小林正樹について語ろう

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1名なし@武満
日本映画の巨匠と呼ばれた割りには、その作品を鑑賞する機会の少
ない小林正樹監督について語りましょう。
2エデン:2001/04/30(月) 02:01
>切腹
観てない人、レンタル店に走れ!
仲代達矢は元より、丹波哲郎の妖しさがたまりません。
今ではおかしな霊界おじさんですけど、当時の丹波氏は佇まいが絶品でした。

勿論、脚本、カメラ含めて最高です。
私の邦画ベスト10の上位作品ですね。
3名なし@宮島:2001/04/30(月) 02:18
>>2
同感。
最初に観た小林映画が「切腹」、これで一気にファンになってしまい、次に観たのが「怪談」。
こんなに金と手間暇かけて、一体なにがやりたかったのだろうと、真剣に悩ん
でしまった。
4なまえをいれてください:2001/04/30(月) 02:41
でも、たとえば『切腹』の成功は、原作と橋本忍によるところが大きいと思うけどね。
5名無シネマさん:2001/04/30(月) 06:40
現在見られない映画が多すぎるよな。
もっともご本人、ビデオ化されるのを最も嫌っていた仁ですから。

「化石」のテレビヴァージョンって、残ってるんですかねぇ?
ネガで編集して、劇場版作ったりしてないよね?
6名無シネマさん:2001/04/30(月) 15:04
『切腹』はいい。
たけしも誉めてたぞ。フランスでもHARAKIRIというタイトルで
ビデオ売ってました。
7名なし@浦岡:2001/04/30(月) 15:17
>>5
去年フィルムセンターやった小林正樹特集のとき「からみあい」を観に来ていた岡崎宏三キャメラマンを発見。
上映後、この質問をしてみるとテレビ版はちゃんと残してあるとのことでした。

「化石」はテレビ版を16mmで撮影している横で劇場用に35mmで撮ったという説と、16mmで撮ったフィルムをブローアップして劇場用35mmに起こしたという説があり、どちらが正しいのかは判りません。
8名無シネマ:2001/04/30(月) 15:32
>>7
もっと語ってくれ。
97:2001/04/30(月) 15:59
ええと、小林正樹関連でなにを話したかなぁ。

フィルムセンター収蔵の「いのちぼうにふろう」と「燃える秋」は
この特集のために、岡崎氏立ち会いのもとでニュープリントを起こ
したということでした。
こういうことは現役のうちにやっておかないと後で取り返しがつか
ないから、と語る岡崎氏はとてもグローバルな視点を持った人だと
感心しました。
10切腹:2001/04/30(月) 16:56
三国連太郎、本当に悪いやつですね。
唐沢なをきも書いてたけど、ゆうちょのCMや釣りバカしか知らないよい子の皆さん、三国にだけは騙されるなよ。
11>>4:2001/04/30(月) 17:43
確かに橋本忍でなければ書けない脚本だと思います、回想を多様し
た構成とか、セリフの巧みさとかね。

でも、完成した映画全体に貫かれたピンと張りつめたスタイリッ
シュな雰囲気。
これは、格調高い宮島義勇の撮影、重厚な大角純一と戸田重昌の美
術、西洋と日本を融合させた武満徹の音楽などをトータルとしてま
とめ上げた小林正樹の力ではないでしょうか。
12名無シネマ:2001/04/30(月) 17:50
重箱の隅というか揚げ足です。
完璧主義を貫いたといわれる「切腹」ですが、仲代と丹波の野外ロ
ケでの決闘。
大型扇風機と効果音を駆使して迫力満点のシーンですがよく見る
と、雲がまったく流れていない、遠景の草がまったくなびいていな
いことに気づきます。
13名無シネマさん:2001/05/03(木) 02:08
>>11
同感!
あの、カン!カン!カン!って感じはホンじゃないよね
そうじゃなきゃ「東京裁判」が優れてるのは、
A級戦犯たちのおかげってことになっちゃうぜ
14名無シネマさん:2001/05/03(木) 02:23
最近、橋本忍は2チャンネルでは語りつくされてる気配。

