『Ａ２』完成記念：映像作家・森達也を語ろう

ドキュメンタリー『Ａ』から早３年、『Ａ２』完成を記念し、
以下の「映像作家森達也特集」上映会があります。
この機会に語りましょう。

　『Ａ』、『放送禁止歌』、『1999年のよだかの星』、『職業欄はエスパー』
　http://natto.2ch.net/test/read.cgi?bbs=books&key=988550974

　>>2 に作品一覧

『A』（98年/日本/135分）　監督：森達也　制作：安岡卓治

20世紀末期に起こった一連のオウム真理教による事件の悲劇について
報道の範囲を超え、我々の知りえなかった部分を一個の個人の側から
描写したドキュメンタリーの傑作。

『放送禁止歌』（99年5/22放送）　制作：フジテレビ　演出：森達也

各局ドキュメンタリー番組担当からは「放送禁止歌を放送できるわけが
ない」と一蹴され続けたが、 フジテレビNONFIXで放送が決まり、撮影が
進むにつれて、放送禁止歌の実体が実はどこにもないことに気づき、
企画の趣旨は「過去の規制の検証」ではなく「現在の規制の主体を炙り
だす」ことに徐々に変質してゆく。

『1999年のよだかの星』（99年7/29日放送）　制作：フジテレビ　演出：森達也

宮沢賢治の童話「よだかの星」にインスパイアされた森達也が、絵本と
実写とのコラポレーションという手法で動物実験というジャンルに挑んだ
作品。あらゆる化学物質の商品化の際に義務づけられる動物実験は、
特に製薬や化粧品など、大手クライアントの公にされない業務に触れ
ざるを得ないため、テレビ業界ではやはり「タブー」に近いジャンルと
なっている。

『職業欄はエスパー』（98年2/24放送 ）　制作：フジテレビ　演出：森達也

秋山眞人、堤祐司、清田益章という、「エスパーであること」を職業に選定
した３人の超能力者の日常を撮りながら、（撮影者である森達也自身も
含めて）彼らを包みこむメンタリティが、「信じること」と「信じないこと」を
キーワードに少しずつ露わにされてゆく。

しがらみ学園の達也は渋かった。

あげ

真面目な人なんだろうな、とつくづく思う。

俺の武術の師匠　超能力者だけど･･･

５はともかく、まともなレスがつかないな・・
映画板では観ている人は少ないのかな？
おもしろいと思うんだけどなー。

森さんの手掛けた映像作品は見ておりません。それは申し訳無いです。ただしかし、私の武術の師匠は本当に
洒落に成らない程の゛超能力者″であられます。

もう今日で上映終わりだよ。おすすめだよ。見たほうがいいよ。

>3もまともなレスだと思うが、6と8は意味がわからないよぅ

>>３さん
黒沢清の８ミリに出演していたんですよね。確か周防正行監督も出ていたような。
それにしても、三者三様の才能ですね。

周防作品にも？ハテ。。。
神田川に出ていたのは憶えてますが。

「しがらみ学園」でなくて「神田川」の方でしたね。
11は、二人で黒沢作品に出演している、という意味です。失礼。
http://www2.gateway.ne.jp/~satotaka/kkurosawa/kkf0.html

森作品ビデオになんないかな。。。なってもレンタルはしないか…。（諦念

ZEROESさんて法政のシアターゼロの関係者ですか？　

「Ａ」を観た人で書き込む人はいないのか？現在の日本人全てが観るべき映画だとマジに思ったよ。俺の友人は会社やめちゃったよ。とにかくそれだけの衝撃はあるよ。

いやあ、見たいっすよ。

超能力者

>15
そこまでの衝撃はなかったけど、すごいいろいろ考えさせられたよ。
見るべき映画ではある。

友人が観ているけど、とにかく「凄い」とか「観るべきだ」としか
言ってくれない。内容は説明できないって言ってた。誰か観て的確な
説明ができる人、情報下さい。

少なくとも、テレビのワイドショー的な偏向のない、等身大の人間としてオウム信者をとらえた、ドキュメンタリーだよ。
事件の後、どういう気持ちで、信者は信仰を続けているのか。
そして、警察や、オウム外（つまり私たちの側）からの迫害とか。
オウムの気持ち悪さも隠すことなく描かれているので、決してオウム寄りすぎな物でもない。
でも、やっぱり反権力的な傾向があるから、そういうのに耐性のない人は感化されちゃうかもしれないけど、
少なくとも観る前と観た後では、世の中の見え方が変わってる筈。

あげてみよう

とりあえず、違法逮捕のくだりは凄いですね。カメラの前で堂々と演じられるのですから。
で、そのヴィデオを法廷に提出するかどうかで、スタッフのスタンスも否応無しに変わってきてしまう。
その過程のスリリングなこと。

別に、安井さんとは面識ありませんが。＞１２さん

>>22
ああそうですか。ゼロつながりでふと思っただけでした。

いろいろ評判は聞くのだけど、どうしたら森達也の作品は観れるのですか？
佐川一政（パリ人肉事件の人）のドキュメンタリーも撮ってるって前に
聞いたことがあるけど、それも作品になったという話は聞いていないし。
ビデオ屋にもないよねえ。今回の上映だって情報誌にすらまともに載っていない。
「A2」はいつ公開されるの？「凄い」という評判と分からないことばかりで、
この人についてはとにかく欲求不満です。

