フィルムノワールの傑作は

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1名無しさん@1周年
オレはチャイナタウンが好きだけど
2名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/08/27(日) 23:51
1 じゃないけど。
予防線張っておくと、「フィルムノワールはフランス製の犯罪映画
を指す」という認識は間違いだからね。
3名無しさん@1周年 :2000/08/27(日) 23:52
>1&2
これを機会に「フィルムノワール」の明確な定義を教えてください
4名無しさん@1周年 :2000/08/28(月) 00:26
>3
都会が舞台の犯罪映画。
5名無しさん@1周年 :2000/08/28(月) 00:28
「現金に体を張れ」とか。
6名無しさん@1周年 :2000/08/28(月) 00:33
>3
その定義だと「スティング」もフィルムノワールになるが、
それでよろしいのでしょうか?
7ポポンS :2000/08/28(月) 01:03
書いてたら、ちょっとニューアメリカンシネマの定義と混同してた。
私的には、戦後のアメリカをメインに、テレビの勃興に対抗して
数々製作されたジャンルモノの中のギャング、探偵系、
主な特徴は光と影の強調って感じだけど、印象的には白黒映画だなぁ。
「キッスで殺せ」とか、晩年のオーソン・ウェルズを思い浮かべてしまう。

8:2000/08/28(月) 01:03
>4
どうなんでしょう?
定義からいえば「スティング」も入る事になりますね。
個人的には都会が舞台の(シリアス)な犯罪物=フィルムノワール
という気がしますが。
1、2の意見を聞きたいです。
9名無しさん@1周年 :2000/08/28(月) 01:07
>6でした。
10ポポンS :2000/08/28(月) 01:08
その影響を受けたヌーベルバーグ初期が白黒だから、
やっぱり白黒作品群かなぁ・・・・・。
「スティング」は、さらにヌーベルバーグの影響を受けた
アメリカンニューシネマ群の後半に入るから
たぶん違う。
11名無しさん@1周年 :2000/08/28(月) 01:17
>ポポンSさん

解説どうもです。
確かに「スティング」をフィルムノワールとするのは違和感を覚えます。
ただ、「違う」っていう根拠も自分の中で無かったんで、例に挙げてみました。

という訳で、続きをどうぞ。
12名無しさん@1周年 :2000/08/28(月) 01:19
「サムライ」なんかどうですかね。メルヴィル監督。
13名無しさん@1周年 :2000/08/28(月) 01:23
イメージとしてはメルヴィルの作品なのかもしれないけど、私が思い浮かんだのは「アスファルト・ジャングル」、「三つ数えろ」の2本でした。
14名無しさん@1周年 :2000/08/28(月) 01:54
リノ・バンチェラの「キャツを殺せ」というのを昔見て感動した。
たしかこの題名だったと思うが今ビデオ屋で探しても見つからないのは残念
152 :2000/08/28(月) 02:22
>3
リテレール別冊「映画の魅惑」に筒井武文氏の文章によれば、スティーヴン・C・
アーリーというヒトが「戦前のギャング映画に飽き始めた大衆を惹きつけるために、
ハリウッドが一九四〇年代に、暗いペシミズムのムードで味付けして生みだした
新しいタイプの犯罪スリラー」と定義しているそうで、語源にはセリ・ノワールと
いう英米のミステリ小説のフランス語翻訳を中心にした黒い叢書(ここでの「黒い」
が何を意味しているのか件の文章からは分かりませんが)が関わってるそうです。
しかしながら筒井氏も認めているように定義しがたいジャンルであることは明らか
のようで、私もアーリーの述べた定義についてはそれを語の起源と認めつつも、ある
程度の拡大解釈は可能であろうというスタンスです。つまり、そういった四〇年代に
始まったハリウッドの犯罪スリラーを含めつつ、その伝統を引き継いでいる一連の
映画群をフィルム・ノワールと呼んでいいという解釈です。その意味ではギャバンや
アラン・ドロンの活躍するフランス製フィルム・ノワールも「含まれる」のではないか
と思います。ただ(筒井氏も同文で触れておられますが)一部に「メルビル監督など
によるフランス製の犯罪映画をフィルム・ノワールという」という、筋違いな、いわ
ば「縮小解釈」がまかり通っているので2において発言したわけです。
16名無しさん@1周年 :2000/08/28(月) 02:34
>8=4
田舎が舞台の「ホット・スポット」はダメなの?
172 :2000/08/28(月) 02:38
そこで私自身がどのようなものを「フィルム・ノワール」と思うかと
言いますと、アーリーの(あくまで今日の視点では用語の起源を指す
と思われる)定義を踏まえた上で、平たく言えば「ハリウッドで大戦
期に登場し、50 年代に多く作られた画面の上でも登場人物の心理の上
でも影が多い犯罪スリラーで、冷酷非情な暗黒街の雰囲気を湛えつつ、
煙草の煙・官能的な悪女の口づけなどが独特のムードを形成している作
品群。及び、その後、それらの特徴を継承した作品群」ということに
なります。その意味で 1 さんの「チャイナタウン」などは正にフィルム・
ノワールで、「スティング」は違うのではないかと思います。ただし、
前述のように「定義しがたい」ジャンルであることは確かなので、このスレ
では何をフィルム・ノワールというか、その起源(50 年代のハリウッド
犯罪スリラー)を踏まえた上で 1 さんに定義してもらうのが正道かも知れ
ません……と言いつつ、2チャンネルなんだから難しいことは言わず、皆が
「おれはこれをフィルム・ノワールだと思うぞ」ってことで書いていけばい
いのかもね。ちなみにおれのオススメはオーソン・ウェルズの「黒い罠」。
182 :2000/08/28(月) 02:42
追記。「ホッと・スポット」はフィルム・ノワールの傑作だと思う。
192 :2000/08/28(月) 02:43
↑なんか、ホノボノした誤変換しちゃった。
20ルチ男フルチン :2000/08/28(月) 03:02
僕も「黒い罠」をあげさせてください。
自動ピアノから流れてきた曲は”Sharmaine"か・・
(未確認)

