能だと思われるが、仮に医学がもっと発達して、
受精卵Aと受精卵BからそれぞれY染色体を抜き出し、それぞれのY染色体を
交換して受精卵に戻して子供を二人つくったとしよう。
あなたのY染色体を持ったB夫妻の子供B君と、Bの夫のY染色体を持った
あなた達A夫妻の子供A君、一体どちらがあなたの子供だと言えるのか?
一体どちらの子供をわが子として育てたいか。
ちなみに、Y染色体は遺伝情報をほとんど持っていないので、DNA親子鑑定をすれば
A君はあなたの子供と判断されるだろう(もちろん、Y染色体交換をしない場合と
比べ、実子である確率とされる数値(%)は下がるだろうが。。)。
B君はあなたの子供ではないと判断されるだろう。
しかし、あなたはB君をわが子として育て、自分の財産をB君に相続させたいのか?
●20●Y染色体に皇位継承権の根拠を主張する、男系維持派へ出題(続き)
質問2
仮に上のA夫妻が天皇夫妻だとし、B夫妻を赤の他人とする。
すると、天皇のY染色体を持ったB君が皇位継承権を持ち、
A君は間違いなく天皇夫妻の子であるにもかかわらず、皇位継承権を
持たないことになる。
それでいいのか? おかしくないのか?
人間の23対46本の染色体。この46本の中で、あなた達男系維持派は
Y染色体のみに皇位継承の血の根拠を認める。
他の45本の染色体には、皇位継承の根拠を一切認めない。
しかし、それが妥当な考えだと言えるのか。
なぜ、46本の染色体のうち、45本を遺伝的に無意味なものだと判断して
Y染色体のみを遺伝的に価値あるものとして皇位継承の根拠とするのか。
なぜY染色体のみが皇位継承の遺伝的資格を持つとみなすのか。
実際には、他の45本が遺伝情報をふんだんに持ち、Y染色体は性別を決定するだけで
それ以外の遺伝情報を持たないことが知られている。
なぜ性別決定以外の遺伝情報を持たない空っぽの染色体を唯一、尊いと認め
他の遺伝情報満載の染色体を全く尊くないとみなすのか。
●21●遺伝学的に見たら女系維持がふさわしい。男系維持はふさわしくない。
性染色体のうち、遺伝情報を持っているのはX染色体であり、
Y染色体は持っていない。
よって、本来の性染色体の原型はX染色体であると言えるのではないか。
もし仮に常染色体ではなく、性染色体だけを特別視して、それを皇位継承の根拠と
したいのなら、遺伝情報空っぽのY染色体の方ではなく
初代天皇のX染色体を持つか否かを皇位継承の根拠とすべきではないか。
もしそうならば、初代天皇の皇女のみが父からX染色体を受け継ぎ、
皇子は父からX染色体を受け継がないので、
従って、皇女には皇位継承の根拠があるが、皇子にはないことになる。
その皇女の子供なら、娘でも息子でも祖父のX染色体の「一部」を受け継ぐので
皇位継承の根拠がある。
しかし、皇女の息子の息子は曽祖父・初代天皇のX染色体を
一切受け継がないので、皇位継承権はない。
皇女の息子の娘は曽祖父のX染色体を一部受け継ぐので、皇位継承権が認められる。
皇女の娘の娘、皇女の娘の息子については、曽祖父のX染色体の一部を受け継ぐので、
皇位継承権が認められる。
まとめると、
初代天皇・皇后―娘○
初代天皇・皇后―娘―娘○
初代天皇・皇后―娘―娘――娘○
初代天皇・皇后―娘―娘――息子○
初代天皇・皇后―娘―息子○
初代天皇・皇后―娘―息子―娘○
初代天皇・皇后―娘―息子―息子×
初代天皇・皇后―息子×
●22●遺伝学的に見たら女系維持がふさわしい。男系維持はふさわしくない。(続き)
このように考えると、初代天皇の性染色体Xの一部を受け継ぐのは、
女系の子孫と、女系の子孫である男子の娘とその女系子孫だけである。
従って、それらの条件を満たす子孫にのみ、皇位継承権は認められるべきである。
もちろん、代が下がるにつれて、初代天皇のX染色体を受け継ぐ割合は減っていく。
さて、もう一つの見方として、立花 隆が触れたようにミトコンドリアDNAについて着目
しよう。これは母親からのみ受け継ぎ、父親からは一切受け継がない。また、母親は
その母親から受け継ぐので、全ての人間は自分の女系の先祖から代々受け継いでいる。
また、全人類の女系の先祖は15万年前アフリカにいた唯一人の女性であるらしい。
初代天皇・皇后夫妻の女系子孫の男女は、母の母を辿っていくと、全て初代皇后に
行き着く。つまり、天皇の女系子孫の男女は、初代皇后のミトコンドリアDNAを持つ。
