●●黒澤明●●

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無シネマさん
死して3年。諸君の評価やいかに?
2HOT:2001/04/04(水) 06:43
現在では通用しない。
過去にあーいう作品を作った事は評価できる。
3名無シネマさん:2001/04/04(水) 07:37
大好きです。
今見ても古く感じない!!!っとまでは言えないが、
やっぱりおもしろい。
「羅生門」なんかは今でも十分通用すると思うけどなぁ。
作者がしっかりと主張したいことがあって、
なおかつ娯楽性もしっかりある。
いいね、黒澤映画。
4名無シネマさん:2001/04/04(水) 07:40
いいね黒澤優
5名無シネマさん:2001/04/04(水) 07:46
黒澤優より前田亜季のがかわいいとおもいます
6ソゼ:2001/04/04(水) 07:56
黒沢優サイコ〜
じゃなくて明サイコ〜
「羅生門」「七人の侍」共にサイコ〜
てゆうか脚本が橋本忍だ「切腹」もだ
じゃあ橋本忍サイコ〜
7名無シネマさん:2001/04/04(水) 09:29
「羅生門」は橋本の本領だけど、「七人の侍」はやっぱり黒澤の脚本力が主だと思うな。あと小国ね。
「切腹」の監督は小林正樹だけど、もちろん知ってて言ってるんだろうけど。
8本多猪四郎も忘れるな:2001/04/04(水) 10:36
俺は黒澤信者だけど「羅生門」は分かりません。
もっと修行せねば。
今夜放送
9名無シネマさん:2001/04/04(水) 10:43
なんか黒澤の漫画が出たね。
関係者から連載中止の声まで出たっていう。
あれは話題になんないのかな?
10名無シネマさん:2001/04/04(水) 12:44
それは知らない。
情報キボフ。
11名無シネマさん:2001/04/04(水) 15:29
>8
「羅生門」はそこまで面白くなかったと思う。
原作の芥川のほうがどちらかといえば好き。
個人的には黒沢監督に「高瀬舟」か「城の崎にて」を映画で撮ってほしかった。
>2
昨日ビデオで「椿三十郎」また見たけどやっぱり面白いと思いますよ。
12名無シネマさん:2001/04/04(水) 15:33
ヴァカ?
羅生門=藪の中
1311:2001/04/04(水) 16:47
>12
あのー「藪の中」の原作は「羅生門」書いた芥川龍之介だったと思うんですが・・
ヴァカよばわりされてしまった・・あいたたたた
14名無シネマさん:2001/04/04(水) 16:55
侍もの以外の評価が聞きたい 「生きる」とか
1511:2001/04/04(水) 17:00
↑13 映画「羅生門」の原作が芥川の「藪の中」ということね


16名無シネマさん:2001/04/04(水) 17:21
たかが原作を知ってるくらいで他人を馬鹿よばわりとは…。
ところで今日「羅生門」を観る人には、是非キャメラに注目してみてほしいね。
滝のような土砂降の豪雨から一転ギラギラ照り付ける太陽の光!
まさにフォトジェニックとはあれだね。
志村が森へ入って行く時の移動撮影の見事さはため息あるのみ!
何度観てもゾクゾクさせられるシーンだよ。
17名無シネマさん:2001/04/04(水) 17:57
映画化された「どん底」は黒澤版が好きだなあ。
18名無シネマさん:2001/04/04(水) 18:08
つーか12こそ藪の中書いたのが芥川だってこと知らない
知ったかぶりヴァカだろ
>17
今度見てみるよ

19名無し:2001/04/04(水) 18:36
天国と地獄は今見ても凄い
20名無シネマさん:2001/04/04(水) 20:23
>16
「羅生門」の森の中の撮影には、レフ板のかわりに
カガミを使ったという話を聞いたことがある。あと
豪雨の水に墨汁を混ぜたとか。
マルチカム方式が有名だけど、技術面でもさまざま
革新的なアイデアを打ち出した監督だったんだろう
なー。
21名無シネマさん:2001/04/04(水) 20:27
「羅生門」
面白いか面白くないか、今晩、BS2でじっくり評価してください。
22名無シネマさん:2001/04/04(水) 21:26
隠し砦を忘れてはなるまい。
俺的には七人よりこっちのほうが好き。
しかし黒澤映画以外に出てるときの三船って
すごい大根に見えるのはおれだけだろうか・・
あっでも、「レッドサン」ってやつはよかった。
23名無シネマさん:2001/04/04(水) 21:30
三船は確かに使い方が難しいのかも。
よくいえば役者のワクを超えていたとか言えるだろうけど。
成瀬の「妻の心」なんかは落ち着いた演技だけどとてもよかったよ。
24名無し:2001/04/04(水) 21:31
天才、天才。
でも、モノクロで撮った映画は全部面白い。
カラーは好きになれない。不思議です。
25名無シネマさん:2001/04/04(水) 21:33
>20
カメラマンは宮川一夫さんですよね。
亡くなる前にNHKの番組で羅生門を撮ったときの苦労話
なんかをされておられたのを記憶してます。
この人の功績なくしてはあの羅生門の映像はなかったでしょうね。
26名無シネマさん:2001/04/04(水) 21:43
黒澤の漫画について検索したけど探し方が悪いのか出てこない。スマソ!
一応スピリッツに連載されていて、トラトラトラ事件を中心とした内容。
出たばかりなので書店でもコミックス、映画コーナーで見かけた。
ハードカバーの分厚い本なので分かりやすい。
かなりヒステリックな黒澤の姿が描かれていた。
映画コーナーなら立ち読みも可だと思う。
27名無シネマさん:2001/04/04(水) 21:55
「生きる」が良い。脂ののりきった時期の黒澤作品はたまらない。
28名無シネマ:2001/04/04(水) 22:02
>>22
「レッドサン」でミフネはクロサワから乳離れできたんでしょうか。
確かにカッコ良かった
29個人的には:2001/04/04(水) 22:10
ミフネ>クロサワ
30名無シネマさん:2001/04/04(水) 22:57
んー、確かにミフネ、不世出の俳優だけど、代表作は
「七人の侍」「用心棒」「野良犬」etc・・、すべ
て黒澤作品だというのは・・・
31名無シネマさん:2001/04/04(水) 23:03
>30
しかし、黒澤作品も三船の存在抜きではやはりあれほどの
ものにはならなかったのじゃないかな。
32名無シネマさん:2001/04/04(水) 23:05
いや仲代も結構良いだろ
三船じゃなくてもいいよ
33名無シネマさん:2001/04/04(水) 23:19
仲代じゃ三船の代わりにならんだろ。
「影武者」がいい例。頑張ってたけど存在感がやはり薄い。
ただ役者としては非常に好き。
34個人的には:2001/04/05(木) 00:48
ユーサク>ミフネ>カツシン>クロサワ>ナカダイ
35サンタマリア:2001/04/05(木) 00:58
仲代のほうが三船よりも役者としては器用。
でも三船のあの存在感は真似できないと思ウ
36個人的には:2001/04/05(木) 01:01
何回も、「レッドサン」出しちゃうけど、アランドロンやブロンソン
を喰える役者・ミフネは素直にすごいと思います。
37名無シネマさん:2001/04/05(木) 01:07
黒澤作品はほとんど全てみたはずが、
「素晴らしき日曜日」だけ見てなかった。
で、先日ビデオ借りてみたが・・・
素晴らしい。まんまと感動してしまった。
この実験精神があの偉大な作品群に繋がっていくんだね。
世間ではあまり評価されていなかったと認識しているが、
どこを見てるんだと言いたいね。この輝きが感知できんのかと。
38三船NO.1:2001/04/05(木) 01:09
>>30 クロサワでないミフネもすごく良いです。稲垣とか・・観てみて。ところで最近の時代劇俳優は馬を走らせるのが下手。体が縦揺れしてふらふらだが、ミフネの馬を走らせるシーンはホント力強く美しいと思う。いまさら言うまでもないかな
39名無シネマさん:2001/04/05(木) 01:14
つーか今BSで『羅生門』やってる。
40名無シネマさん:2001/04/05(木) 01:17
 「羅生門」は傑作だな。まとまりがあって、テーマと娯楽性、映像が完全に噛み合って、なおかつお行儀が良い。
 「七人の侍」は大作感があって、手応え重視だけど、テーマはイマイチ良く分からなかった。でも凄い映画だとは思う。純粋に娯楽として面白かったし。

 さんざん問題起こした挙句に、日本側は深作&枡田で作られた「トラ!トラ!トラ!」だけど
 これはこれで傑作なところが面白い。
41名無シネマさん:2001/04/05(木) 01:25
「羅生門」
娯楽性ありますか?う〜ん・・・
42名無シネマさん:2001/04/05(木) 01:34
 羅生門つまんなかった??
 そもそも芥川龍之介の小説は、小難しさが無くて好きだから、映画もそれを受け継いでいて、面白かったと思うけどなぁ。
43名無シネマさん:2001/04/05(木) 01:36
なんか微妙に落ちてないですか?この板。
44もしもの為の名無しさん:2001/04/05(木) 01:39
「隠し砦の三悪人」
面白かったかなぁ。
たしかにあの手この手での脱出劇で、
それなりに良いアイデアはあったようだけど、
なんか槍か何かで決闘やるシーンあったでしょ。
あそこがどうもダラダラしていて……
あのシーンで自分のこの映画に対する印象は結構悪くなったっすよ。
45名無シネマさん:2001/04/05(木) 01:44
三船は大根じゃないでしょ、ちゃんとやってた。
ちゃんとやるとああなるんだと思うけど。
若いモン達がレッド・サン見てるってのはすごい嬉しいな。
46名無シネマさん:2001/04/05(木) 01:45
 初期黒沢の好きなところは、登場人物が大声で喋る点。
 古い映画だから、毎度のことながら身構えてしまうのだが、あのバカなくらいの大声で迎えられると
「ああ、やっぱり黒澤映画の世界だな」って感じする。

 基本的に娯楽である点が良い。
47もしもの為の名無しさん:2001/04/05(木) 01:50
黒沢映画は台詞が聞き取り憎いんだよ!
外国で評価されたのは
字幕スーパーが付いていたからだよ!
というわけで
日本語字幕スーパーつけれ!
48名無シネマさん:2001/04/05(木) 02:00
それは公開当時から言われてたらしいです。>字幕
49名無シネマさん:2001/04/05(木) 02:02
 見てるうちに慣れる。
50名無シネマさん:2001/04/05(木) 02:10
>>47
確かにそれは言える。

「羅生門」の娯楽性は
サスペンス(ミステリー?)チックな所にあると俺は思う。
「おいおい、どれがホントなんだよ?!」ってなかんじで俺は楽しい。


51名無シネマさん:2001/04/05(木) 02:34
マンガ、黒澤編より小津編のほうがおもしろかったよ。
52名無シネマさん:2001/04/05(木) 02:43
「羅生門」は良く考えると8人くらいしか登場人物がいないんだよな。
検非違使の声さえ出ないのも(原作がそうだとはいえ)凄い実験精神だね。
あと意外と気付かないことで、これは黒澤が自分で言ってたことだが、
志村喬の木こりってあんなに山奥に入らなくてもいいんだよね。
木ならそこらにいくらでも有るんだから…だから志村の告白も嘘っぽいんだ
よな。というか、他の3人と同じで信用できない。
本当は木こりって最初から後をつけて行って、強姦するところとかを、
全部覗き見してたと考えるほうがつじつまがあう。
木こりの行動にもなにか画面に出ない裏があるような気がするんだな。
深読みかもしれんが、日本映画研究家のドナルド・リチーは夫を殺した
真犯人は、木こりじゃないかという説を書いていたな…。
53名無シネマさん:2001/04/05(木) 02:53
「羅生門」って結局真実は分からないんだよねぇ?
証言者全員自分の利益のためになんらかの嘘をついてる。
だから真実は見てる側が
4つ(だったっけ?)の証言から推測するしかない。
54名無シネマさん:2001/04/05(木) 03:11
>>53
原作が「薮の中」だからねぇ。
55名無シネマさん:2001/04/05(木) 03:42
>>54
うまい!!!

56名無シネマさん:2001/04/05(木) 03:56

うまいもなにも、元々そういう意味を持ったタイトルだろうよ。
57名無シネマさん :2001/04/05(木) 04:12
『レザボアドッグス』って『羅生門』ポイね。
オレは「用心棒」が好き。「斬られりゃぁ痛ぇぞ」
58名無シネマさん:2001/04/05(木) 04:20
アメリカでは今でも証言の食い違う裁判のことを<ラショーモン・
ケース>というそうだ、デイヴ・スペクターの話だから、それこそ
藪の中だが。
59名無シネマさん:2001/04/05(木) 04:24
↑その「薮の中」の使用の仕方は微妙に、ていうかずいぶん変だ。
60名無シネマさん:2001/04/05(木) 04:35
誰か修正しろよ
61名無シネマさん:2001/04/05(木) 04:36
真相は   藪の中
62名無シネマさん:2001/04/05(木) 09:31
「悪い奴ほどよく眠る」って見たことないけど、どうなの?
63名無シネマさん:2001/04/05(木) 10:17
「ハングマン」みたいな社会悪を糾弾するお話です。>「悪い奴ほど〜」
社会派の割にマンガチック。
その前後に作られた時代劇より娯楽性は落ちるかな?
でもそれなりの出来なので、後は自分の目で確かめましょう。
150分超です。
64名無シネマさん:2001/04/05(木) 10:52
>>58
それどころか、法律関係以外でも、そういった状況を
「ラショーモン シチュエーション」
と呼ぶんだそうな。恐るべき、黒澤の影響力。
アメリカ人が知っている日本人の名前、トップ10をやったら、絶対入るし。
65名無シネマさん:2001/04/05(木) 11:05
アメリカ人の知り合いが、哲学の先生から Rashamond を見ろ、と言われたけど知ってる?って聞かれた。
あ、羅生門ね、見るべきだよ、と教えてあげた。
66名無シネマさん:2001/04/05(木) 11:34
悪い奴ほどよく眠るのかなぁ
67名無シネマさん:2001/04/05(木) 11:41
携帯の着メロは七人の侍のテーマにしてます。
68名無シネマさん:2001/04/05(木) 11:49
あそこはやっぱり凄いよ。

木村「野武士は!野武士はぁぁ!?」
志村「野武士はもうおらん!」
     木村、愕然。
69名無シネマさん:2001/04/05(木) 12:50
>>51
自分がイメージしてた黒澤像とはちょっと違ったなぁ。
まぁ、あれはあれで面白かったし、楽しめたよ。
次は誰を描いてくれるんだろう?


ところで、用心棒の山田五十鈴が何気に好きだ。
70名無シネマさん:2001/04/05(木) 13:27
>68
同意。あそこはいいですよね。
>16 >20 >52
羅生門そんなに面白くないと書いたけどビデオでもう一回借りて見てみます。
やっぱり見方が浅いのかな・・
71名無シネマさん:2001/04/05(木) 13:29
そういえば前に黒澤作品の漫画化ってあったよね。
さいとうたかおの「七人の侍」とか藤子Aの「用心棒」とか。
72名なし:2001/04/05(木) 13:37
羅生門、大好きだが、面白いとか面白くないとかいう映画かなあ?

個人的には、「七人の侍」「椿三十朗」「隠し砦の三悪人」がベスト。
73桑畑二十郎:2001/04/05(木) 15:08
 天国と地獄はいいね。 あのズッシリとした重量感あるつくりで
 もう一度日本の犯罪映画を作ってほしい。

 ちなみにスコーシーじが監督する予定の天国と地獄聖林版は
 ステ−ヴマーチンが三船の役をやる予定だそうです。
 これこそデニ−炉にやってほしいんですが・・・・
74名無シネマさん:2001/04/05(木) 15:38
「どですかでん」は素晴らしい。武満の音楽もいい。
「白痴」と共に、黒澤作品で一番過小評価されていると思う。
75名無シネマさん:2001/04/05(木) 15:46
Criterion版の「隠し砦」のDVDもう発売されたの?
76名無シネマさん:2001/04/05(木) 15:50
死んだ人間に「もう一度」って言ってもしょうがないと思うんだが。。。
>>73
77ZEROES:2001/04/05(木) 15:59
『天国と地獄』リメイクはデヴィッド・マメット監督らしいです。
78名無シネマさん:2001/04/05(木) 16:42
マジで? 駄目だこりゃ。 脚本だけでいいよ。
 演出能力無しだからね。 
79techno pop:2001/04/05(木) 17:13
 昨日羅生門がやっていてなかなか面白かったが、
ボレロ(ラベルじゃないよ)が流れるのがよくわからかった。
80名無シネマさん:2001/04/05(木) 19:12
>>79
作曲家の早坂文雄はラヴェルの真似だと嫌がったらしいけど、黒澤がどう
してもボレロでいくと言い張ったんだそうだ。
当時海外でも何故ボレロなんだ?さんざん聞かれたらしい。
理由は別にないんだろうな、ただじょじょに盛りあがっていく音楽という
意味で使われただけでは?
ちなみにその当時の日本では、ラヴェルの「ボレロ」は今みたいに誰でも
知っているような通俗名曲ではなかったはずだから、OKだと思ったんだ
ろう。
今みたいに「ボレロ」が使い古されちゃうと映画音楽にはさすがにねえ。
81名無シネマさん:2001/04/05(木) 21:06
七人の侍で一番好きなシーンは
木村が野武士の鉄砲を討ち取ってきた宮口に
「あなたは素晴らしい人だ、私は前からそれが言いたかったのです」
とか言うところかな
82名無シネマさん:2001/04/05(木) 21:16
そ! ↑ あそこ、尊敬が愛に変わる、あの瞬間、美しい男愛だよね〜♪
だ〜いすき♪ 萌え萌えっ! きゃっ!♪
83名無シネマさん:2001/04/05(木) 21:27
天国と地獄のリメリクって監督ジョン・ウーじゃないの?
原作とリメイクだから違うのかな・・・
84名無シネマさん:2001/04/06(金) 00:57
黒澤といえばなにかと早坂文雄の音楽が云々されるが、
佐藤勝を忘れてはなるまい。ことに「用心棒」「天国
と地獄」「悪い奴ほど・・」の音楽は衝撃的だった。
85名無シネマさん:2001/04/06(金) 01:58
やっぱり黒澤明となると、みんな何気に熱いね。
このスレを見てるとなんかうれしくなる。
俺は「蜘蛛巣城」が好き。
どよ〜んとした雰囲気がいい。
特に最初の方の森で迷うところ。
こんな人いない?
86名無シネマさん:2001/04/06(金) 02:01
「平家物語」と「五稜郭の戦い」を映画化したかったらしいね
資金の関係で断念したとか
87名無シネマさん:2001/04/06(金) 02:05
おら、やっぱり「トラトラトラ」見たかったな・・・。
88シネママン:2001/04/06(金) 02:19
みんながいいと思うキャラクターおせーて

桑畑三十郎がやっぱ一番かな
89ユキヒコ:2001/04/06(金) 02:30
>>85
わたしも『蜘蛛巣城』好きですが、あれをスコープで見たかったなという気持ちもあったりして、
ベスト1かどうかは揺れてます。
(けっこう、ベストは『椿三十郎』になっちゃいがち)
血を洗い落とそうとする山田五十鈴の顔、怖すぎです。
楳図かずおが描く「恐怖」の顔みたいっす。
(ま、楳図が影響受けてんだろうけど)
オロナイン軟膏な「物の怪」も怖いっすよね。
DVD化に際して、弓矢のワイアーを消すとか、してくれ‥‥ないよなあ。
90名無シネマさん:2001/04/06(金) 03:08
好きなキャラ?
やっぱ兎之吉(だったと思うが)でしょう。
「用心棒」で仲代がやった役。
あのころの仲代はアナーキーで良かったなあ。
ナントカ塾とかつくって、上がりになっちまったあとの仲代はホントつまんなくなった。
「乱」の大芝居なんか、もうどうしょうもないもんね。
91名無シネマさん:2001/04/06(金) 03:52
72がベスト3を挙げてるからしばらく個人的なベスト3を書いてみないか?
上で「どですかでん」をベストにあげてる人がいるんで個人的にも興味ある。
いいだしっぺなんで俺のベストは(平凡だが)、
1、「七人の侍」
2、「椿三十郎」
3、「赤ひげ」
かな。
一番好きなキャラは「白痴」のムイシュキン。日本名亀田(笑い)かな。
この映画の森雅之は本当にすごいね。
あの演技はほとんど神かかりな感じがする。フランス映画の「白痴」の
ジェラール・フィリップなんか足元にも及ばない凄さだ。
ロゴージンの部屋で4人の主人公が集まって丁丁発止するクライマックス
のシーンは本当に手に汗握る感じ。
92名無シネマさん:2001/04/06(金) 05:34
「どですかでん」はダメでしょう。というより、あれから以降ダメになったというのがオレの意見。(ただし「デルス・ウザーラ」はOK)
ベスト3は、
1、「七人の侍」
2、「用心棒」
3、「野良犬」
いや、やっぱ3じゃ少なすぎる。つづけると、
4、「酔いどれ天使」
5、「椿三十郎」
6、「隠し砦の三悪人」
7、「天国と地獄」
8、「悪い奴ほどよく眠る」
9、「姿三四郎」
10、「どん底」・・・かな。
いや「白痴」も捨てがたいし、あと「蜘蛛巣城」も・・・、
と、書いていくと、黒澤ってなんて凄い監督だったんだろうと思う。
もっとも「赤ひげ」とか「羅生門」とか、説教くさいのは、ちょっとなー。
93名無シネマさん:2001/04/06(金) 05:39
三船敏郎かっこいい・・・
94名無シネマさん:2001/04/06(金) 06:32
 三船。 日本の誇りだ。
 あの顔を観ると気持ちが引き締まる。
 なんて男前なんだろう。 男が嫉妬する男前だ。
 21世紀の裕次郎より21世紀の三船。
95名無シネマさん:2001/04/06(金) 09:35
今の日本で三船に匹敵するような役者は?…いないよな。
「隠し砦の三悪人」 で走る馬にまたがったまま刀を振り回したりとか
そんなことができる圧倒的な存在感とかっこよさの役者はもう
日本から出てこないのだろうか?ほんと、三船は男でも惚れ惚れするよ。
9685:2001/04/06(金) 10:46
個人的には、、、
1、「蜘蛛巣城」
2、「生きる」
3、「羅生門」
かな。
「七人の侍」も「天国と地獄」も「用心棒」も
「酔いどれ天使」も全部いいけど、あえてベスト3をあげるとこんな感じ。
97名無シネマさん :2001/04/06(金) 11:56
1、「椿三十郎」
2、「七人の侍」
3、「天国と地獄」
「椿三十郎」の名台詞。
「さっきの見張りは三匹だが猫だ。今のあいつは一匹だが虎だぜ。」
「あなたは鞘のない刀みたいな人。よく切れます。でも本当にいい刀
は鞘に入っているものですよ。」
98名無シネマさん :2001/04/06(金) 12:06
まぬけな見方の刀は、敵の刀よりあぶねえ・・・
99名無シネマさん:2001/04/06(金) 12:29
どうでもいいが三船さんは綺麗な字を書かれる。
とても繊細な字だ。あんな文字を書く人が、あれほど豪胆な
男を表現できるなんて、凄すぎる。

三船Tシャツ欲しい・・・
100名無シネマさん:2001/04/06(金) 12:43
「天国と地獄」→「赤ひげ」→「どですかでん」→自殺未遂。
こう並べると、なんとなく作家の心の軌跡というか、
追いつめられていく過程みたいなものが見えてくる気がするんだが。
101名無シネマさん:2001/04/06(金) 14:03
しかし、晩年の三船は不遇をかこってしまったね。
まあ、ぼけちまったってのもあるんだろうけど。
勝新が影武者おりて代役が仲代なったときなにかのインタビューで
黒澤が「三船が元気なら三船で撮るのがいいんだろうけど」とか
言ってたけど二人のコンビの作品をあと一本ぐらい観たかった。
102名無シネマさん:2001/04/06(金) 14:11
愛人騒動とかで世間から叩かれてた頃、テレビのインタビュー
番組に出ていた三船が
「今、西遊記を撮る構想をねってる。サーミーデービスJRの
さごじょうとおれの孫悟空というスケールのでかい作品だ」
と雄弁に語っていた。
ちょっとみたい気がした。
103名なし:2001/04/06(金) 14:53
椿三十朗、語らせろ!

全般に流れる、マタ〜リギャグが好き。のほほん母子とか、ひとしきり言いたい事言って
押入れに引っ込む小林薫とか。
それに相対するチャンバラ場面の緊張感といったら!
屋敷の小物全員を切り殺すシーン、言わずと知れたラストの決闘シーン。

最後の台詞、「あばよ!」(かぶさる音楽)…しびれた。
104名無シネマさん:2001/04/06(金) 15:03
1.生きる
2.野良犬
3.羅生門
以下、
素晴らしき日曜日、酔いどれ天使、白痴、悪い奴ほどよく眠る、
椿三十郎、どですかでん、まあだだよ(制作年順)あたりが好き。

明らかに現代劇に片寄ってるね。時代劇作品も面白いんだけど、
エンタテイメントに徹底している部分が多く、現代劇に比べて
何か「枠」が外れたような「ギャース!」感が少ない気がする。
要するに俺は黒澤の真摯な姿勢での実験精神が好きなんだろうね。
頭でっかちで嫌味な実験精神野郎は世に溢れているけど。
これは青山真治が言ってた言葉だけど「良い意味で万年青年的
な前衛趣味と正義感。そして清潔さ」その通りだと思う。

「生きる」と「野良犬」は中でも特別な思い入れがある。
「生きる」は黒澤ファンでも好きじゃない人が多いようだけど、
あの志村喬の顔に何も感じない人がいることが俺は信じられない。
そして「野良犬」の遊佐。彼の慟哭に涙しない若い男がいるならば
その男は本当に幸せなんだろうなと思う。嫌味でも何でもなく。

ちなみに「どですかでん」は六ちゃんの描写のみ。
「椿三十郎」は直球のエンタテイメントが心地よい。ラスト萌え。
105名無シネマさん:2001/04/06(金) 20:50
好きなキャラ。
「羅生門」の京マチ子、このエロっぽさはどうだ。
演技力もすばらしいし、フェロモンのオーラは圧倒的。
それに比べていまの女優たちの存在感の薄いこと!
106名無シネマさん:2001/04/06(金) 21:17
津島恵子だっけ? 「七人の侍」の百姓娘。
髪洗ってるシーンの、サラシで締め付けたムチムチの胸が・・・
107名無シネマさん:2001/04/06(金) 21:50
おいらは赤ひげの手術シーンのオパーイ萌えだよ
108名無シネマさん:2001/04/06(金) 22:47
カラー時代=晩年の黒澤作品は評価が低い、というか不人気ですが
おすぎ氏の弁によると“黒澤は年齢相応の作品を作り続けた”
のだそうです。
なるほどと思いました。
109三船:2001/04/06(金) 22:57
七人の侍の宮口精二が好きだ!何も言うことはない。
110名無シネマさん :2001/04/06(金) 23:11
うむ。本物の剣豪に見えた。
111名無シネマさん:2001/04/06(金) 23:14
仲代の方がカッコイイと思うな
「用心棒」 「椿三十郎」「天国と地獄」とか見るとそう思う人の方が多い
112名無シネマさん:2001/04/06(金) 23:16
>109
同意!
113techno pop:2001/04/06(金) 23:49
 ぼくは今22歳なのだが、邦画のイメージはどうしても家族旅行のはとバスの
帰り道に見せられた(子供の頃は乗り物酔いをしていたのでバスは嫌いだった)
「男はつらいよ」しかなかったので、かなりつまらないと思っていた。
だから英語の教科書で寅さんがヒーローだと言われても違和感を感じるし、
渥美清が死んでも、「男はつらいよ」の続編が無くなって、山田洋二どうするんだろう
なんていうくだらない事を考えていた。
 そんなときにBSで黒澤特集が組まれた、見たのははっきし言って『知識』からだ、
時間の都合で「野良犬」「どですかでん」「椿三十朗」「蜘蛛巣城」「七人の侍」
「赤ひげ」しか見れなかったが、どれも楽しかった。
 とくに「椿三十朗」は娯楽作品として最高だった。このような作品が作られていたら
邦画はもっと栄えていたかもしれないと思った。(下らん話をすまない。)
114名無シネマさん :2001/04/07(土) 00:38
良い映画と出会った感激は、たとえどんな出会い方をしようとも、
いつまでも忘れずに、大切にしたいものだな。>>113
115名無シネマさん:2001/04/07(土) 00:48
80年代までは観たくても
中々観れなかったんだよ、黒澤映画。
116くろ:2001/04/07(土) 00:58
黒澤は好きだが、
いまだに日本映画界にクロサワ支配が暗躍しているのは頂けない。
117名無シネマさん:2001/04/07(土) 01:09
暗躍とは?
118名無シネマさん:2001/04/07(土) 01:19
「雨あがる」とか「どら平太」の映画化のことを言ってるのかしら?
ちなみに「どら平太」見たけど、ひどい出来だった。
市川昆、大好きな監督だから悪く言いたくないけど、やっぱアクション撮るのには向いてない。
それ以上に、シナリオが粗すぎ。これじゃ、黒澤が撮ってもダメだったと思うな。
119名無シネマさん:2001/04/07(土) 01:24
 黒澤のフィルモグラフィはあまりにも素晴らしい。
 だが、「雨あがる」の本編上映の前に黒澤の顔を出す必要は無い!
 黒澤は彼の時代が終わると同時に没した。消えるべき時に消えたのだ。
 いつまでもその偉業にすがっていないで、それを踏み台にして、さらなる進歩を促すべきだ!!
 頑張れ!黒澤の子供達!!
120名無シネマさん:2001/04/07(土) 01:25
フォローだけど
一言「黒澤明に捧ぐ」って書きゃいいってこと。
121名無シネマさん :2001/04/07(土) 01:29
ああ、その方がシンプルでいいな。
122くろ:2001/04/07(土) 01:33
「雨上がる」だったかな? 黒澤の脚本が残ってたのって。

