>>52 「ラルジャン」は映像と音響の組み合せも完璧の域に達していると思います。
「父ありき」は小津の三大傑作のように万人が感動する映画ではないのですが、
なんと言うか・・・崇高な空気が漂っている映画なのです。
>>53 ゴダールによるブレッソンのインタビュー、何で読んだのか記憶が・・・
多分、全訳ではなく部分訳だったと思います。
ゴダールはしきりにブレッソンが素人しか起用しないことについて
尋ねていました。
俳優を素人の状態に立ち返らせることができるのではないか、
素人もカメラの前に立たせてリハーサルを繰り返せば演技の訓練をした
俳優と同じことになるのではないか、 といった質問をしていたはずです。
ブレッソンの答えは「そんな詭弁はよしたまえ」
ゴダールの困惑が伝わってくるようなインタビューだったと記憶します。
ゴダールはブレッソンの態度を「俳優に対する偏見」と結論付けていました。