名作『切腹』は観るべし！

監督・小林正樹
脚本・橋本忍
原作．滝口康彦
出演・仲代達矢（当時２７or２８歳）
　　　三国連太郎、丹波哲郎・岩下志麻・稲葉義男 etc.

日本映画がつまらないともう決めつけている人に是非観て欲しい。

HARAKIRIを世界に広めた作品です。

この映画は凄いよ・・と『日本のいちばん長い日』でも
同じ事言ってますけど、脚本家・橋本忍の傑作。

グロいですか？

堪能させてくれるのォ〜

脚本の構成がスゴイ。
さすが「羅生門」の脚本家！

>>3
ある意味グロいねえ。
あの切腹シーン・・放送コードにひっかからないかな？

暗い映画だけど、圧倒される！

俳優陣の演技がまたスゴイ。

仲代の演技派は当時の実年齢を考えれば凄すぎる。
三国・・・この人の演技がこの映画を格調高くしている
　　　　　「釣りバカ」のスーさんでは想像できんだろうが・・
丹波・・・霊界に行く前はこの人はかっこいい。
　　　　　仲代との果たし合いのシーンは日本映画の名シーンの一つ。
岩下・・・若いねえ。
中谷一郎・・・水戸黄門の風車の弥七。悪人顔。

丹波哲朗の目の演技！
刀の長さと梁の高さを測るところ・・・

オープニングの音楽もまたいい！！

武満徹さんやったな。渋い。

この作品はカンヌ映画祭審査員特別賞を貰ってるね。

凄い凄いてゆう評価だけどオレ的にはちょっと・・・
羅生門の方が良かった、でも何回か見たら評価が変わりそうな
作品かな今度また見よ〜

手をクロスさせてバッて広げて斬る技がおもろかった

>>11
うん、確かに『羅生門』の方がいいかもしれない。
それは同意。ちなみに羅生門は橋本氏のデビュー作だな。驚く事に・・。
ただ、万人受けするという意味では本作の方が上かな？
邦画も面白い映画作ってるというのを知るという意味では
この映画は是非観るべきと思う。
でも仲代と三国の演技合戦は見応えあると思う。

額を斬られて血がバッと噴き出す場面は、モノクロの凄みを感じた。

古本屋で橋本忍が自らシナリオ学校でやった講義（？）を
まとめた本（著者サイン入り）を見つけて購入したら、テキストに
この『切腹』を使ってて、シナリオが収録してあった。物語構成の
基本は弁証法で、対立する二項が止揚されて次のアクションを生む
みたいな記述になるほどと思った。後でまたトチ狂って古本屋に
売ってしまったのが悔やまれる。

この映画をまるまる時代劇画家の平田弘史が貸し本マンガにしてる
んだよね。持ってるけど、ぜひとも文庫化して欲しいもんだ。傑作。
『上意討ち　拝領妻始末』も武士道残酷物だけど、こっちほどの
カタルシスはなかったように記憶する。

『上意討ち』も滝口康彦氏原作ですね。
この人の原作そのものが武士道残酷物を多く取り扱っているよね。
図書館でも行って借りることを薦める。おもしろい。
多くが短編集なので読みやすい。
シナリオと比べて見て脚色というのはこういう物かと感心した。
ちなみに『切腹』は橋本氏の『人とシナリオ』の中にも
収録してある。
切腹は橋本の作品の中でも最高作じゃないかと言われている。
これは脚本のみの評価でね。

