新藤兼人

映画板に集う、海千山千の映画ファンの皆さんにお訊きしたいこと
があります。
僕には新藤兼人の映画って6＠｀7本しか観ていませんがさっぱりおもし
ろくありません。
どこがいいのですか?
職業脚本家とすればとても認められるのですが…

「裸の十九歳」とか「わが道」といった実録ものは、時代的に見て他の監督が撮れば
もっと政治的作品になったように思う。政治的なるものをメインにした方が、
後年までも名作と呼ばれる作品になったかもしれない。でもそんな映画作るよ
り、人間が中心の自分の映画が撮りたい人なんだろう。

なんか群集の動かし方がヘタで萎える。
なにかあると人だかりができたり、
みんな棒立ちしてたり。いろんな映画で出てくる。

それは助監督のせい。まあそれでＯＫ出してしまう監督がもっと悪いが。＞３
監督自体はいいひとでシナリオ作協系に信望が厚い。関係ないけど。
出来というより、興味がもてないんだよな、あのひとの映画って。
６−７本も見てるってのはぎゃくにすごいと思うけど、ＨＮから見ると勉強ってやつですか。

「裸の島」
漏れはこの映画邦画トップ１０に入れる。

「裸の島」ってなんでセリフなしなのかわからん。
必然性が感じられない。

オレも、この人の監督作、面白いと思ったこと無い。
脚本書いて、他の人が監督したのでは好きな作品いくつかある。

「鬼婆」なんか素晴らしい日本映画だと思うけどな・・・
「墨東綺譚」なんか荷風の物語というより、女の話なのがいいなあ。新藤作品には
したたかな女を描いたものがいくつかあるが、貪欲で醜く描きつつ、それが彼流の
女性賛美だとわかる所がいいっす。

「人間」ってこの監督だっけ？
船の上で飢えてお互いが相手を食おうと戦う話。
すごく面白かったよ。