「黒澤の遺稿」ってのも怪しいモンだ。
123名無シネマさん:2001/04/07(土) 02:01
カラー作品以降、脚本が弱いような気がする。
124名無シネマさん:2001/04/07(土) 02:06
>>116
今だにもなにも黒澤が日本映画界を支配したことなんてただの一度もない。
支配できていたら、どんなによかったろうけどね。
支配どころか昔から批評家にはずっと叩かれつずけてきたし、映画が作れず
絶望のあまり自殺未遂までおこしたくらいだ。
観客の支持があったからこそ晩年までなんとか現役でいられたんだぜ。
三流雑誌のゴシップでも読むヒマがあるなら黒澤の自伝でも読んでごらん。
黒澤がエリートとはほど遠い、助監督を長年頑張ったたたき上げの苦労人
だってわかるから。
125初心者:2001/04/07(土) 02:41
三船の存在感よりも志村の存在感に凄さを感じてしまう私は厨房かな?
126シネママン:2001/04/07(土) 03:11
本気でやってる人はいるよね。
127名無シネマさん:2001/04/07(土) 03:12
>125
大人に見せかけたいちゅうぼうだね。
128名無シネマさん:2001/04/07(土) 03:19
>>125
あなたの鑑賞眼は確かです。
129名無シネマさん:2001/04/07(土) 03:23
結局
仲代>志村>三船ということだな
130くろ:2001/04/07(土) 03:34
>>124
何か勘違いしているようだな。
「黒澤監督の支配」じゃないよ。
「クロサワ支配」だよ、わかるかな?
131名無シネマさん:2001/04/07(土) 03:55
くるしいなあ。
じゃあ何処にクロサワ支配があるのか教えてくれ。
具体的にな。
132名無シネマさん:2001/04/07(土) 04:06
クロサワ支配の意味じたいがわからない。
カタカナであるのにはなんか意味があるの?
133名無シネマさん:2001/04/07(土) 04:10
>>129
不等号で順位つけたがる消防。
バカ露呈してるの気づかないか?
134名無シネマさん:2001/04/07(土) 04:13
>>130
説明出来ないなら書くな。
135くろ:2001/04/07(土) 06:24
日本アカデミー賞
136名無シネマさん:2001/04/07(土) 06:48
>>135
わはははは、厨房が!
137名無シネマさん:2001/04/07(土) 06:49
爆!
138名無シネマさん:2001/04/07(土) 06:50
またーりといきませう。
139名無シネマさん:2001/04/07(土) 06:50
いえ〜す。
140名無シネマさん:2001/04/07(土) 07:31
馬鹿
141名無シネマさん:2001/04/07(土) 10:24
好きなキャラシリーズに戻していい?
おらの萌えキャラは「七人の侍」の長老。
菊千代「じじい、なんか文句あるか!」
長老「うんにゃ、これでええ」
142名無シネマさん:2001/04/07(土) 10:59
「さむれぇ、やとうだぁ」 by 長老
143名無シネマさん:2001/04/07(土) 11:04
七人の侍の泣いたシーン
雲助か人足かわからないけど、散々百姓をばかにしていたのが
志村に引き受けてやったらいいじゃねぇかと食ってかかるとこ。
「この飯、粗末には食わぬぞ」ってセリフが泣けた
144名無シネマさん:2001/04/07(土) 11:07
七人の侍で志村喬扮する勘兵衛のセリフ。
「この飯、おろそかには食わぬぞ」
泣いちゃいますね。
145ABC:2001/04/07(土) 11:07
1「生きる」
2「七人の侍」
3「隠し砦の三悪人」
146143:2001/04/07(土) 15:05
>144
おろそかだったのか・・・
何気に訂正してくれる心使い痛みいる。
147名なし:2001/04/07(土) 15:08
七人の侍で、左演ずる百姓が、泣きながら
盗まれた後散らばった米を拾い集める時、
そのアップになった手とすすり泣く声が重なる。
銭が 投げかけられるまでの、そのわずかな場面に
子供の頃、泣いた。
148名無シネマさん:2001/04/07(土) 15:42
キネマ旬報に隠し砦の三悪人をリメークする話が載ってましたね。
お姫様が優香というのはチョットね。
149名無シネマさん:2001/04/07(土) 16:00
>148
ええっ、ほんとなの?
でも、つまらないキャスティングと監督でクロサワの作品を
これ以上冒涜してほしくないような観たいような。
でもやるなら外国の監督で舞台も外国にしてほしい。
もう日本じゃ侍を演じられる役者なんかいないよ。
150名無しさん@一日一禅。:2001/04/07(土) 16:10
 なんで、映画「羅生門」のタイトルは、
「藪の中」ではないのであろうか?
しかも「藪の中」ではないにしても、
「羅生門」だと、まぎらわしい。
外国人とかが、勘違いしてしまうと思ふ。

151名無シネマさん:2001/04/07(土) 16:54
「隠し砦〜」のリメイク>スターウォーズで十二分でしょう。
>>150
橋本忍の初稿の段階から「羅生門」だったのかな?
黒澤が名付けたのなら単にタイトルが気に入ったからだと思う。
「生きものの記録」だってタイトルだけの借用だし
「キングの身代金」だって原作と全然違う(らしい)。
自分が気に入れば理屈なんか無視するのが黒澤流です。
152名無シネマさん:2001/04/07(土) 16:55
「隠し砦」のリメイク?
監督は候補だれよ?
小泉だったらまあ許す。
153名無シネマさん:2001/04/07(土) 18:47
やだよ。
黒澤のリメークで成功した例には「荒野の七人」と「荒野の用心棒」があるが、それだってテーストはぜんぜん違ってた。
あと「羅生門」の西部劇版もあったが、これはまったくダメだった。(と思う。ガキのころ見たからハッキリとはいえないが)
とにかく好きな映画をリメークでイメージ壊されるのはたまらない。
154名無シネマさん:2001/04/07(土) 20:16
>>148
あのねえ、あれはネタっちゅうか、ギャグのページでしょ?
本気にしちゃだめよ。
まあリメイクもオモシロそうだけどね。
155名無しさん@一日一禅。:2001/04/07(土) 20:50
 151さん、レスありがとうございます。
なるほど、黒澤流、なるほど。
納得。
156名無ミフネさん:2001/04/07(土) 20:58
>>26
あのスピリッツの連載は衝撃だったね。コミックス出てるんじゃないかな?
黒澤の描いた「トラ!トラ!トラ!」構想があんなにすごいものとは・・・。
カラーになってからの作品が評価されてないのはしかたないかもしれない。
俺みたいな黒澤好きには、むしろ晩年の作品のほうが、彼らしさが前回で好きなんだけどね。

彼自身の感じていた矛盾とかも影響してるんだろうね。例えばマルチカム方式なんて評価されてたけど、
あれなんかテレビの現場じゃどこでもやってること。自分の理想である「リアルさ」「ドキュメンタリータッチ」
が、結局テレビ的なものだったことに気づき、自分の中の「映画」にこだわる部分とどんどん矛盾していった。
157名無シネマさん:2001/04/07(土) 21:01
148です。
皆さんにもう少し楽しんでもらいたかったんですが、
ガキが出てきちゃお仕舞いだね。
158名無シネマさん:2001/04/07(土) 21:06
157
ネタならもっと上手く作れよ。
「キネ旬」で実際にその記事あるんだからさあ、シャレの分からん
厨房かと思っただろがよ。
159名無シネマさん:2001/04/07(土) 21:10
リメイク?
戦火の勇気だな。
160名無シネマさん:2001/04/07(土) 21:20
>>157
ぎゃひひ。センスゼロ。
161名無シネマさん:2001/04/07(土) 22:03
>>156
「炎の映画監督・黒澤明伝」(小学館)だっけ?
本屋に置いてる。黒澤の「トラ×3」の絵コンテの場面はカラーになってた。
単にマンガとして面白かったけど、関係者の非難が具体的でないので、
どこをフィクションだと割り切っていいのかわからんよね。
162名無シネマさん:2001/04/07(土) 22:08
>>150
ほんの一部とはいえ芥川の「羅生門」もつかってるからね。
「藪の中」もそのままの題名で最近映画化されてたろ?
あと日本人監督で「アイアン・メイデン/ピッツバーグの幻影」とかいう題で
ハリウッド・リメイク(?)されてるよ。
163名無シネマさん :2001/04/07(土) 22:15
>>159
ハリウッドが「羅生門」を湾岸戦争で描いたら「戦火の勇気」になった、
ってことだな。
164名無シネマさん:2001/04/07(土) 22:27
>156
そうでしょうか。
わたしは黒澤の映画を「リアル」であるとも「ドキュメンタリー
タッチ」であるとも思いません。むしろ極めて造形的であって、
偶然や無意識を排除した「支配されすぎた映画」のように思えま
す。これがモノクロ時代の黒澤の力強さや美を支えていたいちば
んの要素だったのではないでしょうか。
ですが、カラーになってからはこれらの美質(?)が、すべて裏
目に出た。たとえば「どですか」のプールのシーン、「影武者」
の夢のシーン、「乱」の軍勢の原色の軍旗、あるいは「夢」のほ
とんどすべてのシーンに、わたしは美よりも醜悪さを感じます。
つまり、つづめていえば、黒澤は偉大な映像作家だったが、画家
としては3流のカラーセンスしか持ち合わせがなかった。そう思
うのですがいかがでしょうか?
165156:2001/04/07(土) 22:34
>>164
確かにその通りだと思います。黒澤の造形力は本当にすごい。
カラー作品の一部に、「トホホ」な造詣もありますが、それでも日本映画としては、
異常なクオリティがあったとも思います。

ただ、黒澤が晩年に「ドキュメンタリー」を目指してたのも確かだと思うのですね。
「トラトラトラ」で、全キャスト素人を採用したり、晩年作品の演技指導も、押しなべて
「演技するな」「自然でいろ」だったということです。
(所ジョージなんて、なんにも演技指導されなかったとか)

「トラトラトラ」が世界公開されて、大ヒットしてたら、
おそらく黒澤のハリウッド進出&カラー黄金時代があったのかも、
と思うと、残念でならない・・・。
166シネママン:2001/04/07(土) 22:48
七人の侍さあ、いきなり三船がしゃべりたくるシーンが
音が割れて聞きにくかったよ。あのシーンがいちばん
聞きたかったのになぁ
167164:2001/04/07(土) 22:55
>165
なるほど、確かに素人のキャスト云々はそのとおりです。
でも、それが「ドキュメンタリー」といえるものだったか
どうか? (素人考えですから、どこまでが正しいかわか
りませんが)ドキュメンタリーというのは、記録映画のよ
うな映画、要するに現場性や偶発性を重視する手法だと思
うのですが、果たして黒澤のめざしていた映画はそういう
方向にあったのでしょうか?
「トラトラトラ」のキャスティングにアマチュアを使うこ
とを思いついたのは、たしか役者に「その顔」がなかった
せいだったと思います。また所ジョージや「乱」の由井と
かなんとかいう素人俳優の起用は、ボクにはひとりよがり
のミスキャストとしか思えません。

ちなみに、ボクとしては「トラトラトラ」より「暴走機関
車」をご自身の手で監督してほしかったと思います。(米
版の「暴走」もそれなりに良かったのですが) 監督、誰
れだったかしら? 知ってる人がいたら教えて!
168名無シネマさん :2001/04/07(土) 23:13
>>166
ああ、それは古い黒澤映画にいつも付いてまわるモンダイなのよ。
しゃあないね。とくにガナった三船の台詞はよく指摘される。
はっきり聞きたいからね。
169名無シネマさん :2001/04/07(土) 23:21
公開当時から何言ってるかわかりにくい、って言われてたらしいよ。黒澤の映画は。
んで「別に黒澤はセリフを聞かせようとしているわけではない」っていう
結構説得力のある評論も読んだ記憶があるな。
170名無シネマさん :2001/04/07(土) 23:23
>>167
ドキュメンタリーとは、「ドキュメンタリー・タッチ」ってことね。
「暴走機関車」
監督:アンドレイ・コンチャロフスキー
ジョン・ボイドとエリック・ロバーツ良かった。レベッカ・デモーネイ
も出てた。
171168:2001/04/07(土) 23:28
>>169
そうだったね。しかしそれ、説得力あるね(w
172名無シネマさん:2001/04/07(土) 23:28
>170
thanks.
173名無シネマさん:2001/04/07(土) 23:49
ドキュメントタッチを目指すといえば、
トラトラトラの前に既に「東京オリンピック」で挫折してるよね。
「天国と地獄」の現金受け渡しとかもドキュメントタッチだし、
かなり造形的な世界からの脱皮は狙っていたハズ。
174名無シネマさん:2001/04/08(日) 00:04
12万のフィギュア買った人いる?
175ユキヒコ:2001/04/08(日) 01:21
そもそも、マルチカムの効果に狂喜したのも、あふれんばかりの偶発性からですよね。
作りこんで作りこんで、なおそこからハミ出るパワーが、
黒澤映画の魅力のひとつだったと思います。

あと、暴走機関車は、ずいぶん前のスレにも書いたけど、
ピーター・フォーク主演で作る予定だったと知って以来、
残念度が格段に高まりました。
「ものすごく怖かったけど、最高にときめいた時間だった」みたいなセリフで終わる。
ああ、観たかったっす!

あと、「異聞黒澤明」かなにかにも書いてあったけど、
(あちこちで指摘されてる事か・・・)
『トラ!トラ!トラ!』の監督降板は、ハリウッド資本での日本人監督映画が出て来る道を閉ざした、
という側面は、痛いですよね。
176名無シネマさん:2001/04/08(日) 01:51
>>170
コンチャロフスキーの「暴走機関車」サイテー!
なにより1番イタイのは、原作のシナリオから感じられるユーモアのセンス
が全く無いこと。
黒澤って喜劇はあえて作らなかったけど、コメディの上手いひとだったからね。
コンチャロフスキーの映画も黒澤のシナリオ通りならかなり面白い映画になった
はずなんだけどな、ほんとに残念!
177名無シネマさん:2001/04/08(日) 02:11
話は「羅生門」と「薮の中」にちょいともどりますがねぇ、
もともと橋本忍さんが書いたシナリオは
「薮の中」だけを脚本化したものだったそうで。
でもそれだけではちょいと短いってんで、黒澤監督自身が
同じ平安朝の物語である「羅生門」の要素を
付け加えったって聞いたことがありまさぁ。
178名無シネマさん:2001/04/08(日) 02:34
>176
いやオレはコンチャロ版の「暴走機関車」支持するぞ。
コンチャロフスキーって名前からして東欧系、ハリウッド人じゃないんじゃないかな。
黒澤の脚本との不思議な調和(無常観とでもいうか)があって、アメリカ映画には珍しいタフなリリシズムを感じた。
たしかにユーモアはなかったけど、だから駄作って言われると、そりゃ違うんじゃねえかと言いたくなります、オレっち。
179なまえをいれてください:2001/04/08(日) 02:59
↑コンチャロ版は、最後は好きなんだけど、そこにいたるまでの、とくに前半とかは最低だと思った。
 オレは別にユーモアはどうでもいいんだけど、
 たとえば、鉄道管制側の描写っつうか、キャラ造詣と言うかは、醜悪だとすら思った。
 これ、シネマライズの柿落としだったんだけど、当時、萎えたよ。
180名無シネマさん:2001/04/08(日) 03:09
いや、俺も黒澤の元のシナリオを読まないうちはそれほど酷いとは思わなか
ったんだよ。
ところがさ、シナリオの方が圧倒的に面白いし、映画のほうがどうみても改悪
なんだよ。
たとえば、強引に男のキャラを女にしたりしてさ。
ほんとばかじゃねえ、と思うよ。
大きい図書館なら大抵「黒澤明全集」あるから、1度よんでみ。
俺のいわんとすることが分かると思うよ。
あと、コンチャロフスキーはロシアのニキータ・ミハルノフの実弟ね。
確かセルゲイ・コンチャロフスキー・ミハルコフが本名じゃなかたっけ?
セカンドネーム(父姓)は忘れた!
181178:2001/04/08(日) 03:25
>180
あんがと。読んでみる。
じゃコンチャロさんって亡命作家なの?
そーいえば、ロシアっぽかったな。寒そうで。
でも、やっぱオレ、支持派。
っても、もう見てからずいぶんたつからディテールとか忘れてるし、あんま偉そうなこといえないんだけどね。
でも、ラスト、ビンビン感動した憶えがあるんだが、あのころオレまだ厨房だったせいなのかも。
182名無シネマさん:2001/04/08(日) 06:43
>168
古い映画だけじゃないよ。影武者の萩原なんか、なに言ってんだか聞き取れない。
そのくせ、騎馬の突進シーンで常人には聞き取れないノイズがあるという理由で
試写会は延期する。
みんなさすが黒澤、完璧を期したのだと誉めたが、
封切り時の写真には織田信長がマントを付けて乗馬するシーンの直前に
安土城に見立てた姫路城の全景ショットが挿入されるのだが、そこには、
天守閣の避雷針がバッチリ映っていたりする。

隠し砦なんかもみなさん絶賛するが、しつこいシーンが多いよね。
藤原と千秋が砦から脱走しようとする場面や、槍合戦のところなんか、
あんなに長くする必要があるのか。
183名無シネマさん :2001/04/08(日) 13:46
>>163
おれも「戦火の勇気」を観た時、もう途中からこりゃ「羅生門」だと
思ったんだけど、監督のインタビュー記事とか、ニューヨークタイムス
の批評や、その他の解説なんかに片言もそれらしき記述がないのは
どういうこったい、なんて思った。まあ今ではもうどうでもいいが。
184名無シネマさん :2001/04/08(日) 21:54
皆さん熱いですね。
私も、黒澤監督で「暴走機関車」観たかったです!
185名無シネマさん:2001/04/09(月) 01:35
みなさんの選んだ黒澤ベストのなかに、見事にカラー以降がありませんね。(「どですかでん」がチラッとありましたが)
やっぱりダメだと思ってるのでしょうか? ご意見をお聞かせください。
ちなみに、わたしはダメ派です。だからといって、悪口を聞きたいと思ってるわけではありません。公平なとこ、どうなんだろうと思っているんですが、いかが?
186名無シネマさん:2001/04/09(月) 01:39
>185
カラー作品がどうこうというより、監督としてもっとも脂が
乗り切っていた時期、そしてスタッフや役者に
恵まれた時期がモノクロメインの時代だったという
ことじゃないでしょうか。
187名無シネマさん:2001/04/09(月) 02:11
出来の良し悪しはさておいて“好き”というだけなら
私は「影武者」がベストです。
全編名場面の集まり! ショーケンがいい! 中盤の合戦シーンが燃える!
名場面以外は何も無いですけど。
188名無シネマさん:2001/04/09(月) 02:15
「天国と地獄」見てたまげた
189名無シネマさん:2001/04/09(月) 02:18
「乱」も何回か見るとよかったと思う。
190名無シネマさん:2001/04/09(月) 02:34
「乱」は群衆シーンがダメダメさぁ!
191名無シネマさん:2001/04/09(月) 02:34
「影武者」より「乱」のほうが面白かったけど。
192名無シネマさん :2001/04/09(月) 02:39
カラー作品で真っ先に浮かぶのは、「デルス・ウザーラ」。
これは、力作だった。苦労して完成させただけあると思った。
193名無シネマさん:2001/04/09(月) 02:43
「影武者」の夢のシーンが最悪。安っぽい。
194名無シネマさん:2001/04/09(月) 02:45
>193
あれは確かに黒沢らしからぬシーンですよなぁ。
あと、仲代のおおげさな芝居が浮きまくってたような・・
195名無シネマさん:2001/04/09(月) 03:09
>195
それを言うならむしろ「乱」の仲代でしょう。あのグロなメイクといい、セリフまわしといい・・・・。
それとピーターがイヤだったなあ。気の狂った仲代とのカラミなんて、今風にいえば「きしょー!」の一言。
196係長:2001/04/09(月) 03:37
「醜聞」「白痴」「赤ひげ」「影武者」をまだ観てない。
「影武者」は、友達が絶対劇場で見れ、って言うもんで・・・。
つか、「一番美しく」なんて劇場で見てるのになぁ・・・。

上以外で好きなのは「七人」「隠し砦」「用心棒」「どですかでん」かな。
つか、優劣つけがたいのが多すぎる。
197名無シネマさん:2001/04/09(月) 03:53
>>193
安っぽいって表現が正解だよね。
イメージの貧困さももちろんだけど、それ以上に、
ホリゾントのバレは分かるは、ドリーのレールは映りこむわで、
どうなってんだって思ったもん。
198U‐名無しさん:2001/04/09(月) 03:53
影武者は最初の伝令が走ってくシーンが好きだな。
ああいった華麗なシーンはまじで他の映画では見れないよ。
199名無シネマさん:2001/04/09(月) 04:21
影武者の長篠合戦のあたりで、なんかか「風よ、火よ。いよいよ
最後だな」とかいうシーンがあったがあまりのくささに絶句した。
200名無シネマさん:2001/04/09(月) 05:03
>>194
あれは確かに黒沢らしからぬシーンですよなぁ。
あと、仲代のおおげさな芝居が浮きまくってたような・・

「酔いどれ天使」に全くそっくりなシーンがある。
夢の中で棺おけから這い出したドッペルゲンガーに追いかけられる
ところ。セルフ・パロディのつもりかもね。

「影武者」って最初観たときはあまりのつまらなさに愕然とした!
「おいおいこれってホントに黒澤映画かよ?!」って正直思った。
ところがおよそ十何年か経って最近見直したところこれが、もう
ムチャクチャ面白いんだな。
大芝居の仲代も確かに浮いてるんだけど、単なる大根役者と違っ
ってやっぱり大物という風格がある。
品がいいしね、その分影武者の卑しさとかは出しきれてないけど。
その点やっぱ三船は凄かったな。
「羅生門」の盗賊」から「生き物の記録」の老人、豪快な三十郎
まで演じ分けていたからね。
影武者も三船だったら大絶賛だったろうに。
「影武者」で特に感動したのは信廉(山ア努)が影武者に、
「影法師も楽ではない…」と諭すところ。
偉大な兄の影として生きた男の悲哀がひしひしと感じられた。
201名無シネマさん:2001/04/09(月) 06:12
影武者は勝新だったら最高だったろうね。
202名無シネマさん:2001/04/09(月) 14:26
勝新かあ、そーいえば勝新ももう故人なんだ。
日本映画の黄金時代なんて言葉があるけど、
それがいつ頃のことかは知らないけれど、
黒澤といい、三船といい、次々と巨人たちが去って、
いま「鉄道員」か、日本アカデミー賞か・・・
なーんか、淋しいっていうか、虚しいっていうか。
203名無シネマさん:2001/04/09(月) 14:45
日本映画の黄金時代っていうのは60年代前半までじゃないの?
204名無シネマさん:2001/04/09(月) 17:20
厨房な質問でごめんなさい。どうして自殺未遂事件起こしたの?
205自殺未遂事件:2001/04/09(月) 23:07
よく知らんが、「トラトラトラ」の監督を降板させられて、鬱になったって話だったと思う。
206204:2001/04/09(月) 23:14
レスありがと。フライシャーと共同監督てのは降板前から
決まってたのかな。だとしたら嫌だったろうね。妥協が増え
そうだもん。
207名無シネマさん:2001/04/09(月) 23:20
中国で、三国志撮って欲しかった・・・
208名無シネマさん:2001/04/09(月) 23:27
白黒時代に三国志とか撮ったらすごそうだね、黒澤監督。
でも、監督って三国志に興味あったの?
209名無シネマさん:2001/04/10(火) 01:44
三国志、ですか。
どっちかっていうと水滸伝がいいな。
それぞれ強烈なキャラクターを持ったアウトローたちが集まってくる。
その人間模様とアクション。
七人の侍みたいになるかも。でも、見果てぬ夢だけどね。
210名無シネマさん:2001/04/10(火) 02:05
>>204
「トラ!トラ!トラ!」も原因の一つだろうけど、直接の原因はやはり、
そのあと再起を賭けて撮った「どですかでん」がヒットしなかったこと
だろう。
黒澤の兄も青年時代自殺しているし侍の家系だから、もう映画が撮れないなら
いっそ潔くとおもったのかもね。
鬱というのはあったろうけど。
211名無シネマさん:2001/04/10(火) 02:14
動の代表作「羅生門」
静の代表作「乱」

この2本と「七人の侍」はやはり凄い!
シドニー・ルメットも脱帽らしい。

個人的には「虎の尾を踏む男達」「蜘蛛巣城」「どですかでん」
「デルス」「夢」「椿三十郎」が好きです。
212名無シネマさん:2001/04/10(火) 02:28
どうしてみんな「影武者」以降は全てクソ映画っだって
はっきり言わないのだろう。。。
213名無シネマさん:2001/04/10(火) 02:49
>>212
本当に面白いとおもってるからさ。
後期の作品ていうのはある種の文学とかと一緒で誰にでもわかるというもん
じゃないと思う。
若いころとか漱石よんでも全然面白くなかったけど、ある程度大人になって
読むと面白くなってくるのと同じだな。
特に「乱」とかは単純な娯楽作品ていうわけじゃないからな。
214名無シネマさん:2001/04/10(火) 04:00
おお!!!
黒澤スレの人間は煽りもサラッと華麗にかわすね。
天国で黒澤さんも喜んでるでしょう。
ってか、まぁ実際にどの作品も面白いんだけどね。
215名無シネマさん:2001/04/10(火) 04:47
>213
いや、オレは212の言うようにカラー以後はダメだと思うな。(さすがにクソ映画という言葉は使いたくないが)
もちろん「乱」もダメだと思う。
三島由紀夫だったと思うが、黒澤について「テクニックは天才的だが、思想は小学生並だ」という意味のことをどこかに書いていた。
三島が絶対だと言うつもりはないが、これは本質をついていると思う。
カラー以後の作品については、色が演出できなかったこと、老齢を得てその(単純すぎる)思想性がさらにあらわになったことが致命的だったと思う。(この思想性うんぬんの傾向は「赤ひげ」のころから現れていた)
「乱」の絵解きのような無常観にはまったく同調できない。
216名無シネマさん:2001/04/10(火) 06:12
>>215
三島由紀夫だったと思うが、黒澤について「テクニックは天才的だが、
思想は小学生並だ」という意味のことをどこかに書いていた。
三島が絶対だと言うつもりはないが、これは本質をついていると思う。

映画に思想性を求めるのは不毛だとおもうな。
それに三島自身けっして思想性のある作家じゃあないと思う。
「絹と明察」でさえ哲学的というにはほど遠いからね。

「乱」でさえあの圧倒的なイメージの力の凄さは認めざるを得ないと思うが?
217名無シネマさん:2001/04/10(火) 06:18
カラー作品がダメというより、共同脚本形式をやめて
黒澤の単独脚本になってからは、話の厚みが不足して
独善的になったと思う。
218名無シネマさん:2001/04/10(火) 07:05
>>216
映画に思想性を求めるのは不毛だとおもうな。

ですけどねぇ、旦那。
黒澤監督自身が例えば「羅生門」の製作意図として
「人間の心の底に潜むエゴイズムは醜悪無惨である。
しかも猶、人間は、人間の善意を信じないでは
生きていくことは出来ない。その心の闘いを、
この映画は描かんとするものである。」ってな事を
言ってましてね、
つまり黒澤監督自身は映画の中で
しっかりと主張したいことがあったんですよ。
黒澤さん自身の理想とする世界、あるいは人間を
描いていたわけですよ。
219名無シネマさん:2001/04/10(火) 08:34
それは思想とはちがうんじゃないの?
黒澤映画にある種の倫理感や黒澤の考える理想が反映されているのは確か
としても、映画がその絵解きだけしてるわけじゃあないんだから。
まず、面白いストーリーとか魅力的なキャラクターや美しい映像が映画
なんであって思想を語るのは小説の方が向いていると思う。
黒澤の偉大さは映画でしか表現できないことを誰にも真似できないほど
強烈に表現し得たからじゃないの?
220名無シネマさん:2001/04/10(火) 09:08
>>219
黒澤映画にある種の倫理感や黒澤の考える理想が反映されている

つまり黒澤監督自身の思想って事でねーんでやんすか、旦那?
221ピータ:2001/04/10(火) 09:30
>16
天才的なテクニックだけの監督が世界に誇る名作を撮れるわけ
ないじゃないですか。私は芸術作品の善し悪しはそのコンセプト
やサブジェクトでそのテクニックでは無いと思います。黒沢は
天才的なテクニックと思想を両備していると思います。
222名無シネマさん:2001/04/10(火) 13:55
コナン・ザ・グレートのプロローグ見てて噴き出したことを思い出した。
ジョン・ミリアスも黒澤マニアなのだなあ、と。
223名無シネマさん:2001/04/10(火) 18:09
たとえば「羅生門」のラストの「これで私はまた人を信じていくことができそうだ」とか、「七人の侍」の「勝ったのはわしらじゃない、百姓たちだ」というセリフ。
これを素朴で力強い人間信仰ととるか、幼稚なヒューマニズムととるか、これは人それぞれの感性だと思います。
わたしは、どちらかといえば、こんなクサいセリフなんてなきゃいいのに、という否定派です。(もちろん、黒澤の偉大さを認めた上でのことですが)
三島由紀夫の言ったことというのは、このあたりをさしているんじゃないでしょうか。
224名無シネマさん:2001/04/10(火) 18:26
思想とかどうでもいいような見た後の爽快感が黒澤映画のいいところと思うけどね。
だから七人の侍や隠し砦、椿とかが俺は好き。影武者もいい。
逆に乱とかは最悪。
俺が黒澤に求めてるのは世界で最高のチャンバラエンターテイメント。


225名無シネマさん:2001/04/10(火) 20:18
>>204
黒澤明集成より 西村雄一郎のエッセイ(P.270)

>その話(自殺の事)が監督の口から出て、いつしかその談に及んだ。
>「あの時心配したんですよ」
>「ごめんね。あれはね、自己嫌悪だったんだよ。テレビとかそういうものにのめり込んでいく自分が、
>急に嫌になったんだ」