確かに小林監督のまとめ上げる手腕は見事だと思う。
日本美術にも造詣が深いとつくづく。
ただ、切腹に関しては企画は小林監督じゃなく
橋本からの企画なのは事実。

橋本の脚本と映画の違いは一箇所ある。
津雲半四郎が家族を失って途方に暮れて
居酒屋にて暴れるシーンを映画ではカットしてるが
これは正解だったと思う。
15名無シネマさん:2001/05/07(月) 14:55
むかし、テアトル新宿で、小林正樹全作品を上映したことがあったよ。
でも、プリント状態がよくないものがあったんで、
ご本人、あまり機嫌がよくなかったそうです。
16三池猫:2001/05/07(月) 16:17
15番 それ13年前の日本映画学校の小林正樹展じゃないかぁ
安楽亭だっけ「……やめとけ。」とか言う台詞がアルの
真似して遊んでた近くに監督がいて恥ずかしかったぁ

東京裁判は朝から続けて観させられましたよ


監督は「とんこう」撮りたかったらしいですよ
17名無シネマさん:2001/05/07(月) 17:41
> 監督は「とんこう」撮りたかったらしいですよ
それと「会津八一」ね。
18:2001/05/07(月) 17:42
>>7さん、情報ありがとです。
同じこと気にしてる人がいるんですね。
CSで放映されればいいのにね「四騎の会ドラマシリーズ」。

>>16
「深川安楽亭」が原作の「いのちぼうにふろう」のことかな。
山本周五郎原作の映画では、最高傑作だと思っていますよ、あたしは。
その次が「暴れん坊兄弟」。

「敦煌」は、やっぱり仲代達矢主演で撮るつもりだったのかな。

「食卓のない家」って、一度だけテレビ放映されましたよね?(たしかTBS)
同じマルゲン製作の「地平線」「鹿鳴館」は放映されてないのに・・・。
19:2001/05/07(月) 17:48
「會津八一」、最晩年に撮ってるんですよ。
ハイビジョンなんで、誰も知らないんだけど。
主演はもちろん仲代達矢。
ドキュメンタリードラマだそうです。
20名無シネマさん:2001/05/07(月) 21:38
でも初期作品ってけっこう演出がゆるいんだよね。
「壁あつき部屋」とか勿体無い。
ここでも初期作品についてほとんど触れてないのは何故?
黄金期だと「日本の青春」も印象深いけど、
喜劇とも悲劇ともつかない演出で首をひねった。
いい場面たくさんあるのに。
21名無シネマさん:2001/05/07(月) 22:38
>>20
よくぞ言ってくれた!
一般に小林正樹は社会派だと語られていて皆そう思っているが、俺は実は叙情派なんじゃないかと思っていた。
「息子の青春」とか「まごころ」とかはもちろんだけど、「切腹」の岩下志摩と石浜朗が子供の頃のシーンとか…。

> 喜劇とも悲劇ともつかない演出で首をひねった。
「からみ合い」もそうだった。
22:2001/05/08(火) 21:36
「叙情派」木下惠介の助監督ですもの。

テアトル新宿上映時のプログラムの記述にて、
「化石」は、16ミリ→35ミリのブロウアップであることを確認しました。
ご報告まで。
23名無シネマさん:2001/05/08(火) 22:41
>>22さん
情報ありがとうございます。
16mm→35mmのブローアップといえば「飢餓海峡」を思い出します。
24:2001/05/09(水) 16:36
「會津八一」は、監修作品だそうです。
25名無シネマさん:2001/05/11(金) 17:13
「日本のいちばん長い日」もね。
26名無シネマさん:2001/05/12(土) 15:45
>>23
台風のシーンね。

>>24
晩年は闘病生活を繰り返してて、監督をやる体力はなかったからね。

>>25
完璧主義者が災いしましたね。

27名無シネマさん:2001/05/12(土) 16:15
敦煌、監督して欲しかったなぁ、実際に出来た奴は
駄目すぎ。
28名無しネアスト:2001/05/12(土) 18:00
「上意討ち 拝領妻始末」は小林作品の中では妥協した方だろうが、私は好きだよ。
テーマ性と娯楽性が絶妙なバランスがよいと思う。
三船敏郎の演技も、自分のプロダクションの自主制作作品の中では、
ベストに近いんじゃなかろうか。
29名無シネマさん:2001/05/13(日) 16:14
深作欣二の「敦煌」も、気になるけどね。


30名無シネマさん
「日本の青春」って、どうですか?