この映画に出てきたような、ピアノロールで演奏する昔の
自動ピアノが欲しいと思いました。
21名無しさん@1周年 :2000/08/28(月) 03:29
難しいこと言わなくても見た人がそう感じればいいんじゃないかな
オレは北野武の「ソナチネ」なんかも入れていいと思ってるくらいだ。
22名無しさん@1周年 :2000/08/28(月) 03:37
日本の研究本では、エスクワイアのe/mブックスシリーズの
「フィルムノワールの光と影」が良書です。日本版ビデオで
一番未発売が多いのが、このジャンルですね。というか、元々
未公開に終わった作品が大量にありますね。
23名無しさん@1周年 :2000/08/28(月) 03:41
ギャバン最高
あの顔と体と声にメロメロ
24名無しさん@1周年 :2000/08/28(月) 16:45
ファム・ファタール萌え〜
25現代フィルムノワールで :2000/08/28(月) 16:50
「バウンド」
26名無しさん@1周年 :2000/08/30(水) 00:12
ヤッパLAコンフィデンシャル
27ヒッチ・ファン :2000/08/30(水) 03:20
「ハイ・シェラ」(ウォルシュ&ボギー)

>26 犯罪映画のオマージュ的作かと思ったら、もっとド派手で驚いつつ楽しめた。ベイシンガーをヴェロニカ・レイク似にさせたのはいいアイデアだったな。
28名無しさん@1周年 :2000/08/30(水) 03:52
クリント・イーストウッドに「オールド・ディック」を映画化
してほしい。
292 :2000/08/30(水) 03:59
>28
それは読んでないが、主人公に家族の問題があるか、メチャクチャに
やられるところがあれば、イーストウッドはやりたがるかも。
302 :2000/08/30(水) 04:00
追記。あと、トラウマか、執念ね。このどれかがないと、なかなか
難しいと思う。
31ポポンS :2000/08/30(水) 04:06
(影の使い方で)これこそフィルムノワールだ!と思った作品が「第三の男」。
でも、イギリス作品だった。
オーソン。
「黒い罠」ってしょっぱなの長回しで有名な奴ですか?
それとも、時計台を舞台にしてる方?それとも別の?
見たことあるような気がするけど、記憶がゴッチャに(笑)。
3228>2 :2000/08/30(水) 04:13
執念のある未だアチラも現役の老探偵の話なり。若僧をやりこめる会話、
「シークレット・サービス」「許されざる者」でみせたセルフ・パロディ
要素もより生かせるかと・・