このミトコンドリアDNAは、天皇の女系子孫の女のみ、子孫に伝えることが
出来るが、天皇の女系子孫の男は子孫に伝えることはできない。
従って、このミトコンドリアDNAに皇位継承の根拠を認めるならば、
天皇の女系子孫の男女が、皇位継承権を持つことになる。
従って、初代天皇のX染色体の一部と、初代皇后のミトコンドリアDNAの
全部を持つ、という条件を皇位継承の条件とするならば、
この二つの条件を満たすのは、天皇の女系子孫の男女のみであることが
わかる。また、皇位継承権を子孫に伝えることができるのは、
天皇の女系子孫の女のみであることが分かる。
子孫というのは、女系子孫、男系子孫、男女多系子孫(全子孫から男系子孫、
女系子孫を除いたもの)など色々あるが、いずれも自分の遺伝子を受け継いでおり
代が下がるほど、自分の遺伝子の割合は小さくなっていく(その分子孫の数は増えるかも知れないが。。)。
その中で、初代の自分達夫婦の遺伝情報を最も多い割合で受け継ぐのは、女系子孫であるといえる。
●23●遺伝学的に見たら女系維持がふさわしい。男系維持はふさわしくない。(続き2)
よって、今まで皇位継承権を男系で維持してきたのは
初代天皇・皇后の遺伝子の維持の観点から見れば、あまりふさわしくない
ことであり、男系で維持すべき根拠はほとんどないと言える。
初代男天皇のX染色体および、初代皇后のミトコンドリアDNAを
持つことを皇位継承の根拠と考えるのならば、逆に、天皇の女系子孫の
男女が皇位継承権を持つと定められなければおかしいと考えられる。
従って、遺伝的見地から科学的に判断すると、男系を廃止し、
女系にすべきである。
しかしながら、過去に戻って
初代天皇・皇后からの男系維持のやり方を、女系維持に
やり直すことは出来ない。タイムマシンなどないからだ。
よって、現在の皇太子殿下と妃殿下を、女系天皇制の初代の天皇と皇后とに
すべきである。
そうすれば、皇太子殿下の「情報を持った性染色体であるX染色体」と、
妃殿下のミトコンドリアDNAは、次代愛子様を通じて、以降の天皇に
引き継がれていく。
現皇太子妃殿下はハーバード大学出であり、外交官試験に在学中受かった
ため、つまり、優秀であるための東大中退であり、ミトコンドリアDNAの
持ち主として、申し分ない稀有の優秀さである。
子供の頭の良さは経験則から、父ではなく母に70〜80%似ると
広く言われており、私もそれは事実であると思う。
・タイミング条件−男系男子がいなくなりそうである。
・資質条件−現皇太子妃は非常に優秀である。
●24●遺伝学的に見たら女系維持がふさわしい。男系維持はふさわしくない。(続き3)
タイミング条件と資質条件は整っている。
今が、男系から女系に変えるタイミング、まさにその時、であると思う。
また、今変えないで、いつ変えるのか、訊きたい。
現在の、ヨーロッパの王室のように、純然たる男女平等の年長優先の
皇位継承ではなく、遺伝的根拠によって、女系維持を主張したい。
ちなみに、ミトコンドリアDNAと性染色体についてだけ触れてきたが、
その他の22対44本の染色体については、父からも母からも全く同様に
遺伝するので、性別による遺伝の違いは皆無である。
性別による遺伝の違いは、ミトコンドリアDNAと性染色体だけを押さえておけばよい。
●25●男系維持派は、天皇家の遺伝子よりも、単に男であることが
皇位継承の根拠であると主張しているも同じ
男系維持派は「息子のみが父からY染色体をもらっている」と主張するが
Y染色体はほとんど空っぽなので、空っぽのものをもらっても遺伝的に意味はない。
それにより男だと決定されるだけである。
そんなどうでもいいものをもらうことよりも、「遺伝情報を持つX染色体を、
息子が父から一切もらっていない」ことの方が致命的である。
娘はX染色体を父からもらっているのに、である。。。
「父から息子」よりも、「父から娘」の方が遺伝情報を多くもらう。
また、ミトコンドリアDNAに着目すれば、「父から子」よりも、「母から子」
の方が遺伝情報を多くもらう。このことから、女系が遺伝子を多く受け継いでいく
ことが確認できる。
結局、男系維持派は、天皇家の遺伝が皇位継承の根拠ではなく、ただ単に
男であることが皇位継承の根拠であると主張しているのとほとんど
同じである。男のY染色体にたいした違いはない。
●26●男系維持派は、天皇家の遺伝子よりも、単に男であることが
皇位継承の根拠であると主張しているも同じ(続き)