思うに、当時は馬のドキュメント番組を作ったり、プロダクションの維持の為にテレビの企画なんかもあったろうし、
息子はテレビタレントだし、三船はテレビ番組作って出演したりしてたし、周りはどんどんテレビに流されていた。
根っからの映画人である彼が、急に鬱になったとしても、不思議ではないと思う。
226名無シネマさん:2001/04/10(火) 20:40
a
227名無シネマさん:2001/04/10(火) 20:46
>>215
その三島由紀夫の言葉は知ってる。でも「小学生」じゃなくて「中学生」だったかも?
基本的に映画ってそんなに深い思想は語れないものだと思う。押井守か誰かが、
「映画で語れることには限界があって、その限界を超えて深遠であろうとするのは、無謀と言うほか無い」
と言ってて、なるほどな、と思った。

だいたい三島由紀夫が出演したり脚本書いた映画とか見て、「深い思想だ」なんて思います?
第一「思想」を考える前に、寝ちまうと思うのだけど・・・。
228名無シネマさん:2001/04/10(火) 21:03
黒澤は神
229名無シネマさん:2001/04/10(火) 21:39
>223
子供に近い頃に見たときは、チョット恥ずかしかったのですが、
今はいいセリフだと思いますよ。
230名無シネマさん:2001/04/10(火) 23:42
黒澤映画には監督自身のしっかりとした主張があって、
さらに今まで見たこともないド迫力の映像や
よく練られたストーリーでそれを見せたってとこに
黒澤さんのすごさがあるって事でいかがでやんすか、旦那がた?
黒澤さんが主張したいことがしっかりとあったから
娯楽性を語るだけじゃー黒澤映画の本質はつかめないと思うんでやんす
あっしは。
もちろん映画の見方は人それぞれですから娯楽性を楽しむ人、
黒澤さんの思想に感動する人、色んな人がいていいと思うんでやんすが、
黒澤映画を理解しようと思えば、
どれかに偏った見方ではだめだと思うんでやんす。
231名無シネマさん:2001/04/11(水) 00:29
お前はぶらっくか!
232名無シネマさん:2001/04/11(水) 01:41
黒澤ってたけしのことかなり早くから買ってたんだよな。やっぱ見る目あるっていうか・・・。
233名無シネマさん:2001/04/11(水) 06:15
黒澤はアクション監督として偉大ということで十分だと思うよ。
三島が思想性がないと言ったのは、彼が肉体的にひ弱で、
黒澤の描く男の世界と相容れないことに対する、コンプレックスの
現れに過ぎない。
黒澤がお手本にした、ジョン・フォードは西部劇の監督として
十分偉大でしょ。
234名無シネマさん:2001/04/11(水) 09:05
三島と黒沢って共にホモ志向があるって点では一致するもんがある。
しかし、俺から見ると三島の思想のほうが十分子供っぽいような
気がするけどね。
235名無シネマさん:2001/04/11(水) 12:06
俺も、三島のその文章(座談)読んだことがあるが
その後に「映画は文学に比べて、思想を表現するには不向きなジャンルだ。」
とも語っていた。
236重要無名文化財:2001/04/11(水) 12:59
age
237名無シネマさん:2001/04/11(水) 13:19
>>「七人の侍」の「勝ったのはわしらじゃない、百姓たちだ」というセリフ。
あれは、たしか額面通りの意味以外の意味もある、って言ってたの思い出しました。
頭をさげながら、自分達の粗末さをみせながらも、結局、実をたくわえていく農民のずうずうしさ
っていう点もあるんだと。安いヒューマニズムに陥らない、本質をついてる気がしたの憶えてます。

ところでデルスはみなさんどうですか?
北野武出てきましたが、武は映像的にはデルスが一番素晴らしいっていってたみたいです。

三島出てきましたが、北野武は黒沢派の方から見られてどうですか?
武は黒沢さんからもらった一筆を額にいれて玄関に飾っているそうです。
60年代のリアルタイム黒沢の快進撃を体験していない私は、武がその志を継いでるように思える時があります。

238暴走機関車:2001/04/11(水) 13:36
黒沢age
239名無シネマさん:2001/04/11(水) 14:04
a
240よこしま:2001/04/11(水) 15:08
江戸っ子の宮口精二さんは「七人の侍」でかなり黒沢さんに
直されたんじゃないすかね。巻き舌。
「…あの、それじゃ、下町でせんべ焼いてるみたいだから、、、
 宮口さん、あんたは剣豪なのよ…」なんて(藁
241名無シネマさん:2001/04/11(水) 15:27
へそ曲がりだけど、「一番美しく」も「虎の尾を踏む男たち」も
いいと思う。「一番・・」は黒沢の繊細な一面を知ることができる
作品。

そういえば、井筒監督は、黒沢のことバカにしてたらしいが、
あんたが、好きなアメリカの作品は黒沢の作品から影響を
受けてるといってやりたい。
242名無シネマさん:2001/04/11(水) 15:39
a
243名無シネマさん:2001/04/11(水) 16:17
z
244名無しさん:2001/04/11(水) 16:54
やっぱ優だな
245名無シネマさん:2001/04/11(水) 17:04
優はいいね。
舐め舐めしたい。
246名無シネマさん:2001/04/11(水) 17:09
ロリ
247名無シネマさん:2001/04/11(水) 17:13
>234
三島の思想は突き詰めた青年の思想。
黒澤の思想はぬるい大人の思想。
248z:2001/04/11(水) 19:11
z
249名無シネマさん:2001/04/11(水) 20:12
デルスのDVD輸入して見ようかと思ったけど、
よく考えたらロシア語で字幕は英語だよね…
日本語版出ないかな。
250名無シネマさん:2001/04/11(水) 21:23
「白痴」見たいんだけど、どこにもビデオ置いてない・・・
251名無シネマさん:2001/04/11(水) 21:58
>237
黒澤と北野武はまったくタイプの違う監督ですが、ともに優れた映像作家だと思います。
「デルス・ウザーラ」も素晴らしい映画だと思いますが、黒澤の(偉大な)フィルモグラフィのなかで突出しているかといえば、そうは思えません。
北野武が黒澤のベストに「デルス」を挙げているのは初耳ですが、もしそうであれば、それはたぶんに武流の捻った物言いで、「デルス」が日本で正当な評価を受けていないことへの皮肉が込められているのではないでしょうか。
ですが、本音かどうかはともかく、武の発言のツイストはやっぱり、お見事!
252名無シネマさん:2001/04/11(水) 22:40
>>251
北野武がデルスをベストと言ったのは、映像的にはデルスウザーラが一番完成されてるとの意味でした。
一番好きな黒沢フィルムはたしか蜘蛛の巣城だった。

武の論客が一番効いてるのは
<夢>について武が論じた一説です。当然敬意を十分はらった上での発言ですが
監督が夢みちゃまずいだろーみたいなことで、<まあだだよ>はボケちゃったのかなー(笑)でした。
しかし<夢>の狐の嫁入りのシーンは凄くほめてて、俺だったら少年は最後までついてって、
狐にここまで来たのはお前が初めてだ言わせるっていってた。
武の仁義なき映画論は武流の分かりやすく、かつ鋭い映画批評(話芸?)が載ってる本なので
黒沢のページだけでも読むとおもしろいですよ。

253名なし:2001/04/11(水) 23:08
>「勝ったのはわしらではない、百姓たちだ」(七人の侍)の台詞。
私は、ずっと237であげられた意味だと思ってたんですが…
評論とか知らないんだけど。

中盤の、菊千代の長台詞で、百姓を「卑屈に見えるが、実はずるくてしたたかな化け物」と
表現していますよね。それで、あの最後の「勝ったのはわしらではない。」を
聞くと、自然そういう意味にとれるんですが。
安っぽいヒューマニズムとか、そういう解釈もあったのか…知らなかった。不勉強で。
254名無シネマさん:2001/04/12(木) 00:11
>>253
237ですが、いや、その通りです。
ずーっと前に額面通りに捉えてるフシがあるレスがあったので、一応書いただけです。
黒沢映画はヒューマニズムの映画だと思いますが、安かったり、幼稚って事はない。
255名無シネマさん:2001/04/12(木) 01:23
ところで「生きる」が意外に話題にあがりませんね?
黒沢作品の中で1,2を争う位置にあると思います。
演出の凄まじさとしては「七人の侍」と双璧かと思うのですが。

256名無シネマさん:2001/04/12(木) 02:39
「生きる」もいいでやんすねぇ、旦那。
黒澤監督のヒューマニズムはたまに純粋過ぎるふしがありやんすけど
(羅生門とかでやんすねぇ)、
「生きる」は人間(役人?)のだめさを見せることで、
逆に人間のあるべき姿を描いたところにうまさがあると思うんでやんす。

途中でいきなり葬式のシーンに飛ぶところもうまいでやんすねぇ。
257名無シネマさん:2001/04/12(木) 03:04
お前はぶらっくか!
258名無シネマさん:2001/04/12(木) 10:44
age
259名無シネマさん:2001/04/12(木) 13:03
「生きる」の役人みてると
昔からお役人の体質ってのはなーんにも変わってねえな…

260名無シネマさん:2001/04/12(木) 15:58
「悪い奴ほど良く眠る」はもう出てるぅ?
あれ、黒沢社会派ドラマん中ではかなりイイ。
「金融腐蝕」とかも結局を辿ればアレに行き着くわけだし差。
とくに、ラスト冷静にお辞儀してTELガチコ~ンで終・・・にはゾクリときた。
いつまでたっても、ああいう体質は改善されない列島の呪縛まんま見事な表現だ。
261名無シネマさん:2001/04/12(木) 16:05
「虎の尾をふむ男」もいいねぇ。
台詞がちと聴き取りずらいしムズイけど、勧進帳だからね。
でも、あれにエノケンみたいなキャラを配したトコはお見事としかいいようがないね。
ラスト、お囃子に合わせてエノケンが影絵のようにクリクル踊り回り去っていくトコなんて
モノクロで見た最も美しすぎる映像美。
びびびってシビレちゃう!!
262名無シネマさん:2001/04/12(木) 16:12
あと差、「隠し砦の三悪人」の上原美佐マンセ~だよね。
まじ美人とはああいうのをいうんだろね。
姫君キャラとかっていうのか。なんつーか差。
クィーン・アミダラのナタリー・ポートマンとかも
(*^∇^)b イイネ!!
263名無シネマさん:2001/04/12(木) 17:14
上原美佐って声がいいんだよね。なんかヒステリックでさ。
まさに姫キャラ。
でもあの声はあの役だからいいんで、別の役だったら引くか
もね。たぶん、さっさか引退したのもそのあたりに原因があ
んのかもな。
そーいえば、昔の女優て変な声の持ち主が多かったような気
がするけど・・・。久我美子とか岸恵子とかさ。
264名無シネマさん:2001/04/12(木) 18:59
>>261
黒澤映画の批判として「金と時間さえかければいい映画がとれるさ」
と言う奴がいるが「虎の…」なんか低予算短時間の見本みたいな
映画だろ。
たしかシナリオはたった1日、ほぼ撮影期間2週間、セットは
ほとんどなしでアレだけ面白い映画をとれるんだからな、ほんと
黒澤って天才だよなあ!
265名無シネマさん:2001/04/12(木) 22:21
公務員になったor目指してる友達に、必ず「生きる」と「悪い奴ほどよく眠る」を、
俺の解説つきで、無理やり見せてる(藁
でも、全ての公務員志望者に観てほしい映画だね(俺も準公務員みたいなもんだが)。
266名無シネマさん:2001/04/13(金) 09:14
あげるでやんす
267名無シネマさん:2001/04/13(金) 11:20
「生きる」を見て公務員になろうと思いました。
268名無シネマさん:2001/04/13(金) 12:43
「七人の侍」を見て百姓になろうと思いました。
269名無シネマさん:2001/04/13(金) 13:14
「夢」を見て寝ました。
270名無シネマさん:2001/04/13(金) 16:02
「天国と地獄」を見て靴屋になろうと思いました。
271名無シネマさん:2001/04/13(金) 16:16
「乱」を見て乱交したいと思いました。(切なる願望)
272名無シネマさん:2001/04/13(金) 16:17
昔の女優というか、上流女性は、高い作り声でしゃべらねばならないと
されていた。それが、女らしい声の基本だった。
地声の低いのでしゃべるのは、育ちの悪い、躾をうけてない、下層の証明。
今とは社会の認識が違う。
テレビを見ていて、いまだに、女性が昔ながらの「お嬢様声」でしゃべる
番組は、教育TVの囲碁講座。そのせいか、年寄りに評判がいい番組だ。
アシスタントの女がみんな昭和30年代みたいな「お上品」さでしゃべる。
変に高い作り声が、いまだに聞ける。
273名無シネマさん:2001/04/13(金) 16:18
「どですかでん」を見て運転手になろうと思いました。
274名無シネマさん:2001/04/13(金) 17:36
「272」を読んで勉強になるなーと思いました。
275247:2001/04/13(金) 23:52
>三島の思想は突き詰めた青年の思想。
>黒澤の思想はぬるい大人の思想。

うまいこというなあ。まったく、そのとーりだと思ふ。
276名無シネマさん:2001/04/14(土) 01:52
全然うまくないと思われ。
277名無シネマさん:2001/04/14(土) 06:23
黒澤に思想はない。
278名無シネマさん:2001/04/14(土) 13:43
あげ
279名無シネマさん:2001/04/14(土) 15:52
>>272
へぇ〜オモロイこと聴いた。
たしかに上原美佐は高い作り声だもんね。
日本には戦前までは、歴然たる上流社会があり、
モノホンの「お嬢様」というのがあったことを
どことなく漂わせてる。
公家というよりは武家風の姫っぽいけどね。
いずれにせよ、
そういった階級社会のほが、今の堕落しきった大衆社会なんかよりも、
この国は文化的には洗練されるんじゃないかと思うケフこの頃。
さすれば、下層は下層ならではの人情味あふれる洒脱かつ皮肉好きの
反骨な精神を洗練させてくコトも歴史が証明してるし。
河原者がいかに我が国の文化を洗練させてきたかを見れ!
つまり、アメリカ的自由放任主義の競争社会は
文化的には列島をだめにしてくだけなんじゃ・・・
そもそもアメリカという国自体が新進の
非常に特殊な雑種文化であり、
そんな文化にうまく適合できるのは
新大陸くらい・・・先住民は別にして。
だから、
そこそこの歴史を積んできた国は
そんなもん植え付けられたら
チグハグに文化空回りしていく可能性大さ。
いまのジャップみたいにね。
あ〜・・・
なんか、へんな方向に語り入ってきてるんで
ハズイしsage床。

280名無シネマさん:2001/04/14(土) 16:06
あの時代に太もも晒したんだから大したもの。
今のヘアー露出以上の衝撃があった。
281名無シネマさん:2001/04/14(土) 16:57
>>280
んなこたない。
282名無シネマさん:2001/04/15(日) 00:34
衝撃かどうかはその女の太ももによって違う。
上原の太ももは合格、よって衝撃。
283名無シネマさん:2001/04/15(日) 04:48
太もももいいけど、さらしを巻いたような平坦な胸に、キュン!
284名無シネマさん:2001/04/15(日) 06:16
>281
そうか?
オレは子供心に驚いたが。
まさか後世に、再上映を見たわけじゃないだろうな。

赤ひげの手術シーンもビックリだった。
大股開きだもんね。
285名無シネマさん:2001/04/15(日) 11:30
隠し砦をリアルタイムで見た奴がここにいるのか?
286名無シネマさん:2001/04/15(日) 18:20
いたら、うらやましいぞ。
ビデオでしか知らないオレより、もっとうんとワクワクしただろーな。
287名無シネマさん:2001/04/15(日) 19:06
七人の侍をリアルタイムで見た父親。
未だにその興奮が冷め遣らぬらしい。
288名無シネマさん:2001/04/15(日) 19:16
「隠し砦」って別の監督用に脚本書いてたらしいけど、
結局黒澤がやる気になってしまったらしい。
289名無シネマさん:2001/04/16(月) 03:37
黒澤以外の監督がやったら薄っぺらいもんになっただろうな>隠し砦
ストーリー的には容易にB級活劇に陥りやすいお話だもの。
それが歴史に残る名作になるんだもの、やっぱ黒澤って!
290名無シネマさん:2001/04/16(月) 04:51
つ〜かYooo、なんで黒澤優はいつも同じ様な役柄なんだ?
今回の「R-17」で、もし、せく〜すされる役が栗山千明たんじゃなく黒澤優だったら
どれだけ萌えたことか。
それと桃井の少し壊れたなんでも分かっている風の人もうざいね。
291290:2001/04/16(月) 14:19
レスください。
292名無シネマさん:2001/04/16(月) 14:23
さびしん坊発見!
293名無シネマさん:2001/04/16(月) 14:26
>>287
母親が「用心棒」見にいったと。
なんでも人を切る音が入ってるっ
てんで、見に行ったんだと。
ようワカランがうらやましくもある。
294290:2001/04/16(月) 16:14
(*^.^*)えへっ♥
295名無シネマさん:2001/04/16(月) 16:17
夢は、酷かった・・・
296名無シネマさん:2001/04/17(火) 00:38
>293
「用心棒」以前の時代劇は人を斬るときの音が入っていなかった。
黒澤はリアルを追求して、人を斬る「音」を開発した。
その後は、知ってのとおりこの手法は当たり前になった。
ちなみに、あの音は「キャベツを切る音」にエフェクトをかけたものだということをなにかで読んだ気がする。(うろ憶え)
アクションに黒澤の与えた影響はおびただしいものがあるが、これもそのひとつ。
297名無シネマさん:2001/04/17(火) 00:43
>>296
キャベツってのは後々に他の時代劇が使った技法で
「用心棒」では鶏か豚の肉に割り箸を刺したものを
刃物で切ったんじゃなかったかな?
三縄一郎氏のワザですね。
298名無シネマさん:2001/04/17(火) 01:43
>夢は、酷かった・・

でも好き>夢
退屈だけど、雰囲気だけで観れるもん。
雨あがるも良かったなぁー。
黒澤明が撮ってたら、どんな映画になっただろうか?。
299名無シネマさん:2001/04/17(火) 01:57
>>177
また話が戻って恐縮なのですが、やはり、前に「羅生門」は駆け出しだった
橋本忍のシナリオを黒澤監督が見事にリメイクして自分の作品にしたってのを
聞き、両作品を読み比べてみたいと思っていたんですが、どなたか読み比べた
方がいらっしゃいます?
それとも手に入りそうなところをご存知ありませんか?
300名無シネマさん:2001/04/17(火) 04:42
>285
はい
301名無シネマさん:2001/04/17(火) 06:25
>>299
リメイクというよりあの作品は橋本忍のデビュー作で、
それまで橋本は姫路でサラリーマンやっていて、
伊丹万作と文通の形で脚本の基礎を教授してもらっていた。
そして伊丹がなくなると佐伯清監督に脚本を送っていた。
そのなかの一本がこの作品で、ちょうど黒澤は大映から
時代劇を撮ってくれと依頼され佐伯にいい脚本ないと尋ねたところ
作品を黒澤に見せた。黒澤はこれじゃ短すぎると思ったが
気に入り佐伯も姫路から橋本を呼び出しそこから黒澤との
共同作業を行った。キコリのシーンとかは黒澤によって足された
ものです。橋本のオリジナルは現存しないと思います。
もっと詳しい事は全集黒澤を読んで下さいませ。
302名無シネマさん:2001/04/17(火) 07:42
>>301
よく分かりました。全集を探してみます。
303名無シネマさん:2001/04/17(火) 07:48
告白します。「まあだだよ」が好きです。
変人扱いされます。
304名無シネマさん:2001/04/17(火) 08:14
age
305名無シネマさん:2001/04/17(火) 12:40
>>303
俺も好きだよ「まあだだよ」。
特にラスト近くのまあだ会で先生が若いひとに向けてスピーチするところが
ほろリとさせられる。
黒澤の遺言みたいにかんじられるよ。
306名無シネマさん:2001/04/17(火) 14:01
黒澤作品、ということにこだわらず、
「まあだだよ」はいい作品だと思いますよ。
307名無シネマさん:2001/04/17(火) 20:10
>>298
「雨あがる」の黒澤脚本、まだ準備稿の段階で、ちゃんと完成してなかったんじゃないかなー。
少なくとも、冒頭の雨に降り込められた人たちの鬱屈ややりきれなさの描写がもっと必要なはず。でないと、禁じられていた賭け試合に出かけてゆく主人公の動機が弱すぎる。
たぶん黒澤が撮るならもっと手を入れたはずだと思うよ。

それにしても、いくらゆかりがあるといっても三船史郎の起用はいかがなものか。芝居は大根だし、発声は悪いし、彼が出てくるたびに「早くつぎのシーンになれよ」と思っていたのは、オレだけか?
308名無シネマさん:2001/04/17(火) 20:30
>>307
史郎氏の起用は、黒澤プロの野上さんが講演で
言ってたけど、もともとこの作品は黒澤監督の追悼作品という
のが本作の製作趣旨だった。それで史郎氏を強引に口説いた
というのが起用した経緯だと話していた。
その野上さんもウマイとは言えないけどと仰ってたので
製作サイドも演技力をどがえしした起用だった模様。。
オレもひどい演技だと思った。
映画を見るかぎり間抜けな殿様だったが果たして設定が
そうだったのか?それとも史郎氏が演じたからそうなったのか?
309名無シネマさん:2001/04/17(火) 20:51
うーん、人それぞれだけど、オレは三船史郎はよかったと思うよ。
台詞回しとか演技云々じゃなくて、
バカ殿なんだけど肝が据わってて、実はデカい奴かも?って感じが出てたと思う。

あと、重箱だけど「どがいし/度外視」だよ。
310名無シネマさん:2001/04/18(水) 00:28
史郎、ダメだと思った派。
それより、吉岡なんとかいう若侍をやった俳優(寅さんの甥だったっけ)、
あいつをはじめ、侍役のなんと板についてないこと。
「椿三十郎」の若侍が懐かしい。
ダメだね。もう、日本人、時代劇の顔じゃなくなってる。
311298:2001/04/18(水) 01:15
自分は、三船史郎の演技は別にひかからなかったけど、
寅さんにでてくる子坊の演技は、たしかに鼻につきました。

でも、寺尾聡の浪人役がめちくちや格好良かったので
すべて許せます。

寺尾聡はもっと評価されてもいいと思うんだけど、、、

宮崎美子も良かったなぁ、、、、、
312名無シネマさん:2001/04/18(水) 06:19
>310
それは言える。
「楢山節考」で、南伸介が食い詰めて老婆を捨てに行く村の若者を
演じていたんだけど、あんなデブがいるのに、何でばあさんを捨てねば
いかんのだと思った。

侍はともかく、あの食い詰めた農民を演じられる役者が集まらないでしょうね。
テレビに出てくる若手のお笑いなんかもデブで売ってる奴が多くて、
結構、お気楽な商売なんだねって感じですから。
313名無シネマさん:2001/04/18(水) 07:40
>食い詰めた農民を演じられる役者が集まらないでしょうね。

同意。顔を汚して、ぼろぼろの着物を着ても普段たらふく食ってるのが
透けて見えてしまうぞ、皆。
314名無シネマさん:2001/04/18(水) 12:49
黒澤が「七人の侍」で通行人の仲代達矢を半日ねばってとったのは有名な
話。
今の役者でもそれだけしごけばちょっとはそれらしくなるかもしれんが、
現実問題として不可能。
とすれば、コメディ以外の時代劇はあきらめた方がいいかもね。
315名無シネマさん:2001/04/18(水) 23:03
なにしろ、石坂浩二が水戸黄門ですもん。トホホ
316名無シネマさん:2001/04/19(木) 01:17
先日「羅生門」を観て京マチ子の妖艶さに圧倒&萌えました。
若輩の私にはとても新鮮でした。

あの真砂役を最近の女優だったら誰がいいだろうかと考えて、思いついたのが「吉原炎上」の名取裕子。
これでは最近じゃないですね。

317名無シネマさん:2001/04/19(木) 01:29
とんでもガイシュツコピペですけど・・・
黒沢の「生きる」に出てた志村喬の部下でキャピキャピ女役をしてたヒト。
あの女優さん、なんていうんでせうか?
物語でも主人公に重要な転換をもたらす、ものすごい名脇役でした。
しかし、モノクロ時代のクロサワ映画って、
ほんとに脚本から演出から俳優女優脇役にいたるまで
完ぺきなまでに神経が行き届いててマジでビックリです。
318名無シネマさん:2001/04/19(木) 01:31
俺は「雨上がる」の三船史郎のバカ殿ぶりが良かった派だが、
308さんの言われることが本当だとしたら
黒澤監督は誰をイメージして脚本を書いたのだろうか?
あの殿様は原作には無い、黒澤オリジナルの人物なのだが。

「どら平太」の原脚本には、やはり原作には無い平太の父親が
最後に登場するのだが、これは市川監督の映画には出てこなかった。
この役は三船が、演る予定だったと聞いている。
319名無シネマさん:2001/04/19(木) 01:31
あと「どん底」での夜鷹役の女優さんも良かった。
320名無シネマさん :2001/04/19(木) 01:34
>>317 小田切みき
321名無シネマさん:2001/04/19(木) 01:36
>>320
まだ邦画にでてるの?
322名無シネマさん:2001/04/19(木) 01:37
323名無シネマさん:2001/04/19(木) 01:45
>>320
>>322
ども、ありがと。
だぶん、今は、もうオバァちゃんだね。
ところで、志村喬さんって、まだ「生きて」らっしゃるの?
なんかドキュンな質問でスマソ。
324名無シネマさん :2001/04/19(木) 02:11
>>323
志村喬さんは、1982年に亡くなられています。享年77。
325323:2001/04/19(木) 02:14
>>324???これは↓
1987.03.14 恋人たちの時刻  角川春樹事務所
1987.04.11 いとしのエリー  フジテレビジョン=旭通信社=小学館=オー...
326名無シネマさん:2001/04/19(木) 02:18
自分で調べてたらいかが
327名無シネマさん:2001/04/19(木) 02:23
だったらレスすんな!
328名無シネマさん:2001/04/19(木) 02:42
326≠324
329名無シネマさん:2001/04/19(木) 06:33
加山雄三 --> 黒沢
高倉健 --> 江利チエミ
小林アキラ --> 美空ひばり

この三人、俺の中じゃ「三大語らん人」なんだけど、
加山と黒沢ってなんかあったのかな?
「椿三十郎」の若侍と「赤ひげ」の若医者、どちらも
大好きなんで。

それとも俺が知らないだけ?
330名無シネマさん:2001/04/19(木) 06:51
志村喬は確かに82年2月に亡くなってます。
87年の2本は僕も見たけど、志村さんなんて出てない。
何かの間違いでは?
331名無シネマさん:2001/04/19(木) 10:50
>>329
加山が黒澤を語らないってこと?
TVでコメントしてるのは何度か見たことあるよ
椿三十郎の裏話とかよくしてるはず
332名無シネマさん:2001/04/19(木) 12:18
>>262
ただ、「隠し砦の三悪人」の上原美佐は当時、演技下手で有名だったらしいぞ。(オカン談)
俺も見て実際そう思うし。それを覆すほどの魅力については異論ナシ。キュートですな。
亀レススマソ
333名無シネマさん:2001/04/19(木) 12:41
>>332
演技がへたと言うより、訛りがひどかったみたいね。
結局、さっさと結婚引退しちゃった。
最近、同姓同名のグラビアアイドル?が居るけど、なんか関係あるのかな。
334名無シネマさん:2001/04/19(木) 14:49
上原美佐が大根であった、というのには自分も一票。
「隠し砦」を最初に見た小学生の時にそう思ったし、今でも上手いとは
思えない。でも、332の言うとおり、あの姫役であるからこその生き生きとした魅力、美しさ。

それまで大根とされていた女優でも、ヒチコックの映画にかかると、輝くような
名演技をしているように見える。黒澤映画にしろヒチコック映画にしろ、
監督の力がいかに大きいか、わかりますな。
335名無シネマさん:2001/04/19(木) 17:55
いい話がつづくなー。(しみじみ)
336名無シネマさん:2001/04/19(木) 18:45
本で読んだだけですけど、姫役がオーディションでも決まらなくて、
スタッフか何かの関係者だった上原美佐を見て黒澤監督がこれだ!って決めたらしいですよ。
もともと女優やるつもりは無かったから最初は「隠し砦」だけって約束で、
結局その後に何本かの映画に出ただけで止めたということです。
337ウルトラマンヲタ:2001/04/19(木) 21:03
雪姫が泣くシーンは助監督・野長瀬三摩地が撮ったもの。
黒澤がいくら怒鳴っても泣かなかった上原をどうやって泣かせたのか
野長瀬は秘密にしてまま亡くなりました。
338名無シネマさん:2001/04/19(木) 23:12
「虎の尾」ビデオで見ました。台詞が難しいうえに大河内傳次郎。
何を言ってるのか???昔の物真似の「あや、あややや。」に納得
して笑ってしまいました。
339名無シネマさん:2001/04/20(金) 03:44
オレ的には、黒澤といえば左卜全だな。
「生きる」の小心な小役人、「七人の侍」の間抜けな百姓、「どん底」のワケありげな巡礼、心底からすっげー役者だなと思う。果たして彼は天然なのか、それとも達者な俳優だったのか。いまだにきっちりした評伝も出てないようだし、もっともっと評価されていいはずなのだが。
340名無しシネマさん:2001/04/20(金) 03:51
隠し砦の上原美佐は顔は物凄い美人。お姫様役やって無理があったわけではない。
ヒッチコックの女優への偏愛と黒澤を同じに語ってもらっても。
黒澤が凄いのは彼女を余り喋らない役で起用したと言う事でしょう。
上原美佐主演の岡本喜八の映画を見たことあるが
これは声が酷くて駄目でしたよやっぱり。
341>340:2001/04/20(金) 14:38
ふうむ・・・、
ということは途中から姫は「オシ(いまじゃ差別語になっちまったけど)」に扮する訳だけど、あれって上原美佐の起用が先にあって、脚本を書いたってことなのかな。よくいう「あて書き」ってやつ。
それとも脚本が先にあって、たまたまそういう役だったから上原でもじゅうぶんやれたと。
どうでもいいことだけど、ちょっと気になった。
342名無シネマさん:2001/04/20(金) 14:41
343名無シネマさん:2001/04/20(金) 21:11
「生きものの記録」の話が出てこんなー。
三船敏郎が、すっげー迫力の老人に扮したやつ。
三船はこの前年「七人の侍」の菊千代に扮し、翌年には「蜘蛛巣城」の武将(鷲津なんとかだった、かな?)に扮した。
これをアタマにおいて「生きものの記録」を見返してみると、三船の演技力の凄みに圧倒される。
上手いとか下手とかのレベルを越えた、強靭な役者魂。
いま、こんなやつ、どこにもいない。
344名無シネマさん:2001/04/21(土) 01:23
メカケが3人な。
345名無シネマさん:2001/04/21(土) 13:34
343
息子役の千秋実とほとんど同世代!
黒澤ならではのキャスティングだね。
話はずれるが、テシガハラ(字がでん!)の葬式で仲代をみたら相変わらず若い
ねえ。
どうも秀虎のイメージが強烈なんで若い仲代は違和感がある。
「乱」の時で50代かな?
若い役者をメイクして老人を演じさせるのが好きだったのかな?
346名無シネマさん:2001/04/21(土) 18:30
>>345
仲代といえば黒澤映画ではないけど
「切腹」の時、彼は撮影時、実年齢は27,8歳だったと思う。
すごいよ。あの役50歳くらいの役柄だけど
まったく違和感なく見てしまえる。
うまい役者は総じて声がいいとも思った。
347名無シネマさん:2001/04/22(日) 05:05
CMを撮ったことがあると聞いたけど、何のCMだったんでしょう。
すすめパーイレーツというマンガでネタになったのは知っているのに。
348名無シネマさん:2001/04/22(日) 05:51
仲代は若い頃は良かったけど、年取って新劇臭くなってからはダメだね。
役を作りすぎる。影武者でも、乱でも評判悪いのは、作りすぎだからで、
三船や勝新ならもっと自然に出来ると分かっているから、がっかりするんだ。
349名無シネマさん:2001/04/22(日) 07:36
橋本忍さん(でしたっけ?)が参加した黒澤映画で何が一番いいですか?
お勧めを教えて下さい。
350名無シネマさん:2001/04/22(日) 13:51
僕的にはいちばんが『羅生門』ですね。
これはいちばん橋本さんの色が出てると思う。

参考までに参加されてる黒澤映画
『七人の侍』・・・当初の予定では侍の一日の生活を描く作品の予定だったけど
        頓挫して、それが後の『切腹』の構想に大きく影響したのは
        本人談。
『生きる』・・・主人公像を周りの人物の証言から浮かび上がらせていく
        手法は『羅生門』『真昼の暗黒』でも。新藤兼人談。
『生きものの記録』
『蜘蛛巣城』
『隠し砦の三悪人』
『悪い奴ほどよく眠る』
『どですかでん』
※『影武者』でもアドバイザーとして参加
351名無シネマさん:2001/04/22(日) 14:55
みんな、共同通信社のMOOK21黒澤明夢のあしあと、を買え。
作品別の解説で役者のコメントとか撮影裏話満載だ。
たったの1905円。絶対損はしない。保証するぞ。
352名無シネマさん:2001/04/22(日) 15:34
テシガワラだよー。そら出んよ。>345
353名無シネマさん:2001/04/22(日) 18:53
>>352
テシガワラと書いて、勅使河原ね、おーなるほど!
俺ずっとテシガハラだとばっかり思ってたよ、ポリポリ…。
354名無シネマさん:2001/04/22(日) 21:23
>350
共同脚本で色まで見抜くのはお見事ですが、
橋本さんの色ってどんなところですか?

