「妻子はレイプ目的の少年に殺された」 夫が講演 2

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71可愛い奥様
「天国からのラブレター」7ページより

そして今回、私がこのような書簡をまとめて出版したいと強く思った
のは、ある日突然不慮の死を遂げた妻が、ただ単に殺人事件の被害者
としてのみ人々に認識され、この事件の風化とともに、やがて人々の
記憶から消えていってしまうのが、あまりにも哀れすぎて、どうにも
しのびがたい気持ちに急かされてのことでした。
私は生前の弥生を、ただ愛するだけでなく、一人の人間として尊敬も
していました。豊かな感情、深い愛情、温かい人間性……。実際、弥
生はそうした賞賛に値する、本当に素晴らしい女性だったのです。そ
して私は……そんな弥生を、私が本当に愛した人を、一人でも多くの
人達に知ってもらいたいと思うようになりました。こんなに素晴らし
い女性が、尊厳ある女性が23年の人生を誠実に懸命に生きていた……。
本当に、ただ、それだけを知ってほしくて……。この気持ちを御理解
いただければ幸いです。

72可愛い奥様:2005/07/10(日) 21:28:09 ID:r00Whem1

「天国からのラブレター」94ページより

手紙を書き始めてから、1時間が過ぎた。時が過ぎるのは本当に
早いね。今日はエリザベス女王杯だ。絶対に大穴が来る。大金持
ちになってやる。……それはそうと、木曜日、酔っぱらっちゃっ
たね。弥生、酔うと甘えだしたり、泣きだしたりして大忙しだ。
でも、それがとっても可愛い。「守ってあげなければ」と、い
つも思う。
門司港駅から家に帰る途中で、弥生が「私の大事な人、みーんな
どっかに行く」って泣き出した時、すごく弥生が好きだと思った。
俺のために弥生、いっぱい友達なくして、つらい思いをして、そ
れでも、俺と付き合ってくれる。だから余計に「弥生を幸せにして
あげよう、大事にしよう」って思う。
73可愛い奥様:2005/07/10(日) 21:28:41 ID:r00Whem1
「天国からのラブレター」68〜69ページより

私と弥生は、ようやく肉体的にも結ばれたのですが、ホテルに入る
前は恥ずかしくて……。たしか、弥生が「他の友達は、みんなホテ
ルに行ったことがあるって言いよる。だから私も行ってみたい」と、
私の耳元で囁いてくれて、それで覚悟を決めた覚えがあります。そ
のころの私はすでに、弥生にというよりも、愛する者に対する責任
感を強く自覚するようになっていました。おかげで勉強にもいっそ
う拍車がかかり、成績も上がってきました。しかし、肉体的に結ば
れたこの日を境に、私と弥生の立場は徐々に逆転していくのですが、
当時の私は、まさか弥生の尻に敷かれる日が来るとは夢にも思って
いませんでした。
74可愛い奥様:2005/07/10(日) 21:29:09 ID:r00Whem1
本村弥生のこの行為の危険性 極大

「天国からのラブレター」102ページより

弥生は就職するまで、コンビニでバイトをしてました。そしてその
頃の弥生は、とにかく、よくモテたようでした。なんと常に4〜5
人の男性に交際を申し込まれていたそうです。私は少し心配でした
が、心から弥生を信用していたし、それに自分の恋人がモテるのも
悪い気はしませんでしたから、その件では特に何も言いませんでし
た。しかし弥生はそんな私が不満だったようで、「全然ヤキモチ焼
いてくれないのは、私を愛していないからでしょう?」なんて、カラ
んでくるのでした。オンナって、ホント難しい生き物ですよね。