また、男系維持派は女帝の夫のY染色体が天皇家に入ってしまって
そのY染色体に天皇家が遺伝的にのっとられてしまうと主張するが、
女系維持とすれば、次代の女帝は父のY染色体を受け継がないので、
女帝の夫のY染色体が天皇の血筋をのっとることはありえない。
もし仮に女帝に息子しか生まれず、宮家に女性の候補がいれば、宮家
の女性候補が次代の天皇となるべきである。
もし宮家にも女性候補がいなければ、
仕方がないので女帝の息子が天皇になることになる。その場合は、再び、
優れた女性を皇后にして、女系維持を連続させていけばよいだけである。
当然、宮家の継承も女系とし、天皇位の継承と同様にする。
男性天皇の持つX染色体は跡継ぎの娘が受け継ぐ。しかし仮に娘が生まれず
男性天皇が2代続けば、X染色体については、祖先の天皇のX染色体を受け継ぐこと
はできなくなってしまう。しかしそれは仕方がない。
ミトコンドリアDNAについても、今までのミトコンドリアDNAは、新皇后の
ミトコンドリアDNAと交代してしまうことになる。しかしそれも仕方がない。
なお、22対の染色体については男系であろうが、女系であろうが、男女多系天皇で
あろうが、遺伝の仕方になんら違いはない。
●27●初代天皇Y染色体鑑定による皇位継承の正当性の確認の困難さ
男系維持派の主張をまともに受け取れば、正当な皇位継承権は初代天皇から
男系先祖を通じてY染色体を受け継いだ男性のみにあるので、
今の天皇のY染色体と愛子様の夫候補の男性のY染色体をY染色体鑑定してみて
初代天皇の男系子孫の男子を共通の男系先祖として持つならば、
愛子様の夫として迎えて、その男子を新たな天皇とし
愛子様を皇后とすれば、男系維持できる、と考えられる。
何も旧皇族に限ることはない。源氏平氏その他の血筋でもよい。
旧皇族は天皇の18〜20世孫にすぎないので、旧皇族も源氏平氏その他も
血縁的に違いはない。
しかしそれには問題がある。
現在の天皇が初代天皇のY染色体を持っているとは限らない。
例えば、15代応神天皇は父・14代仲哀天皇の死後1年半後、あるいは、10ヶ月8日後に
神功皇后の腹から誕生しておると伝えられており、本当は父の血を引いていないと
考えられる。
また、26代継体天皇が応神天皇の五世孫だったというのは作り事で、本当は
天皇の一族などではなかった、などの説もある。その他、名目上の男系の先祖に
母の不義密通で生まれた息子がいないとは限らない。
一夫多妻制なので妻の浮気の機会は一夫一妻制度よりも多い
(実際、陽成天皇の生母女御・藤原高子は夫清和天皇以外の男、
在原業平や善祐と通じたと言われている。
また、皇后・藤原璋子は夫鳥羽天皇の祖父白河法皇と通じて不義の子・祟徳天皇を
産んだと言われている)。
●28●初代天皇Y染色体鑑定による皇位継承の正当性の確認の困難さ(続き)
だから、過去の天皇の古い骨を入手してY染色体のDNAを取り出せれば、
今の天皇のY染色体が過去の天皇のY染色体を受け継いでいるかどうか確認
できるかもしれない。
しかし、もし、初代天皇のY染色体、応神天皇のY染色体、継体天皇のY染色体、
現在の天皇のY染色体、これらがいずれかが異なったY染色体だとしたら、
一体、いずれのY染色体に皇位継承権の正当性を認めればよいのか不明である。
もし、現在の天皇が初代天皇のY染色体を持っていない、つまり
なんらかの理由によって他のY染色体とすりかわってしまったとしても
今更どうしようもないのではないだろうか。
また、そもそも初代神武天皇は実在していなかったという説もある。
従って、正当な皇位継承権は初代神武天皇から
男系先祖を通じてY染色体を受け継いだ男性にのみにあるという
男系維持派の主張は、机上の空論と考えられる。
●29●初代天皇Y染色体鑑定による皇位継承の正当性の確認の困難さ(続き2)
ちなみに、世界65億人の人類の半数である、男性の男系の共通の先祖は
2000年11月、スタンフォード大学のピーター・アンダーヒル等の
Y染色体のDNAを使った研究によると、
5万9000年前のアフリカにいた男性らしい。
> 2000年11月には、スタンフォード大学のピーター・アンダーヒル
> 等によって現代人のY染色体のDNAを調べるという最新の研究結果
> が発表された。 Y染色体のDNAは、ミトコンドリアDNAとは反対に
> 父親から息子にのみ受け継がれる物で、最近新しい研究手法と