355名無シネマさん:2001/04/22(日) 21:38
>仲代は若い頃は良かったけど、年取って新劇臭くなってからはダメだね。

自分は「乱」の仲代達矢 好きですけどね。
狂気じみた演技というか、顔が凄い。
とくに後半なんか人間の顔じゃねぇー。
356名無シネマさん:2001/04/23(月) 00:23
>354
それを言葉で具体的に説明しろというのは難しいのですが
羅生門と似た作品に「真昼の暗黒」という映画があるのですが
もちろん脚本は読んでます。実家の近くに橋本忍の記念館にて
読ませて貰ったりするのですが、特に橋本さんは法廷モノを書くとき
羅生門も法廷モノだと思うのですが350にも書いてるように
主人公の主観的描写はほとんどなくて、客観的描写で描いてる。
それは当然だけど無罪を主張するモノが自分で自分の無罪を
主張したところで立証にならない、主人公をめぐる周囲の人々で
主人公を描く手法をよく用いられています。今ではごく当然に多用されてますが・・。
それと橋本氏のシナリオ作家協会から出版されている「人とシナリオ」
においても方法論等を読ませていただいた上で思った次第です。
他にも師匠の伊丹万作氏に影響された箇所が見受けられるのですが、
あくまで私の私見です。
357356:2001/04/23(月) 00:38
>354
確かに共同脚色ですが黒澤監督が手を加えた箇所は
本作に限って言えば部分的な箇所です。
くわしくは全集黒澤明3にて黒澤監督ご本人の談が掲載
されていると思います。
358sure:2001/04/23(月) 03:04
この人だったっけ?
「いい監督は、いい脚本家でもある」って言った人。

あれ?「いい脚本家は、いい監督でもある」だったかな?
359名無シネマさん:2001/04/23(月) 06:04
>357
『隠し砦の三悪人』 なんか、静岡の河津町の旅館「舞子園」に
合宿して、敵中を突破するアイデアをみんなで持ち寄ったと
いろんな本に書いてある。

黒澤の話だって、菊島隆三とは、「トラトラトラ」事件で、
それ以降は絶縁状態だった。だから、いろんな資料を
あたらないと本当のことは分からないよ。
360名無シネマさん:2001/04/23(月) 08:02
『キングコング対ゴジラ』DVDのオーディオコメンタリーで
藤木悠が語ってたんだけど、
黒澤明に本多監督の怪獣映画をどう思うか聞いたところ
「面白いねぇ。」と興味津々。
しかし、藤木悠は東宝から「会社を潰すつもりか?」と怒られたそうだ。
361ZEROES:2001/04/23(月) 14:52
数多い未映画化脚本の中でも、『蝦夷探検記』と『赤き死の仮面』は読んでみたい。
362名無シネマさん:2001/04/24(火) 00:31
黒澤全集とか出てないのかなー。
明日、図書館行ってみようっと。
363名無シネマさん:2001/04/24(火) 01:25
未映画化脚本『そして・・・』って一体どんな内容なんだ?
364名無シネマさん:2001/04/24(火) 02:08
>>360 私も「キンゴジ」DVD観ました。
黒澤監督のゴジラか・・・観たかったな。
当時、特撮の編集作業をやっていると黒澤氏がよく覗きに来たという証言がありますね。
「夢」では富士山を爆発させ、阿修羅を動かそうとしていただけに、
結構本気でゴジラを撮りたかったのかも?
365ミーアヤム:2001/04/24(火) 03:12
カラー作品の話題が少ないですね
「夢」、「8月の狂詩曲」とか好きだけどなあ
366名無シネマさん:2001/04/24(火) 03:15
長介の赤鬼
367名無シネマさん:2001/04/24(火) 05:12
DVDになるのはあと何十年後なんだろうね。
その頃は東宝も消えてるかもね。馬鹿だなぁ。
368名無シネマさん:2001/04/24(火) 05:38
ほんとに東宝はバカだねぇ。
さっさとしろっちゅうの。
369名無シネマさん:2001/04/24(火) 05:45
「夢」と「8月の…」って権利、
東宝だったけ???
370名無シネマさん:2001/04/24(火) 17:36
>>369
「夢」はワーナーから出てるね、LD。
DVDもハリウッド・プライスならうれしいんだけど。
「8月」は松竹だった。
これも今年中のはDVD化されるらしい。
東宝は黒澤のDVDを出すこと意外は考えるな!
371名無シネマさん:2001/04/24(火) 18:51

レストアに時間がかかってるんだと思って、辛抱強く待つよ。
なんのかんの言って、東宝は、DVDは高いクオリティを維持できてるんだし。
年末あたりからは、ポツポツと出しはじめて欲しいね。

372名無シネマさん:2001/04/25(水) 01:55
黒澤の東宝作品のDVD、出るの?
ぜったい買うんだけど。
上のスレ見ても、出るのか出ないのか、よくわからない。
どっち? 情報あったら教えて。
373名無シネマさん:2001/04/25(水) 07:31
出す予定はないって言ってるんだろ、東宝。
374名無シネマさん:2001/04/25(水) 13:41
DVDはアメリカから通販で買ってPCで見てるよ。
香港のやつは画質が悪いので避けた方が無難。

アメリカでは「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」
「天国と地獄」「デルス・ウザーラ」「乱」「まあだだよ」
が発売されてるけど、Criterionで発売してるのが画質良くて最高。
Criterionは次に「隠し砦の三悪人」が発売予定だから楽しみハアハア
375名無しさん:2001/04/25(水) 14:07
>>374
アメリカのDVDって吹き替えになってるんじゃないの?
376374:2001/04/25(水) 16:38
いや、音声はオリジナルだから大丈夫。(デルスはロシア語だけど…)
Criterion版では聴き取りにくかった部分も修正されてるらしい。
字幕は英語だけど消すことも出来る。表示させておけば英語の勉強にもなるよ。
377SEVEN ZAMURAI:2001/04/25(水) 17:23
はじめまして。
今日久々に黒澤作品見ました。何度見ても新しい発見あり。
プライベートライアンは七人の侍のオマージュだと思った。
七人の侍の舞台はあの空っ風と方言から関東と思う。
実際撮影は伊豆、御殿場でやったそうだし。
年代は菊千代の生年と13歳とゆうとこから秀吉が全国統一しかけた頃。

378名無シネマさん:2001/04/25(水) 18:37
>>377
「プライベート・ライアン」と「七人の侍」とのつながりって、面白い見方だね。スピルバーグだから、オマージュかどうかはともかく、たぶんアタマにはあっただろうね。
あと、年代は菊千代の・・・云々の記述、もうひとつよくわからないんだけど、詳しく話してくれるとうれしーな。
379名無シネマさん:2001/04/25(水) 18:50
>>377
『SPR』の戦闘シーンは『乱』からのインスパイアだと思う。
380名無シネマさん:2001/04/25(水) 19:52
370だが失礼した!
「八月の狂詩曲」のLDの発売元はKSSだった。
公開が松竹だったんでてっきり松竹から発売されたんだとばっかり思ってた。
あとでLDを見直してみて驚いた。
DVDが発売されるのはたしからしい。発売元はまだわかりません。
というわけで、訂正でした。
381名無シネマさん:2001/04/25(水) 19:56
>377
プライベートライアンの百発百中の狙撃手ジャクソン2等兵=久蔵
戦闘シ−ンでもがれた手を見ておろおろするシーンは、もろ影武者のパクリ。
382名無シネマさん:2001/04/25(水) 22:06
↑「影武者」じゃなくて「乱」だろ。
383名無シネマさん:2001/04/26(木) 03:56
「七人の侍」スレのなかにこんな書き込みが。

途轍もなく分厚いBOX入りの「クロサワ・コレクション」の中に収録される予定です。

十大特典として
1.全作品に仲代達矢氏と黒澤優さんのコメンタリー付き(決定)
2.「赤ひげ」に「雨あがる」製作スタッフによるコメンタリー付き(決定)
3.「七人の侍」にスティーブン・スピルバーグ氏とトム・ハンクス氏のコメンタリー付き(予定)
4.「隠し砦の三悪人」にジョージ・ルーカス氏とハリソン・フォード氏のコメンタリー付き(予定)
5.「用心棒」にクリント・イーストウッド氏のコメンタリー付き(決定)
6.「天国と地獄」に織田裕二氏といかりや長介氏のコメンタリー付き(決定)
7.「姿三四郎」に小川直也氏と田村亮子さんのコメンタリー付き(決定)
8.クエンティン・タランティーノ氏とガイ・リッチー氏の「クロサワのすべてを語ろう」対談15分完全収録(決定)
9.スティーブン・スピルバーグ氏の「我が心のクロサワ」インタビュー27時間完全収録(決定)
10.等身大「クロサワフィギュア(材質:蝋)」プレゼント(抽選2000名)
とのことです。

ほんとかよ。
等身大のクロサワフィギア? そんなもの貰ってもなー。
それにスピルバーグの27時間インタビューだって?
んー、なんかガセくさいんだけど・・・。
384名無シネマさん:2001/04/26(木) 04:05
↑ネタです↑
385名無シネマさん:2001/04/26(木) 04:18
>>337
乗り遅れてしまって昔の話題でスマソが、何かに載ってた上原自身のインタビューで
「なかなか泣けなくて、私のせいでスタッフの皆さんが帰れないのだと思うと、自然に涙が出てきた」
という顛末だったらしい。

役者の良し悪しって、演出家の根気に依存する部分もあるのね。
386名無シネマさん:2001/04/26(木) 04:22
>>383
その純真さを失わないでくれよ、うん。
387383です。:2001/04/26(木) 14:45
うっ(泣き)
ほんと、オレってバカだねー。
どー考えてもネタまるだしなのに、コロッと騙されるなんて。
そのうちネズミ講にでもイカレるんじゃないかと心配だ。
388名無シネマさん:2001/04/26(木) 15:46
「用心棒」のコメンタリーがイーストウッド一人って無理だろ。なにを語れるんだ。

9.はともかく、8.は見てみたい気もするね。
389名無シネマさん:2001/04/26(木) 22:06
>>341
上原美佐は短大在籍当時、彼女が福岡への帰郷の際にたまたま会いに行った名古屋在住の短大学長徳川先生に誘われ、
一緒に映画を観に行ったそうな。

時を同じくして東宝の「隠し砦〜」スタッフは雪姫役の女性を探して東奔西走、
人海戦術で東宝系の映画館に張り込み人員を置いていた。

出来過ぎなような話だが、上原はそう語る。
少なくともLDの解説にはそう書いてある。

(おそらく)今は亡き徳川学長先生の(たぶん当時は)年甲斐もないスケベ心マンセー
390SEVEN SAMURAI:2001/04/26(木) 22:26
>378
盗んできた系図みて「天正二年四月十七日うまれ菊千代がおまえなら御歳13歳」
とあるので数え年とおもわれるので天正十四年頃、すなわち設定は秀吉が太政大臣
になった頃でしょう。

あと勝四郎:アパム伍長  五郎兵衛:ホーバス軍曹。でしょう。
391名無シネマさん:2001/04/27(金) 04:03
>>390
あ、なーる、そういえば・・・。
何度も見てるのに、そこんとこ気づかなかった。(というか、そんなこと考えて見ていなかったので。っていうのも負け惜しみみたいでイヤだけど)
おみそれしました。
弟子にしてください。(378)
392SEVEN SAMURAI:2001/04/27(金) 07:38
そげな程のものではありませn。。。。
プライベートライアンで音響が一瞬止まるのも「乱」に倣ってるし
ラメルの街の戦闘はまさしく農民に武器をもたして闘うのと似てマスネ。

「用心棒」は中山道の馬込の宿が舞台で設定は幕末って事になってますネ。
あとその続編とも言える「椿三十郎」は関東地方の藩が舞台と思われますが
いかがでしょう?
あと椿三十郎で隣のクロフジの家を覗く時、塀がちょっと動いちゃうのが気
になります。
393名無シネマさん:2001/04/27(金) 16:01
>>392
タイガー戦車に歩兵で挑むところは確かに騎馬の野武士に竹槍で囲むところ
とにてるよね。
でもまあ、「PR」の根本は「コンバット」を作りたかったってことなんだろう
けどね。
394名無シネマさん:2001/04/27(金) 16:28
SEVEN SAMURAIさま
弟子です。

・「用心棒」の時代設定が幕末であることの根拠を教えてください。(もしかして兎之吉の持ってた銃?)
・同じく「椿三十郎」の舞台が関東であるって・・・あ、八州見回りか。ですよね、ね。
395:2001/04/27(金) 18:26
おっと、いけねー、間違えた、八州回りが出てくるのは「用心棒」だったっけ。
396SEVEN SAMURAI:2001/04/27(金) 20:59
用心棒の時代背景ですが時代考証無視とも言われてますが
あのリボルバー式の銃はやはり開国以降でないとご禁制時には手に入らないでせう。
あのマフラーもきっと同時に手にいれたのでせう。
椿三十郎は用心棒の続編であり馬込の宿からそう遠方でない江戸末期の
関東の藩だと上野前橋藩、高崎藩、川越藩、忍藩
信濃だと松本藩、松代藩、上田藩等が上げられますが
山が見えない、江戸表へ火急の使いを走らせられる藩とすると
関東の譜代の藩と見てますが?原作「日々平安」はどなってるのでせう?
397名無シネマさん:2001/04/28(土) 01:51
なるほど。わかりました。
たとえフィクションであれ、そういう見方をするとまた別の楽しみがあるんでしょうね。
でも、無知な厨房としては、はあはあと頷くのみ。ベンキョーします。
398SEVEN SAMURAI:2001/04/28(土) 06:08
舞台設定ではっきりしてる映画で印象的なのは「天国と地獄」です。
以前横浜に住んでましたが、あの当時の浅間町とはかなり変わってますが
タイムマシンに乗ったような気分になれます。
浅間台の権藤邸は「海上保安庁送信所」にナッテル模様です。
しかし権藤邸からあの位置に見える大学病院はありません。
浅学ながら通ぶってしまいました。
399名無シネマさん:2001/04/28(土) 06:37
でもディープ黄金町は実在するよん
400名無シネマさん:2001/04/28(土) 09:29
「夢のあしあと」というムックに、ロケ地探訪というのが出ています。
権藤邸は実際には南太田駅の近くの高台に建てて、浅間台という
設定にしたと書いてあります。
401名無シネマさん:2001/04/28(土) 13:52
うーん。黒澤映画は好きだけど、黒澤監督はどうかなー。
はじめて見たのは、「生きる」志村喬に惚れた。
それから、「酔いどれ天使」またしても志村喬、最高。
「天国と地獄」「悪い奴ほど・・・」と見たけど、いまいち。
「すばらしき日曜日」見て、改めて、黒澤の実力に感服。
「どですかどん」で、黒沢に失望。わけわからん。
リチャードギアのを見て、黒澤は呆けてると思った。
「まーだだよ」で、映画の評価は監督よりも脚本にあると見た。
402名無シネマさん:2001/04/28(土) 14:13
「天国と地獄」のアヘン窟みたいな描写があったが、当時あんなとこ
あったのですか。
403名無シネマさん:2001/04/28(土) 15:56
>>402
あったと思う、とだけしか私には言えない
404名無シネマさん :2001/04/28(土) 16:16
>>401
あれはリチャードギアのふりをした小泉純一郎だったのです
405名無シネマさん:2001/04/28(土) 17:22
>402
黄金町って設定だけど、あんなところ知らないな。
406SEVEN SAMURAI:2001/04/28(土) 19:19
むかしドヤ街がありました。
今はありません。
407名無シネマさん:2001/04/28(土) 19:42
ドヤ街は今でも別のところにあるけど。
408名無シネマさん:2001/04/29(日) 01:27
おげんきでやんしたか、旦那がた。
おひさしぶりでやんすねぇ。
>>396
SEVEN SAMURAIの旦那。
黒澤監督は「用心棒」で映画の娯楽としての楽しさを
徹底的に追求したかったそうで。えぇ。
「用心棒」の直前の作品は暗いのが多いでやんしょ?
「悪い奴ほどよく眠る」とか「蜘蛛巣城」とかでやんすねぇ。
で、「用心棒」では悪が徹底的にやられるストーリーを考えたんだそうで。
だから細かい時代考証は無視して、面白い娯楽に徹したそうでやんすよ。
銃だけじゃなくて、
当時の宿場の道はあんなに広くはなかったでやんすからねぇ。
409名無シネマさん:2001/04/29(日) 01:37
お前はぶらっくか!
410名無シネマさん:2001/04/29(日) 02:30
 
411なまえをいれてください:2001/04/29(日) 03:16
>>408
暗い「悪い奴ほど」と「蜘蛛巣城」の間に、あの「隠し砦」があるんだけど‥‥。
それに「悪い奴ほど」がああいう内容なのは、黒澤プロ第1回作品として、
巨悪に斬り込む、社会的意義の強い作品にしようという意図があったわけだし。

「用心棒」が、時代考証はさておいても娯楽性重視ってのは、そのとおりだね。
つづく「椿三十郎」の仲代のバンダナもそうだしさ。
412なまえをいれてください:2001/04/29(日) 03:17

ごめん、なにとちくるってるんだ、オレ。
バンダナも「用心棒」だったね。失敬!
413名無シネマさん:2001/04/29(日) 06:13
>408
そこいら辺はみんな大人だから承知した上で、楽しんでいるんだが、
雰囲気読めませんか?
414名無シネマさん:2001/04/29(日) 06:15
>>413さん。まあまあ、お約束ですから。
415名無シネマさん:2001/04/29(日) 09:21
>>411
えぇ、もちろんそれは分かってるでやんすよ、旦那。
「隠し砦の三悪人」はもちろん暗い作品ではないでやんすけど、
「用心棒」の前までの作品の傾向として、ってことでやんす。
「悪い奴ほどよく眠る」も黒澤プロ第1作としていきなり黒字を狙った
娯楽大作じゃー観客に失礼だと思った黒澤監督が社会的に意義のある映画を
ってことで作ったのももちろん分かってるでやんす。
でも「悪い奴」の最後で結局西(三船さん)は殺されるんでやんす。
だから次の「用心棒」では悪が徹底的にやられるストーリーにした、
ということでやんす。
416408:2001/04/29(日) 09:37
>>413
時代考証無視ということを言ったのが気にさわったのでしょうか。
すみませんでした。
もちろん「用心棒」は時代考証云々を考えて見るものではないですが、
前にこの映画の時代考証の話が少し出ていたので408のカキコをしました。
417ZEROES:2001/04/29(日) 12:29
監督のお気に入り。
ペキンパー  『羅生門』
キアロスタミ 『どですかでん』
コッポラ   『悪い奴ほど良く眠る』
ウディ・アレン『羅生門』『乱』
ベルイマン  『羅生門』
タルコフスキー『七人の侍』『蜘蛛巣城』
ジャームッシュ『酔いどれ天使』
418名無シネマさん :2001/04/29(日) 20:21
>>417
字幕で観てんですかね。黒澤映画も吹き替えするのかな。
419名無シネマさん:2001/04/30(月) 01:24
字幕じゃないの?
三船敏郎の独特の声の迫力は吹き替えだと
ちょっと難しいような気がする。

「羅生門」が大人気だな。
「七人の侍」が1人ってのが意外。
あ、「生きる」も入ってない。
他の監督はどんなんが好きなんだろ?
417さん、続きお願いします。
420名無シネマさん:2001/04/30(月) 01:52
スキャンダルが好き・・・
421名無シネマさん:2001/04/30(月) 02:04
キューブリック『羅生門』
スピルバーグ『生きる』
422名無シネマさん:2001/04/30(月) 02:07
>>417
ペキンパーとタルコフスキー逆じゃねえのか、って言いたくなるな。
423名無シネマさん:2001/04/30(月) 02:16
>>421
え、スピルバーグって「生きる」が好きなの?まじ?
意外だ。
424名無シネマさん:2001/04/30(月) 02:23
>>378
つながりって言えば黒沢はジョン・フォードの影響を受けてるね。
「七人の侍」はフォードの「肉弾鬼中隊」の影響を受けてるし、
特にラストはもろパクリだしね。「プライベートライアン」といえば
「五人の斥候兵」の影響もかなりあると思います。
でも一応「プライベートライアン」て原作あるんだけどね。
425名無シネマさん:2001/04/30(月) 02:58
海外では黒沢を批判する声あんまり聞いたことないけど、
実際はどうなんだろ?
426名無シネマさん:2001/04/30(月) 06:33
>>427
当たり前ジャン
黒澤の一番尊敬する監督はジョン・フォード。
本人も回りも認めいている。
元々、七人の侍は、ジョン・フォード西部劇みたいなのを
日本でも撮りたいことで企画されたものだよ。

アンタ以外の、世界中の誰でも知っていることだ。
427名無シネマさん:2001/04/30(月) 06:58
俺知らんかったぞ。悪かったな。
428名無シネマさん:2001/04/30(月) 07:01
>>425
ゴダールとかトリュフォーあたりが批判してた。
429SEVEN SAMURAI:2001/04/30(月) 13:45
用心棒は文句なし黒沢娯楽作品のNO.1です。
最初観た時西部劇「シェーン」を思い出しました。
あのロケ地はどこなんでしょうね?
上州の山並みにも見えるけど?

黒澤映画のいいとこはまずシンプルでわかり易いとこですね。
必要充分な背景、登場人物意外は全て省略してるし。
難解なのが好きな人には難しいンでしょう。
430名無シネマさん:2001/04/30(月) 15:12
>>428
ゴダールとかトリュフォーは何て言ってたの?
作家主義の観点からいくと、黒澤映画は明確な個性があって良さそうだけど。
431名無ツネマさん:2001/04/30(月) 16:06
大島渚とかヌーベルバーグ系の人たちは
立場上アンチ黒澤でいてくれないとね。
432ZEROES:2001/04/30(月) 17:26
監督のお気に入り2。
ルノワール     『七人の侍』
トリュフォー    『生きる』
ホウ・シャオシェン 『生きる』
エドワード・ヤン  『七人の侍』
スパイク・リー   『羅生門』
スコセッシ     『天国と地獄』
433名無シネマさん:2001/04/30(月) 23:38
ふーん、で、ネタ元はなに?>監督のお気に入り
434名無シネマさん:2001/05/01(火) 00:22
>>430
溝口の方がすごい
435名無シネマさん:2001/05/01(火) 00:26
「影武者」長年観ようかどうしようか迷ってるんだけど、黒澤ファンからしたら「影武者」ってどう?
おもしろい?
436名無シネマさん:2001/05/01(火) 00:30
国内での批判といえば、以前ある番組で上岡龍太郎(嫌い)が
黒沢明を批判していたのを覚えている。
何でも黒沢が日本の時代劇をメチャクチャにしたんだと。
ちゃうやろ、ボケ!!
437名無シネマさん:2001/05/01(火) 01:16
>426
424より
378のつながりから言っただけだよ。
文脈読めない奴はこれだからな。
あんた以外ははずれ、俺、知ってたって事よみゃわかるだろ。
それに427じゃねぇよ。
438名無シネマさん:2001/05/01(火) 01:43
>>435
「影武者」はヴィジュアル的には素晴らしいですがストーリーは無いと言っていいでしょう。
私は個人的には大好きですが。一般的には駄作と言われてますね。
>>436
黒澤がそれまでの時代劇を変えたのは事実。上岡の発言は間違いじゃありません。
山城新伍も同様の黒澤批判をしてますね。
旧来の東映時代劇が好きかどうかで見方が大きく変わります。
439名無シネマさん :2001/05/01(火) 03:29
>>436 438さんに同意
その通りで、60年代前半はまだ東映時代劇の全盛で、時代劇の主流だ
った。時代劇100本中50本東映が作っていた時代だ。
ところが、東宝(非主流としとく)で製作された一本の映画によって東映は
けちょんけちょんに叩きのめされる。
東映が信条としていた伝統的な舞踏的立回りを否定するかのような映画。
それが、「椿三十郎」だった。
以後、東映は集団リアリズムに走り、他社は残酷時代劇で気を吐いたが
時代劇は衰退してしまう。
この辺のところはもっと語られても良いね。
上岡や山城の批判は内容がよく分らないが、黒澤の映画がいかに衝撃
的だったかの裏返しのように思う。
本来なら、批判の矛先は製作会社に向かうべき。
440名無シネマさん:2001/05/01(火) 03:39
>>438
どうもです。参考になりました。
とりあえず観るのは保留にしておきます。
441名無シネマさん:2001/05/01(火) 04:19
>>440
観ろよ。3時間どっぷり「影武者」に漬かれ! これぞ黄金週間の醍醐味。
ショーケンとか隆大介とか根津甚八がいいよ。中盤の合戦シーンかっこいいよ。
あの夕陽とか、笛の音とか。 ウ〜、萌える。
最後は仲代と一緒にドザエモンだ! あっ、風雲たけし城のテーマが!
442名無シネマさん:2001/05/01(火) 05:58
>>439
上岡は『椿三十郎』のラストの決闘シーンについて「斬られた仲代から
血が大量に出すぎとちゃうか」みたいな批判をしてたな。
443名無シネマさん:2001/05/01(火) 06:08
>>438
「影武者」が駄作と言われる理由が分からん。
絶対に名作だよ!
むしろ駄作なのは同じ信玄物の「天と地と」のほうだ!
いい所と言ったら、そこそこ迫力のある戦闘シーンくらい。
他の部分は全然駄目。もちろんコムロの音楽も。
444名無シネマさん:2001/05/01(火) 06:14
>>441
大滝さんも良かったね。
「あの大将恐いぞ!アーハッハッハッハッ!」
445名無シネマさん:2001/05/01(火) 06:26
ナンパオのCMも迫力あるぞ。「ナンパオ〜!」
446名無シネマさん:2001/05/01(火) 06:30
「影武者」の場面で好きなのが
信玄(影武者)が武田軍団の前を、馬で疾走する場面が好き。
池辺さんの豪快な音楽の相乗効果もあって、凄くかっこいい。
447名無シネマさん:2001/05/01(火) 08:04
>>446
あのシーンは涙が止まらなかった。
黒澤ならそのシーンはエキストラを死ぬほど並べてと、ワンカットで撮るよね。
それが金がないものだから、同じエキストラで、カットをつないでいるんだもんね。
今ならCG駆使してなんとかなるんだろうけど、ホント、可哀相だと思った。

448SEVEN SAMURAI:2001/05/01(火) 09:36
影武者は勝新太郎のイメージ。
それだけが残念。
449ZEROES:2001/05/01(火) 09:39
>>433さん

ルノワールは、黒澤自身が本人から聞いたとインタヴューで語っています。
『七人の侍』の特に前半が気に入っているそうだ。

トリュフォーは、『トリュフォーそして映画』(蓮實重彦・山田宏一)のインタビュー。
ホウ・シャオシェンの『生きる』は、黒澤との対談で。
エドワード・ヤンは、「カイエ・ジャポン」誌3号のインタビュー。
スパイク・リーの『羅生門』は、いつだったかの来日インタヴュー。
『スクール・デイズ』がオマージュを捧げているのは、割と有名。
スコセッシの『天国と地獄』は、リメイクを企画していたということで。


450ZEROES:2001/05/01(火) 09:47
ついでに、>>417のフォロー。
ペキンパーは、原田眞人氏によるインタヴュー。
裏切りと復讐のドラマを描きつづけたサム氏には、『羅生門』が心に響いたのかな。
キアロスタミは、数年前の東京国際映画祭で配布されたパンフレット。
コッポラは、どこかのインタヴューで、『ゴッドファーザー』の冒頭の結婚式の場面で意識したと語ってました。
ウディ・アレンは、最近の「キネマ旬報」誌のインタヴュー。
『セプテンバー』で、登場人物が『乱』を観たと語るシーンもある。
ベルイマンは著書から。『処女の泉』のカメラワークは影響を受けていますね。
タルコフスキーも著書『映像のポエジア・刻印された時間』から。
ジャームッシュはLDに解説を寄せているほかにも、読んだ記憶が。

一部、記憶不鮮明ですが、ご勘弁を。
451名無しシネマさん:2001/05/01(火) 10:04
ポール・トーマス・アンダーソンの『マグノリア』で、
警官が拳銃をなくしてしまうアイデアは『野良犬』からの影響、
とパンフのインタビューか来日記者会見の記事で読んだような記憶が。
452名無シネマさん:2001/05/01(火) 18:57
ZEROESさん
ご丁寧なレス、ありがとうございます。
あらためて海外の映画作家がいかにクロサワを意識しているかがわかりました。
どうなんでしょう? その影響力たるや、オズ、ミゾグチに比べても圧倒的なように思いますが・・・。(433)
453名無シネマさん:2001/05/01(火) 19:18
北野武が自分の映画の色はデルス・ウザーラの色に似ていると
過去に発言していた事があったが、似てるか?
454名無シネマさん:2001/05/02(水) 00:11
北野ブルーとかいうやつ?
「デルス」の色はもっと渋いでしょ。
むしろ、「乱」とかの色に近いかも。
455名無シネマさん:2001/05/02(水) 02:01
>>443
そんな、「天と地と」と比べるなんて(藁)。
456名無シネマさん:2001/05/02(水) 02:03
モー娘「ピンチランナー」は現代の「七人の侍」だ!
457名無シネマさん:2001/05/02(水) 02:36
黒澤作品は、1作を除いて全て観ました。
それが何と「蜘蛛巣城」!たまたま縁が無かったんですよね。
明日、レンタル店で借りて来ます。
見所や感想を書いて下さい!

