802 :
可愛い奥様:
ギュイン、ギュインというモーターの音がマサコを不安にさせる。
(あんなもので責められたら、どうなっちゃうの‥‥)
恐怖と期待、矛盾した感情がマサコを翻弄した。
バイブレーターの先端が蜜壺の入り口にあてがわれ、ゆっくりと
埋まっていく。モーターが力強く内部をかき回している。
初めての経験にマサコの感情は千々に乱れた。
肉棒とは違い冷たい。その冷たさが普通のセックスとは違う感覚を
呼び起こしていた。そして、圧倒的な圧迫感。満たされるというよりは
蹂躙されるという感じだ。
「こっちも試してみよう」
ナルが子機のスイッチを入れるとローターと同じような音がする。
枝分かれした子機が発する音だ。その先端をクリトリスにあてられる。
「あうっ!」
腹筋が収縮し、マサコの顔が歪む。
「ああ‥‥いやぁ‥‥やめてぇ‥‥」
涙を流しながら哀願するマサコ。しかし、反応が激しければ激しいほど、
その分、ナルの悦びは増す。
ナルは歓喜に満ちた顔でバイブレーターを抜き差ししはじめる。
溢れ出た愛液が泡になってシリコン製のボディにまとわりついている。
ジュブ、ジュブっと愛液が立てる音が二人の興奮をかき立てる。
ナルは抽送のスピードを速めた。
「あっ‥‥いやっ‥‥あん‥‥もう‥‥ゆ、ゆるしてぇ‥‥」
「感じているときのお前は本当にきれいだ。もっと見せておくれ」
ナルは首筋や乳首を舐めながら手首の動きを早める。
いつ終わるともしれない地獄のような責めにマサコは悶え続けた。
普通のセックスだったら、これだけ力強い抽送を続けるのは不可能だろう。
しかも、道具を使ったプレイには終わりというものがない。
「ああ‥‥やめて‥‥こんなのはいやぁ‥‥あっ‥‥ああん‥‥」