押井守がおもしろいといっていたので
見てみたら、実際面白かった。

>>12
「用心棒」や「椿三十郎」の久世竜の殺陣に対抗して考案したそうです。

あげ

ホウシャオシェンがこの映画大好きらしいね。

竹光で切腹させられる石浜朗もなかなかの名演なのに、仲代の鬼気迫る演技の蔭に隠れてしまって誰からも話題にされないのがかわいそう。それにしても仲代は凄すぎます。

丹波哲郎と三國連太郎の顔が今と変わっていないのに笑う。
良い映画ですよ。

ごめん俺両者解らなかった

あげ

あげ

あげすぎ

ここまで暗い映画だと逆に納得させられる

日本よりも海外での評価が高いね。

昔エリック・クラプトンが来日したとき日本人で
名前知ってる中にクロサワ、ミフネ、コバヤシマサキ
と言ってたの覚えてる。
多分この映画で知ったんじゃないか？

実は岩下志麻もでてるんだけど・・・

あげ

あげ

ものすごく皮肉な物語だった。
「切腹する」と恰好つけて金をせびる浪人への戒めのつもりで、本当に切腹させる大名家。
しかし一番恰好つけていたのはその大名家だったのだ。
家中で暴れる仲代達也たったひとりを切り捨てることもできず、結局鉄砲に頼る。それで家中記録には「庭先にてみごとに切腹した」と嘘を書く。
ラストの三国蓮太郎の苦渋に満ちた顔は、そのことを自覚してのことだろう。

がええ

あげ

なんか他にいい時代劇ないかな。

こんなスレあったのね。切腹ファンの俺としてはうれしい。
映像美としても蜘蛛巣城と同じぐらい凄いと思った。
丹波のおっさんは怪談でも平家の亡霊武者ででてたけど、
かっこういいね。

あげ

age

三船さんサンキュー。もう沈みぱなしやったから放って置いた。

>>34

最近見た映画では
「仇討」主演・中村錦之助
「斬る」主演・市川雷蔵

というのも良かった。
仇討は橋本氏の脚本。

「仇討」はマジで面白いね。主にラスト部分だけど。
ガタガタ震えてる若僧がミスターペヤングこと石立鉄男なんだよね。
「用心棒」に触発されて次々と型破りの時代劇が出てきたけど、
もっと前の作品では「血槍冨士」も最高だね。
人情モノがいきなり悲劇で終わる。あのラストの立ち回り。

あげ

べしべし！

そうそう「仇討」はいいね。
これは橋本忍のオリジナルだけど
南フランスのコロシアムで昔、
刑としてライオンに人間を襲わせるという
話を聞いて観衆はライオンが人間を
むごたらしく殺す様を期待しているのを
人間が反対にライオンを襲ったら
観衆は黙り込んでしまうのではないか
という発想から出来たと聞いた。

この映画には今話題の三田佳子も出てる。
ここでも丹波が結構いい味だしてる。
そうそう石立鉄男が若いんだよね。

ここみて観てみました。最初のドラマ部分は斜め観だったけど最後の殺陣すげーな、て思いました。ていうか仲代達也はいいなぁ。次は居合抜きの殺陣がかっちょいーやつみたいです。ありますか？

友達に聞いたら子供の頃それみた！っていって竹光で腹切るシーンがいまだにトラウマだと……

age

久しぶりに「斬る」＠岡本喜八が見たくなりました。

age

あげ

「仇討」っていい映画なのね。今度見よう。
４３＞私は丹波のおもだか彦九郎がすきだな。
あいつ本当に強そうだ。かっこいいし。

あげ

仲代ってこの映画の撮影時、まだ３０歳だったんでしょ。

三隅研次監督の「斬る」も凄くいいよね。
「斬る」と「切腹」と黒澤の「用心棒」、内田の「宮本武蔵」
あたりってかなり時期的に近いよね。
邦画の全盛時は５０年代だっていうけど、６０年代も凄いよなぁ、
と思ってしまうな。

>>51
うん『斬る』いいね。個人的に雷蔵映画でも上位にランクする。
脚本が新藤兼人だったね。この人今も現役バリバリだから恐れ入る。
あの暗さが今の映画会社のトップじゃ製作許可出ないか・・・。

>>50
撮影の時はまだ２０代じゃなかったかな？
でもスゴイね。

あげ

あげ

あげ

あげ

あげ