積水ハウス問題社員 顧客を提訴 会社が支援 2

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853可愛い奥様
2006年8月18日中日新聞夕刊 紙つぶて「醜悪」 玄月

 積水ハウス社員の在日韓国人・徐文平さんが、差別発言で傷つけられたとして、
顧客を大阪地裁に提訴したというニュースを見た。会社は、訴訟費用を負担し
裁判に出席する日を勤務時間と認めるなどするらしい。いい会社だ。
 訴えられた顧客は、徐さんからハングルが併記された名刺を差し出されると、
「北朝鮮にいくら金を送っているんだ。おまえのような人間がいるから拉致問題が起こるんだ」
などと約二時間繰り返し発言したそうだ。
 おなじ在日韓国人として徐さんにはとても同情する。しかしこの「事件」そのものについては、
笑ってしまった。よくも二時間も当事者でない人に文句をいえるものだ。
よほどヒマかストレスが溜まっていたのだろう。
 そして「拉致問題」については、誤った情報を鵜呑みにしているのにちがいない。
「拉致問題」をちゃんと理解している人は、普通の在日韓国人を決してそんなふうに捉えない。
 また、北朝鮮がなにか問題を起こすと、必ず朝鮮学校の生徒に嫌がらせをする人が現れる。
日本で生まれ育った子供たちがなにをしたというのだ?彼らがのちに北朝鮮に「帰国」し、
将軍様のために尽力するとでも本気で思っているのか?
こういう人はよほど脳の神経細胞が足りないか、接続が短絡なのだろう。
 「差別」は人間の弱さの裏返しだといわれるが、私にすればこれらのことは差別ですらない。
ただただ、醜い。「人間としてなんとか」という気にもならない。      (作家)