原作(マクベス)は読んでます。三船とベルさん(偉そー!)の絡みも楽しみ!
念のため、私は女性です。優しくしてね!
458名無シネマさん:2001/05/02(水) 02:40
三船の表情。
ホントに弓で射られているので、かなりマジで怖がっている。
459名無シネマさん:2001/05/02(水) 03:00
>439・442
「リアル系時代劇」と「東映系時代劇」を巡る同種の発言って、3月まで放映されていたNHK朝の連続ドラマ「オードリー」でも語られていたよ。映画フリークはあまり見ない番組枠と思うが。

リアルな活劇シーンを自社製作の時代劇映画に投入したら、客足は一瞬跳ね上がったけど、残酷シーンを嫌悪する子どもや女性たちの時代劇離れが進んでしまって……というのが、その骨格。半年間続いたドラマ自体の潜在的な伏線にもなっていた。黒沢映画と東映時代劇との関連も、登場人物たちの科白で語られていた。少々、教科書通りの解説だったが。


460名無シネマさん:2001/05/02(水) 03:18
>>442
あの決闘シーンは、やはり血の量が予想よりも多く出すぎたみたいで、
その後、何回か撮り直したらしいが、どうもうまくいかなくて
仕方なく最初のを使ったと三船が生前に言ってた。
461名無シネマさん:2001/05/02(水) 03:21
>>460
フォード・黒澤フリークの赤塚不二夫が
チビ太を使って真似していたよね。
相手はイヤミだったような気がする
462名無シネマさん:2001/05/02(水) 03:32
>>461
ウンナンもコントで真似てた。
仲代役のナンチャン、切られた後「えっ、おれ〜?マジ〜?!」
463名無シネマさん:2001/05/02(水) 03:38
赤塚不二夫は愛猫に菊千代って名前付けたんでしょ。
464名無シネマさん:2001/05/02(水) 03:42
JSAは羅生門のパクリか?
465名無シネマさん:2001/05/02(水) 03:46
>>463 死んじゃったよね。赤塚氏は未だ生きてる。
あんなに不摂生なのにね
466名無シネマさん:2001/05/02(水) 03:55
「どですかでん」に出てくる乞食の親子最高!面白すぎ!
467名無シネマさん:2001/05/02(水) 04:09
三船と仲代のシーン、血がドバーに目がいきがちだけど三船が実に複雑な
殺陣してるんだよね。
座頭市のように左下から右上に斜めに切り上げるんじゃなく、左下から左上
(記憶曖昧)に押し込むように切っている。

多分何書いてるのか伝わらないだろうから?と思う人は見直してくれ。
一応何かにこの殺陣の説明もあったが、それでもよくわからないほど凄い
動きを一瞬で三船はやってる。スローで何回も再生しても結局理解でき
なかった。
468エコ:2001/05/02(水) 04:15
>>466 ユートピアを夢想するシーンが忘れられない。
三谷昇だっけ?うまい脇役だよねー。
469名無シネマさん:2001/05/02(水) 04:31
>>468
夢想シーンの時に流れる武満さんの音楽も感動もの。

470461です:2001/05/02(水) 04:49
>>466 三谷氏だけど。
何を間違ったか数年前、笑っていいとものテレショキに出演。

どですかでんと寸分違わぬ不気味さに、
観客の馬鹿女共は当然引きまくり。
友達紹介の場面でのお約束「え〜〜〜?」が出なかったのが
可哀想でした。合掌
471名無シネマさん:2001/05/02(水) 05:06
三谷昇って「天国と地獄」にも出演してなかった?

472名無シネマさん:2001/05/02(水) 05:57
>>467
公開当時、あの朝日新聞にコマ送りで解説が出ていたんね。
473なまえをいれてください:2001/05/02(水) 12:18

左手で上から柄を握り、そのまま抜いて、切っ先を振り出す。
振り出された刀の峰に右腕を添え、右腕で切っ先を押し上げる。
左手で持った部分を支点にして、上に斬りぬく。
ってことでしょ?
「逆抜き不意打ち斬り」とかって、呼ばれてたと思う。
474:2001/05/02(水) 15:22
マネしましたがな、オレら。ガキのころ。
意外と合理的で「これムッチャ必殺技とちゃうか」とか言ってましたが、実際に本身の重さでやるには相当の腕力が必要でしょうな。
475名無シネマさん:2001/05/02(水) 19:28
しかし、あの抜き方は本当は問題があると思う。
1.左手で刀の刃を下側にするため、180度回転させる
2.刀を抜くために、鯉口を切る(鞘から刀を少し抜き出す動作)
3.左手で刀を抜く
という動作を一瞬のうちに実行するのはなかなか難しい。
2.がなければなんとかなりそうだが。
476名無シネマさん :2001/05/02(水) 20:44
そこに芸があるんでしょうが。
殺陣師と三船。このプロ同士が丁丁発止遣り合った末、出来ると踏んで
やっている。とやかく言っても仕方あるまい。
477名無シネマさん :2001/05/02(水) 21:20
殺陣師と三船は、かなりやり合ったみたいだね。殺陣師がなんぼ工夫
しても三船は、そんなんじゃ俺が先に斬られちまうと言って、何度も
何度も・・。黒澤は、この様子をニコニコ眺めていたそうな。
最終的なタテ(>>473)は、三船が編み出したものなんだよね。
478名無シネマさん:2001/05/02(水) 21:48
久世竜、つったっけあの殺陣師。先駆者だよなー、時代劇を変えちまったんだもの。
撮影や美術にしても、音楽にしても、演技陣はいうまでもなく、クロサワの周囲にはすっごい才能が集まってたんだよなー。
479名無シネマさん:2001/05/03(木) 02:26
ロマン・ポランスキーは黒澤映画に憧れて、
映画監督になりたいと思ったそうだ。

ポランスキーの作品よく知らないけど
黒澤の影響うけてる作品あるかな?
480名無シネマさん:2001/05/03(木) 02:30
「水の中の8月」とかね
481名無シネマさん:2001/05/03(木) 02:34
自由が丘武蔵野館では現在「脚本家 橋本忍 特集」が上映されていまして、
「映画のお題目フォーラム」(nifty:FMVTHEME)の秘蔵品>『幻の湖』ポスター
も張り出されています。

そこで、同館と当「映画のお題目フォーラム」との長年の友好関係もあって、
同館5月中有効券をプレゼントします。

『日本のいちばん長い日』は終了し、『幻の湖』は5/4(金)までですが、
『白い巨塔』『人斬り』『日本沈没』『砂の器』と続きます。
さらに6月に入ってからも『八つ墓村』『首』『愛の陽炎』と名作揃い。

映画史は、まさに橋本忍が作り出していると言ってよいでしょう。

詳しくは
「映画のお題目フォーラム」会議室15番の
「【ぴあより速い】最速!映画館情報」(nifty:FMVTHEME/MES/15)
をご覧ください。


        来訪者激増でカウンター停止中「映画1行批評」ホームページ版
                  http://www.nifty.ne.jp/forum/fmvtheme/
                            も、どうぞよろしく
                「映画のお題目フォーラム」支配人・曽瀬海三
482名無シネマさん:2001/05/03(木) 02:38
>>479
「マクベス」には当然ながら「蜘蛛巣城」の影響があるというのが通説だね。
合戦シーンには「七人の侍」の感じもあるが?
483名無シネマさん:2001/05/03(木) 02:41
>>479
「マクベス」
484名無シネマさん:2001/05/03(木) 03:02
上岡が黒澤を批判したらしいが、島田紳助なんか
自分が映画を監督して天狗になってた時期にTV番組で
「黒澤明にもし会ったら呼び捨てにする」と言ってたぞ。
485名無シネマさん:2001/05/03(木) 04:07
紳助のは冗談だろう。自分が監督をする際に
「この生フィルムは七人の侍になったかも知れないと思うと緊張する」
とも言ってた。いい意見だ。ベネッセのCMを許可するぞ。
486名無シネマさん:2001/05/03(木) 08:26
>442
黒澤は公開直後のインタビューで、
朝日の記者に人間はあんなに血が出るのですかと聞かれて
「あんなに出るわけないよ。あれはサービス」
と答えていて、それが朝日の夕刊に載っています。
上岡がいつブーたれたか知りませんが、みんな娯楽作品ということで、
承知していることを、わざわざ知ったしても低脳を晒すだけでしょう。
487名無シネマさん:2001/05/03(木) 14:05
黒澤はゲイだったってウワサ、根強くあるね。
真偽のほどはわからないけど、彼の映画にそういう匂いってあるのかしら。
その道の専門家の人いたら、教えてくれない?
488名無シネマさん:2001/05/03(木) 14:59
>>487
噂の真相に前、載ってた。
489名無シネマさん:2001/05/03(木) 18:56
専門家じゃないけど(藁)、黒澤作品には師と弟子というテーマが多いね。
「姿三四郎」「赤ひげ」あたりが代表作だけど、そのほかにも若者と中年男のココロの交流なんてのがけっこうある。男が男に惚れるってやつね。
でも、これってすべてのエンターテイメントに共通の普遍的なネタだから、ゲイであるって根拠にはならないかも。
490名無シネマさん:2001/05/03(木) 20:28
女優に手を出さない監督はゲイといわれます。
男優にも手を出さない監督は稚児趣味といわれます。
子役にも手を出さない監督は獣姦野郎といわれます。
馬にも手を出さない監督はインポといわれます。
491名無シネマさん:2001/05/03(木) 20:49
勘兵衛と七郎次はモーホー関係なんじゃないんですか?
492名無シネマさん:2001/05/03(木) 21:22
「噂の真相」には影武者で黒澤が出てる俳優にキスしたりしてその俳優が怒って殺してやるとか言って、ちょっとした騒ぎがあったようだ。
あとピーターとはそういう仲とか書いてあった記憶がある。
493名無シネマさん:2001/05/03(木) 23:15
>>492

じゃあ当然、三船なんかも・・・・・。
いやぁーーー!。そんなん絶対ウソ!。

黒沢監督はノンケで、三船も当然純尻。
494名無シネマさん:2001/05/03(木) 23:27
>>486
5年くらい前に放送され、上岡自ら司会を務めた正月番組の中で批判してたと思う。
その場には山本晋也もいて、上岡の黒沢批判に対して、しぶしぶ同意しとった。
495名無シネマさん:2001/05/03(木) 23:32
土屋嘉男の「クロサワさーん!」読むと、興味深い記述がある。
ゲイの件だけどね、黒沢はトイレで並んでオシッコをしたときに、
土屋に目をつけたらしい・・・
496名無シネマさん:2001/05/03(木) 23:43
助監督時代に谷口千吉と一緒の部屋で
寝てたらしいから、もし黒澤ゲイだったら
なんかあったかもしれんな。
497名無シネマさん:2001/05/03(木) 23:45
私は学生時代「黒沢明研究会」だったんですが、
「デルス」以降の黒沢作品を評価していない奴が多かったし、
私もそう思っている。
 エンタテインメントとしての「完全主義」を意識しすぎたようで
役者などののアドリブ的演技を極端に嫌って、あまりにも「型に
はめる」ことが多かったし、自分のイメージに対しての
「完全主義」であって、それは「映画作家」として「時代とのズレ」を吸収できないところにいってしまったことが、要因だと
思う。
あと、蛇足ながら、息子のクロパンを悪く云うヒトが
スタッフのなかに多かったのも、少しは関係あるかも。
498名無シネマさん:2001/05/03(木) 23:46
>>493
仲代は?ゲイっぽいと思うが。
499名無シネマさん:2001/05/03(木) 23:49
>>497
俺は「乱」までなら評価できる。
「夢」からはちょっと・・・。
500名無シネマさん:2001/05/03(木) 23:51
俺は「夢」からクロサワに入ったタチなんだけど……

あの原発のシーンは美しいだろ!?
501名無シネマさん:2001/05/04(金) 00:00
>俺は「夢」からクロサワに入ったタチなんだけど……

自分も、夢 が黒澤初体験だったんだけど
最初のエピソードの森のシーンのあまりの美しさに
「こんな日本映画もあったんだ・・・」と、
ビックリしました。

>>498
仲代はゲイであっても別に良しです(意味不明)
502名無シネマさん:2001/05/04(金) 00:02
「夢」を見た石ノ森章太郎
「絵コンテに関しては何も言うことはない。素晴らしい。」
じゃあ映画は?
北野武なんか「半分見て、半分寝て、本当に夢見ちゃう」だって。
503名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/04(金) 00:07
好きな映画は「ザ・ロック」「フェイス・オフ」「トップ・ガン」...
といった感じの単純バカなんですが、
こんな私が楽しめる黒澤映画ってあるでしょうか?
504名無シネマさん:2001/05/04(金) 00:09
>503 地獄の警備員
505名無シネマさん:2001/05/04(金) 00:09
>>501
俺も。
桜吹雪のシーンが綺麗で死ぬかと思ったよ。
人に薦めようとは思わんけどね、やっぱ。

しかしまぁ、スタッフロールで
「製作 スチーブン・スピルバーグ」
って出せるのは黒澤だけだろうなぁ・・・
506名無シネマさん:2001/05/04(金) 00:09
スピルバーグなんて本当は「夢」つまんねーと思ってたんだろ〜な。
507名無シネマさん:2001/05/04(金) 00:14
デルス・ウザーラは傑作。話もさることながら
シベリアの雄々しく、壮麗な大自然が素晴らしかった。
世界映画史上に残る作品であり、黒澤作品の中でも
上位に挙げられてしかるべき。

酷評する奴は目が腐っていると断言するぞ。
508名無シネマさん:2001/05/04(金) 00:18
 どですかでんはあの老人がいたから見れた。あの老人かっこよすぎ。
509名無シネマさん:2001/05/04(金) 00:21
>>508
あの老人って誰?
510名無シネマさん:2001/05/04(金) 00:23
511名無シネマさん:2001/05/04(金) 00:25
>>507
デルス一行が、太陽に向かって歩いて行くシーンは
鳥肌が立ったくらい感動した。
512名無シネマさん:2001/05/04(金) 00:41
>>507
私もデルス、好きです。
単独スレッド出来ても良い位だよね〜
513名無シネマさん:2001/05/04(金) 01:09
WOWOWで「どら平太」観ました。一言、これぞ痛快時代劇ってなもんです。
役所広司が際だって上手い。100点満点の出来。

逆に浅野ゆう子はひどかった。台詞回しが終始怯えているような。
品格が無さすぎ。三谷昇の怪優振りは相変わらずでした。
514名無シネマさん:2001/05/04(金) 02:24
>>507
エンディングに流れる歌が素晴らしいよね。
イサク・シュワルツだっけ?作曲した人。
515名無シネマさん:2001/05/04(金) 04:14
516名無シネマさん:2001/05/04(金) 06:30
>>506
桜吹雪?遠山のキンさん?
桃の花じゃなくて?
517名無シネマさん:2001/05/04(金) 14:38
>>515
左端の黒澤さんがタバコすってるやつ、
めちゃめちゃかっこいいと思ったんだけど、俺。

ひゃー!!!今さっき、俺の真横をゴキブリが通ったぁー!!!
518名無シネマさん:2001/05/04(金) 21:01
>>503
自分は、黒澤映画の真髄は単純バカ娯楽だと思ってるのですが、、、

とりあえず 用心棒 椿三十浪 隠し砦の三悪人 辺りから
見てみてはどうでしょうか?。これらを見て、つまらないと思ったら
黒澤映画は合わないかもしれません。
519名無シネマさん:2001/05/04(金) 23:37
「隠し砦〜」ですけど。あくまでも主役が千秋実と藤原鎌足って事もあって
娯楽作というには、隔靴掻痒と突き放したくなるのは俺だけか?あげ
二人が悪いという訳じゃなく、三船さんの豪快な殺陣、活躍を観たかったのね。

上原美佐はとっても綺麗でしたけど。凡庸な台詞回しにも拘わらず
スケールの大きさを感じた。早期引退が残念。
520名無シネマさん:2001/05/04(金) 23:42
上原美佐って検索すると研音事務所の
新人女優にアタルことがあるので注意!
結構、注目してるんだけど(w
521名無シネマさん:2001/05/04(金) 23:47
あのセリフの聞き取りにくさはいかんともしがたいね。彼女と見た時は、
いちいち解説してやらないとわからないっていう感じだった。
初心者に薦めるなら>>518の時代劇もいいけど、「生きる」とか「野良犬」
もいいよな。
522名無シネマさん:2001/05/05(土) 00:08
>>521
野良犬こそが最高傑作って人も少なくないんじゃないか?
いきなりの暑さにやられた野良犬のアップからして、度肝を抜かれたし。

ラストの音楽の使い方も感動的。他の作品でも顕著なように、
黒澤さんの音楽センスは並じゃない。
早坂さんの才能以上に、先ずセンスありき、ですな。
523名無シネマさん:2001/05/05(土) 01:18
>上原美佐はとっても綺麗でしたけど。凡庸な台詞回しにも拘わらず
>スケールの大きさを感じた。早期引退が残念。

ホント、スターウォーズの薬中のお姫様とはえらい違いだ。。
524名無シネマさん:2001/05/05(土) 02:21
>>523
BBCのハード・トークに出演してました、訳注女史。
デヴィ夫人かと思いましたよ
525名無シネマさん:2001/05/05(土) 09:38
「野良犬」ダントツで一番好き。
黒澤映画の面白さ凄さを確認するのに一番適しているよ。

「隠し砦」や「椿三十郎」や「天国と地獄」を面白くないと思った人も
「野良犬」にはさすがに引き込まれるんじゃないかな。
526名無シネマさん:2001/05/05(土) 22:00
>525
同意。
でも、
>「隠し砦」や「椿三十郎」や「天国と地獄」を面白くないと思った人
は「野良犬」もやっぱりダメでしょう。味わいとしても渋めだし。
そういう人は黒澤と相性が悪いってことで、お引きとり願うしかないでしょうね(藁
527名無シネマさん:2001/05/05(土) 23:18
しかし、改めてレスを読み返すと、ほとんどの作品が優秀作として
挙げられてますなぁ。。

因みに、黒澤監督本人が一番好きだったのは「白癖」だったとか、、
・・・曖昧な記憶ですが、、

黒澤映画の中ではあまり評価されてない映画ですね
自分はまだ観ていないので、また今度観てみようと思います。

独り言age
528名無シネマさん:2001/05/05(土) 23:20
「悪い奴ほどよく眠る」好きな人、いない訳ないよね!
加藤武が「これでいいのか!」と絶叫するラストには身震いしたぞ。
著しく毛色が異なるけれど、間違いなく傑作。
社会派映画の最高峰でしょ。
529名無シネマさん:2001/05/05(土) 23:22
>>527 「白痴」だよ、バカ!
君こそハクチ。漢字変換できないんだよな。ハクチって(w
530名無シネマさん:2001/05/05(土) 23:26
>>529

「白痴」(はくへき?)で宜しかったんでしょうか?。

どうも、間違えてすいませんでした。
531名無シネマさん:2001/05/05(土) 23:27
>>529 まあいいじゃないか。
確かに「ハクチ」、変換出来ないね。支障りがあるんだろうな。

「白痴」での原節子と森雅之の演技には、強烈に惹かれた。
ドストエフスキーの原作はまだ読んでないんだけどさ。

ロシア文学繋がりだと、「どん底」も素晴らしい。
ゴーリキーの原作を、あんな風に翻案しちゃう才能は凄い!
東野英次郎のイカケ屋が良かったねえ。
532名無シネマさん:2001/05/06(日) 00:10
白痴(はくち)

監督:黒澤明 原作:ドストエフスキー 脚本:黒澤明/久板栄二郎
出演:原節子/森雅之/三船敏郎/久我美子

・・・・ですね。

自分に罰を与えるため、さらしあげ
533名無シネマさん:2001/05/06(日) 00:31
>>532 感動保証。必見ですよ。
完全版が観たいんですけど、フィルムは残ってないのかなあ
534名無シネマさん:2001/05/06(日) 03:56
フィルムを縦に切れ!!いやっ、斜めでもいい!!とにかく切れ!ボケ!
535名無シネマさん:2001/05/06(日) 03:59
どーもーばんどーえーじでーす
まーだだよーでのぼくのめいえんぎみてくれましたかー
536名無シネマさん:2001/05/06(日) 04:30
「白痴」
封切り当時は完全版ではないがちょっとロングバージョンがあったらしい。
そのフィルムも存在しないのか? 気になる。
537名無しシネマさん:2001/05/06(日) 04:59
「白痴」。
僕もこれが一番好きです。
昔、文芸座で観て感動しました。
何だ、黒澤と僕、感性が一緒じゃないっすか。
538名無シネマさん:2001/05/06(日) 06:52
>>343
わかる。「いきものの記録」の三船はマジすごい。70代か80代の老人にふんしてんだけど明治生れの頑固爺を見事に演じてる。これ見ながらアントニオ猪木のじいちゃんもこんな感じだったのかなー、とか思った。

いきものの記録の話題でないけど日本人なら一度はみとくべきだよ。似たようなテーマの作品にティムオブライエンのがあるけど(これは文学)全然黒沢映画のほうがすごくてびっくりだ。
539名無シネマさん:2001/05/06(日) 07:09
>「いきものの記録」の三船

淀長も誉めてたね。
「珍しく上手かった」だって(笑
540名無シネマさん:2001/05/06(日) 09:14
「白痴」の原節子は美しいね。
最初に出てくるシーン。黒ずくめの衣装、上目づかいの刺すような目線。
小津映画の彼女より何倍もいい!
541名無シネマさん:2001/05/06(日) 11:17
然し明と優って全然似てないね。
542名無シネマさん:2001/05/06(日) 18:52
えっ、血縁関係が?(マジで)
543名無シネマさん:2001/05/06(日) 19:00
あのー、なんかで読んだんだけど黒沢さんってロシア人の血がまじってるって本当ですか?それならあのかっこよさがうなずけるけど。
544名無シネマさん:2001/05/06(日) 20:48
>>541
似てないことはない。
目の大きさと柔らかい表情とか。
545名無シネマさん:2001/05/07(月) 00:30
「乱」のメイキングビデオがみたいが何所にも見つからない。
546名無シネマさん:2001/05/07(月) 00:33
用心棒に出てたのは馬場ですか?
547名無シネマさん:2001/05/07(月) 00:42
>>546
馬場じゃない。羅生門綱五郎。
相撲取りらしい。
548名無シネマさん:2001/05/07(月) 01:22
黒澤さんって背高いね、190位あるのかな?
549名無シネマさん:2001/05/07(月) 01:36
>>545
俺「乱」と「影武者」のメイキングビデオ持ってるよ。
550名無シネマさん:2001/05/07(月) 01:39
www.wgm2000.com/wgm2000-3/WO-0106/WO-0106-AKurosawa05.jpg

黒澤さん惚れるね。マジいい。
551名無シネマさん:2001/05/07(月) 01:39
>>547
プロレスラーじゃないの?
身長は馬場より低い203cmで、力道山が台湾から連れてきたらしい。
552名無シネマさん:2001/05/07(月) 01:43
>>548
黒澤さんの身長は185cmあったそうです。
明治の人なのに大きいね。
553名無シネマさん:2001/05/07(月) 01:48
>>550
それ違うよ!黒澤違い!!
554名無シネマさん:2001/05/07(月) 01:50
>>550
はやりでかい・・・。
惚れるわ・・・。
555名無シネマさん:2001/05/07(月) 02:15
このスレのせいでツタヤのデルスウザーラ全部借りられてたよ〜。
明日また逝く。
556名無シネマさん:2001/05/07(月) 02:42
石ノ森章太郎の「姿三四郎」が読みたかった!
557名無シネマさん:2001/05/07(月) 02:54
俺はずっと羅生門綱五郎=ジャイアント馬場だと思ってた。
世の中にあんな人間がそうそういるとは思えないよ。
558エメエセ:2001/05/07(月) 03:28
羅生門を馬場さんと思い込む人は多く、
モンゴロイドの巨人症に共通してああいう顔になるわけで、
ところで羅生門はプロレス目指したこともあったが、
やはりセンスないのか受け身とれないのか、
結局は映画の端役で終わってしまったのだねえ。
559かんぬき:2001/05/07(月) 03:34
おい!何処行くんでい!そっちは地獄の2丁目だぜ!
560名無シネマさん:2001/05/07(月) 10:24
>>540
「白痴」の原節子はなんとなく999のメーテルを思わせるね。
松本零二はこの映画観てるのかな?
那須妙子はコクトーの「オルフェ」の死神のパクリだという説があったが?
561U-名無しさん:2001/05/07(月) 13:39
ナスターシャ→那須妙子ってセンスはどうよ。
キング→金吾ってセンスはどうよ。
562名無シネマさん:2001/05/07(月) 16:37
シラノ・ド・ベルジュラック→白野弁十郎 (by島田章吾
563名無シネマさん:2001/05/08(火) 00:38
「用心棒」はジェリー藤尾でしょう。
どうしてるんだろ、いま?
伝説の名画「地平線がぎらぎら」って見た人いる?
ビデオでは出てないようだけど・・・。
564名無シネマさん:2001/05/08(火) 01:01
どですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでん
565名無シネマさん:2001/05/08(火) 01:05
「スターウォーズ」でオビワンが悪人の腕を切り落とすシーンは
もろ「用心棒」のパクリだ。
566いかりやチョー介:2001/05/08(火) 01:08
オッスー!鬼なんかやりたくなかったぜ!
567名無シネマさん:2001/05/08(火) 01:30
雷はやってるじゃん
568名無シネマさん:2001/05/08(火) 01:31
どですかでんぶ
569名無シネマさん:2001/05/08(火) 02:52
寺尾聡の魅力ってなんなのだ?さっぱり判らない、薄汚い親父。
570 :2001/05/08(火) 03:21
ネプチューンの原田はプチ三船
571名無シネマさん:2001/05/08(火) 10:25
既出かもしらんが、「ライジング・サン」みてたらのっけから「用心棒」と「隠し砦」
のパロディシーンが出てきて結構笑える。
しかもマカロニ・ウエスタンで実はカラオケの画面だったというオチ。
黒澤ファンは楽しめるぞ。
もっとも本編は日本たたきのアホ映画だが。
572名無シネマさん:2001/05/08(火) 16:50
>>569
よく言ってくれました。
寺尾ってたしかにキャラクターはあるけど、まったくオーラが感じられない。
よくいえば「渋い」が、あまりにも覇気がなさすぎる。
そーいえば、「まあだだよ」の所ジョージにしても、「八月・・・」の婆ちゃんにしても、メインを張るには弱すぎる。
もっとも、いまの日本には映画的な俳優ってあまりいないけどね。
573名無シネマさん:2001/05/08(火) 18:39
>>565
スターウォーズエピソード1って、
ジョージ・ルーカスの黒澤映画へのオマージュ的シーンが随所に観られるよね。
とくに後半は隠し砦の三悪人はモチロンのこと、
蜘蛛巣城、乱、影武者、七人の侍あたりの匂いがプンプンする。
574名無シネマさん:2001/05/08(火) 20:40
>>572
「夢」では、あの覇気の無さが逆に奏効ってかんじで良かったけど。
>映画的な俳優
キワモノだけど、我修院達也(前世ネーム・若人あきら)はかなり素敵だと思う。
奴を使いこなせる監督はいないのか・・
575名無シネマさん:2001/05/09(水) 00:23
ミュージカル「魅惑の巴里」は「羅生門」のパロディらしい。
576名無シネマさん:2001/05/09(水) 00:35
昔、アンゲロプロスが「俺は*****(映画監督)が嫌いなんだが
黒澤さんはどう思う?」と黒澤さんに質問したところ
「俺も嫌いだ。好きになれない」と答えたそうだ。
黒澤さんが嫌いな映画監督って誰だったんだ??
577:2001/05/09(水) 02:09
ゴダール? (あてずっぽう)
578名無シネマさん:2001/05/09(水) 02:12
黒澤清???
579名無シネマさん:2001/05/10(木) 19:50
大島渚???????
580名無シネマさん:2001/05/10(木) 20:51
水野晴男???

