すっごい邦画(日本映画)もあったんだよ。

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85名無シネマさん
ゆきゆきて、神軍
The Emperorユs Naked Army Marches On

疾走プロダクション作品 製作: 小林佐智子
企画: 今村昌平 監督・撮影: 原一男 録音: 栗林豊彦
編集・構成: 鍋島惇 助監督: 安岡卓治、大宮浩一
演出協力: 徳永靖子、三好雄之進 選曲: 山川繁
効果: 伊藤進一
1987/カラー/16ミリ/122分/英語字幕


はっきり言って、この映画は傑作!!!
見てない奴は絶対見ろ。そしたら、今までの映画がどんなに糞なのかがよくわかる。

まず監督が原一男。本当はカンヌのグランプリ監督の今村昌平がやる予定だったが、
あまりの内容(天皇制絶対否定)に尻込みして、名前貸しにとどまったいわくつきの
作品。

はっきり言って、どこまで演技なのかマジなのかさっぱりわからないキチガイ作品。
俺的には
ゆきゆきて、神軍>>>>>>>>>>>>>>>>>七人の侍
だね。

次に主人公の奥崎謙三
こいつは映画の中で、とうとうマジの殺人未遂を犯すトンでもない奴。
(映画の演技が元で後に警察に捕まる)
また、1969年の新年参賀の雑踏で、天皇にパチンコ玉を発射したりもした
野郎。
俺的には
奥崎謙三>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>勝新太郎
だね。

最後に、あらすじ載せるから、興味があれば絶対見ろ。見て損はないし、今までの
映画観が崩壊される革命作品だから。

■前作以来13年ぶりの原一男作品であり、’80年代に於いて最も興味深い問題も提供した。
主人公の奥崎謙三はバッテリー商を営んでいるが、一人で「神軍平等兵」を名乗り、
かつて手製のゴムパチンコを天皇に向けて発射し、戦後初めて天皇の戦争責任を行動
で告発したことがあった。奥崎は大戦中、独立工兵隊36連隊の一兵士として極限状態
のニューギニアでかろうじて生き残った者の一人である。そして彼は一人で過激に
「戦争責任」を叫んでいた。監督であり自ら撮影者でもある原は、この奇妙にも見
える男の日常から責任追及の恐るべき孤高の行動までを追い続ける。

その中で終戦後23日目に起った隊長による部下射殺事件や人肉嗜食の事実を明るみ
に出す一方で、奥崎自身のキャラクターを接写していく。
そして彼の言動と行動は、撮影されていることを意識し始めることで徐々に激しさ
と狂気を増し、奥崎の仕掛けはカメラの後ろに立つ原自身にも迫ってくる。

撮られることによって演じること、そして奥崎自身が現実を演出することで、
虚実も曖昧なまま暴走し、ついには奥崎は確信犯として殺人未遂を犯すという
事件だけが後に残るのである。