一般にドキュメンタリー映画は、ビデオ屋に並ぶことも、全国公開になることも少ないので、
常に上映の情報を手に入れるように努力することと、見つけたら何が何でも観に行くように
しなければ、ほとんど観るチャンスはやってこないかもしれません。
都市圏にすんでいるのなら、観るチャンスは十分あるし、もしミニシアターの無い地域なら、
自主上映の団体を探して加入するか、同好の人を捜して団体を作るかしないと、なかなか見られないと思う。

>24
テレビ作品は、二度ほど深夜に再放送されていますが、
今後は、また上映会が企画されるのを待つしかないですね。
「Ａ２」にしても、小規模の上映になるんではないでしょうか。
内容は前作にもまして観るべきものがありそうですから、
上映情報に注意しておいたほうがいいですよ。

映像はそんなところですが、本から入ってみてはどうでしょう？
私は本から入りましたが、本もノンフィクションとして出来が
いいので、ドキュメンタリーの感じは大体分かりますよ。

「A」撮影日誌―オウム施設で過ごした13カ月
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4768476872/
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?bibid=00024824
放送禁止歌
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4759254102/
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?bibid=01905924
スプーン―超能力者の日常と憂鬱
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4870314509/
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?bibid=01997695

書評があります。一般書籍板のほうも参考にしてください。

「A」は二年前に東中野のBOX東中野という映画館で見ました。ドキュメンタリーは
割と見ているほうなのだけど、このときは衝撃でした。翌日また見て更に衝撃を
受けました。どんな内容かと一口に言うことは確かに難しいです。たまに雑誌なんかで
映画評を目にしたけど、ほとんど戸惑いというか、正確に書き表されていないなあと
感じました。たぶん、観た人の数だけ内容が増える映画だと思います。本当に・・・
こんな表現しかできないのです。でも一人でも多くの人に見て欲しいと真剣に願います。

とにかく見ようよ。見ないで語る人があまりに多い。ちなみに私の印象は、
言葉にできない。こんな人、ちょっといない。晶文社という出版社の
ホームページで今森さんはコラム書いています。みんなに読んで欲しい。

熱狂的な支持者ばかりのようで、少し怖い。森達也ってそんなにいいのか？
それならもう少し一般のメディアなり話題になってしかるべきと思うが。
ひょっとして作風なのか。既成のメディアを痛烈に批判しているらしいからな。
でも某テレビ局に勤めている友人は「A」を見てとにかく感動して打ちのめされた
って言ってた。どちらかといえば賛美していた。変だ。批判されて怒らないのか？
とにかく「A」以外も見なくては。でもどうやったら見れるんだ？

>>29
なるほど、「メディア批判」として知られているのか。
「既成のメディアを痛切に批判」という
「既成の枠組み」すら危うくなる内容だったなあ・・。

>>82 とにかく見ようよ。見ないで語る人があまりに多い。
というように、２８さんの紹介してくれた読み物すら
さっそく読まれてないようなので、がっかり(笑)。
オレは読んだけど、疑問の多くは、まさにそこに
書いてあったよ。「晶文社」で検索するか、
一般書籍板のスレにリンクがあがってるみたい。

だから、そこにも書いてあることなんだけど、
ビデオ化や上映会は、実際には何度も話があがって
いるようなんだけど、見ていない「上」の許可が
どうしても通らなかったりして、中止になることが
多いそう。講談社ノンフィクション大賞の本命候補にも
なったそうだけど、それも落ちてしまったそうだし。
「個人的」にみればこれほど真摯な作品もめずら
しいのに、どうも「社会的」には躊躇が働くみたい。

見た人には支持者もでるだろうし、
こういうスレッドならそういう人が目立つだろうし、
それであたかも支持者ばかりにみえるけど、
大半としては、「偏見まじり」か「黙殺」が現状のよう。
そもそも、見ている絶対数が少ないので、
支持者がいるとはいえ、まだ３０レスしかないわけで。

このように現実は厳しいようだ。詳しくは
２８さんの紹介してくれた読み物に書いてあった。

宣伝は逆効果だって
どれだけ教えりゃわかるんだよ

ぼけ

とにかく日本人は、ドキュメンタリーに対しての偏見が強すぎるというか、
面白さをわかってないという実感を持っています。今年は山形ドキュメンタリー
映画祭の年だけど、（森達也の「Ａ２」もコンペに出品される）一般の人ももっと
ドキュメンタリー見て欲しい。面白い作品は本当に凄いよ。

超能力者・清田さんの番組は、テレビでふつうに見た。
『Ａ』はBOX東中野で見た。
『Ａ２』は今度地元の映画祭でやるらしいので見に行きます。

スレタイトルをみて
『Ａ．Ｉ．』の続編と思ったのは俺だけ？

某映画雑誌の編集者です。森達也さんには一度だけインタビューと称して
お会いしています。「A」は３回観ています。３回目がいちばん感動が
深かったです。そう話したら、「プロとしては一回で伝えなければ
いけないんだけどなあ」と森さんは苦笑しておられました。でも一回でも
充分です。ドキュメンタリーに食わず嫌いの人には是非観て欲しいです。