581名無シネマさん:2001/05/10(木) 23:41
スピルバーグ???
582案外:2001/05/11(金) 00:11
パゾリーニだったりして
583名無シネマさん:2001/05/11(金) 00:28
黒澤明が選ぶ百本の映画に入ってない映画監督を調べたらわかるかも。
584名無シネマさん:2001/05/11(金) 04:08
たしかタルコフスキーのはずです。
・・・見てたんだけど、なんだ銃声、本編のこさえものより、じっさいに撮影したとき
撃った空砲の音のほうが、ずっとカッコイイじゃん。
あれなら「パトリオット」とかペキンパーのPAN!PAN!PAN!で、リアル。

「乱」の本編じゃ、音効さんのこさえた「ばぎゅーん」「ずきゅんずきゅん」って
いかにもの音で悲しい。

映像は凄いのに、音だけは仮面ライダーなみだな・・・。

ああ。CG映像、つかいまくりたかったろうな。「夢」じゃなく「乱」に。

キューブリックがCG技術の発達まって「AI」つくりそこねたのも判る気がする
586名無シネマさん:2001/05/11(金) 05:30
>>584
黒沢はタルコフスキーの「アンドレイルブリョフ」が好きで、
撮影前に必ず見ていたらしいから、違うでしょ。
ゴダールなら納得できる。
587名無シネマさん:2001/05/11(金) 14:34
エイゼンシュタインを批判していたから彼かもね。
どっちにしても他人の映画の悪口はまず言わない人だったからアンゲロプロス
とよほど気が合ったんだろうね。
588名無シネマさん:2001/05/11(金) 16:16
フェリーニって線はどう?
対極でしょ。アンゲロブロスとも。
589名無シネマさん:2001/05/11(金) 21:56
対極なら、山本普也だべ。
590 :2001/05/11(金) 23:10
>>588
フェリーニは、黒澤&三船を大絶賛しているので
その逆も然りかと思われ
591「乱」は凄い:2001/05/11(金) 23:17
15年も前に退屈しながら観たのがウソのよう。
ともかくワンカットワンシーンがきめまくりの映像。

ワダエミがアカデミーの衣裳賞とったって聞いたとき、「ふーん」て別段感心もしなかったけど、
いま観なおして納得。楓の方のボッティチェルリを引用した淡い色彩や、次男次郎のナチス袖、大殿さまの山ぶき色の筒袖や、
安土桃山ルネッサンスの色彩の再現だわさ。
あと御殿場の真っ黒な火山灰にはえる真っ赤な旗指物とかな。

「グラディエーター」恐るまじ。祖国には「乱」がある!
たしかに世界に誇れる映像だわさ
592名無シネマさん:2001/05/12(土) 00:07
>>586
しかも、黒沢はタルコフスキーと一緒に「七人の侍」のテーマを
歌った間柄だしね。
593名無シネマさん:2001/05/12(土) 00:23
黒澤が最初の「スターウォーズ」を作ってから中々監督をしないG・ルーカスに
「人にばかり映画を作らせていないで、ちょっとはおまえの映画を作れ!」と言ったとか。
だから、エピソード1では久々に監督復帰したのかな。
594名無シネマさん:2001/05/12(土) 02:29
溝口や小津は、黒沢をどう評価していたんだろ?
小津が「姿三四郎」を絶賛したのは知っているんだが。
595名無シネマさん:2001/05/12(土) 06:27
>>591
そう、改めて観ると「乱」は本当に凄い。
「乱」を挟んでいる「影武者」と「夢」はダメだけど。
596名無シネマさん:2001/05/12(土) 07:42
「影武者」は勝新がやっていないのが残念だが、
「夢」は名作だろう。どこがダメなの?
597名無シネマさん:2001/05/12(土) 12:51
>溝口や小津は、黒沢をどう評価していたんだろ?

溝口が「西鶴一代女」をひっさげてベニスに乗り込んだのは、
黒沢のグランプリ受賞にカーッとなったからだと聞いた・・・
598ミー:2001/05/12(土) 14:16
夢は、確かに映像が綺麗だけど、メッセージを「言葉」で
語り過ぎではないかと思う。
599名無シネマさん:2001/05/12(土) 14:29
>594
小津安二郎は黒沢のことをよく可愛がってて、
作品もよく見ていた。「野良犬」を高く評価していた。
ただ、白痴の方は「?」だったらしいけど。

溝口健二の方は詳しくは知らないけど、物まねするぐらい
だから親交はあったんじゃないの。黒沢は溝口の作家性を一番
尊敬してたし。

この手の映画監督との交流は「夢は天才である」(文芸春秋)に
詳しいよ。
600名無シネマさん:2001/05/13(日) 00:11
>>598
「八月の狂詩曲」もそれと同じことが言えるね。
601名無シネマさん:2001/05/13(日) 00:11
四騎の会って、黒澤と木下恵介、小林正樹、市川昆の4人だっけ。
木下恵介という女性の感性を持った監督が黒澤をどう見てたのか、
あるいは逆に栗沢が木下をどう見てたのか、
そっちのほうが知りたいな。
602名無シネマさん:2001/05/13(日) 00:23
『まあだだよ』の最後のセリフは「もういいよ」にすべきだったな。
603名無シネマさん :2001/05/13(日) 00:35
まだ、羅生門しか見たこと無いんだけど次はなにを見ればいいですか?
604名無シネマさん:2001/05/13(日) 00:43
羅生門が良かった→「生きる」にススム
羅生門がダメだった→「椿三十郎」にススム
605名無シネマさん:2001/05/13(日) 00:54
>604
ありがとう。椿三十郎を見てみます。
606名無シネマさん:2001/05/14(月) 11:32
椿三十郎の次は隠し砦の三悪人に進んでね。
607名無シネマさん:2001/05/14(月) 15:03
隠し砦の次はスターウォーズに進んでね。
608名無シネマさん:2001/05/14(月) 15:07
隠し砦は超駄作 つまらん

609名無シネマさん:2001/05/14(月) 23:31
きょう、ひさしぶりにドナルド・リチー教授の「黒澤明評」読んだけど、
贔屓の引き倒しでした。

・・・じつは、自分「7人の侍」だけ、いまだ見てないんだよな。
見て、「なーんだ。こんなものか」と失望するのがイヤで。
610名無シネマさん:2001/05/14(月) 23:33
↑↑どひゃあ(驚
611名無シネマさん:2001/05/15(火) 00:06
>>609
失望して下さい。ツマラン映画だ。
612名無シネマさん:2001/05/15(火) 00:12
↑↑どひゃあ(驚
613名無シネマさん:2001/05/15(火) 00:17
>>613
どひゃあ(驚
614609:2001/05/15(火) 00:20
いや、いいです(笑)

「なにいってるんだ。あんな面白い映画みないなんて!」
「見た方がいい! 見なきゃ損だ。あの傑作」
という答えを期待してたので。

じつは乱と蜘蛛の巣城、椿サーティとガードマン、パライソ&ヘルしか見てないんだよな
615名無シネマさん:2001/05/15(火) 06:05
今日初めて黒沢映画を観ました
全部で5本借りてきました
椿三十郎、七人の侍、野良犬、隠し砦の三悪人
天国と地獄
椿と七人と野良犬の3本を7時間かけて観ました
素晴らしい!!全然古臭さを感じさせずあきることなく
観ることができました
黒沢監督が凄いと言うのは以前から知ってはいたが
食わず嫌いで今まで観てはいませんでした
アホでしたね僕・・・・

616名無シネマさん:2001/05/15(火) 08:18
>>615
その勢いで「生きる」と「赤ひげ」と「用心棒」へGO!
「姿三四郎」もあるでよ
617名無シネマさん:2001/05/15(火) 13:14
>>609
リチーは本では「白痴」や「醜聞」「続姿三四郎」等は貶してるよ。
特に「白痴」はぼろくそだ。
盲目的な黒澤信者というわけじゃないよ。
618名無シネマさん:2001/05/16(水) 01:23
あまり知られていないことだが、レジナルド・ローズは「羅生門」を見て
「十二人の怒れる男」を創作したそうだ。
ルメットは出演者に「羅生門」を見ることを奨め、リー・J・コップは
ハマッテしまい、何度も見に行ったそうだ。
それを偶然、アメリカにいた淀川長治に目撃されている。
619名無シネマさん:2001/05/16(水) 01:50
何故だかは解らないが、カラーになってからユーモアの要素が
無くなったような気がする。
そこがカラー作品をイマイチ好きになれない理由だ。
「用心棒」に「隠し砦」ではカッコイイ役で使った藤田進をダサイ役に
使うセンスが素晴らしい。
それもセルフパロディーじみた同じような役なのだ。(裏切りゴメン)
「七人の侍」の土屋嘉男も女房を奪われるという、同じ役で出ている。
620名無シネマさん:2001/05/16(水) 02:07
三船の「俺は可哀想な奴が大嫌いなんだ」てのもセルフパロディかもね(藁
621名無シネマさん:2001/05/16(水) 02:12
>>619
・・・おお!気が付かなかったよー>藤田進
土屋よっしーカコイイね。今年の年末に
「ガス人間第一号」DVD化っ。チェキチェキチェキーッ!
622名無シネマさん:2001/05/16(水) 02:13
何故白黒にこだわったんですか?
カラーになったのは「どてすかでん」以降だろ
「天国と地獄」あたりの頃は既にカラーの映画が多かったと聞いてますが
何故黒沢映画は白黒なんでしょうね


623     :2001/05/16(水) 03:10
>>622 外出ならごめんな。
天地の場合は、あの「○○○色」を使いたいが為じゃないか?
未だ観てない人はダメダメ。
あの緊迫感だって、白黒映画だからこそ伝わるような気がする。特に後半。
624ちょっとスレずれ:2001/05/16(水) 03:14
>>618
コッブ、最高だね。
「波止場」でのブランドとの殴り合いも良かったね。
準主役を張った「カラマーゾフの兄弟」観た人いますかね。
625名無シネマさん:2001/05/16(水) 10:13
>>622
当時のカラーは発色が悪くて望み通りの色が出せなかったからと聞いてるけど
626名無シネマさん:2001/05/16(水) 10:17
>>74さま
「どですかでん」大好きっ!
小道具のポップな色使いと「おかしくてやがて哀しき」なとこ。
どこかのスレで「黒澤はハリウッドで小津はヨーロッパ的」とあったけど
この映画はとってもフレンチに感じます♪
(実際フランス映画は理屈っぽくて苦手ですが)

カラーになったのがこの作品からというレスがあったから
色使いなどはかなり意識して作ったのかもしれないけど。

「羅生門」や「7人の侍」などがお好きな人には
異端な作品なのでしょうが、
2組の夫婦とホームレス親子とどですかでんな少年。
あ、奥さんに逃げられたひとり暮しの男性もいましたね。
すごく人間が描けていると感じました。
黒澤ファンとしてでなく、映画が好きな者として心に深く残る映画です。
627なまえをいれてください:2001/05/16(水) 10:29
「静かなる日曜日」が最高。
628名無シネマさん:2001/05/16(水) 12:48
カラーといえば
晩年の作品は映像が綺麗だよね
作品は退屈なのもあるが
629名無シネマさん:2001/05/16(水) 14:44
やっぱ若い人達にはモノクロというだけで抵抗があるのかな。
晩年のカラー作品だけ見て黒澤を判断してる人も多い気がする。

>>625
黒澤監督はモノクロでの撮影でも衣装やセット等の色にこだわってたらしいね。
最近のCG技術で色を再現してカラー化できないのかな?ちょっと見てみたい気がする。

>>627
??「静かなる決闘」+「素晴らしき日曜日」??
630名無シネマさん:2001/05/16(水) 23:36
あの色彩感覚は、世界に誇ってヨシ!!

カラー、悪くないよ
631名無シネマさん:2001/05/16(水) 23:46
>>特に「白痴」はぼろくそだ。

リチーは松竹がフィルムズタズタにしたの知ってて書いてるの?
もしノーカットバージョンがあれば絶対凄い映画のはず、って思うんだが、、、
632名無シネマさん:2001/05/16(水) 23:52
「酔いどれ三四郎」が最高。
「野良ひげ」が最高。
「どん底の七人」が最高。
「素晴らしき醜聞」が最高。
633632!:2001/05/17(木) 00:03
お前馬鹿?面白くもなんともない。
つまんねえ野郎だな。消えろ!
634名無シネマさん:2001/05/17(木) 00:06
>>632
おれ、わらてしもた・・・。
>>633
いや、2ちゃんなんだからさ。固すぎ(藁
635名無シネマさん:2001/05/17(木) 00:13
「虎の尾を踏む赤ひげ」とかあるね。
「どん底と地獄」とか。
636名無シネマさん:2001/05/17(木) 01:27
>>622
白黒のほうが、パンフォーカス撮影しやすいからだよ。
637名無シネマさん:2001/05/17(木) 01:37
黒澤映画でよく使用されているマルチ・カメラ方式って黒澤が考えたの?
638マルチ・カメラは黒澤?:2001/05/17(木) 01:48
へえ、知らなかった。

たしか昔のカメラは故障が多いから、「天国と地獄」の例の一発撮りの
特急シーンのため、複数台もちこんだのが、黒澤にとって最初とはきいたことある。
・・・車掌室の撮影カメラは案の定、故障したそうだ
639なまえをいれてください:2001/05/17(木) 02:10
↑もっと前、「七人の侍」でも使ってるよ。
 「七人−」の山塞の火事の撮影で、一発撮りなんでカメラをパラで回したら、
 思わぬ効果が出て面白かったんで、その後は常用するようになった、
 と黒沢自身が言ってたような・・・
640名無シネマさん:2001/05/17(木) 02:11
だな(笑)

考えて見れば、7人の侍があった
641名無シネマさん:2001/05/17(木) 12:24
>>631
当然カットされたことも知っているよ。
日本のアホな評論家と違って外人の批評家はレベル高いよ。
日本語ペラペラだし自分でも映画とってるはずだよ。
個人的には「白痴」は大好きだし傑作だと思っているけど、リチーの指摘は
鋭いし頷けるね。
彼の持論では「白痴」は失敗作だがあの映画を作ったからこそ「生きる」のような
傑作が作り得たのだ、という結論はなるほどと思ったね。
642喜右衛門:2001/05/18(金) 00:37
 昔は「七人の侍」とか「椿三十郎」「赤ひげ」「野良犬」なんかが好きだったんですが、
最近は「一番美しく」が黒沢の美点、ものの考え方がはっきり出ている作品では
ないかと思うようになりました。矢口陽子さん(奥さん)と結婚したのもこの作品が
あったればこそだろうし。戦意昂揚映画ですら黒澤が撮れば、こうなるという日本人の原点
似たいなものを感じさせてくれる映画でした。
643名無シネマさん:2001/05/18(金) 02:57
「乱」って、日仏合作で、どちらも譲り合って積極的にプッシュしなかったから
アカデミー監督賞のがしたって本当?
644名無シネマさん:2001/05/18(金) 09:29
最近出た黒沢のマンガ、買う価値があるでしょうか?
645名無シネマさん:2001/05/18(金) 12:57
>>644
漫画としても面白いし黒澤の否定的なこともしっかり描いてて読み応えあるよ。
特に未だに謎とされている「トラトラトラ」の降板事件の顛末が(脚色されているとはいえ)
描いてあって面白かった。
646なまえをいれてください:2001/05/18(金) 13:10
このスレで聞くのもどうかなと思うけど、
『椿三十郎』の時代の識字率ってどのくらいだったんでしょうね。
みんなが高札を読む場面があるけど、あんなにみんな読めたのかな。
もちろん、時代考証がどうのって言うつもりは無くて、単純に知りたいだけですので、
どなたか、ご教示くだされば幸いです。
(落語とかだと、読める人が来るまで高札の前で待ってる、なんて描写もありますよね)
647名無シネマさん:2001/05/18(金) 15:04
>>642
でも志村の戦意昂揚金切り声大演説は萎えたな。
648名無シネマさん:2001/05/18(金) 18:42
5/22はクライテリオン版「隠し砦の三悪人」のDVD発売日だよ。
黒澤作品としては初のスクイーズ収録。
東宝からの発売を待ってらんない人、注文急げっ!
649名無シネマさん :2001/05/18(金) 20:50
>>648
情報サンキュ。
やっと出るんですね。すぐ注文しよ。
650名無シネマさん:2001/05/19(土) 02:00
あ、オレも。
651名無シネマさん:2001/05/19(土) 12:55
>>646
農村部はさておき(ある本に明治生まれの祖母が文盲だったと言う話しがあった)、
都市部や城下町の武士や町人はほとんど字が読めたはず。
特に商人は読み書き算盤ができなねれば生活できなかったから。
ただし単純労働者は文盲の人もかなり多かったでしょう。
どちらにしろ今にいたるまで、おそらく世界最高の識字率なのは間違いない。
652名無シネマさん:2001/05/19(土) 23:41
黒澤→三船、志村、仲代あたりは定説だが、忘れてならないのが山田五十鈴。
「蜘蛛巣城」「どん底」もいいけど、「用心棒」の女郎屋のおかみ。中年の
悪女をあんなにチャーミングに演じられるなんて、すっげえ女優だと思う。
653名無シネマさん:2001/05/20(日) 00:55
『影武者』の隆信長はカッコイイね!

「アーメン!」
654名無シネマさん:2001/05/20(日) 01:05
>>653
コッポラが隆の演技を絶賛してた。
655名無シネマさん:2001/05/20(日) 01:10
スピルバーグの「メモリーズ・オブ・ゲイシャ」には隆大介だけ
出演することが、既に決まっている。
656名無シネマさん:2001/05/20(日) 03:28
「三十郎」の椿はちゃんと色が見えたよ。
657名無シネマさん:2001/05/20(日) 04:03
黒沢の書いた脚本で『喋る』があるそうなんだが・・・。
このタイトルなんか笑える。
658用心棒の・・・:2001/05/20(日) 06:48
ラストの殺陣の後、用心棒がやくざの手下だった百姓のせがれを諫めるシーンで・・・
「子供が刃物を持つんじゃねぇっ!」の後の、
「******した方が良くねぇか」
なんて言ってるんでしょうか?
スゲー良いシーンなのにセリフが聞き取れなくて・・
どなたかご存じないでしょうか?
659名無シネマさん:2001/05/20(日) 07:10
「水粥すすっても長生きしたほうが良かねえか」だったと思うけど。
660もっこす:2001/05/20(日) 11:17
黒沢明監督の作品に共通する視点は、常に下から見ると言う点ですね。庶民の視点というか、虐げられた者の目で見た物語だという点です。特に、初期の作品群にはその傾向が顕著ですね。このスレッドではまだ題名が出てきていませんが「我が青春に悔い無し」という作品があります。「いきものの記録」とか「どですかでん」などと同系統ににあります。戦前に思想犯として抑圧されたある一家がそれを耐えきって、戦後の新時代をむかえる、と。黒沢監督自身の体験も反映しているみたいです。戦前は、無産新聞の配布者をしていたそうですから。
661名無シネマさん:2001/05/20(日) 12:05
黒澤優とならSEXしてもいい
662ZEROES:2001/05/20(日) 14:47
どなたか、新橋演舞場の「蜘蛛巣城」観に行かれる方はいますか?
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/mar/o20010319_100.htm
663なまえをいれてください:2001/05/20(日) 14:59
>>658-659
冒頭のセリフと対応してるんで、あれが聞き取れないと辛いですね。
664名無シネマさん:2001/05/20(日) 18:25
>>659
ありがとう〜〜〜
CritelionDVD版で何回聞いてもわからなかったよ・・
665名無シネマさん:2001/05/21(月) 16:46
>>664
いえいえ。でも正確かどうか、ただそんなふうに聞こえたというだけで。
ちなみに広辞苑でひいても「水粥」という言葉は見あたりませんでした。
水のような粥ということで、そういう言い方があるのかもしれませんが
自信ありません。
だれか、シナリオあたってくれる人、いません? (659
666名無シネマさん:2001/05/22(火) 00:01
ゲイシャアゲ
667名無シネマさん:2001/05/22(火) 03:29
>>660
むしろ逆なのでは?
黒澤映画の描く庶民というのは多くは弱者であり、それを武士あるいは
医者といった特権的立場の者が庇護し、救済するという図式になってい
るような気がします。(もちろん、全作品がそうとは思いませんが)
視点ということであれば、これはもう明らかに「上から」のものであり、
今村晶平や川島雄三あたりと比べれば歴然としています。
このあたりの分析は佐藤忠夫が丁寧にやっていて、昔読んだとき「なる
ほどなー」と感心したおぼえがあります。
668名無シネマさん:2001/05/22(火) 09:38
「隠し砦の三悪人」のDVD
発送したってAmazon.comからメールきた
楽しみ〜
669名無シネマさん:2001/05/22(火) 10:05
>>665
「水粥」で間違いありません。(全集第五巻より)
670:2001/05/22(火) 19:40
さんきう。(665
671名無シネマさん:2001/05/22(火) 21:55
>>668
自分は「CE3K」と一緒に注文したので届くのが来月になると思われ…。(泪)
672名無シネマさん:2001/05/22(火) 22:47
CE3K・・・
673名無シネマさん:2001/05/22(火) 22:48
全角でCE3Kと書くくらいなら、「未知との遭遇」と書いた方が良いと思われ‥‥
674名無シネマさん:2001/05/22(火) 23:00
「我が青春に悔いなし」
GHQ監視下で時代劇が撮れなかった頃の作品。
主題がストレートに伝わってくるような不思議な迫力のある映画で
テレビ放映を最後までみてしまった。
原節子もエキセン演技で小津映画より生き生きしていた。
675名無シネマさん:2001/05/23(水) 10:10
>>667
同意。
クロサワの映画は強者の映画だと思う。それはクロサワ自身が自らを男らしい男、リーダーであり、カリスマであると自己認識していたからでは。
晩年の「乱」「まあだだよ」などは、そうした強者の黄昏を描いたものだ。
その意味では、最後まで自身の美学を貫いたといえるかもしれない。
676名無シネマさん:2001/05/24(木) 00:26
ゆえに、男色のウワサがたえない。
677668:2001/05/24(木) 06:54
速いもう届いちゃった<「隠し砦の三悪人」のDVD
早速見よーっと
678名無シネマさん:2001/05/24(木) 23:26
いいなー。
やっぱDVDのデッキ買うしかねえか。
PS2も持ってねえし。
679名無シネマさん:2001/05/25(金) 01:08
>>677
Region1ですか?>Criterion版
680名無シネマさん:2001/05/25(金) 04:14
久しぶりに「七人の侍」を観たよ。
やっぱおもしろいね。俺は野武士に焼かれた家のそばの川で
菊千代が赤ん坊を抱きしめて「これは俺だーーっ」号泣するシ
ーンが好きだよ。ああいうところが黒澤の脚本のうまいところだ
よね。
681名無シネマさん:2001/05/25(金) 05:57
どうかなぁ「これは俺だっ!」
俺は分かり易すぎるセリフで失笑してしまったけど。
わざわざ菊千代に言わせずに、
勘兵衛たちが暗黙のうちに察するってしとけばいいのに。
682名無シネマさん:2001/05/25(金) 06:49
   ┌───────┐
    | 黒澤優に   |
    | 叱られたい! |
   └──┬────┘
  Λ_Λ  ‖
  ( ・∀・)‖
  (   //つ
  (__Y__)
683名無シネマさん:2001/05/25(金) 06:52
>>679
そうですよ アメリカ在住なんでOK<Region1
日本版DVDも買いたいんでPS2の日本版欲しいです
684名無シネマさん:2001/05/25(金) 07:01
http://www.fantasium.com/main.asp
ここで買えるヨ〜
685名無シネマさん:2001/05/25(金) 08:54
>>683
アリガト
いや、俺は初期型PS2なんだけど、最初にカーソルキー押すのが面倒(wなので
Region2のほうがやっぱ嬉しかったり。
686名無シネマさん:2001/05/26(土) 00:10
今の日本映画界に黒澤の後継者って言える監督いるかな?
687名無シネマさん:2001/05/26(土) 01:59
北野武? 違うなー。
688名無しシネマさん:2001/05/26(土) 03:29
井筒監督が黒澤映画を批判していたが、ろくな映画撮ってないくせに
文句ばっかり言ってんじゃねえよ、ボケ
689名無シネマさん:2001/05/26(土) 03:32
>>686
宮崎駿・・・も違うな。
外国にはいるんだけどね。ルーカスやコッポラなんかがそうでしょ。


690名無シネマさん:2001/05/26(土) 03:38
井筒って下らないバラエティ番組に出てる時点で終わっている。
大島渚みたい・・・。
691名無シネマさん:2001/05/26(土) 03:45
以前、黒澤が「スターウォーズ」を批判していたよ。
「スターウォーズ」のせいでアメリカ映画は駄目になったんだって。
692名無シネマさん:2001/05/26(土) 04:13
ほう
693名無シネマさん:2001/05/26(土) 04:49
>>691
それ以前のニューシネマには好意的だったの?
694黒澤の後継者なら:2001/05/26(土) 04:57
あたりまえに、作りたいアクションをつくる。
それもチンケなヤクザのモデルガンアクションじゃなく大規模合戦劇なら、
宮崎駿でしょう。

邦画の環境事態が、制約が多すぎて、もはやアニメのなかにしか自由な創作環境
ないんじゃないかな。

ま、文字通りの「絵物語」、ということで
695名無シネマさん:2001/05/26(土) 05:22
ま、異論はあるだろうけど、一般人にもし後継者は?
って聞いたら北野と宮崎の名前があがるんだろうな。
でも、まあ候補者がいるだけ、まだ邦画界もいいじゃん、ってことで。
696名無シネマさん:2001/05/26(土) 07:47
北野なんて道楽で作っているだけじゃないか。
オタクと批評家受けだけ狙って、観客動員しなくて
いい条件なら何でも作れるさ。


697名無シネマさん:2001/05/26(土) 08:41
タケシほど観客動員を気にしてる邦画の監督もいないっつーの。
698名無シネマさん:2001/05/26(土) 09:52
別に後継者なんていなくても良いと思う。
でもリスペクトを公言する監督って若手にはいないよね。
当たり前すぎて口に出さないだけか。
699名無シネマさん:2001/05/26(土) 23:34
>>691
「今のアメリカ映画は変に気味の悪い映画が多すぎる。
鬼面人を驚くかすようなものばかりだ」と黒澤言ってたね。
でも「スターウォーズ」は好きだったと思うよ。愛弟子の作品だし。
700名無シネマさん:2001/05/27(日) 04:40
>>576-592
あまりに亀レスだが、ビリー・ワイルダーではないかと思う。
ちなみに皆さんの推理された監督は、黒澤は「100本の映画」中で
各々次の作品が好きだといってる。

ゴダール「勝手にしやがれ」
大島渚「戦場のメリークリスマス」
スピルバーグは挙げてない
パゾリーニも挙げてない
タルコフスキー「惑星ソラリス」
エイゼンシュタイン「イワン雷帝/一部、二部」
フェリーニ「道」
701名無シネマさん:2001/05/27(日) 07:52
>>697
で、タケシの映画は歴代観客動員数の何位に入ったわけ?
黒澤の映画に勝ったのがあるのか?
702なまえをいれてください:2001/05/27(日) 12:39
>>683-685
PS2の解像度ってどんなもん?
703名無シネマさん:2001/05/27(日) 19:54
>>700
黒澤の嫌いな監督?>B・ワイルダー
うーん、わからん。そーなのか?
なんか根拠あるの?
704名無シネマさん:2001/05/28(月) 01:05
G・ミラーが『マッドマックス2』を撮る時に
この映画を参考にしろと、M・ギブソンに薦めたのが、
黒澤の『用心棒』だそうだ。
705名無シネマさん:2001/05/28(月) 02:19
>>703
うんにゃ。なんも根拠なし。
ただ好きな作品100に入ってなかったということ。
ワイルダーの(スピルバーグにも通じるけど)いかにも見せ方のうまい
つくりものっぽい造りこみ方(うまくいえない)って
かえって黒澤にはわざとらしく感じられて彼のハナにつきそうな気がして。

私個人はワイルダーはワイルダーで好きなんだけど。
706名無シネマさん:2001/05/28(月) 03:00
でも、昔、アカデミー授賞式で黒澤はワイルダーと一緒に
作品賞プレゼンターを務めてたよ。
707鷹津武時:2001/05/28(月) 03:36
「影武者」や「乱」よりも「蜘蛛巣城」のほうが絶対凄い!
708名無シネマさん:2001/05/28(月) 04:04
監督のお気に入り

ヒューストン『影武者』
ルーカス  『隠し砦の三悪人』
ミリアス  『七人の侍』
709なまえをいれてください:2001/05/28(月) 04:14
遅レスだけど、>>651さん
武士や商人についてはそのとおりだと思うんですけど、やっぱり、一般町人がどれだけ読めたかは疑問です。
ちょっと調べたんですけど、分かりませんでしたが・・・。
いずれにしろ、レス。ありがとうございます。

で、話変わって。
『隠し砦の三悪人』の終盤、雪姫のセリフ「犬死には無用! ○○○○ければ、つづけ!」って、
正確にはなんて言ってるんでしょうか?
昔のクライテリオン盤LDしか持っておらず、それではまったく聞き取れませんでしたので、
DVDも出ましたし、どなたかご教示頂ければ幸いです。
710名無シネマさん:2001/05/28(月) 06:30
>>709
字幕は "Don't Die in Vain! If You wish, follow us!"
これを参考にしても聞き取れなかった
711なまえをいれてください:2001/05/28(月) 14:59
>>710
新規字幕ですね。前述したLDでは、「犬死」を「Dog's Death」って訳してました。うーむ・・・
712名無シネマさん:2001/05/29(火) 00:46
裏切りごめん!
713スピルバーグ:2001/05/29(火) 03:32
黒澤明は現代のシェークスピアだ
714名無シネマさん:2001/05/30(水) 09:09
>>709
「犬死無用! 志(ココロザシ)あらば続け!」
715名無シネマさん:2001/05/30(水) 10:32
>714
それを踏まえてもう一回みているだす
716名無シネマさん:2001/05/30(水) 10:42
>>705
>黒澤にはわざとらしく感じられて
黒沢映画も結構おんなじこと言われてるんじゃない?