75可愛い奥様:2005/07/10(日) 21:29:49 ID:r00Whem1
本村弥生のこの行為の危険性 極大

「天国からのラブレター」92〜93ページより

来年3月の短大卒業を前に、弥生の就職が(株)クボタにほぼ内定
したのは、この年の10月のことでした。2人とも一歩一歩、オトナ
の世界に足を踏み入れていった頃だった。
ところで、ここに登場する″ボビー≠ニは、弥生がお気に入りの熊
のぬいぐるみのことで、この熊のぬいぐるみを買った時のことは今も
でも忘れられません。
その店では、ちょうど歳末セールが終わった後でしたが、人形売場
にポツンと売れ残っていたのが成猫ぐらいの大きさの、その熊のぬ
いぐるみだったのです。
そして、私達がその前まで来た時、弥生は急に足を止めて、「あの
子が私を呼んでる」と言うのです。目は熊のぬいぐるみに注いだま
までした。まるで神がかりです。「俺には何も聞こえないけどな」
と当然のことを言っても、「私には聞こえるの。独りで可哀相」と
言う。……そんなこと、とても信じる気にもなりませんから、私は
笑って「行くよ」と弥生を促したのですが、「イヤ!」と彼女は強
く言い張ります。しかもその顔を見ると、本当に泣いているのです
からビックリしました。それで、「じゃ、買えば……」と私も同意
しました。
76可愛い奥様:2005/07/10(日) 21:30:07 ID:r00Whem1
すると、「ぬいぐるみ買うと、口紅が買えなくなる」というのが弥
生の答えです。そして、泣きベソをかきながら、「どっちも欲しい」
とダダをこねるのです。これでは「じゃ、俺が買ってやるよ」と言
うしかありません。で、そう言った途端に、弥生は「洋、大好き」
と私に抱きついてきて、大勢の買い物客の前でキスを振る舞ってく
れました。よほど嬉しかったのでしょうね。
そのぬいぐるみに″ボビー≠ニいう名前を付けました。弥生に言わ
せると、それはオス熊だからということです。その日からずっと、
弥生は「寂しい時はボビーを抱いて寝るの」と大切にし、かわいが
っていましたから、買ってやった私も満足しました(この手紙をみ
ると私がゲームセンターのUFOキャッチャーで獲得したバルタン
星人に少し浮気していた時期もあったようですが)。
でもあの時、どうしてあんなに熊のぬいぐるみを欲しがったのか、
本当の理由はわからないままでした。私も気になったので、後で、
改めて聞いてみたのですが、弥生は「洋に似てたからかなー」なん
て言うばかりだったのです。
今の私はちょうど、人形売場でポツンと独り座っていた時の、あの
ボビーに似ている気がします。ただ、弥生は永遠に私を買いに来て
はしませんが……。


77可愛い奥様:2005/07/10(日) 21:33:24 ID:r00Whem1

「天国からのラブレター」37〜38ページより

女性は襲われたとき、自分の命を守るために、凌辱に甘んじてしま
うことがあると何かで読んだことがあります。「激しく抵抗し続け
て殺されるくらいなら……」と頭で考えて抵抗を止めてしまうので
はなく、死への本能的な恐怖かが抵抗をやめさせるらしいのです。
しかし、死への本能的な恐怖すら乗り越えて、弥生は激しい抵抗を
止めなかった。最後の最後まで凄絶に拒否し続けた……。そして、
その懸命の拒絶によって命を失ってしまった。
弥生は私を心から愛してくれていました。だからこそ、犯人に対し
て最後まで必死に抵抗したのに違いありません。弥生は私以外の男
に体を汚されることを、命を賭して拒絶したのです。最後まで、私
への愛を貫く道を選んでくれたのです。たとえ自分の命を落とすこ
とになっても、必死で弥生は抵抗し続けたのです。
妻はそういう潔癖な女性でした。私はそんな弥生を、今でも誇りに
思って生きています。そして、これからもずっと……弥生と夕夏を
永遠に愛しつづけて生きていこうと誓っています。
78可愛い奥様:2005/07/10(日) 21:36:02 ID:n/QYu5ZI
>>71
あの〜・・・・
暖かくすばらしく誠実な女性が
友達の彼とったり、悪口なんていいまくりませんが・・・
79可愛い奥様:2005/07/10(日) 21:49:39 ID:CQ96TUnB
>>75
>>76
何、こいつ。
財布の中身が厳しいなら、我慢するのが当然だろ。
しかも自分の金で買うんじゃなくて、旦那に無理やり買わせたんだろ?
こいつが本当に愛してるのは旦那じゃなくて、旦那が持ってる金だろ。それを搾り取るために「愛してる」とか心にもないことを言ってるだけ。

どこが「一歩一歩、オトナの世界に足を踏み入れて」るのかな?
精神的に餓鬼なだけじゃん。おもちゃを買ってくれないと言って駄々をこねる3歳児と同じ。
こんな精神年齢が低い女に育てられる子供もまともに育つとも思えない。
80可愛い奥様:2005/07/10(日) 21:54:45 ID:r00Whem1
「天国からのラブレター」5ページより

ところで、私達が結婚したのは今から2年半前の97年11月のことでし
た。2人とも21歳で、私のほうは就職先こそ現在も勤務する(株)新日
本製鐵に内定していましたが、まだ広島大学工学部の4回生。俗に
いう学生結婚だったわけですが、私達は翌年5月に長女・夕夏を授
かっていますから”できちゃった婚”でもあったのです。だから、最
初は私の両親も猛反対しましたが、それを押し切って、私と弥生は結
婚しました。