> して脚光を浴びている。 アンダーヒルのグループは、22の地域
> から1000人以上の男性のY染色体をあつめ、最新の手法を用いて
> DNAを調べた。 結果、現代人は5万9000年前のアフリカに起源が
> あると結論付けたのだ。
ttp://www.gondo.com/g-files/aborig/aborig2.htm 5万9000年前だなんて、余りの近さに驚きである。
ところで、初代天皇は紀元前711年、約2700年前に生まれているが、
この人のY染色体を持つ男性は2700年の間に日本にどれだけ増えたか
考えてみよう。
30年の間に1人の男が3人の息子を儲け、それぞれの息子が30年の間にまた
3人の息子を儲けると仮定する。すると2700=30×90なので
2700年後に1人の男の男系男子孫は「3の90乗」人になる。つまりおよそ
「5×10の43乗」となる。これは余りにも単純すぎる計算だ。
こんな調子で増え続けることはありえず、飢えや戦で大量に
死亡したりすることもあるだろう。よって実際にはもっと少なくなるはずである。
だが、それにしても、この男子の人数は
日本の今の総人口「1億2800万人」の半数より遥かに大きい人数だ。
このことから、初代天皇のY染色体を持つ男性は、今の日本においては
やたらと数が多いことが予想される。つまり希少価値、尊さは
皆無であると言っても過言ではない。
●30●初代天皇Y染色体鑑定による皇位継承の正当性の確認の困難さ(続き3)
それではどのようなY染色体が尊いと言えるのだろうか?
今の天皇のY染色体と近いY染色体ほど尊いと考えられるのかも
しれない。実際には、調べたい男性と今の天皇の二つのY染色体を
Y染色体鑑定してみると、何代前の男系先祖でつながっているかが
分かる。
しかし、Y染色体は遺伝的情報がほとんどないので、
近くてもたいした意味はないだろう。
かえってY染色体以外の
染色体の近さの方が現在の天皇との血筋の近さを測る上で
重要なのではないだろうか。
ほとんど遺伝的情報を持たないY染色体の近さだけを皇位継承の根拠とするよりも、
今の天皇の全遺伝子における総合的な近さによって皇位継承の正当性は
決定されるべきものではないだろうか。
●31●まとめ
今ここに4つの案がある。
1.伝統の仮面をかぶった男尊女卑思想による「男系維持案」(別名:無能無策案)
(男尊女卑は遺憾な伝統だった)
2.遺伝的根拠による「女系維持案」
3.男女平等思想による「多系天皇・男女平等年長優先案」
4.男尊女卑と男女平等の無意味な折衷案としての「多系天皇・男子優先案」
私はもちろん、2.遺伝的根拠による「女系維持案」を最もふさわしいものと考える。
1.は絶対不可である。
なお、一般に使用されている「女系天皇」というのは言葉が間違っている。
「皇位継承権を持つ母を持つ人間だけが皇位継承権を持つ」システムが
女系天皇である。
女帝→女帝の息子が天皇になる→その息子が天皇になる→・・・のように
皇位継承権を持つ父あるいは母、を持つ人間が皇位継承権を持つシステムは
「多系天皇」というのであり、「女系」とは言わない。
この言葉の誤用も少し気になる。
●32●まとめ(続き)
「国民は女系天皇と女性天皇の違いを理解していない。
女性天皇には賛成しても、女系天皇には頑固に反対するに決まっている」と
男系維持派が言っていたが(紀子妃妊娠前)、それは国民に対する侮辱である。
実際、あるアンケート結果は女性天皇容認78%、女系天皇容認71%だった
(紀子妃妊娠前)。
男系維持派は女系天皇を国民が頑固に反対しているかの如く嘘をついた。
男系維持派はこのように、嘘も平気でつく、恥知らずである。
我々国民は女系も女性も正確に区別している。それゆえ、一般に
「多系天皇」を「女系」と間違って表現していることにも違和感を覚えている。
男系維持派は遺伝学もろくに知らない無知無学である。
我々国民は遺伝学を理解している。
理解していないのは我々国民と男系維持派の一体どちらだというのか。
男系維持派の嘘を平気でつく体質と傲慢さに対しては、本当に、
呆れてものも言えない。
我々国民を、どうせ遺伝について無知だと小馬鹿にして
奇妙な、大嘘の遺伝の説を恥知らずにも主張して、
性別を決定する役割を持つだけで空っぽのY染色体にのみ、
皇位継承の根拠があると主張する男系維持派は、
まさに「遺伝詐欺」と呼んでもいいのではないだろうか。