「生きる」なんかビリー・ワイルダー的な気もするけど
主人公が最初から死んでるとこなんか「サンセット大通り」だし
黒沢は脚本家として参考にしてると思うけどなあ<ビリー・ワイルダー
717名無シネマさん:2001/05/30(水) 10:54
何となくペキンパーの映画嫌ってるような気がするんだけどどうよ?
ペキンパーが大の黒澤ファンなのに黒澤がペキンパーの事語ってんの見た事ない。
ルーカスとかスコセッシとか他の黒澤ファンの事は我が子のように語ってるのに。
718名無シネマさん:2001/05/30(水) 21:44
>>717
いやー、それはないんじゃない?
黒澤とペキンパー、相性よさそうだ。どっちも「男」が売りだしね。
(ちなみにペキンパーのスローモーションのアクションって黒澤の「七人」が源流?)

もしかしたら(こっちも何となくだけど)、ブニュエルって線はない。
ブニュも別の意味で男っぽい監督だけど、あの背徳と退廃、モラリストの黒澤には許せないとか。
719名無シネマさん:2001/05/30(水) 23:50
>>718
黒澤が選んだ百本の映画に『アンダルシアの犬』が入ってるYO。
72022イコール4:2001/05/30(水) 23:59
『どですかでん』が一番良い。特に乞食の妄想シーンと乞食の子供が死ぬ所。
そのシーンはぶったまげる。
721名無シネマさん:2001/05/31(木) 01:01
「どですかでん」は何といっても六ちゃんが走るシーンが最高!
ど、で、す、か、でん ど、で、す、か、でん
どですかでん どですかでん どですかでん
どですかでんどですかでんどですかでんどですかでん
どですかでんどでどでどでどですかでんどですかでん
722若尾好き:2001/05/31(木) 01:05
>>720

「どですかでん」は確かに良い映画だね。
おれも黒澤では一番かな。
でも興行成績は悪かったらしいね、どうでもいいことだけど。
723名無シネマさん:2001/05/31(木) 02:35
>>719
そっか、違ったか。じゃ、だれよ。気になる。
724黒澤の嫌いな監督:2001/05/31(木) 04:01
アンジェイ・ワイダでは?


725名無シネマさん:2001/05/31(木) 04:44
セルジオ・レオーネであることは間違いない
726負古:2001/05/31(木) 05:32
勝新であることは間違いない
727名無シネマさん:2001/05/31(木) 06:05
三船であることは間違いない。>五十万人の遺産
728名無シネマさん:2001/05/31(木) 17:40
>>727
脚本は菊島隆三ね。この映画、たしか黒澤が協力してんじゃない。(未確認)
ちなみに、勝新って監督としてもサエてたね。「顔役」とか。
729名無シネマさん:2001/05/31(木) 23:06
>>724
黒澤は百本の映画にワイダ入れてないから可能性あるかも。
730名無しさん:2001/06/01(金) 00:57
私もワイダは好きじゃない、と言うより肌に合わない。
代表作の「灰とダイヤモンド」、まるで面白くなかったのね。

チブルスキー扮する主人公の決め台詞はカッコ良かった。
何故サングラスを掛けているのか、とヒロインに問われて、
「我が祖国に対する、報われぬ愛の記念さ」、素晴らしい。でもその場面だけ。
(間違い、勘違いあればスマソ)

「鉄の男」も緊張感が有るようで無いようで、今ひとつでした。
以来、興味が湧かず「地下水道」「大理石の男」も観てません。
見所を語れる方、お暇なら教えて下さい。
反体制映画なら「わが青春に悔いなし」の方が断然素晴らしいと思う私に。

最後にとっておきの発見。
チブルスキーは小林よしのりに瓜二つです(w
731名無シネマさん:2001/06/01(金) 01:55
>730
「灰」のラストのゴミの中でのたちまわって死ぬところとか、
自分の父をそうと知らず暗殺する花火とか(ヒチコックの十年以上前だよ)、
あと逆さ吊りの聖像のある廃墟の教会のラブ・シーンとか名場面だらけよ。
第一あの時代にああいう尖がった映画が撮れた事自体すごい才能だと思うよ。
イタリアのネオ・リアリズモとほとんど同時でしょ?
黒澤でいえば「野良犬」あたりの時代だからなあ。
とワイダのことはスレ違いだが、たしか黒澤とオムニバス映画を撮る計画
があったはず。
実際に仲も良かったと思うけどね。
732名無シネマさん:2001/06/01(金) 02:33
黒澤にとって世界映画史上最高の名作は
サタジット・レイの「大地のうた」なんだって。
「大地のうた」ってそんなにいいの?
733名無シネマさん:2001/06/01(金) 04:09
それほどの傑作かなあ?
たしかに良い映画ではあるが世界最高とまでは思えんのだが。
それにベスト1と言ったことはないんじゃないの?
少なくとも溝口やタルコフスキーのほうが上とおもってたんでは?
731さんはどこでその話読んだの?
734名無シネマさん:2001/06/01(金) 04:55
ベネチア映画祭でグランプリ確実だった「蜘蛛巣城」が
レイの「大河のうた」に負けた時、黒澤さん「負けてあたりまえ。
あの作品にはかなわない」と言ってたらしいから
すごくサタジット・レイの映画を認めていたんだね。
735名無シネマさん:2001/06/01(金) 08:07
>チブルスキーは小林よしのりに瓜二つです
んなことはない。
736名無シネマさん:2001/06/01(金) 08:24
ポーランドのジミー・ディーンだからね。
若くして死んだところも似てるなディーンと。
737大和:2001/06/01(金) 11:38
とりあえずあの顔からどうして
あんなかわいい黒澤優が産まれるんだ?
738名無シネマさん:2001/06/01(金) 13:16
「大地のうた」は大傑作だよ。
あのシナリオ、特にラストがドキッとするよね。
どんなミステリーも敵わない驚きと余韻がある。
「灰とダイヤモンド」も素晴らしい。
あの切なすぎるラブシーンは「我が青春に悔いなし」に通じるものがある。
黒沢が嫌いだったのは、ヒッチコックじゃないかい?
739名無シネマさん:2001/06/01(金) 14:21
ほう、ヒッチコックとな。ちょっとドキッとした。
うーん、当たりかも。
740名無シネマさん:2001/06/01(金) 17:57
>>738
「黒沢明が選んだ100本の映画」に『鳥』が入ってます。
741名無シネマさん:2001/06/01(金) 20:05
今までに却下された「黒澤の嫌いであろう監督」を挙げてくれ。
レス全部チェックできん・・・。
そしたら俺が当ててやる。
742名無シネマさん:2001/06/01(金) 23:25
鈴木清順は違うだろーな。
先日、BSでやってた「けんかえれじい」を見たが、群闘のシーン、
もろ「用心棒」のパクリ。(でも、いい映画だったなー
だいいち、アンゲロブロスが清順映画を見ているかどーか・・・(ワラ
743  :2001/06/01(金) 23:44
嫌いな監督=マイケル・チミノに一票
俺は違うぞ
744名無シネマさん:2001/06/02(土) 01:21
やっぱりワイダじゃないの?
745名無シネマさん:2001/06/02(土) 01:27
>>744
ワイダの代表作「灰とダイヤモンド」を100本の映画に入れてないしね。
746名無しシネマさん:2001/06/02(土) 03:40
古本屋で「淀川長治追悼特集ムック」(河出書房新社)を買って来ました。
しかし、文中にムカついた部分を発見しちゃって。

「黒澤とかフェリーニ、これは一流の下ですよ。(中略)
 一流の下、むしろ一流のCと言ってもいいと思うんですけれど、
 間違っても一流のAじゃない」 by 蓮實重彦

私は長部日出雄、淀長さんのように愛情溢れる映画論が好きなんで、
これまで蓮実氏は直感から敬遠していたのですが、図らずも遭遇。
案の定予感的中、不快指数100%でした。

他にも木下恵介を二流の上と評してみたりと、目に余る傍若無人ぶり。
一見ストイック、実は単なる映画不感症人間と断定せざるを得ませんでした。
蓮實理論肯定派の方、反論があればどうぞ。
747名無シネマさん:2001/06/02(土) 23:04
蓮見理論肯定派?
そんなやついないと思うが?
あいつは映画界ではおすぎと並ぶ嫌われ者。
本も全然売れてないらしいしね。
748名無シネマさん:2001/06/03(日) 02:37
蓮見って、あれどういう人?
以前、図書館で一冊借りてきたことがあったけど、ラオール・ウォルッシュ
あたりを妙に持ち上げてみたり・・・。本人が好きなんだろうから、それは
どうでもいいが、やたら文章が晦渋で、論のための論って感じで。気持ち悪
くって半分も読まずに返した。なんなんだろう、あれ。
749名無シネマさん:2001/06/03(日) 02:42
>>748
政治力で東大総長にまでなりあがった。
蓮見なんぞどうでもいいや、死ねばだれも思い出さんよ。
750名無しシネマさん:2001/06/03(日) 03:01
硬質な文体から、勝手に色男だと思いこんでましたがハズレ。
わらじみたいなノペーリ顔&薄い頭頂部に逆萌えでした。
ゲゲゲの鬼太郎のネズミ男みたいね
751名無シネマさん:2001/06/03(日) 04:23
「影武者」を降板させられた勝新の代役として、
当初、仲代達矢以外に原田芳雄と緒形拳も候補に入ってたそうだ。
752名無シネマさん:2001/06/03(日) 05:48
緒方拳は結構いいかもね…。
ただ影武者の時は嵌っても信玄本人の時の風格が無理か?
仲代の信玄って(評判良くないけど)逆に信玄本人の時は風格があるよね?
影武者のときは野卑さが全然出てないけど。
そう考えると三船ってホントに偉大な役者だよねえ。
何せ「羅生門」の盗賊も「蜘蛛巣城」の武将も両方ピタっと演じてみせる
もんなあ。
ホントは「影武者」って三船のために書かれたシナリオって気がしないか?
絵コンテでは勝新だけど、勝新もどっちかっていうと信玄本人より影武者
タイプでしょ?
三船こそ両方をパーフェクトに演じ分けられる稀有な役者だったんじゃないの?
753名無シネマさん:2001/06/03(日) 07:00
蓮実ってさー、映画作家に対してAとかCとか二流とか、呼ぶの好きだよね。
さすが偏差値教育の頂点に立つ大学の総長だわ。
ま、ヌーベルバーグの「○○監督の最高の作品も○○監督の最低の
作品に劣る」とかいう作家主義からきてんのかもしれないけどさー、
権威主義とかヒエラルキー主義がほんと鼻につく。
それで山中とかを超一流っていってんだろ。
山中は確かに面白いが、三本しか現存してない作品の監督を
そんなにもちあげて嬉しいか?(むしろだからこそもちあげてんだろうけど)
それも一種のマイナーをありがたがる権威主義のような気がする。
754名無シネマさん:2001/06/03(日) 07:59
>>753
周防正行の「変態家族 兄貴の嫁さん」をその年のべスト5に選んだそうだ
しね。
周防を盛りたててやろうという好意かもしれないけど、いくらなんでもベスト
に選んじゃいけないよな「Shallweダンス?」ならともかく。
755名無しさん:2001/06/03(日) 12:24
>>754
マニアックな作品をあえて選んだだけじゃない?
ひねくれものだろ、結局。
756名無シネマさん:2001/06/03(日) 16:03
というか戦略的にマイナーな作家を応援してやろうという心意気は
わかるんだが、その手段にたとえば黒澤とかを過度に貶め、他方を
もちあげる、というのが気に入らん。
芸術の評価ってそういうものか?
757名無シネマさん:2001/06/04(月) 06:17
まあ権威を鼻で笑ってみせるってことで、自分の批評眼の独自性を
アピールしたいってこともあるんだろーが。それでも、蓮見あたり
は理論武装してるから、それもありって気もするが、ただの無知な
厨房が、権威だってことだけで否定してみせる自己満足のための否
定はたまらんなー。大人になれよ、と言いたい、そんなオレも厨房。
758名無シネマさん:2001/06/04(月) 07:17
禿げは禿げなりに独自性を出さなきゃ学者として目立てないから許してやるが、
それにマトモに受け取るバカが困り者だね。いまどきハスミの本買うなよ・・・。
759名無シネマさん:2001/06/04(月) 15:22
久しぶりに「用心棒」をビデオで再々再見。演出もいいが、やっぱ役者が粒ぞろい。
なかでも、丑寅役の山茶花究、飯屋のおやじの東野英次郎あたりは絶品。(毎度の決まり文句で云うのも虚しいが)いなくなったねえ、いい役者がさあ。
760名無シネマさん:2001/06/04(月) 16:03
役者の厚みが違うもんな「用心棒」。
最初に三十郎に斬られるだけのチョイ役に風車の弥七(名前知らん)
とかジュリー藤夫とかいるし。
761名無シネマさん:2001/06/04(月) 16:38
風車の弥七=中谷一郎〈なかたにいちろう〉です。
東宝戦記物に出てるのが好きだった。
762名無シネマさん:2001/06/04(月) 18:05
>>760
ジュリー藤夫はジェリー藤尾ね。
763名無シネマさん:2001/06/05(火) 02:28
ジェリー藤尾は「どですかでん」にも出演していたね。
764名無シネマさん:2001/06/05(火) 02:46
ああ藤夫じゃなくて藤尾か!
藤夫じゃ、名前が二つになるもんなあ。

そういえば、昨日夜BSでやっていたスピルバーグのインタヴュー
番組のなかで、新しい映画に取りかかる前に、
「七人の侍」「アラビアのロレンス」「素晴らしきかな人生」と
あと一本わすれたけど、必ず観るんだといっていたね?
前にも同じ事を読んでたけど、半分日本人向けのリップ・サービス
だと思ってたが、本気だったんだな。
765名無シネマさん:2001/06/05(火) 04:19
スピルパーグって、気分が落ち込んだ時は「七人の侍」を見て
元気を取り戻すらしいね。
766名無シネマさん:2001/06/05(火) 04:26
黒沢さんの嫌いな監督

ベルナルド・ベルトルッチはどう?
何となくだけど(w
767名無シネマさん:2001/06/05(火) 05:43
>>765
そんなこと聞いたことないな
768名無シネマさん:2001/06/05(火) 05:44
>764
スピルバーグが、新しい映画に取りかかる前に必ず観る4本の映画
「七人の侍」、
デビット・リーン「アラビアのロレンス」
フランク・キャプラ「素晴らしき哉、人生」
ジョン・フォード「捜索者」
769名無シネマさん:2001/06/05(火) 05:47
「シンドラーのリスト」で落ち込んだとき、
ニューヨークのロビン・ウイリアムスに電話してもらって、
ギャグを連発させて、元気回復したという話は本にある
770765:2001/06/05(火) 06:19
>>767
白井佳夫が逝ってたぜ。
771名無シネマさん:2001/06/05(火) 06:48
昔、アカデミー特別名誉賞を授賞した時の黒澤監督の受賞スピーチ
「まだ映画というものをよく理解していない」について
立川談志が「もっと素直に自分の気持ちを言え!黒沢!」と批判していた(藁)
772名無シネマさん:2001/06/06(水) 05:24
>>759
>いなくなったねえ、いい役者がさあ。
同意。
先日、大島渚の「御法度」を観たが、どう見てもありゃ時代劇の顔じゃ
ないね。セリフ回しもチャラチャラしてて、まるでテレビのドラマのよ
うだった。
ゲイとは縁もゆかりもないが、オレにとっての美少年は「七人の侍」の
木村巧。花畑で寝ころぶ志乃と勝四郎、いま見てもドキドキするね。
773名無シネマさん:2001/06/06(水) 08:31
たくみ・・・
774名無シネマさん:2001/06/06(水) 08:45
「蜘蛛巣城」の舞台で吉衛門がマクベスをやるそうだけど誰か観た人いない?
もしいたら感想求む。
775名無シネマさん:2001/06/06(水) 15:09
>>772
木村巧といえば、「天国と地獄」の刑事も捨てがたい。
地味だが、確かな演技力を持った名優だったな。
776:2001/06/06(水) 20:43
趣味、渋すぎ。
年、いくつ?
777名無シネマさん:2001/06/06(水) 20:44
よし、777!(w
778名無シネマさん:2001/06/06(水) 21:07
>>775
木村功、1923年生まれ。

七人の侍は1954年公開。

・・・撮影時、実は30歳くらい。

童顔にも程がある。(゚Д゚)ウマー
779名無シネマさん:2001/06/06(水) 21:30
永六輔は木村の役のオーディションを受けて落とされたそうだ。
780     :2001/06/06(水) 22:30
>>山茶花究 『紅の豚』で海賊の親玉(眼帯した方)の声の人かと思って太
781名無シネマさん:2001/06/06(水) 22:52
>>778
彼は少年に見える不思議な顔をしていると黒澤が言っていた。
最初は女房をとられた百姓の役だったそうだから、その方が年
相応だね。

…ってことは「天国と地獄」の時って40近かったってことか?!
確かに異常な童顔だなあ。
782名無シネマさん:2001/06/07(木) 01:15
宇津井健は「七人の侍」に通行人役で出演していたそうだね。
783名無しシネマさん:2001/06/07(木) 01:48
>>782
仲代達矢の間違いじゃないの?
784名無シネマさん:2001/06/07(木) 02:52
だから、たくみって・・・・。
785名が無い:2001/06/07(木) 02:52
悪い奴は仲代が主演予定だったよね
786なまえをいれてください:2001/06/07(木) 02:56
>>783
宇津井健with加藤武も出てるよん。仲代の2カットあとだっけかな。
787名無シネマさん:2001/06/07(木) 03:06
>>786
加藤武も出てたの?知らなかった。
788名無シネマさん:2001/06/07(木) 03:51
スターウォーズ       隠し砦の三悪人

ルーク・スカイウォーカー  真壁六郎太
レイア姫          雪姫
C-3PO           太兵
R2-D2           又七
ダース・ベイダー      田所兵衛
789名無シネマさん:2001/06/07(木) 04:42
オビワンはかなり三十郎入ってるよね。
エイリアンの手を切り落とすシーンとか。

ベイダーとの対決シーンは三船と藤田の槍対決の影響も見れるが。
790名無シネマさん:2001/06/07(木) 05:55
ドロイド=農民
791名無シネマさん:2001/06/08(金) 04:31
ここまでのレス、全部読んだが、なぜか「赤ひげ」への言及が
少ないね(ってか、ほとんどない)。あの映画こそ、黒澤の到
達した最高峰だと思うのだが、少数派かオレは?
792↑赤ひげ:2001/06/08(金) 13:35
初見のときは凄い映画だと思った。
だが大人になって再見したときは、やたら説教くさくって辟易した。
霊魂を呼び返す井戸のシーン(長坊ー!ってやつね)も昔はダラダラ泣いたが、再見のときはシラケたな。
良くも悪しくも黒澤映画の集大成(?)ってことだな。
793名無シネマさん:2001/06/08(金) 14:50
俺も木村巧大好き。キムタク。
794名無シネマさん:2001/06/08(金) 19:59
クライテリオンDVDの感想。
「七人の侍」予告編の英語字幕が消せない事以外は画質も綺麗で最高。
(字幕焼付けは「用心棒」もだね。)音声が聞き取りづらいのは仕方ない。
「天国と地獄」なんで音声ステレオじゃないの?予告編付けて欲しかった。
「椿三十郎」三船カッコイイ!!と再認識。
「隠し砦の三悪人」上原美佐の声はやっぱ聞き取れない。画質最高。
英語がわからないのでルーカスのインタビューの内容わからない、というか
ルーカスの2重アゴにびっくりだ。
「デルス・ウザーラ」や「乱」は別会社から出てるけど、これも
クライテリオンで出して欲しい。
あー、黒澤作品全作をクライテリオンでどんどん発売してくれ!!切に希望!!
795名無シネマさん:2001/06/08(金) 20:38
「隠し砦〜」に3ch擬似ステレオ音声が入ってるというのは本当ですか?
本当なら凄いことなんだけど。
796794:2001/06/08(金) 20:53
>>795
入ってますよ。
797名無シネマさん:2001/06/08(金) 21:17
うげっ! 当時の擬似ステレオは今じゃ再生不可能とか言われてたのに。
う〜ん、本家の東宝から出る時はどうなるんだ?
798名無シネマさん:2001/06/08(金) 22:34
>>791-792
「赤ひげ」のハイライトは二木てるみのエピソードでしょ。まさに役が乗り移った感あり。あの映画はあれだけでいい。
799名無シネマさん:2001/06/08(金) 23:05
>>794
クライテリオンの七人の侍、
音・絵ともガシガシ修正入ってて素晴らしいんだが、
銃の音の差し替えはちとやりすぎのような気がした。
俺の持ってるバージョンのタイトルメニューには何故か出てこないんだけど、
「七人の侍をこんなふうにレストアしましたよ〜」という映像が数分入ってる。
PCだと見れるんで未チェックなら是非。ガイシュツならすまん。
800名無シネマさん:2001/06/09(土) 08:58
「赤ひげ」は、あまり良いと思わない。いかにも文芸ものって感じで。
801文責:名無しさん:2001/06/09(土) 11:22
>>222
> コナン・ザ・グレートのプロローグ見てて噴き出したことを思い出した。
> ジョン・ミリアスも黒澤マニアなのだなあ、と。

試写会に招待されたけど、上映途中で帰った映画はこれじゃな〜い?
802文責:名無しさん:2001/06/09(土) 11:48
>>448
> 影武者は勝新太郎のイメージ。
> それだけが残念。

信玄の怪しさに勝新ぴったり。とはいえ唯我独尊対決で合うはずなし。
803ななしさん@大部屋:2001/06/09(土) 12:38
>>746
> 「黒澤とかフェリーニ、これは一流の下ですよ。(中略)
>  一流の下、むしろ一流のCと言ってもいいと思うんですけれど、
>  間違っても一流のAじゃない」 by 蓮實重彦

まあこの言い方は関係者やファンの怒りを買って当然だと思うけど、
それほど外れている事言ってるわけじゃないだろ。

黒澤明の映画、特に撮影所時代は、大衆食堂の信じられないくらい旨いところ、
あまりの旨さにひれ伏してしまう、って感じでしょ。


上岡の件にしても、「時代劇を…」は、
当時の東宝時代劇の主流から外れている、って事を上岡風の煽り口調で言ってるんだろ。
「斬られた仲代から血が大量に出すぎとちゃうか」みたいな
完全な煽り営業トークとは違って、>>439の言ってる通りだよ。

フィルムセンターでも60年代の日本映画特集やってるところだし、自分で確かめてみ。

ちなみに俺は黒澤の映画を好き。森一生や伊藤大輔と同じくらいに。念のため。
黒澤明のいい意味での「けれんみ」が今でも良く見られる原因の一つって分からないのかな?
804名無シネマさん:2001/06/09(土) 17:51
>>801
> ジョン・ミリアスも黒澤マニアなのだなあ、と。

そういえば、同監督の「風とライオン」も、「隠し砦」ばりのアクション(殺陣)があったよね。
805名無シネマさん:2001/06/09(土) 18:18
蓮実さんは、映画を芸術と考える、今どき珍しい純粋人ですね。
映画=職人芸と考えれば、そんな見当違いなこと書かずに済んだと思う。
よく通ぶったクラシックファンが、カラヤンは2流の指揮者、と言うのと同じじゃないかな。
黒沢は、ワイルダーやワイラーのような、超一流の職人さんなんだよね。
806名無シネマさん:2001/06/09(土) 19:49
>>804
ジョン・ミリアスが黒澤ファンなのは有名な話。
「コナン」では刀を変えながら闘う「七人の侍」ばりのシーンがあったはず。
日本刀と違って血で切れなくなることはないらしいのに(笑い
あと黒澤本人に「実は僕は山本五十六の生まれ変わりなんですよ!」
とマジに言ってヒンシュクを買ったらしい。
807名無シネマさん:2001/06/10(日) 09:40
そういえば、ミリアスって最近映画撮ってる?
「デリンジャー」は名作だったなあ。(あとはどうもなー
808名無シネマさん:2001/06/11(月) 21:31
>>805
>黒沢は、ワイルダーやワイラーのような、超一流の職人さんなんだよね。

なるほど。でも当人は芸術家のつもりだったのでは?
晩年は画集出したりとかしてたし。
809名無シネマさん:2001/06/11(月) 21:48
黒澤組のスタッフは黒澤氏を
東宝一の監督で、日本一の脚本家で、世界一の編集者だと称していた。
なるほど、的を得てるように思える。
810:2001/06/12(火) 02:20
「天国と地獄」のワイプの使い方とか、いいよね。
811名無シネマさん:2001/06/12(火) 03:25
ルーカスが「隠し砦」のワイプをパクってたな。


812名無シネマさん:2001/06/12(火) 12:14
>>811
あれは黒澤を、というより古いハリウッド映画のスタイルのマネかな。
インディ・ジョーンズシリーズでも、ワイプやアイリス使ってなかったけ?
813ななしさん@大部屋:2001/06/12(火) 12:43
>>809
> 世界一の編集者だと称していた。

きっと音楽の使い方も含めてだよね。
野上照代「天気待ち 監督・黒澤明とともに」面白かったよ。
814名無シネマさん:2001/06/12(火) 13:37
スピルバーグは撮影(初日)のスタート前に必ず4本の映画を見ているそうです
その内の一本が「七人の侍」と言っていましたよ
815名無シネマさん:2001/06/12(火) 15:50
>>808
黒澤さんは芸術家と呼ばれるより職人と呼ばれたかったらしいよ。
芸術家になるにはまず職人であるべきで、
職人でない芸術家なんていないってなことを言っていたっていう
記事を読んだことがある。
816名無シネマさん:2001/06/12(火) 15:59
>>815
そうですか。不明でした。つつしんで、前言取り消します。(808
817名無シネマさん:2001/06/12(火) 16:19
>>815
そりゃ黒澤が正しいよね。
絵の下手な画家やピアノが下手なピアニストがいないのと同じで
創作は、まずテクニックありきだよな。
テクニックがあって初めて芸術を表現出来るんであって、そういう
意味じゃあ芸術家はみんな職人だよね。
黒澤もあれだけの、シナリオや編集のテクニックがあるからこそ、
多くの傑作を作れたって事で。
最近はヘタウマとかいって、絵の下手な画家や漫画家とかがいた
りするからその当たり前の事が見過ごされがちだけどね。
818名無シネマさん:2001/06/12(火) 23:25
>>814
ちなみにタルコフスキーも撮影前に「七人の侍」を必ず見てたそうだ。
819名無シネマさん:2001/06/13(水) 12:10
「七人の侍」の雨・・・・
820名無シネマさん:2001/06/13(水) 18:19
age
821名無シネマさん:2001/06/13(水) 23:33
「どですかでん」のポスターの絵がすごく好き!
確か、黒澤さん自ら絵を書かれたんだよね。
822名無シネマさん:2001/06/13(水) 23:39
ここ一月ほどの間にはじめて黒澤映画をみました。
今日「羅生門」をはじめてみたんですけど
あれは結局最後に語った男(赤ん坊を連れてかえった人)が
真犯人だと解釈していいんでしょうか?
だって盗賊(三船)は自分が殺したといいはる
女(京マチ子)も自分が殺したといいはる
殺された男は自分が殺したといいはる
これのどこが坊さんのいう「ひどい話」なのか。
最後の男が殺したんだと考えてはじめて
「ひどい話」にもヒューマニズムにあふれた話にも
なりうるんですけど。
…それにしては、それを暗示するエピソードが出てきてないし
あと他の黒澤作品(私がみたのは
「椿三十郎」「用心棒」「七人の侍」「蜘蛛巣城」だけなんですが)
を観て、この人テーマ性を重視する監督にはあんまり思えなくて
どうかなあ、そこまで深読みしていいのかなあと
半信半疑なんですけど。
823名無シネマさん:2001/06/13(水) 23:41
黒澤さんは、まず画家で、絵ありきで、晩年は映画撮ってたな。

傾向としてリドリー・スコットやキューブリックに似てますね。
まず、古典絵画の再現ありきです。

「乱」てのは元々、平家物語やりたくて源平時代の真っ赤な鎧はカネがかかりすぎるから
戦国時代の当世具足で映画を撮ったそうです。

初見のとき角川春樹が「冗長」とかいったそうだけど、あの能舞台や
「ものの哀れ」もふくめた戦国合戦絵巻、軍記ものの再現には、やはり
あの全カットが1秒の短縮もなく必要だったんだろうなあ思います
824ななしさん@大部屋:2001/06/14(木) 01:59
>>822
> あれは結局最後に語った男(赤ん坊を連れてかえった人)が
> 真犯人だと解釈していいんでしょうか?

誰でもいいじゃん。薮の中。

> だって盗賊(三船)は自分が殺したといいはる
> 女(京マチ子)も自分が殺したといいはる
> 殺された男は自分が殺したといいはる
> これのどこが坊さんのいう「ひどい話」なのか。

全員殺意ありで実際殺しかねない奴、ってことじゃないの?

