> コミュニケーションというものを拒否されて、一方的に相手の思い込みに
>愚弄された。彼女が私という人間の事情などまったくおかまいなく、自分の
>言いたいことだけ言って去って行ったあの傲慢な態度、颯爽と気持ちあよさげ
>に立ち去っていくその無神経さに殺意を覚えたのだ。
> ちくしょう。このような独善さに、私はなすすべもない。
> ただもう思いだすと腹立たしく、なぜ、呼び止めて「ふざけんじゃねえバ
>カ野郎」と言うことができなかったのか、そればかりを悔やんでいた。もう
>一言なにか言ってやるべきだった。
> しかし、できなかった。
> くそう、もし次に来たときは絶対あいつに一言言ってヤル。
> 私は彼女を探し求めた。
> 自分で似顔絵を書いて、手配書を回した。そしてスタッフにも「こんな女
>が来たら私に教えて」とおふれを出した。
> すると次のイベントのとき、スタッフが「ランディさん、似てる人がいま
>すよ」と言う。
>「え、まじ?」
> スタッフは私の手を引っ張って開演前の会場に連れていく。
>「もしかして、あの人じゃないですか?」
>「おおっ、そうだよ、間違いないよ」
> 私の似顔絵もまんざらでもないらしい。私はアイツを見つけた。
>「ねねね、あの人を見張ってて。トークショーが終わっても見失わないで。
>帰ろうとしたら引き止めておいてね」
> ステッフにそう念を押して、私は楽屋に戻る。
> そして、ハタと思った。
> しかし、なんで私はこんなに執念深くあの女にこだわっているんだ? と。
(そして
>>734 に引用された文章にと続く)