___FF全米で1位だってさ___

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34名無シネマさん
テーマは深く、重い。
さまざまな場面でユングの集合的無意識が浮かびあがり、
ストーリーに絡み付いてくる。
幻想の舞台に描かれる人間像は現実。
何かにすがらなければならない弱さに絶望し、
そこから脱却しようとする勇気に心を躍らせる。
心に傷を持つ登場人物たちはプレイヤーの鏡。
青臭い迷いと戸惑いに、苛立ちと共感を覚え、
自身を模索し続けるその姿に、かつての自分を見る。
だが、決して暗くは無い。畏怖と嫉妬が渦巻く感情すら澄んでいる。
物悲しい世界に溢れる優しさに、胸をえぐられる。
特筆すべきは音楽。絶品の旋律が、物語の透明な悲しみを増幅する。
結末を迎えたとき、俺は泣いた。涙が滲んだとか言うレベルじゃない。
大号泣。
具体的な内容は書けないし、書きたくない。
この物語は自分自身で体験すべきだ。
受け止め方は人それぞれ。
だが、過去に1度でも覚悟を決めて内省した事がある人ならば、
必ず心に響く。必ず。
余計なお世話だが、一言だけ。
プレイするなら、どんな事があろうと最後まで。
このゲームは途中で止めていい類のものじゃない。