> 最後の男が殺したんだと考えてはじめて
(略)
> …それにしては、それを暗示するエピソードが出てきてないし

きっとわざとでしょ。

大部屋の私が言うのも何だけど。
825名無シネマさん:2001/06/14(木) 09:06
「羅生門」の話ってかなりヒドイ話だと思うけど?
そもそも旦那の前で妻を強姦して、さらに殺人まで犯す(自殺かもしれんが)。
それだけならまだしも三人が三人とも殺したのは自分だという。
ということは少なくとも、残りの二人は嘘を付いている。
何より坊さんがいういうように、他人を信じる事ができない事位ヒドイ事
はないんじゃないの?
なにしろ死人まで嘘をつくんだから。
826羅生門:2001/06/14(木) 09:13
ええと「殺した」ってことは「自分が罪を引き受ける」ってことなんだけど…
いやかっこつけでウソをつくのは悪いことだが
827823:2001/06/14(木) 10:36
>>826
あ、そうなんですよ。
坊さんが「これ以上ひどい話はききたくねえ」って
耳をふさぐシーンで「???」ってなっちゃって。
犯したとか殺したとかはひどいことなんですけど
みんなが語れば語るほど826さんがいうように
「自分が罪を引き受ける」(自分以外の人をかばう)人ばかりになっていて
話が進むにつれてひどさが目減りしていくように感じたんです。
坊さんがひとごろしに目を奪われてひとのはなしを
きいていないというだけのことなのかもしれませんが。
828名無シネマさん:2001/06/14(木) 11:48
>>788
ジャバ・ザ・ハット 『隠し砦の三悪人』の上田吉二郎
829名無シネマさん:2001/06/14(木) 12:12
上田吉二郎って、「羅生門」の頃はやせてたんだね(笑)
830名無シネマさん:2001/06/14(木) 12:19
「羅生門」って
他人が何を考えていようが、人間ってのは勝手に自分なりに良いように解釈して前向きに生きて行っちゃうもんなんだ
っていう皮肉のように捉えたんだけど

でも、それはそれで言い話しだな。勘違いであれ、生きる気力は沸いてくるわけだから
831名無シネマさん:2001/06/14(木) 13:01
人間の数だけ現実がある、と言うよね。
他人を庇おうとしたのではなく、三人(四人)ともそれが真実だと
信じ切っているのだとしたら?
だから、恐ろしい「ひどい」話なんじゃないかな。
あ、「羅生門」の話題の続きです。
832なまえをいれてください:2001/06/14(木) 16:17
http://www.sprout.org/toshiro/images/youngcigaret.gif
カネコケンに似てねー?
833名無シネマさん:2001/06/14(木) 23:49
>>788
ランドスピーダーを買ったエイリアン 馬を買った侍
834ななしさん@大部屋:2001/06/15(金) 02:09
「羅生門」だけど、坊主の言葉は坊主の言葉であって、
坊主の言葉に「羅生門」を代表させて、「羅生門」の功徳を語る必要ある?

「全員が全く違う事証言したとしたら」という遊びの筋書きじゃん。
死んだ人まで出てくるわけだしさ。

最後に全てを悟ったような坊主出てきたら興ざめだよ。

大部屋の私が言うのも何だけど。
835名無シネマさん:2001/06/15(金) 07:27
確かに原作の「藪の中」はまさに、真実の不確実さと人間エゴを描いたもの
で完全なニヒリズムだが、黒澤の「羅生門」はそれでも人間は信じ合わ
なければという、メッセージがある。
あのラストの捨て子のエピソードが陳腐という人もいるが、あれがなければ
とても黒澤が映画化することはなかったはず。
黒澤を単純なヒューマニストと語ることには反対だが、少なくともシニック
な人間ではない。
坊主の言葉も黒澤の精一杯の誠実さと受け取った。
それに坊主とはいえ、古事記も同然の旅の僧に言わせたので、偉い坊さんに
語らせたわけではない、のだよ。
あの坊主もそんな立派な僧侶じゃなくて、破門されてその日暮らしなのかも
しれないし。
僧の言葉=仏教的メッセージと捉えるべきではないとおもうが?
836名無シネマさん:2001/06/15(金) 13:32
3人の証言→橋本忍的
僧のエピソード→黒澤的、ってことでいいのかな?
837ねこ遺産:2001/06/15(金) 13:50

  ∧ ∧
  (・ο・)
〜(,,uuノ はじめて見た黒沢映画がこれ
       三船、すごいですね
838名無シネマさん:2001/06/15(金) 22:42
>>836
おおむね、いいんじゃないかと・・・
839名無シネマさん:2001/06/16(土) 01:24
「影武者」をビデオで再見。まあまあ面白かった。
封切りで見たときはかなりガックリきたけど、あのときは久々の
黒澤の大作ってことで過剰な期待を抱きすぎたのかも。あと勝新
のこともあったし・・・。
840ねこ遺産:2001/06/16(土) 02:20

  ∧ ∧
  (・ο・)
〜(,,uuノ 乱って、見なおすと
       見ごたえありますね。
841名無シネマさん:2001/06/16(土) 02:34
影武者をリアルで見たとは
842名無シネマさん:2001/06/16(土) 02:35
欧米では一般の知名度は無い

映画関係者だけらしいね
843名無シネマさん:2001/06/16(土) 03:15
黒澤の映画って一本も観たことないんだけど、観る価値はあるんかな。なんでこんなに世界に評価されてんの?どこが凄いの?初心者にも分かるように説明して。
8447人の侍:2001/06/16(土) 03:29
・・・うーん。昨日はじめてみたけど、やはりプライベートライアンやブレイブハート世代の
おれには、迫力不足に感じられた。

いや、偉大な映画なのはわかるけどさ。

「乱」は、そのかわりといって何ですが、凄い映画だと思う。
合戦シーンだけじゃなく、全体がひとつの傑作美術作品だとおもう。
日仏合作ということで、推薦がばらばらで
アカデミー賞、ワダエミしか貰えなかったけど、
黒澤さん、これで貰ってもおかしくなかったなあ。
845名無シネマさん:2001/06/16(土) 03:29
見やすいのを見るべし。

「天国と地獄」「七人の侍」「用心棒」「隠し砦の三悪人」「椿三十郎」
隠し砦なんか「宮崎ハヤオ」並み分かり易さ。
846名無シネマさん:2001/06/16(土) 03:37
「乱」はいい映画だが・・・、

「老害」が「老害をテーマ」に映画を撮ったといえる。
847名無シネマさん:2001/06/16(土) 03:41
しかし、最後の盲目の若様が独り城跡に佇むシーン、
打ち捨てられた「仏画」がかぶさり・・・。

無常観がすごかった。
848名無シネマさん:2001/06/16(土) 03:42
「乱」は、あの色彩が凄いんです。
いや、外人向けの黄色、赤、水色の3兄弟じゃなく、楓の方や末の方、
一の城の金箔張りの大殿の部屋とか、
「安土桃山時代」の色が再現されてていいのです。

この映画みて以来、時代劇、ビデオで結構みなおしたけど、ここまで
「日本中世〜近世」の色、美術を再現した映画は皆無
849名無シネマさん:2001/06/16(土) 03:47
>「安土桃山時代」の色が再現されてていいのです。
>ここまで 「日本中世〜近世」の色、美術を再現した映画は皆無

確かに。 「ピーター」の「道化」とかね。
850名無シネマさん:2001/06/16(土) 03:55
>外人向けの黄色、赤、水色の3兄弟じゃなく

私も、「影武者」「乱」の合戦シーンの軍勢や鎧のデザインは嫌い。大味で。
「能的様式性(書いてる自分がダサくて嫌)」をだすためか・・・。
851ねこ遺産:2001/06/16(土) 03:56

  ∧ ∧
  (・ο・)
〜(,,uuノ 用心棒が1番好き
      白黒の黒沢映画を深夜に
      おもわず見ると、衝撃を
      うけますね。
852乱の企画は:2001/06/16(土) 04:01
もともと監督の大好きな「平家物語」やりたくて書いた脚本だそうです。
(7人の侍の冒頭でも琵琶法師がうなってます)

ただ源平時代の赤糸嚇しの派手な鎧や大兜が、もはや80年代では
数をそろえるだけで天文学的価格になるので、
わりとレプリカをそろえやすい当世具足をつかう戦国時代に話を持ってきたようです
853名無シネマさん:2001/06/16(土) 04:21
三船敏郎はいい。
見てて涙が出てくる。
854名無シネマさん:2001/06/16(土) 04:39
もうあんなヒトは出ない。

究極の「男癒やし系」。
855名無シネマさん:2001/06/16(土) 09:42
>>844
「七人の侍」のスゴさは一つのジャンルを産み出したことだよ。
そんな映画はめったにない。

翻案もの>「荒野の七人」「続荒野の七人」

アイデア頂きもの>「宇宙の七人」「地獄の七人」「13ウォーリアーズ」

パロディ>「サボテン・ブラザース」「バグズ・ライフ」

香港映画にも何本かあるらしいが、よく知らない。
あと原作があるので確証はないが、
「ナバロンの要塞」「ワイルド・ギース」等も少なくとも映画版は
この映画にインスパイヤーされていることは、確かだろう。

弱い一団が、誰かを雇って守ってもらう、というプロットは「七人の侍」
以前には、あまりなかったと思うのだが?
もっとも、「宮本武蔵」の中で武蔵が百姓達を守って戦う、というエピソード
が本筋と関係なくでてくるけど、「七人の侍」のヒントになったのではと
いう説がある。
856名無シネマさん:2001/06/16(土) 10:19
NHKの時代劇ドラマだろ?
役所宏司が群馬か埼玉の小さな村を守って戦うエピソード。
原作(吉川英治の)にもあったの?
857名無シネマさん:2001/06/16(土) 10:39
>>856
「花の乱」のことかとおもったよ。正直、すまなかった。
858名無シネマさん:2001/06/16(土) 10:43
>>856
当然原作にもあるよ。
ちなみに正月のテレ東の12時間ドラマでもやってた。
原作は戦前の大ベストセラーだし、映画化もされてるし、
黒澤の脚本チームの誰も知らないということは、ありえないと思う。
ただし、七人の集団の群像劇にしたところは、全くのオリジナル(多分)。
そこがなんといっても素晴らしい!
859名無シネマさん:2001/06/16(土) 12:54
>855

「黄金の七人」を忘れてるぞ!
860名無シネマさん:2001/06/16(土) 18:29
「七人のおたく」って・・・
861名無シネマさん:2001/06/16(土) 19:06
「Vマドンナ大戦争」もあるだろ
「気球の7人」ってのもあるぞ(観たことないけど)
862名無シネマさん:2001/06/16(土) 20:17
「嵐を呼ぶ楽団」ってのもあるぞ。
これはジャズバンド版「七人の侍」だ!!!
863名無シネマさん:2001/06/16(土) 20:19
キン肉マンでも宇宙野武士と闘う七人の超人って話や
人質をとった強盗を牧師スタイルの超人が倒すってエピソードがあった。
864瑞江:2001/06/16(土) 21:16
「七人の侍」は年に一度は見てます。

 でもなんで好きなのか、じつはよくわかりません。
一応好きなシーンは、志村喬が稲葉義男をスカウトするシーン。
865七人の侍は:2001/06/16(土) 21:28
キャラクターの設定が完璧だ。
荒野の七人では「三船」「木村」のキャラを
ひとりにしてしまったのがキライ。、
866名無シネマさん:2001/06/16(土) 22:07
話はそれだけだ。
まぁそういうな。
867名無シネマさん:2001/06/16(土) 22:32
良く考えたら「七人の刑事」を初めとした刑事ものもそうかな?
あとマンガでは(TVにもなったけど)「ワイルド7」(古〜!)つうのもあったな。
あと邦画では「十三人の刺客」だな、やっぱ。
868瑞江:2001/06/16(土) 23:11
>>867
「七人の孫」というのもあったようです。
単に7人というのが、モノ書きには描きやすかったようですよ。
いろんな個性を描けるわけだし。
 3人が主役という手法もありますよね。
「正義漢」、「クール(ニヒル)」、「デブ(お笑い)」。
 5人が主役となると、プラス「美少女」、「少年(子供)」。
映画やTVドラマとなると7人ぐらいは描けるようです。
 13人は多いな。
86912人の妹:2001/06/16(土) 23:34
というのもあるでよ。エロゲーム業界には。

「おれは弱い人間が嫌いだ!」と三船敏郎はのたまったが、
まさに過保護な爛熟文化がうみだした産物を見ると、
戦後は遠くなったな、と実感。

評判わるい「まあだだよ」、おれ好きだよ。
みていて、ほっとするよ。うん
870名無シネマさん:2001/06/16(土) 23:38
>>855
「アマゾネス対ドラゴン」なんてのもあるよ
871ねこ遺産:2001/06/16(土) 23:40
  ∧ ∧
  (・ο・)
〜(,,uuノ 深夜に見た
       「どん底」もよかった。
872名無シネマさん:2001/06/16(土) 23:45
妹が12人は多すぎ!
おとっつぁんがんばりすぎじゃ。
でもちょっとそそられるタイトルだな。

「まあだだよ」
俺も好きだね。
ヴィヴァルディの音楽にのって四季が移り変わるところはいつ観ても
も感動するよ。
873名無シネマさん:2001/06/17(日) 00:00
>>850
>「影武者」「乱」の合戦シーンの軍勢や、鎧のデザインは嫌い。
そうか?俺は好きだな。特に高天神城の合戦シーンが好き。
池辺さんの迫力ある音楽も最高!何度見てもゾクゾクする。
信玄の鎧や兜のデザインなんかもSF的ですげ〜カッコイイよ。
874若尾好き:2001/06/17(日) 00:04
おれは『乱』よりは『影武者』が好き。
ただ、仲代の信玄はミスキャストのような気が・・・。
やっぱ、勝新で見たかったナー。
875ねこ遺産:2001/06/17(日) 00:05
  ∧ ∧
  (・ο・)
〜(,,uuノ 仲代は、
「乱」を、自分の最高の作品って
言ってましたよね。
876若尾好き:2001/06/17(日) 00:09
>>875

へぇー、知らなかったよ。
ちなみに黒澤は自分の作品で何が一番お気に入りだったんだろ?
やっぱ、『7人の侍』かなぁ。
あっ、最新作が最高っていうに決まってるか・・・、
愚問でスマン。
877名無シネマさん:2001/06/17(日) 00:39
「椿三十郎」の有名な三船と仲代の決闘シーン。
実は、シナリオには、次のようなト書きしかないそうだ。
<これから先は、筆ではとても書けない。勝負は一瞬で決まる>
878乱の3の城合戦シーン:2001/06/17(日) 00:46
考えてみれば、あんな大軍勢などいらないし、戦術的にも非合理なんだろうが、
戦国合戦のイメージ映像というか、プロモーション・ビデオとしては
何度見ても最高のデキです。

同人誌界には「やおい」という分野があって、前後の脈絡も無く
「男たちがかっこいいセリフをはき、格好良く見栄を切る」連続のマンガ
ありますが、
「乱」の3の城合戦映像は、火矢にしろ、鉄砲隊の布陣にしろ、
真っ黒な火山灰斜面をかけおりる真紅の騎馬武者のあの有名な逆光映像にしろ
ともかく格好好いです。

こういうスタイリッシュな映像を撮れるし、また撮ったというだけでも
「乱」は邦画史上に残る傑作だと思います
879名無シネマさん:2001/06/17(日) 01:20
「どですかでん」に出てくる顔面神経麻痺症のおじさん最高!
880:2001/06/17(日) 01:48
あれは伴淳三郎という往年の名喜劇役者です(通称バンジュン)。
上手いねえ、たしかに。
881とてすかてん:2001/06/17(日) 02:05
芥川比呂志の顔ドアップには驚いた
882へえ:2001/06/17(日) 02:15
たしか、漫画かいてるひとだよね?

あれ、作曲家の?
883きね:2001/06/17(日) 02:17
「乱」の衣裳はよくなかった。
着物って、ひとが着て初めて形として完成されるものなのに、
大きすぎて、重みでずり落ちていて見苦しかった。
重厚と生地が重いのとは違うでしょうに。
884名無シネマさん:2001/06/17(日) 02:25
>>882
芥川比呂志(演出家、俳優)は芥川也寸志(作曲家)の兄。
885名無シネマさん:2001/06/17(日) 02:28
黒澤監督ほど衣装のことをよく理解している監督はいないよ。
886882:2001/06/17(日) 02:30
なーるほどですねえ

>>883
そういうものですかね?
着物は詳しくないので、みていて、
「ああ、箱型に人体を包んでカッコイイなあ。さすがワダエミ」
と納得してしまいました
887気づけ、日本人:2001/06/17(日) 02:37
●「赤ひげ」の井戸に向かって叫ぶシーンは、見方が違います。
 あれは、あのような迷信さえ信じてしまう当時の庶民の愚かさを
 表現しているのです。
 このエピソードは、山崎豊子さんの→「大地の子」で再利用されてます。
●「羅生門」はアンリーの「グリーンデスティニー」の
 原題「臥虎隠龍」=世の中は見た目どうりでない}という形で
 再利用をされています。

 それぞれ創った人達が狙ったかパクッタかどうかは、わかりません。
 ただ創作とは、ソウイウものです。
888名無シネマさん:2001/06/17(日) 02:37
>>883 リアルさよりも美しさを優先させたのでしょう。
それに、乱の衣装は経費を浮かせるため
はじめから撮影後の売却が決められていたことも関係しているのでは?
889名無シネマさん:2001/06/17(日) 02:42
まあ、権威主義的にものいっても仕方ないけど、本場のアカデミー衣装賞
とった「乱」にけちつけれるって、随分見識持ってる人なんだな。
890名無シネマさん:2001/06/17(日) 02:58
アカデミン賞なんて、赤で見んショー。
891ま、ま・・・:2001/06/17(日) 03:02
「乱」は、わたしは好きでなぁ・・・

これみて、えーと吉田喜重「嵐が丘」みたけど、やはり着物が
呉服屋さんの化学繊維くさくて、みょうにテカっててな。
好きになれなかった。

「影武者」も、着物が、やはり呉服屋さんとのタイアップで、いい作品なんだが、
着物だけは、現代の匂いがする。

「乱」の衣装っていうのは、そりゃ見る人が見れば不満もあろうが、
あたし的には「中世の雰囲気(ま、近世なんだけどさ。安土桃山)」
があっていい。

色が沈んでいるのよ。うん
892きね:2001/06/17(日) 03:18
ワダエミは「乱」も「竹取物語」(市川崑)も重厚さ、視覚的なイメージのため故意に衣裳を大きく作ったそうです。
しかし身動きも不自由になるほどの大きさ重さ、衣裳それ自体の重みのための不自然なしわやひだ(着物はしわやひだも美的な要素だと思います)が決して美しいものだとは思えなかったのですが。
893名無シネマさん:2001/06/17(日) 09:54
「乱」の衣装もそうだけど、「赤ひげ」のあの医者の<お仕着せ>にしても、
今だにドラマや舞台化される度にあの衣装をつかっているけど、
あれは黒澤が柔道着から発想したものだそうだ。
つまり黒澤のオリジナル。
にもかかわらずNHKでドラマ化されたとき演出家が、
「黒澤映画なんて観てないよ」
と言ったもんで、黒澤は随分おかんむりだったらしい。
ついでにいうと、江戸時代の医師は僧形だったから、赤ひげもほんとなら、
丸坊主でなければならない。
にもかかわらず侍のカッコなのは完全な黒澤の趣味。
これも今にいたるも完全に踏襲されている。
映像として美しく見栄えがよければ史実や考証など平気で無視できる大胆さ。
しかも後世のひとがマネするだけの説得力がある。
一般的には黒澤ってクソリアリズムの人と誤解されているけどね。
894名無シネマさん:2001/06/17(日) 20:45
「影武者」にしろ「乱」にしろ、衣装にいわゆる「汚し」があまり入っていな
かったのが不満。なかでも戦闘にのぞむ武将たちの鎧などはキレイすぎるよう
に思ったが、どうだろう。モノクロ時代にはあれほど質感、生活感にこだわり
を見せた黒澤なのに、やはり「美」に逃げ込んだかと淋しかったなー。
895名無シネマさん:2001/06/17(日) 20:58
>>894
それはやっぱり「カラー」だからなんだとおもう。
「モノクロ」だから「汚し」がリアルな、市井の生活実感(赤ひげ・どん底)、
農村の「土臭さ」(七人の侍)につながる。

カラーだとドギツすぎて・・・、
「今村昌平」になってしまう。
「神々の深き・・・」や「楢山節孝」になってはまずい。
896名無シネマさん:2001/06/17(日) 21:24
黒沢って何故あんなにでかいんだ?
897名無シネマさん:2001/06/17(日) 21:29
態度がなあ。
898名無シネマさん:2001/06/17(日) 21:36
身長の事だろ
899瑞江:2001/06/17(日) 23:12
「天国と地獄」も好きです。
マスコミや庶民によって作られた自分の虚像に苦しむ人間、
今の社会にも十分通じますよね。
 個人的には山崎努演じる犯人の犯行の動機がせつなくて
好きです。
900名無シネマさん:2001/06/17(日) 23:26
『フレンチ・コネクション』の地下鉄のシーンは
『天国と地獄』からパクったとフリードキン本人が黒澤に言ったらしい。
901ねこ遺産:2001/06/17(日) 23:56

  ∧ ∧
  (・ο・)
〜(,,uuノ 「生きる」見てないです。
三船がでてないから、なんとなく。
評価する人は多いですよね。
902瑞江:2001/06/18(月) 00:06
じつはわたしも、、、。
でも、見ますぅ〜!
 気にしてたんです。
903この三角が菊千代だ:2001/06/18(月) 00:51
○ ○
○ ○
○ ○
 △
 た
904きね:2001/06/18(月) 01:12
>893
「用心棒」や「赤ひげ」では、キャラクターと肉体と衣裳の間に緊密な関係性があったと思います。
しかしワダエミのやりかただと、俳優の肉体がスポイルされてしまうのでは?
905名無シネマさん:2001/06/18(月) 01:33
菊千代いいですよね。

七人の侍の予告編のナレーションを思い出します。

早春の「白木蓮」を背景に、草屋根にかかげられた旗がたなびき、
「彼らの優しい心は・・・、」とナレーションが被さる所で泣いてしまいます。
906渡辺勘治:2001/06/18(月) 01:44
い〜の〜ちみじぃ〜か〜し〜♪
こ〜いせ〜よおぉ〜と〜め〜♪
907名無シネマさん:2001/06/18(月) 02:11
おれ、はっきり言って、黒澤の文芸作品は苦手でねえ。
だから、『生きる』とか『赤ひげ』とかそんなに良いと思わん。
この人ってなんだかんだいって、エンターテイメントに徹した映画が
うまいよな。もちろん、いい意味でのだよ。
908名無シネマさん:2001/06/18(月) 06:45
赤塚マンガに出てくる"べし”というキャラクターは
勘兵衛の台詞から取ったらしいね。
そういえば、べしの顔って勘兵衛に似ているな。
909ZEROES:2001/06/18(月) 09:14
「文藝春秋」誌のパールハーバー特集に『トラ!トラ!トラ!』についての記事が出ています。
山本五十六を主役にしたギリシア悲劇を目指したとか、いろいろ面白い言葉が紹介されています。
910名無シネマさん:2001/06/18(月) 11:03
ガイシュツかもしれないが、どうしてトラ!トラ!トラ!の監督を降ろされちゃったの?
911名無シネマさん:2001/06/18(月) 11:17
つうかノイローゼになって降りたんだよ。
黒澤って体躯に似合わず精神は超繊細で、どんどん追いつめられて
いったらしい。
撮影現場に自分専用のトイレを作らせ、酷いときになると何時間も
出てこない。
製作は遅れ、アメリカサイドからのプレッシャーもあって、ついに
日本側プロデューサーが決断して黒澤に降板を勧めた。
これは当時現場にいた人から聞いた実情。
912名無シネマさん:2001/06/18(月) 11:19
自殺未遂も起こしたよね。
913名無シネマさん:2001/06/18(月) 11:27
>>912
自殺未遂は数年後、「どですかでん」のあと。
「トラトラトラ」で成功していたら自殺をかんがえなかったろうけどね。
914名無シネマさん:2001/06/18(月) 16:32
「影武者」はわりと好きですね。よく考えると、あれ(背伸びさせられてしまう
贋信玄の仲代の役どころ)は、黒澤本人のことなのかなと思うことがある。まあ
邪推ですか・・・?

合戦のシーンはいまいち食い足りなかったのですが(ほとんどズームばっかりだっ
たような)、座敷に座しているようなところ・・特に冒頭のシーンなどさすがですね。
915瑞江:2001/06/18(月) 19:58
>>914
鋭いですね。そういう見方が私にはできないんです、
自分オリジナルな見解ってのが。勉強になりました。
けっして邪推じゃないとおもいます。
916名無シネマさん:2001/06/18(月) 20:08
>>908
大変お気の毒ですが「べし」は勘兵衛のセリフではありません。
村の長老です。最初から「七人の侍」を観るべし。
917908:2001/06/18(月) 23:24
>>916
赤塚本人が発言していたから、赤塚が間違ってんのかな?
918名無シネマさん:2001/06/18(月) 23:33
>>914
俺もあれは黒澤だと思った。
ラスト10分間の絶望感はただ事じゃあないよ。
あと、一番好きなシーンは石を投げられて追い払われるシーン。
919名無シネマさん:2001/06/19(火) 15:41
年譜にある、テレビドラマ脚本「ガラスの靴」の詳細が気になるぅ。
920瑞江:2001/06/20(水) 18:21
とりあえず、1000までいきませんか?
921名無シネマさん:2001/06/20(水) 18:34
黒澤って常に自分を描いてるでしょ。全部が全部じゃないけど。
作者が歳をとるごとに主人公も歳をとっている。
「影武者」「乱」は年老いて映画界に居場所が無い時期に作ったもの。
「まあだだよ」はビデオ化によって若者たちからの再評価を受けた時期。
デビュー作からずっとそうだと思う。
922C-3PO:2001/06/22(金) 02:37
「スターウォーズ」の脚本第1稿には、主人公の父親として
「アキラ」という人物が登場するとか。
923うぉ〜:2001/06/22(金) 05:19
あのさ、「白痴」だめ?あれ観たとき「これ黒澤の最高傑作だな」って思った。
一応メジャーどころ観たけど「七人の侍」くらいしかひっかからない。
「白痴」は映画史上のベスト3にはいると思う。猛烈に好き。
924名無シネマさん:2001/06/22(金) 09:36
最高じゃん。
925名無シネマさん:2001/06/22(金) 16:42
サントラに詳しい方
黒澤作品の現在入手可能なCDを教えて下さい。
単品でもBOXでもオムニバスが殆どのようですが、
各作品ごとに全曲収録されているものは無いのでしょうか?
個人的には「影武者」が欲しい。
926ZEROES:2001/06/22(金) 17:37
927名無シネマさん:2001/06/22(金) 17:59
誰かPART2作ってくれませんか?
スレッド立てすぎって出て作れないよー。
928名無シネマさん:2001/06/22(金) 18:06
新スレはすでに出来ています
http://cocoa.2ch.net/test/read.cgi?bbs=movie&key=992856085&ls=50
こちらも1000まで使いきりましょう。
929名無シネマさん:2001/06/22(金) 21:57
かちゅーしゃ使い用なのでsage
次スレ
http://cocoa.2ch.net/test/read.cgi?bbs=movie&key=992856085
930名無シネマさん:2001/06/23(土) 20:56
>>925
手元に「黒澤明の映画音楽」というサントラ集があります。全16曲、
もちろん「影武者」も入っています。
わたしのお気に入りは、やはり中期の佐藤勝のものです。「隠し砦」や
「用心棒」などは、これぞ映画音楽という見事な作品です。
ラストに監督自身の肉声(よーい、はい!)が入っているのも、ほのぼ
のとしていいものです。
残念ながら、図書館で借りてきたCDをMDダビングしたものでレコー
ド会社等はわかりません。
ぜひ探してご一聴ください。
931名無シネマさん:2001/06/23(土) 21:14
>>930
赤いジャケットのやつですか?
932:2001/06/23(土) 21:46
だったと思います。(確かな記憶でないので、違ってたらゴメソ
933名無シネマさん:2001/06/23(土) 21:50
>>923
「白痴」(IME2000だと変換されないとは...)いいよね。
男女4人の描き方が凄まじくて。
934名無シネマさん:2001/06/24(日) 02:07
ことに原節子、凄みあったよな。黒澤ともっと仕事をしてほしかった。
935名無シネマさん:2001/06/25(月) 19:29
「わが青春に悔なし」の原もいいぞ。凛々しくって。
ところで原さんっていまどうしているんだろ。まだご存命のはずだけど。
936名無シネマさん:2001/06/26(火) 01:24
「A・I」の公開を控えて思ったのだが
キューブリックがアイデアを出し
「私が撮るより、貴方が撮るべきだ。」と言われて
「A・I」を撮り
「未知との遭遇」に出演したトリフォーに
「子供の映画を映画を撮りなさい。」と言われて
「ET」と撮ったスピルバーグ。
なんかそんな映画仲間のつながりって、すごくステキだと思うのです。
溝口、小津は確かに世界の映画関係者から尊敬されていますが
黒澤監督ほど相互に影響し合った監督は日本では他にいません。
「影武者」「夢」などは彼等ハリウッドの大物監督の協力無くしては
作られ得なかったと思います。
逆に、黒澤監督も積極的に海外の映画人との交流を深めました。
作品評を越えて、こうして海外の映画人と個的に交流を深めていった
黒澤監督を人間として尊敬します。
937名無シネマさん:2001/06/27(水) 02:51
>>907
「赤ひげ」はともかく「生きる」は立派なエンターテイメント作品だと思うぞ。
「生きる」は限りある人生の終わりを、美しく締めくくることに成功した幸福な
男の物語だ。
あれはハッピーエンドなのだよ。
938名無シネマさん
黒澤は文芸作品はへたくそだよ。
『生きる』もなんだかなあ。