神秘主義的映画のスレ

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72ZEROES
蓮實重彦氏の『ノスタルジア』論は、武満徹氏との対論集「シネマの快楽」(河出文庫)で読めますが、大絶賛ですね。
一方『サクリファイス』には点が辛い。「映画に眼が眩んで」の追悼文でも、ほとんど全否定と取れる発言。
淀川氏との対談でも、『2001年』のキューブリックと比べて、映画に対して誠実じゃない、と発言してます。

一方、タルコフスキー自身、詩人としては『ノスタルジア』の方が完成度が高いが、
テーマは『サクリファイス』の方が、より深く表現できた(ニュアンス違ったかも)と語っている。
それと、『2001年』については、批判的ですね。
完成された世界だけど空虚だ、と『惑星ソラリス』制作時に語っています。
もっとも、超越体を直接描かず、人物の内面の反映として描く方法論は、共通していますが。