332 :2000/08/30(水) 04:20
>31
長回しの方。時計台は『ストレンジャー/ナチス追跡』でわ?
3428 :2000/08/30(水) 04:21
「夕日の群盗」のR・ベントン、この監督の中ではコレが一番の傑作
だと思うが、「俺たちに明日はない」の脚本家だけあって、ギャング
映画・フィルムノワールに関するこだわりは一番かも。「殺意の香り」
「ナディーン」「ビリー・バスゲイト」「トワイライト」・・・・。
で、一番いいのが、日本だとWOWOWで放映された「レイト・ショー」
かと。
352 :2000/08/30(水) 04:21
>32
どうも。執念とアチラ現役は『トゥルー・クライム』もそうだね。
36名無しさん@1周年 :2000/08/30(水) 04:46
「ブラウンズ・レクイエム」はどうなんでしょ?
モノローグの多用がウザイ!という方もいるようですけど、
モノローグの内容と映像との“かけあい”が独特の味(主人公の愛すべきキャラ)を醸し出していて
大好きな作品なんですけども。
37たくお :2000/08/30(水) 09:00
>14
「彼奴」って書くやつね。カーアクションもあるなかなかの秀作。俺はビデオで
見たから探せばまだあるんじゃないかな。

数々の名作はさて置いて、俺はリー・マービン主演の「ブラックエース」が大好
き。テレビで放映する度に必ず見ていた。
その手の作品を構成する駒を必要以上に並べて、シリアスみたいでそうでもない
所がいい。数年前の「ムービー&ビデオ・ガイド」で見ると、評価はそれ程高く
ない。面白いのになぜだ?
38名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/08/30(水) 09:21
リノ・バンチュラでしょう
39ZEROES :2000/08/30(水) 12:11
イーストウッドはマイクル・コナリーの「わが心臓の痛み」を映画化する計画が有るらしい。
心臓移植を受けた元捜査官が、臓器提供者を殺した犯人を追跡するお話。
フィルム・ノワールは、要するに倫理規定の厳しい時代に、あえて作られた性と金と暴力に満ちた犯罪映画のこと。
だからニューシネマ以降だと、定義から外れるのでは。
40名無しさん@1周年 :2000/08/30(水) 13:00
アラン・ドロンの作品が好き
412 :2000/08/30(水) 14:57
>39
あまりにもあいまいな定義で「だからこれは当てはまらない」というのは、
どうかと思うぞ。
42ZEROES :2000/08/30(水) 19:07
へイズ・コードとせめぎあっていた時代の作品を指すという定義があるんです。
作品の内容でなくて、時代で区分するやりかたですね。
『マルタの鷹』から『黒い罠』まで、なんて定義もありますが、こっちはもっと狭い。
もともとは、フランスの映画批評家が、終戦後に輸入された戦時中のハリウッド犯罪映画を
リアルタイムに定義した用語なので、
いつまでを指すのかは、曖昧というか、人によります。
432 :2000/08/30(水) 19:44
>42
>へイズ・コードとせめぎあっていた時代の作品を指すという定義があるんです。
1934 年〜66 年という意味? だったら、戦時中のハリウッド犯罪映画
よりかなり先立つことになりますね。誰の定義でしょう?
>いつまでを指すのかは、曖昧というか、人によります。
それは既におれが
>>15
>>17
で言ってるのとほぼ同意見ですね。だったら、
>だからニューシネマ以降だと、定義から外れるのでは。
という指摘も、少し納得し難いものがあります。
44ZEROES :2000/08/30(水) 20:42
>2(43)さん

ヘイズ・コードどせめぎあっていた作品総てを指すという意味ではありません。
誰と言わず、起点は『マルタの鷹』前後で大体意見が一致すると思います。

ニュー・シネマ云々は私なりの定義ですので、納得しがたいという意見があるのも当然だと思います。
45名無しさん@1周年 :2000/08/30(水) 21:05
近年は、アメリカの映画ジャーナリスト・批評家もかなりアバウトに
フィルム・ノワール、ハードボイルド映画の語を使ってるみたいなん
で、別にアメリカにならう事もないですが、我々もあいまいでよろし
いんではないかと・・
46名無しさん@1周年 :2000/08/31(木) 05:12
あげとくか
47名無しさん@1周年
「条理ある疑いのはてに」フリッツ・ラング。
もおすぐ公開です。