【ロス疑惑】僕、古賀潤一郎！【終わりなき旅】２

＜卒業（1）＞
校舎の影 芝生の上 すいこまれる空
単位が足りないって　感じていた
チャイムが鳴り　教室のいつもの席に座り
理解できぬ英語の講義　口開けて座っていた
逃げ惑う心　卒業証書なんて
意味なく思えて　とまどっていた

講義さぼり　昼間っから　フラフラしてる
どうせ親の金なのさ　楽しく遊んだ
笑い声とため息の飽和した街で
素人のテニス大会　ちょっと出てた
からっぽの頭　ネタさえあれば
何でも大げさに嘘を続けた

行儀よくまじめなんて　出来やしなかった
嘘を重ね　女だまし　遊びまわった
ずっと逃げ続け　嘘をつきまくり　早く有名になりたかった
理解できぬ英語の講義が続く中で
勉強しても　俺の頭で何　解れただろう
うんざりしながら　それでも過した
してないって　解ってたこと
ペパーダインからの　卒業

＜卒業（2）＞
ヤマタフとの選挙戦に　みんな熱くなり
自分がどれだけ偉いか　勘違いした
議席だけが必要だと　頑なに信じて
辞めるとは負けることと言いきかせた
レポーターにさえ　強がって見せた
国中のみんなを困らせても

やがて嘘も皆にばれて　怒声の言葉と
次々と出る攻撃　どんどんと苦しくなった
あんたの為に　辞めなはれと皆言うが
俺には何も残らないと強く信じた
大切なのは何　コガジュンイチロウ　と
議員バッチのほかに何も思いつかない

正直に働くなんて　　クソくらえと思った
あちこちで　学歴を詐称してまわった
嘘を重ね　自分飾り続けた　早く有名になりたかった
変態のヤマタフとの争いの中で
俺がやめて　いったい何　良いことあるのだろう？
うんざりしながら　それでも居座った
してないって　解ってたこと
ペパーダインからの　卒業

＜卒業（3）＞
卒業して　いったい何が違うと言うのか
薄い紙のほかに　何が残るというのか
人は誰も嘘をつく　弱い生き物なのに
レポーターあなたは　“正しい”国民の代弁者なのか
俺様の涙　どこへ向うべきなのか
これからは　皆が俺をバカにするだろう
単位とってペパーダイン　卒業すれば
イケメンの潤チャンに　戻りつけるだろう

仕組まれたショーに　誰も気づかずに
あがいた日々も　終る
ペパーダインからの　卒業
古賀潤一郎からの　卒業