81可愛い奥様:2005/07/10(日) 21:55:09 ID:r00Whem1
天国からのラブレター」220〜223ページより

97年9月27日だったと思います。
私が下宿にいる時に、携帯電話が鳴りました。電話からはとても不安
そうな声で、
「妊娠したかもしれん。どうしよう……。」
と言う弥生の声が聞こえてきました。後ろには、友人のゆかちゃんが
居たようです。
その知らせを聞いた直後は、驚きましたが、すぐに、「まあ、いいか。
なるようにしかならんもんな」という気持ちが湧いてきました。そし
て、何より泣きそうな声で電話して来た弥生を安心させないといけな
いと思い、
「そうか、じゃ、産もうか」
とつとめてあっさりと言い切りました。弥生は、
「本当にいいの?」
と不安げな口調のままで聞き返します。
「弥生は嫌なの?」
と私が逆に質問すると、
「ううん、嬉しい」
と小さな声で言ってくれました。そして、すぐに私が「男の子かね、
女の子かね、名前決めなきゃね」などと話したものですから、馬
鹿!まだ、わからんちゃっ!」と弥生がようやく明るくなって笑い
ながら言ったのを思い出します。
私は、中絶する気は毛頭ありませんでした。確かに、私は学生で収入
もなく、親のすねを齧っている状況でしたが、就職も決まっていまし
たし、何より弥生のことを愛していましたから。
結婚する約束もしていましたし……。
82可愛い奥様:2005/07/10(日) 21:55:32 ID:r00Whem1
それに、もし今、ここで自分達の都合だけでこれから生まれてくる赤
ちゃんをおろすのは、殺人と同じことだと思いましたし、今、おろし
て一難をやり過ごしても、一生に亘って、子供をおろしたことに対す
る良心の呵責に耐えられないだろうと思いました。また、子供をおろ
したことで母体に傷を付けて、一生子供を生めない体になってしまっ
た場合のことなどを考えると、とてもそんな事をする勇気などありま
せんでした。
逆に子供を産めば、生活は大変だろうし、苦労することもたくさんあ
るだろうと思いましたが、それは自分達が、私と弥生が努力をすれば
良いだけだと覚悟を決めました。
実際に、誕生したばかりの夕夏を初めて見た時、自分の考え・選択に
間違いはなかったと確信しました。
83可愛い奥様:2005/07/10(日) 21:55:52 ID:r00Whem1
弥生の手紙 64       平成9年9月28日

Dear 洋
元気?今、とても心配です。私のお腹の中に2人の間の子供が
いると分かって、洋の御両親がすごく反対しているのでショック
だけど……、私は子供をおろすなんて考えられない。
これからの私には、色々とつらいこととか、大変なこととかがあ
ると思うけど、頑張る。頑張るしかない。友達も私の親も応援し
てくれるから大丈夫です。洋は大丈夫?
でも不思議です。私の体の中に子供が居るなんて……。幸せな気
持ちです。大好きな人の子供だもん。洋の子供だもん。きっと丈
夫な子が生まれるよ。
とにかく今は、体を大事にしていようと思う。それだけを考えよ
うと思う。洋が帰ってくるのを待ってます。それまでに私は、出
血が止まって落ちつくように、安静にしときます。
早く、洋に抱きしめて欲しい。私と、私の中にいる子供を。洋が
近くに居なくて、子供もきっと不安だと思うから……。
私は絶対、絶対、この子供を産んで、洋と幸せになりたい。洋と
の結婚は私の夢だもん。つらくても頑張る。ぜーったいに。その
先には幸せがあるからネ。洋と私と子供と、3人で頑張ろうネ
(そのうち、子供の名前とか考えたいネ)。
それじゃ、ばいばい。愛する洋へ。
             もうひとりじゃない やよいより
84可愛い奥様:2005/07/10(日) 21:56:49 ID:r00Whem1
洋の手紙 19      平成9年9月30日

弥生へ
今、電話切ったすぐ後だ。弥生から電話がかかってきて、すごく
嬉しかったよ。正直言って”ホッ”としたよ。
別に、弥生だけが悪くないんだから、反省するだなんて言わない
でくれ! 俺も悪かったし、お互いがこれから少しずつ気をつけ
ればいいだけだよ。分かった! これからずっと一緒に生きてい
くんだから、こんな事が何回かあるかもしれない。だけど、愛が
あるから大丈夫だよ。じゃ、風呂に入って来るよ。
世界で一番愛してるよ、弥生!          洋より
85可愛い奥様:2005/07/10(日) 21:57:06 ID:r00Whem1
入籍に反対したのは、私の父でした。
11月の入籍までは、電話で口論が続きました。お互いに一歩も
退きませんでした。
弥生のお母さんは、私と弥生の結婚に賛成してくれ、弥生を支えて
くれていました。
私と弥生は、11月3日に入籍することを決めていました。
婚姻届けは、私が北九州市に帰って来て、雅美さんの寮(看護婦さ
んで独身寮があります)で書きました。弥生と2人で書きました。
証人には私と弥生の友達が1人ずつなってくれました。そのまま私
たちは、私の父の許可が出ないまま、北九州市小倉南区役所に婚姻
届けを提出しました。
その日、弥生と私の友達がケーキと心尽くしの料理を用意してくれ、
私達の結婚を祝ってくれました。
主賓の祝辞もゴンドラもスチームもお色直しもなにもないささやか
な披露宴ですが、心に残る温かい披露宴でした。
婚姻届けを出したものですから、さすがに父もあきらめた様子で、
その日は、お酒を用意して私の帰りを待ってくれていました。その
夜は、祝い酒を酌み交わしながら、父といろいろと語り合いました。
少し、男親の気持ちがわかったような気がしました。